HENTAIの野望〜キヴォトス同人誌化珍道中〜 作:伝説の超三毛猫
・バニーサオリ ☆3
『漆黒兎のセカンドディール』
・バニーアツコ ☆3
『仮面兎のマークドデック』
・バニーヒヨリ ☆3
『強欲兎のエースアップ』
・バニーミサキ ☆3
『虚無兎のフォールスカット』
温泉開発部が次々と開発していき真っ直ぐな地下道になったカタコンベを進んでいくと、アリウス自治区に繋がる出口に到達する。すると、どうやらもうおっぱじめているようだった。
「うわぁ!!? 何やってるんだアイツら!?」
「た…建物を次々と爆破してやがる!」
「コイツら、頭がおかしいぞ!!」
まーた温泉開発部さんがやらかしてやがる。どうやら、アリウス自治区に着くやいなや建物を破壊し始めたんだろう。
はた迷惑を通り越してテロリストそのものな戦い方ではあるが……今回に関しては、そうしてくれると非常に有難い。どうせベアおばが作った街だ。ロクな建物が残っているワケがない。
「そい」
「がぁっ!? きさ…ま…」
異常な連中を目の当たりにして思考が止まったヤツの背中を撃ち抜く。俺の『覇気』を込めた弾丸は強力だ。1、2発当てればソイツは戦えなくなる。モブ共にはふさわしい耐久度だ。
ただ、ちょっと気になった事があるのが……
「なぁ、なんか
「……確かに」
ガスマスクハイレグブーツシスターのユスティナ聖徒会の複製が敵の中にいたのである。
流石に調印式に出てきた時のような無制限再生蘇生の理不尽仕様ではないようだが、コイツが出てくる事自体がおかしいのだ。
「確かに、おかしい……ユスティナ聖徒会は我々が確保したものだが、あの後の調印の上書きで統制権は失った筈……。」
「じゃあもうアリウスには使えない筈だよね。なんでいるんだ、アイツら」
「え、えぇと…私達の任務はあの複製を確保して、トリニティとゲヘナの自治区を占領する事だったのですが…」
「…もしやあの女、複製手に入れる事が目的だった説ある??」
複製の確保は調印だけでオッケーだった…?
と、なるとエデン条約で複製を確保する事自体が目的で、トリニティゲヘナの問題はついでだった可能性すら出てきた。もしそうなら、コイツらは体よく利用された事になる。まぁベアおばにとっちゃあアリウス生など道具なんだろうが。
そう思っていると、ドローンが飛んできた。俺には見覚えがなかったが、サオリが目を見開いたので、どうやら仲間の―――それも、アツコのものらしい。何故そんなものが飛んできたのだと思ったが、その疑問は即座に氷解した。そこから、映像が映し出されたからだ。
『知りたいのであれば教えて差し上げましょうか?』
「「「「「!!!!」」」」」
映像に出たのは、一人の女。赤い肌、白いドレス、化け物みたいな複数の目………それらが特徴的な、大人。というか化け物だった。
「やっぱり、手の平の上だったんだ…」
『ええ、その通りです。ここは私の「領域」。皆さんの位置や目的地、その経路に至るまで全て把握しております……あなた達が旧校舎の回廊に向かうことなど最初から分かっていました。愚かな子供達──私に隠し事など出来ると思っていたのですか?』
俺らを囲んできた複製が発砲してきた。
先生を狙わず、俺とヒヨリ達を狙った銃撃だったが、何かの間違いで先生にも当たりかねない軌道だったため、弾丸のすべてを叩き落した。カラコロと、煙を上げた弾丸の数々が床を転がっていく。
前の記憶に残っている容姿に、即座に複製に撃たせる容赦のなさ………間違いない。コイツがベアおばこと、ゲマトリアのベアトリーチェだ! これこそ、倒すべき相手だ!
『やはり、防ぎきりますか……「危険種」の子供…』
危険種…? なんだソレ。
よく分からないが、どうやらベアおばも俺をまったく知らないというワケではなさそうだ。
何かしらの対策を練っている可能性がある。気を付けないとな……
「…あなたは?」
『始めまして先生……ワタクシはベアトリーチェと申します。既にご存じかも知れませんが「ゲマトリア」の一員です。映像越しでの挨拶になることをお許しください』
そう名乗った。丁寧ではあるが、言葉だけだ。
アズサやヒヨリからアリウスの惨状は聞いていたし、その元凶がコイツだという事も乏しい原作知識で知ってはいたが、こうして会って、映像越しとはいえ挨拶をされると、そこから裏にある傲慢さがイヤと言う程感じ取れる。
「そっか。あなたがベアトリーチェなんだね」
『えぇ。ゲマトリア唯一の成功者です。私の事が気になりますか?どうやってアリウスを手中に入れたのか、必要ならば知っている情報と交換する事もできますが』
「必要ない。あなた達のやり方は知っている」
そんな傲慢さが微塵しか隠れていないベアおばに、先生は、普段の様子からはまったくと言っていい程かけ離れた冷たさで言葉を返す。
『名誉のために言っておきますが、私は特殊で便利な力など使っておりません。それは「大人」のやり方ではありませんしね。
憎悪、怒り、軽蔑、嫌悪──そういった負の感情を利用し、偽りと欺瞞で子供達を支配してきました。単純ですが、確実な方法──あなた達ならよく知っているでしょう?』
そこから始まったのは…ベアおばの自分語り。
アリウス自治区が、もとは内戦の勃発していた地域であったこと。
そこに巣食っていた負の感情を利用した事。
聖書の一節……『バニーなんとか』の教えを『全ては虚しい』という意味として吹き込んだこと。
『楽園は届かないからこそ楽園なのです。その中で『大人』は『子供』を支配し搾取し、捕食します。それこそが―――世界のあるべき姿なのです。
何故、あなたは教えなかったのですか?
