HENTAIの野望〜キヴォトス同人誌化珍道中〜   作:伝説の超三毛猫

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作 者「フッフ~ン! オリ複製の格好、結構自信あるんだ、さてアンケの結果は…?」

アンケ「ぬるい」
アンケ「濁り過ぎだ戯けめ」
アンケ「まだまだだね」
アンケ「やれやれだぜ」
感 想「えっちで良いと思います♡」
感 想「まだイケる筈だ!」

作 者「い…イキってすみませんでした………」

そんな戦い、始まります。


知られざる激戦

 スバルが、複製カタリナとアガタに連れていかれた直後のこと。

 先生とアリウススクワッドは、複製に囲まれて撃たれようとしていた。

 サオリ達は身を呈してでも先生を守ろうと動く。当然だ、先生は銃弾一発が致命傷になり得るのだから。

 しかし―――先生に向けて複製達が弾丸を撃つことはなかった。

 

「あ、見つけたっ☆」

 

「なっ!?」

 

 複製達が発砲する……それよりも先に、ある人物によって複製達が蹴散らされたからである。

 純白の翼をはためかせ、桃色の髪をたなびかせ、舞い降りた天使のような少女の瞳は―――暗く澱むように、濁っていた。

 

「あははっ! 見つけたよ、サオリ!

 ようやく、仕返しができるじゃんね☆」

 

 複製達を薙ぎ払ったことで、ほんの少しだけ、味方だと思っていた。だが、それは大間違いだったのだ。

 彼女―――聖園(みその)ミカにとっては、錠前(じょうまえ)サオリは復讐の対象。それが、どこの馬の骨とも分からぬ複製に討ち取られるのが我慢ならなかった。それだけの話なのだ。

 ミカにとっては、複製の包囲は「ただ、邪魔だったから」蹴散らして消しただけに過ぎない。

 

「…ミカ、今私達は急いでるんだ。用はあとにしてくれるかい?」

 

「そんなのダメだよ、先生……私は…私は全部失ったのに、サオリだけ許されていいわけないじゃん!!」

 

「………っ」

 

 復讐に取り憑かれたミカが、アリウススクワッドに襲いかかった。

 

 

*

 

 

 一方、間島スバルはというと。

 

「『擬・二重の極み』!!」

 

「………」

 

「ぐっ…これも駄目か!」

 

 ガスマスクシスターの複製・カタリナに拳が命中する。しかしカタリナは、2連撃の衝撃を受けてもなお、倒れることも無く車輪を振りかざし、そのまま殴りつける。

 

「コイツ……俺の攻撃をものともしていないッ!!?」

 

 スバルの攻撃のダメージが貯まっていないかのような爆速の攻撃がスバルを捉える。

 かろうじてスバルは『擬・武装色の覇気』を纏った手で受け止めるが、その表情は芳しくない。

 更に、面倒なことに……スバルが戦っているのは、目の前のスケスケウエディングドレスシスターだけではない。

 

「―――」

 

「あっぶねぇっ!コイツまた足をッ!!」

 

「……」

 

「しまっ―――ぐおおおおおっ!!?」

 

 地中から出てきた液体状の両手が、スバルの足を掴みかからんと襲ってくる。

 すんでのところでそれを躱すスバルだったが、その両手に気を取られた一瞬は、一撃を入れる隙には十分過ぎた。

 カタリナの車輪に吹き飛ばされたスバルは、受け身を取って地面を転がり、被ダメージを抑える。

 

「(コイツ等…コンビネーションバツグンか!? オマケにどっちも無視できない程の攻撃力を持っている!)」

 

「―――」

 

「そこだっ!」

 

 スバルが即座に『擬・破壊殺空式』を放った。しかし、スバルの地中から襲ったスク水の聖女・アガタは、飛んできた拳圧を受けてバラバラになってもなお再生し、ガスマスク越しにスバルを見据えている………通用していないようだ。まるで、水を拳で殴っても手ごたえが無いように。

 忖度なく言ってしまえば、スバルはカタリナとアガタという複製2体組に押されていた。

 どちらか片方だけであったなら、もっと善戦していただろう。或いは有利を取れていたかもしれない。しかし、正面から巨大車輪と拳銃で襲い掛かり、ヒナ並みに硬いカタリナと、縦横無尽に地面を泳ぎ、どこから制圧射撃や妨害をしてくるか分からないアガタ。両方を同時に相手取るのは、流石のスバルも分が悪かった。

 

「やっぱり、ここは……どっちかの動きを止めるしかない!」

 

