HENTAIの野望〜キヴォトス同人誌化珍道中〜   作:伝説の超三毛猫

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書きたいものを書いてイキます。面白いかどうかは知らぬ。


なんの事かわからないな?

 花嫁さんを葬った後、俺は警戒しながらベアおばのいそうなデカい建物目指して歩いていたが、その途中で濡れ濡れ水着幼女を任せた美食研究会のことを思い出し、ソッチの方へ戻ると、ハルナ達がイズミを寝かして看病している所だった。

 

「おー…お前ら、もしかして……?」

 

「あの水着ガスマスクの化け物なら、もう討ちましたわ。本当に、風紀委員長並みの相手でした」

 

「勝てたはいいけど、イズミが……」

 

「大丈夫か?」

 

「息はあるから命は大丈夫…だと思うんだけど、私も本職じゃないから分からないわね………」

 

 どうやら、もう片方のガスマスク濡れ濡れ水着幼女には勝てたようだが、その過程で怪我人が出てしまったそうだ。イズミが目を覚ますまで動かないでいるということだったので、俺は本来の目的を遂げる為、ハルナ達に礼を言って別れ、改めてベアおばのいるであろう建物へ向かうとする。

 

 

 

 

 件の建物に近づいていくと、徐々に破壊音が聞こえてくる。

 何かが破壊されていく音と、銃声。それと、女の子のくぐもった悲鳴。

 音源を探りながら建物へ突っ切っていくと、先生とミサキとヒヨリの姿が見えた。

 

「せ、先生!?」

 

「ママッ!!?」

 

「スバルっ!!? 無事なのかい!? あの複製に連れていかれたけど……」

 

「え、えぇ…ヤツ等は倒しました。

 ところで……これは一体、どういう状況なんです!?」

 

 みんなは話してくれた。

 俺が攫われた直後、先生とサオリ達の元に聖園ミカが現れたらしい。それも………サオリに復讐をしに。

 ミカはトリニティで相当酷い目に遭ったように見えたらしく、話して説得ができる雰囲気でもなかったらしい。戦闘に突入し、何度も退けながらベアおばのところへ向かおうとした。

 だがミカはそんな先生たちに対して、柱を破壊して3人とサオリとの分断を決行。ミサキは先をサオリがミカを止めている間にアツコを助けに行こうと言ったのだが、そこは我らが先生。サオリと一緒に向かう事を諦めなかったそうだ。

 

「……アギト先輩ひとりじゃ無理があったか…」

 

「どういうこと?」

 

「イヤ、ミカがトリカス共に必要以上に虐げられないように手は打ったんですが……まさかアリウス自治区に殴り込んでくる程深刻だったとは思いませんでした」

 

「そうだったんだ。そこはありがとね。

 でも今は、コレをどかしたくって……!!」

 

「どいてください、先生。そういうことなら、俺にお任せを」

 

 俺のザ・力技で瓦礫を破壊する。

 そうして開けた視界の先に映ったのは……倒れたサオリと、それに銃を突きつけるミカ。今まさに、トドメが刺されるという瞬間だった。

 コイツはヤバいか。いくら何でも殺人まで許すワケにはいかない。

 だが、止めようとしたところで、サオリが口を開いた。

 

「ミカ……奪いたいのなら、奪えばいい」

 

「「「「!!」」」」

 

「心の優しいお前を、『憎悪の魔女』にしてしまったのは、他でもない私なのだから………」

 

 それは、サオリにとっては懺悔であり、覚悟だったんだろう。

 

「私は他人から沢山奪ってきた。これで少なくとも、公平になるだろう…」

 

「サオリっ、そんな―――」

 

 そんなこと、と言う前に。

 先生は気付いた。無論、俺も。

 ミカの銃口が、震えていたことに。

 

「できない……

 私には、できないよ…だって…

 私も、望んでた……私だって、幸せになりたかった……」

 

 銃口をつきつけている筈のミカの表情には、話に聞いていた憎悪の表情はもはやなく、美しい顔が台無しになるほど、涙でくしゃくしゃになってしまっていた。

 銃を取り落としたミカはそこから、告白していった。

 

 幸せを願い、機会を願い、慈悲を願い、それでも許される事はない罪を抱えた痛み。

 それで責められ続けるうちに、せめて「公平な痛み」を求めた歪な心情。

 その心情がやがて憎しみになり、それだけでここまで来たが、ミカは気付いたという。

 自分とサオリは同じだと。そして……そんなサオリの結末をここで決めてしまったら、自分も救われない証明になってしまうと。

 

 そんな風に泣きわめくミカに、先生は歩み寄っていく。

 先生が来た事に驚き、何故先に向かっていなかったのかを指摘したが…それでも、先生がミカとサオリに歩み寄ることをやめなかった。

 

「……」

 

 俺は、その間なにも口にしなかった。否、できなかったと言ってもいい。

 何故か俺には……それが、決して触れてはならない聖なる領域だと思ってしまったからだ。 

 先生がこれから、たわいのないような…それでいて、何か偉大なることを口にする。そんな予感を感じ取ってしまったのだから。

 

「生徒の命が懸かってるんだ。だからミカ、アツコを助けたら、一緒にトリニティに戻ろう」

 

「ど、どうして……だって…私は魔女なんだよ?