まるで自慢するかのような――コイツにとっては自慢である説が濃厚だが――ベアおばの言葉を、俺は目を閉じ、拳で口元を抑えながら聞いていた。そうでもして誤魔化さないと俺がコイツの話を遮ってキレそうだったから。
争いを煽るだけ煽って、自分は安全なところから無垢な人の生き血を啜る。それを、子供相手にやっているのだから最悪だ。それは……俺の目指す世界とは相反する生き方。絶対に許しちゃいけない在り方だった。
エロの発展は、平和の中でしか生まれない。コイツが生み出したような地獄には、エロを愉しむ余裕すらない。そんなものを、看過するワケにはいかない。
決めたぜベアおば。テメーだけは、絶対にブッ飛ばす。俺の全力をもって、その気持ち悪い顔をぶん殴って粉微塵に消してやる。
「ベアトリーチェ。あなたは私達を侮辱した。
『教え』と、『学び』を侮辱した。あなたのような『大人』を、許すワケにはいかない…!」
先生が、通信越しにベアおばを睨んだ。
俺も、先生の隣に立って、こう言ってやる。
「子どもの命は宝、子どもの願い事は未来の現実…それを嗤って踏みにじる大人はもはや人間じゃあない……!
首洗って待っていろベアおば! お前の全てをブチ壊してやる!!」
『―――やはり、こうなるのですね。…分かりました。先生、あなたは私の敵です』
再び、周りの複製達が銃を構えた。
始まるか…戦いが。そう思った時だった。
『―――とはいえ』
「「「?」」」
『あなたと「危険種」を同時に相手取るのは少々面倒です。なので―――』
ベアおばの言葉の意味を理解するよりも前に、俺の足首を何かが掴んだ感触を覚えた。
視線をソッチに向けると、地面から生えた両の手が、ガッチリと足首を掴んでいるではないか。振りほどこうとするが、そいつはまるで水のように動き、しかもしつこく纏わりついて離れない!
「何ィィィィィーーーーーーーーーーーーーッ!!!?」
「スバル!」
先生が切羽詰まった声で警告する。顔を上げると、複製の1人が、巨大な刃のついた車輪を掲げて襲い掛かって来た。
覇気を纏った腕でそいつを防いだが……コイツといい、足を掴んでいるヤツといい、普通じゃない!
コイツ等誰だ? ブルアカにいたか? 見た目からして、複製の進化系なのは確実だが……っ!!?
『連れていきなさい』
「なっ!?」
「スバル!」
「ママっ!!」
すると、地中で俺の足を掴んでいるヤツが、まるで水中を泳いでいるかのように、爆速で俺を先生やヒヨリ達から遠ざけていく!!
この足を解きたいが、やっぱりほどけない。抵抗もうまくいかない。俺の足を地面から離して、踏ん張りが効かないようにしやがったのか!
もはや、どっかに連れていかれるのは必定になった。こうなったら、思考をシフトするしかない。
「先生! ヒヨリ! お前らは先に行け!!