 スバルは技の構えを取った。

 狙う策はただ一つ。どちらかの動きを止めている隙に、もう片方を速攻で倒す。

 これなら、同時に狙われ不利を押し付けられることもなく戦える。そう判断したのだ。

 幸い、カタリナはスバルよりもスピードが遅く、アガタ単体の攻撃はカタリナ程痛くはない。一対一に持ち込めば勝てる。そう踏んでの構えだった。

 

「コイツは賭けだが……やるしかない!」

 

 技の構えを取り、カタリナが襲い掛かってくるのを待つ。アガタの妨害を警戒するのも忘れない。

 スバルの構えも構わないと言わんばかりに、再び車輪で殴りかかる。

 しかし―――それよりも速く、スバルの周囲に曼荼羅が現れ、拳に光が宿った。

 

 

 

「―――『擬・天舞宝輪』ッッ!!!」

 

 スバルの拳の連撃が、カタリナの全身に撃ち込まれる。

 それは、乙女座の聖闘士(セイント)の技から生まれた、スバルの数少ない特殊技の一つ。

 攻撃を受けた者の知能を、恐ろしい程に低下させてしまう、学生にとっては悪魔のような必殺技。

 その攻撃を受けたカタリナは――――――ガクン、と両手を下ろし、顔を俯かせた。

 

「!!」

 

 スバルは、確信した。

 効いている…! 間違いない、この技は、複製にも有効である、と。

 いつまで効果があるか分からないが、カタリナが動かなくなった今、スバルはアガタに集中できる。

 地中に潜って波紋を立てるアガタに向かって突撃した。

 

「―――!」

 

盾役(タンク)が動かなくなって焦ってんのか?」

 

「―――」

 

「遅いッ! 貴様の水、すべて感電させてくれるッ!!」

 

 慌てたように二丁機関銃(HK21)を構えてくるも、引き金を引く直前でスバルは動きを変えアガタの弾幕を不発させる。

 そして、バチバチッ――という音を響かせながら引き絞った右手を、拳にしてアガタの脇腹に解き放ったのだ。

 

「『擬・アトミックサンダーボルト』ッ――!!」

 

 次の瞬間、周囲に稲妻が走った。

 機械からしか放てないような放電が地面と空気を走り、アガタを襲う。

 アガタは全身を液状化させ、電撃から逃れようとする。だがそれよりも少し先に、スバルの拳がアガタに突き刺さったのである。

 吹き飛んだアガタは、地面に叩きつけられ、そのまま地面に溶けていく。比喩でもなんでもなく、地面に染み込んでいく水たまりのように、形が崩れて、溶けて消えていったのだ。

 スバルは、それに手応えは感じなかった。

 

「クリティカルにイッた感覚がねぇ……まるでONE PIECEの自然(ロギア)系能力者かジョジョのアクア・ネックレスだな……」

 

 スバルの推測に正解を突きつけるように、地面の中からアガタが飛び出てきた。

 どうやら、土のある所でアガタを追い詰めるのは至難の業らしい。となると、何かしらの建物など人工物の中で戦い、仕留めるしかない。

 再びアガタを見据えると、今度は近づかれまいとアガタは遠距離から銃を撃ち始める。

 

「無駄だッ!このままもう一発…!」

 

 スバルはその弾幕の嵐の中を『擬・武装色の覇気』を纏って突っ切った。

 そして、もう一撃、パンチを食らわせようとした所で―――『擬・見聞色の覇気』からの警告を受け取った。

 

「な―――」

 

 警告に従って腹部を『武装色』でガードした直後―――そこに、巨大な車輪が直撃したのだ。スバルがその主を見れば……そこには、先程動けなくした筈のカタリナが、スバルに肉薄していた。

 

「何ィィィィィーーーーーーッ!?!?」

 

 これには、流石のスバルも面食らった。

 『擬・天舞宝輪』は、当てた人物の思考力を奪い去る攻撃。普通の人なら、マトモに食らえば戦うことができなくなるどころか、向こう2週間はマトモな思考ができなくなるのだ。

 それをモロに食らったにも関わらず、カタリナの停止時間は―――時間にしてわずか53秒。アガタの弱点を見極め、撃破するにはあまりにも短すぎる時間だった。

 

「馬鹿なッ…まだ1分も経ってないぞ!?」

 

「………」

 

「うおあああああああああーーーーーーっ!?!?」

 

 踏ん張ろうとするも、カタリナの膂力はタイマンでなければスバルでも手を焼くレベル。

 直前までアガタに意識を割いていたスバルは、健闘むなしく押し負けて、近くにあった建物へと吹き飛ばされていってしまった。

 