 私が何をしたか分かってるの? ちゃんと見てるの?―――私の罪を」

 

「そうだね…ミカは悪い子だ。

 でも。ミカは魔女なんかじゃあないよ

 

 それより、先生が紡いだ言葉は、ミカにかけられた慈悲だった。

 ミカは魔女じゃない。ただの不良だと。

 告げられたミカの目から、涙がこぼれ落ちていく。まるで、ミカにかけられた呪いを1つ1つ解いていくかのように。

 

 ミカの優しさと、嫌われるのを恐れて自傷する不安定さを見つめて、話を聞く姿勢を見せ。

 

 今回のチャンスがダメでも次のチャンスを作ればいいと言い。

 

「道が続いている限り、チャンスは何度でも生み出せる。

 この先に続く未来には―――無限の可能性があるんだから」

 

 

 ………っはは。

 無限の可能性と来たか。

 先生がサオリやミカを見捨てないとは分かっていたが、これほどとは。

 いやはや、感服したよ。比喩でもお世辞でもなく、大マジに。

 やはり先生は、主人公に足る人物だ。

 これは、文句なしの神回だろ。

 

 もうよい、俺は満足だ。

 あとは―――

 

 

「…いや! まったくもってその通り!」

 

「…スバル?」

 

「何か、問題でもあったの?」

 

「いいや。敢えて言うなら…その『真実』にケチをつけちゃならないってトコロかな。

 ――――――てめーに言ってるんだぜ、ベアおばァ!!!

 

『……まったくもって忌々しい者共です!!』

 

 俺らを覗く、舞台装置(ベアおば)を消すだけだ。

 

『よくも私のバジリカでそんな戯言を吐けたものです』

 

「お前こそ、よくも俺らのキヴォトスで好き勝手ヤったもんだ」

 

『…私が貴方たちの位置を知らないとでも? いいえ、私はただ見守っていただけです』

 

「よく言うぜ。ここまで攻め込まれた負け惜しみですかァ?」

 

『…口の減らない危険種ですね……いいでしょう。では余興はここまでといたします。

 全力で貴方がたの相手をして差し上げます――――――儀式を始めましょう』

 

「姫ッ…!? やめろっ!!!」

 

 そうして悪びれもなく宣言するベアおば。

 その儀式とは……アツコのロイヤルブラッドとキヴォトス外のナニカを使って自身を『崇高』とやらに高める儀式。

 本来、それは日の出まで待つというのが、サオリ達アリウススクワッドとの約束だった。少なくとも、サオリはそう思っていた。

 だがベアおばは、その約束をあっさりと反故にした。サオリの焦りの絶叫を丸っと無視して、一方的に通信を切った。

 

「予想通り、だな」

 

「予想通り…!? 一体、なにがっ!!?」

 

「分かり切っていたことだろ? ベアおばが約束を守らないって事」

 

「!!」

 

「あんな()()が約束を守る訳……いいや、約束を()()()()()()()ってこった。

 まぁ、俺はあまりに予想通りすぎて途中から笑い堪えてたけどな。

 さて、後はアイツをどうにかするか、だが……」

 

 目の前に現れたのは、ライダースーツを亀甲縛りにした、ガスマスクシスターの複製だった。

 俺を連れ去ったエッチ花嫁や濡れ濡れ水着つるぺたシスターと似通っていて……それでいて、放つオーラはすさまじかった。

 一目で確信した。アレは……さっきまで相手していたあの2体よりも強い。もしアレと戦うとするならば、俺は1()0()0()()()()1()0()0()%()()戦わなければならないだろう。

 そんな、アリウススクワッドですら怯む強敵を前にして。

 

「……あれは、私が引きつけるよ」

 

 ミカはそう言ったのだ。

 サオリに、自分が囮になっている間に、アツコを助けに行け、と。

 ミカにとっても、あのライダースーツ亀甲縛りシスターは、凄まじい強敵に違いないだろう。

 だというのに、短い時間でそう判断できるのは、覚悟の決まり切ったことだ。

 