俺は………コイツ等を倒してから追いかける!」
今は、先生やアリウススクワッドを先に行かせるしかない。
遠くなっていく先生の声が、「信じるよ!」と言ったのを聞いて、俺はそのまま、地中の手に引きずられるように先生たちと別れざるを得なくなった。
「うううおおおおおおっっどぁぁぁぁぁっ!!?」
しばし引きずられた後、俺は乱雑に投げ出された。
ゴロゴロと受け身を取りながら回転し、すぐさま顔を上げて敵の方向を見る。
そこには……2体の複製の進化系みたいなガスマスクシスターがいた。
まず一体目…刃のついた車輪を持った、ボンキュッボンな体つきの、ショートヘア美女(暫定)の複製だ。
そいつは、激しく動けば見えちゃいそうなミニスカートのウエディングドレスを身に纏っている。だが、その服装がスケスケ過ぎて、中に着ているであろうビキニタイプの下着水着が丸見えだ。
奇抜なのは恰好だけではない。車輪を持っていない方の手で
そして……まるでプールからあがったかのように地面から出てきたポニーテール美少女(暫定)の複製が、二体目だ。きっと俺の足を掴んでたのはコイツだろう。
そいつは、一体目とは非対称的に、つるぺたとも言うべき身体を、オリンピックのアスリートのようなハイレグな水着で纏い、常に濡れているかのように全身が光に照らされテラテラと光沢を放っていた。
武器は何を持っているかと言うと、手品のように両手にデカい
「「………」」
「…へッ。ヤバそうな奴が2体…か」
相対して分かる。
コイツ等はヤバい。どっちか片方でも、先生&スクワッドの連中の方に向かわれたら、勝てるか怪しい。ベアおばの切り札と言っていいだろう。
先生とアロナの力を信じていないワケではないが、それにも限界がある。コイツ等で消耗しすぎてベアおばに勝てませんでしたとかなったら本末転倒だ。
ゆえに―――
「今ここで、両方とも始末するしかない……ってコトかッ!!」
アリウス自治区、旧校舎の校庭にて。
トリニティ屈指の変態と、ミニスカスケスケウエディングドレスシスター&濡れ濡れスク水つるぺたシスターの、未曽有の戦いの火蓋が斬られた。
⋆
アリウス・バジリカにて。
ベアトリーチェは、全て作戦通りに行った事に、クックッと声をこらえるように笑っていた。
「上手く行きましたね……ですが、先生はまだ諦めてはいませんか…」
そして、話しかける。
そこには誰もいないかのように見える。しかし…悍ましき淑女・ベアトリーチェはそこに誰かがいるかのように、話を続けた。
「…トリニティに戻りたいのですか、
しかし…夢の隙間から脱することは容易ではないでしょう。
貴方は『意識』に巻き込まれましたからね……キヴォトスの外に繋がる窓に顔を出したも同然です。
目立った事でしょうね……暗闇の中の灯のように…」
返事はない。
というより、音声として、ベアトリーチェと同じ空間に響いていないのだ。
だが、それを聞いているかのように頷き、或いは傲慢に嗤って、ベアトリーチェは続けた。
「あなたがどうなるか楽しみです。私達は、何も知りませんから。
理解も解釈もされない、不可解な観念……アレに触れてしまったあなたが、どうなるか…!
……えぇ、私達ゲマトリア最大の宿敵です。我々は、『色彩』と呼んでいますが………」
ふふふ、と、愉悦に満ちた笑い声が部屋に響いた。
一人芝居のように会話するベアトリーチェがひとしきり笑い終えると、今度は映像を切り替えた。
その映像の先では、間島スバルが、2体の異様な格好の複製と戦っていた。
「……間島スバルに差し向けたあの複製ですか?
アレは、あの『危険種』を相手にするために私が準備した切札です」
映像越しのウエディングドレスの複製が、巨大な車輪で正面からスバルに襲いかかる。それをかわし拳を叩き込んだが…反応はない。そこに、地中から顔を出したポニーテールの複製が、二丁の機関銃でスバルに追い打ちをかけた。
「ユスティナ聖徒会の最も偉大な聖女……バルバラには、かつて優秀な
説明している間にも、映像の戦況はめくるめく変わる。
今度は、ポニーテールの複製が、スバルの妨害を始めた。地中に潜って、スバルに近付こうとする。
それを見ていたのか、スバルは攻撃を中断してすぐさま瓦礫の上に飛び乗った。
「第二位の聖女と第三位の聖女………それぞれカタリナとアガタ。
流石ですね…複製である上に2体1とはいえ……間島スバルを押しているとは。
そして………」
ベアトリーチェが奥に目を向ける。
そこには、ライダースーツを紐で菱形縛りにした格好の、ガスマスクシスターの複製が鎮座していた。
「バルバラの完成ももう間近です。
シャーレ用の切り札……三者が揃った時点で彼らに勝ち目はない……
果たして、先生はこの兵器を越え、私の元まで辿り着けるでしょうか………」
ベアトリーチェは笑う。捕えた狐と共に、ただ己の、地獄の存在証明の行く末を見守るために。
Tip!
ユスティナ聖徒会には、有名な聖女が三人伝わっているぞ!
最も偉大な聖女・バルバラ、その右腕にして無敵の権化・カタリナ、そしてバルバラの腹心・アガタの三人だ(存在しない記憶)!
ちなみに、車輪装備のミニスカスケスケウエディングドレスシスター(ショート)がカタリナで、地面に潜れる濡れ濡れスク水つるぺたシスター(ポニテ)がアガタだ!
誰か、挿絵を描いてくれたなら作者はとても喜ぶぞ!(無茶ブリ)
→2023/11/25
ほんとに描いてくださった方が現れました!Hakone8510さん、本当にありがとうございました!!
【挿絵表示】
【挿絵表示】
【挿絵表示】
【挿絵表示】
おまけ・スバルがいた事で起こったバタフライエフェクト:ベアおば関連編
①ユスティナ聖徒会の複製がバルバラだけでなく、余計なネームドが2体増えた
②カタコンベが開発されたので、
③Pi○iv百科事典に『ベアおば』がマジで追加された
④ナギサが死んだ(その後、普通に生き返った)
ぶっちゃけ、カタリナとアガタの格好ってどう思います?先生
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まだまだ濁っている
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十分透き通っている
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イキすぎている