 

 

 

 美食研究会は、焼き鳥屋でスバルに警告されてからというもの、各々がどうするべきか、考えていた。

 あるものは先生と共に食べ歩き、あるものは一人で食に向き合って………やがて、彼女達は決断をした。

 

 ―――アリウス自治区に美食を探しに行くと。

 

 彼女達のモットーは「EAT or DIE」…食べなければ死んでいるのと同然、というものだ。

 その意志を曲げようとすることは、例え彼女達自身にも出来なかったのである。

 とはいえ、向かう場所は危険な場所。入念に準備をし、給食部の部長にも協力して(強制的について来て)もらって、ハルナのスマホに来た位置情報を元にアリウス自治区に突入した。

 そして、彼女達は今…………アリウス生たちを薙ぎ倒した先にあった、食料庫らしき建物の中で食べられるものを漁って食べていた。

 

「……これもハズレ、ですわね…」

 

「く、口の中の水分ゼンブ持っていかれるんだけど…」

 

「どうしてここの水道、水が出ないの~っ!」

 

「もう少しマシな食べ物はないんでしょうか☆」

 

「うぅっ……帰りたい…でも帰れない!! 戦場じゃないのココ!!!」

 

 結論から言えば、アリウス自治区には美食研究会のお眼鏡に適う食材はなかった。食料庫のどこを漁っても質の悪い保存食しか見当たらなかったのだ。

 パッサパサに乾ききった乾パンやクラッカー。嚙み切れないほど硬い干し肉。金属の味が若干移った缶詰。エグみと苦味しかないビタミン剤。保存性と摂取カロリーを重視しすぎていて味が二の次どころかお粗末になっていた。その程度では、美食研を満足させることなど出来ない。

 

「やはり、フウカさんに調理してもらった方が宜しいのでしょうか?」

 

「ええええぇぇーーっ!? こんなところで料理するの!?無理!ぜったい死んじゃうから!!」

 

 苦肉の策として、フウカにこの粗悪なレーションを調理してもらい、口直しとするか……そこまで考えた時。

 

 

 ドッガアアァァァァァアァァン!!

 

「「「「「!!?」」」」」

 

 近くの壁が破壊され、誰かが飛び込んできた。あまりに唐突な出来事に、全員が咄嗟に銃を抜いた。

 

「うわぁぁぁぁああああん! こんなところ来るんじゃなかったぁぁ!

 ハルナ!どうしてくれるのよ!! 責任取りなさいよ!!」

 

「いってて……おい、そこのお前、巻き込まれたく…なかっ……た…ら……」

 

 泣き喚くフウカに注意を呼びかけようとした瓦礫の中の人物が、言葉に詰まる。

 建物の壁が破壊されたにも関わらず、それをものともせずに不機嫌そうな顔をするのは、ハルナだった。

 どうやら彼女は、たった今吹き飛ばされてきた人物の正体に気付いたらしい。

 

「……お食事中に砂煙を立てるのはご法度ですわよ―――()()()さん」

 

「えっ、スバル!? 何でここに!?」

 

「ハルナ…か。それに、美食研とフウカさんも……。

 悪いな、皆。今はゆっくり話をしている場合じゃあなくってよ」

 

「どういうこと?」

 

()()、見てみろ」

 

 美食研究会からすれば、間島スバルがアリウス自治区にいる理由が分からない。それを知りたそうにしていたイズミはじめ美食研究会+フウカに、スバルは風穴の空いた壁の方を指でさし示す。

 その先には、二体の複製―――ムチムチバインボインのミニスカスケスケウエディングドレスシスター・カタリナとつるぺた濡れ濡れスク水ポニテシスター・アガタがいた。2体とも静かにスバル達を見据えつつ、武器を構えて今にも襲いかかろうとしている。

 ここまでされて、スバルの意図が分からないキヴォトス人はいなかった。つまり、彼女は戦闘中であり……自分達は、偶然とはいえそれに巻き込まれたのだ。しかも相手は、自分達を軽々とノす間島スバルが苦戦するレベル。どうあがいても、逃げられる相手ではないと察していた。

 

「まったく。わたくし達を巻き込んだこの責任、どう取るおつもりですの?」

 

「……………奢り1回で良い?」

 

「………ほどほどに期待はしておきますわ」

 

「みなぎってきました~☆ それなら頑張れそうです♡」

 