「手伝おうか?」

 

「いいよ、スバルちゃん。貴方はあのオバサン倒しに行っちゃって」

 

「……良いのか?」

 

「良いの。だって―――」

 

 ―――あなたが一番、あのオバサンを倒したがってるじゃんね☆

 

 ミカに耳打ちされた内容が脳内で理解に変わった時、俺は大層驚いた。

 俺とミカの接点はといえば、補習授業部のあの一件で本気でバトったことだけだ。

 当然ながら、アリウス自治区に入るまでのこの件の間でミカと話した事は無い。それどころか、俺はミカがここに来ている事すら知らなかった。

 にも関わらず、俺の本音を的確に見抜いてくるとは………。

 

 流石は元ティーパーティーのトップ。ただのゴリラじゃあなかったのか。

 

なにか今失礼なこと考えなかった?

 

急にどうしたお前?

 

 ミカの怪訝な視線を全力で誤魔化し、俺達はミカにこの場を任せてベアおばのいる最深部へ向かう事にした。

 

 

 

 

 アリウス・バシリカの最深部に辿り着いた俺達を、予想通りベアおばは気持ち悪い笑みを浮かべながら待っていた。

 ベアおばは自慢の演説でもするかのように、先生に語りかけた。

 

「私たちはこの世界を通じて望むことを追求しているだけ。

 ロイヤルブラッドの神秘を搾取し、キヴォトス外から到来する力を借りて、崇高へ到達する!!

 その為の小さな犠牲(Agnus dei)…必要なコトなのですよ。これこそ、崇高へ至る道……!」

 

「私はそんなものに興味はない。

 私は、審判者でも救済者でも絶対者でもない。

 ただ、忘れ去られ、傷ついた生徒に寄り添う、先生であるだけだ」

 

 だが先生はそれに首を横に振るのみ。

 ベアおばは理解していない。先生は、先生であるだけだ。

 その答えに不敵に笑うと、今度は俺に、数多の目を向け………ん?俺?

 

 

 

「“敵対者”たる先生もそうですが…私が理解に苦しんだのは貴方です、間島スバル」

 

「え? 俺なにかやったかな?」

 

「単刀直入に尋ねましょうか。

 ―――なぜ、アリウスの存在を知っていたのですか?」

 

 その質問は、俺の核心に迫るものであった。

 

「なぜ、ミサイルの着弾地点を知っていたのですか?

 会った事もないハズの、黒服の人相を知っていた理由は?」

 

 一歩、また一歩と、歩を進めてくる。

 まるで、俺の秘密に差し迫るかのように。

 

「なぜ……誰にも話さず、漏らしていないハズの、私の正体を知っていたのですか?」

 

 そう尋ねてくるベアおば。悪意とか、おぞましい敵意は感じるものの、「本当に心の底から分からない」といった様子だった。

 どう答えるか、一瞬色んな答えのパターンが頭をよぎる。

 「マエストロが教えてくれた」と、他のゲマトリアにヘイトを向けさせるパターン。「先生から聞いた」と、大人に責任を押し付けるパターン。「落ちてた写真を見た」などの、偶然に身を任せるパターン。

 他にも色々出てきたパターンから俺は………先生達に負担をかけず、かつゲマトリアに出来るだけ情報を渡さないパターンを口に出した。

 

「―――ハッハッハッ……なんの事かわからないな?

 そんなしょーもない事を考えてる暇があったら…てめーが入る棺でもデザインしてた方が生産的だろうが!!」

 

 選んだ答えは……すっとぼける事だった。

 その答えを聞いたベアおばが、案の定鬱陶しげに鼻を鳴らした。

 まぁコイツの場合、『自分が納得する答え』を強要し、それ以外の答えを出すヤツは気に食わない節があるが。

 

「あくまでしらを切りますか……ならばもうよい。

 先生ともども、ここで葬ってあげましょう!!」

 

 

 その宣戦布告を皮切りに、ベアおばの姿がみるみるうちに変わっていった。

 無駄にグラマラスな体は、その太さを犠牲に背を伸ばしていき。

 人間の手は、まるで植物の枝と蛸の足を悪魔合体させたような触手に変わり。

 真っ白なドレスは、床に伸びて大樹の根っこのように伸びて。

 無駄に多い目は、花のように開いて本来の姿を見せた。

 

 ひと息ついた後にそこに立っていたベアおばは、もはや完全に人の姿を捨てた、花を咲かせた細身の大樹のような化け物に変身していた。

 

 

「さぁ…その目にしかと映しなさい!!

 これこそが高位なる存在…偉大なる大人の―――

なんだその姿はァ? 笑っちまうぞベアおばァァ!

 

「「「「!!!?」」」」

 

 

 ベアおばベアトリーチェの決め台詞を盛大に遮って貶す声が轟いた。

 スバルである。彼女は、目の前の恐ろしき大人が悍ましき変貌を遂げたにも関わらず、彼女を思いきり貶しだしたのだ。声に震えはなく、瞳に焦燥もない。あるのはただただ、嘲笑だけだ。

 あからさまに見下したような好戦的な声に、その場にいる全員は、絶句した。

 発言者である、スバルを除いて。

 

 

2、300年前の古臭いセンスなんじゃあないの~~?カッコイイと思ってんのかよォォ~~~ッ!!?

 

「な……」

 

まるで奥の手みたいに引っ張り出してきたみたいだけどなァ…ぜぇ~ん然、恐ろしくもないよ、ダサい!!!

 

「だ、ださ……!?」

 

お前のその変身さ、ラプソーン*1やダークゼロ*2みたいに変身後の方が弱い説があるんじゃあないのか、ひょっとして

 

「ちょ、スバル流石に―――」

 

 言い過ぎ、と先生が言いきることは叶わなかった。

 何故なら、目の前にいるベアトリーチェが、怒髪冠を衝くといった具合…否、それ以上に、花のように開いた異形の目をすべて、怒りに燃やしたかのような強烈に恐ろしい表情をしていたからだ。

 

「………………敢えて『大人』の逆鱗に触れる愚か者よ。

 その愚行の『責任』を…『恐怖』を…『絶望』を!!! その身に味わわせて差し上げましょうッッ!!!」

 

「あぁもうどうしてそこまでするかなっ!?

 サオリ! みんな! 来るよ!

 相手はかなりトサカに来ているみたいだ…そこを念頭に置く事!」

 

「了解」

 

「おい、間島スバル…マダムをあそこまで怒らせる必要あったのか!?」

 

「俺がやりたかった。ベアおばに見せ場はやりたくなかった。反省も後悔もその必要性すら感じていない!」

 

「こいつ…」

 

 スバルの徹底的な煽りによって、ガチギレモードに突入したベアトリーチェ。

 その悍ましき異形との戦闘が、バジリカの奥地でようやく始まった。

 

 

*1
『ドラゴンクエストⅧ』のラスボス。闇の世界で暗黒神として崇められており、光の世界に侵略する。PS2版では第一形態の方が強いとか滅茶苦茶言われた。尚3DS版ではかなり強敵に修正された模様

*2
『星のカービィ 参上ドロッチェ団』のラスボス。真っ黒の星に一つ目の異形で、三属性を操る…が、あまりにも弱すぎて「シリーズ最弱のラスボス」の烙印を押された





Tip!
ゲマトリアは作内でベアおばが言ったように「スバルは何故かアリウスを知っていた」「その奥で糸を引くベアトリーチェに気付いていた」「何故か黒服の人相を知っていた」という事実には気づいているが、「それが前世の情報によってあらかじめ知っていたからだ」ということには気づいていないぞ!少なくとも黒服やマエストロはその理由について色々予想は立てているっぽい!


おまけ・総力戦:ユスティナ聖徒会

前衛・カタリナ
後衛・バルバラ、アガタ

攻撃属性:ノーマル、爆発(Insare、Tormentのみ)
防御属性:神秘装甲

主な攻撃

バルバラ…両手のガトリングガンで乱射。主に弾幕をバラ撒いてくる。

カタリナ…拳銃による通常攻撃、巨大な車輪の叩きつけ(ダメージ&吹き飛ばし)、薙ぎ払い

アガタ …Wマシンガンの弾幕を放つ。だが時折地面に潜ってこちらの部隊の妨害とデバフをしてくる。

主な攻略法として挙げられているのは、アガタを速攻で倒してバルバラをその次に狙い、最後にカタリナと殴り合うというやり方だ。それが実行される度にミカが冥福を祈るね☆して骨を折るね☆する姿が度々目撃されているという。

その頃のトリニティ、フォーカスすべきは

  • 死にまくるナギサ
  • まだ目覚めないセイア
  • プレアデス性団を率いるセラ
  • ミカの復讐を知るアギト
  • バルバラを救護するミネ
  • 珍しく指揮を執るハナコ
  • ハスミを説得するコハル
  • 情報で煽るユララ
  • ハニワ顔になるウイ
  • ナギサに化けるユマ
  • 最前線で回避盾するノボリ
  • 安定の性団メンバー
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