 スバルの財布と奢り先のお店の人の精神と食料庫の死が確定した瞬間である

 だが、命に勝るお金はない。金でこの難局を乗り越える人手を得られるなら、スバルにとっては願ってもなかった。

 

「ちょ、戦うつもりなの!? 逃げた方が良くない!?」

 

「奴らは2体がかりとはいえ()()()()()()()()()だぞ? 背を向けた隙を突かれないワケがねぇだろ」

 

「……スバルさん。敵の特徴は?」

 

「ナイスバディの方はメッチャ硬い。つるぺたスク水の方は土に潜って地面を泳ぐ。どっちもつえーぞ。ヒナちゃんよりちょっと下レベル」

 

「うわ~~、聞きたくなかったかも」

 

「仕方ないだろう、事実なんだし」

 

 ジュンコが逃げることを提案するが、カタリナもアガタもそれを許す程半端な実力ではない。

 ハルナがスバルから冷静に聞き出した敵情報に、イズミが後悔しだしたが、もはや戦うしかない。

 

「では皆さん、あの小さな方を相手取りますわよ! フウカさんも援護をお願いします!」

 

「や、やるしかないのね…」

 

「真正面から受けるなよ! 分かれながら戦え!!」

 

 ハルナとスバルの号令を皮切りに、カタリナとアガタが飛び掛かって来た。

 まず襲いかかってきたのは、アガタの二丁のHK21による大乱射だった。ひと息の内に放たれた鉄の暴風は、まるで普段から美食研究会が恐れている、空崎ヒナの銃乱射のようである。

 その凶弾の群れを、瓦礫を盾にして防ぐも、その瓦礫さえもマシンガンの弾に抉られて体積を減らしていく。しかし、やられっぱなしの美食研究会ではない。

 

「はあああっ!」

 

「あたし達の邪魔をしないで!」

 

 イズミとジュンコが、マトモな食糧にありつけなかった鬱憤を晴らすかのようにアガタに撃ち返す。

 アガタはその身に何発もイズミやジュンコの弾丸を受けてもなお、両足で堂々と立ちながら機関銃を乱れ撃ちしている。

 

「成る程、コレは厄介ですわね……ならば!」

 

 それを見ていたハルナは、愛用の狙撃銃(アイディール)を手に狙いをつける。

 そして、放たれた7.62×51ミリNATO弾が、アガタのHK21に命中した。

 

「―――! ―――」

 

 銃を弾かれ狙いがズレたものの、手放す事なくマガジンを撃ちきり、ベルトリンクを装填しようとした時。

 

「―――!?」

 

 片方のHK21のベルトリンクが入らず、装填が出来なくなっていた。

 そう。先程のハルナの神秘の籠もった弾丸を受けたことでフレームが歪み、弾室に弾薬が入らなくなっていたのだ。

 にも関わらず、焦ることもなく、しかし入らないベルトリンクを無理矢理押し込めようとするアガタの姿は、まるで機械のようだ。

 

「その銃はもう2度と使えませんわよ」

 

 ハルナのその呟きと同時に美食研の総攻撃が始まる。

 絶え間ない連射やグレネードの爆発、的確なスナイプが身体に突き刺さった。

 そこまでされてようやく、アガタは機能しなくなったマシンガンを捨てた。そして、残り一丁になった機関銃(HK21)で反撃を始める。

 弾幕の密度は半分になった………筈なのに、ハルナ達は異変を感じた。

 

 

「うわぁっ!? いたたたたっ!!」

 

「ちょっと! さっきより弾当たってるじゃないの!?」

 

「狙いが正確になってきましたね☆」

 

「いやぁー!さっきより凶暴化してんじゃないのよ!!?」

 

「これは予想外ですわね………」

 

 両手で一丁を扱うようになったからか……放たれたのは、先程とは比べ物にならない程、正確無比な射撃。

 マシンガンにはあるまじき、スナイパーライフルの一射のような精密な射撃を一分間に数百発も撃ってくる、人外じみた業。

 これには、風紀委員会や正義実現委員会を何度もあしらってきた百戦錬磨のハルナ達も面食らい、二の足を踏んでしまう。

 

「これ…流石にヤバいんじゃないの、会長!?」

 

「そうですわね………」

 

 追い詰めたつもりが、逆に追い詰められた。

 そう認めるしかない戦況にハルナは、アリウス自治区に来て初めて、言葉に詰まった。

 

 

 

 

 ハルナ達がつるぺた濡れ濡れ水着シスターを抑えてくれている。

 それは即ち、俺と目の前のスケスケウエディングドレスシスターとのタイマンに、的確な邪魔をしてくるヤツはいなくなるってコトだ。

 

「オラァ!」

 

「………」

 

 俺の『擬・武装色』を纏った拳が、目の前の花嫁複製(ナイスバディ)の頭に直撃する。

 反撃としてブン回してくる車輪も、『擬・見聞色の覇気』で攻撃範囲を予知して回避する。

 攻撃を受けた身でそのまま反撃するとは、本当にタフなヤツだ。ツルギ先輩を思い出すぜ。

 

「………」

 

 車輪を振り回した勢いで距離をとった花嫁複製(ナイスバディ)が指を鳴らすと、その背後に次々と影が現れる。それが戦車――近現代的な戦車じゃなく、リヤカーに大砲が載ってる系のアレだ――の数々に化けると、一斉に砲弾をぶっ放してきた。

 砲撃地点から即座に離れて、拳を引く。今度は、これまで以上に力を込めて、コイツにも確実にダメージが与えられるように。

 右手が漆黒に染まると同時に熱を帯び、それはやがて空気中を熱して、酸素を燃やしていく。

 俺も、初めてツルギ先輩と戦った時とは一味も二味も違うんだ。それを今、思い知らせてやる。

 車輪を構える複製に向かって真っ直ぐに突き出した拳が、光も届かぬアリウス自治区に、矢のような一閃を描いた。

 

 

「―――『擬・火拳』ッ―――!!!」

 

「……………ッ!?!?!?」

 

 衝撃、遅れて爆音、更に肌が焼けるような焦熱。

 俺の放った炎は、拳からヤツの鳩尾へ、そして内臓から背中へ、最後はその後ろまで。

 それらの全てが、花嫁複製(ナイスバディ)を貫いた。まるで、炎が質量を持ってコイツを貫通させたかのように。

 コレには流石の硬さの花嫁複製(ナイスバディ)もこたえたようで、今まで見た中で初めてフラついた。たった今召喚した戦車型の影も、今のダメージが響いたのか全部霧散して消えたように見える。

 

 それでも尚、花嫁複製(ナイスバディ)は悲鳴をあげない。複製だからか、その手の機能を盛り込んでないのだろう。だが受けたダメージは決して無視できるモノではないようだ。

 

「確かにコイツは硬い………だが見たところ、無敵じゃあない……なら…!」

 

 スバルは気炎をまとい、スケスケな花嫁姿の複製(ミメシス)に威圧を放った。

 その表情は普段の豊かなソレとは全く違う、生き物が本能から忌み嫌うかのような悍ましい気をこれでもかと放っていた。

 鮮やかな紫の両目は、荒ぶる龍のように殺気一色に染まり。両腕は地獄の溶岩のように黒と赤の混色に変化しきっていて。

 その立ち姿は―――彼女の二つ名………“魔王”と呼ぶのに、これ以上なく相応しかった。

 

「貴様が粉々になるまで砕くのみ。

 悪いな、エッチな花嫁さんよォ……奥で本命(ベアおば)が待っているんだ。

 前座は前座らしく、さっさと退場してもらおうか!!

 

 意思のないハズの複製が、攻撃の意志を少しだけ止め、固まった………少なくとも、スバルにはそう見えた。

 





Tip!
カタリナとアガタの戦闘力は、スバルが120〜130、ミカやヒナが110だとしたら、それぞれ100〜80くらいだぞ!ちなみにバルバラはだいたい125くらいだと思われる!


おまけ・回想であるかもしれない一幕

ハルナ「先生…もし、本当に成し遂げたい事と命を天秤にかけることになった時、あなたならどうしますか?」
先 生「私だったら、そうだね……後悔しない選択を選んだ方が、良いと思うよ」
ハルナ「後悔、しない…?」
先 生「私だって神様じゃあない。『絶対に正しい選択』なんてできないよ。未来は無限大だけど…だからこそ、誰にも分からない。それなら、ハルナ自身が決めるしかないんだよ。後悔しないように、ね?」
ハルナ「……気づいておられたのですね」
先 生「私は、ハルナの先生だからね」
ハルナ「先生……」

【ハルナの仲良し度(意味深)がぐぐーんとあがった!】

ベアおば消した後の日常パートでスバルと絡ませたいのは

  • ナギサ
  • ヒフミ
  • マシロ
  • ハルナ
  • カンナ
  • キリノ
  • サヤ
  • アスナ
  • アル
  • コユキ
  • ミネ
  • マコト
  • イチカ
  • 黒服
  • その他(感想にさり気なくシクヨロ)
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