HENTAIの野望〜キヴォトス同人誌化珍道中〜   作:伝説の超三毛猫

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いわゆる後日談というやつです。
本当は前回で終わらせる気だったのですが、あのままだとなあなあになる気がしましたし、事後が大切だよねって読者にもエロの神にも言われましたから。


vol.4.5 楽園の後始末とコラボと小話などなど編
いい湯だな


 ―――それからの話をしよう。

 まず、アリウス自治区だが、完全にその力を失った。ベアおばという生徒会長(笑)がいなくなったこと、更にミカを保護した直後にトリニティの主勢力すべてとテロリストの暴走と聞いてやってきた風紀委員会がやってきたことで制圧される形でトリニティに組み込まれたのだ。

 その際に、温泉開発部は一人残らず正義実現委員会に捕まった。その時にかなり爆発して抵抗したらしい。

 逆に美食研究会はというと、意外なことにあっさりと投降したそうだ。なんでも美味しいものがここにはないと判断した上に、体力も限界だったとのことだ。

 

 アリウススクワッドは……正実らが来た段階で姿を消していた。

 どうやら、彼女達は逃亡生活を送る事を選んだらしい。俺個人的には自首して罪を償ってほしいものだが、立ち去るヒヨリ達に気付いた先生が止めなかった辺り彼なりの考えがあるのだろう。

 

 で、問題のミカだが………保護されて数時間の予定の遅れがあった後、やはり聴聞会………裁判にかけられた。トリニティと連邦生徒会の法の下に、聖園ミカを裁く裁判が。

 どこから聞きつけたのか、ミカを断罪するデモが横行し、混乱に陥っていた。でも過剰な実力行使は兎も角、集会の自由は認められている。つまり取り締まれない。このトリカス共がよォ………

 ―――という訳で、俺もプレアデス性団の皆とシャーレの先生の力を借りて、本気で挑んだ。

 

 

「証人、宣誓を」

 

「プレアデス性団団長、間島スバル。一連の事件の“目撃者”及び“当事者”として真実を証言することを誓う」

 

 それこそ、これだ。

 俺自身が証言台に立つことだ。

 

 俺は、証言をした。

 言葉ひとつひとつに気を付けて、全てを話した。

 

 アリウスの実態、ベアおばのこと、ゴミ以下の教義……

 要するに、ベアおばが元凶であり、アリウス生の連中は全てベアおばに選択の余地も無く使われてただけであることを主張した。

 

「―――只今の主張を裏付ける証拠として、俺はベアトリーチェの右腕を提出する!!」

 

「こ、これは…!?」

 

「俺が直々に斬り落としたものだ」

 

 俺に情状弁護……つまりミカに近しい立場からの弁護は出来ない。

 だからシャーレの先生と共に、ベアおばに全責任を押し付ける形の証言をし、揺るぎない証拠をもとにした立証を行った。

 だがトリカス共はしつこかった。嘘に決まっているとか魔女を庇っているとか、傍聴席で言いたい放題だ。裁判長であるサクラコ先輩が凛として静粛にするよう呼び掛けている。

 まったく、迷惑かけてるんじゃねーよ。そこで俺は、第二の『ミカが減刑する根拠』を述べた。

 

「裁判長。このリストをご覧ください」

 

「なんですか、これは? ……29046734、29035874、28704113………?

 8ケタの数字がいくつも書かれていますが…っ!?」

 

「聡明な裁判長はお気づきになられたか。

 それは―――法の裁きを待たずに、勝手にミカに私刑を下した、或いは下そうとした生徒の学籍番号をまとめたリストである!!」

 

 傍聴席がうろたえると言った様子で、最高級にざわついた。

 

「リストに載せたのは、石を投げたり手榴弾を投げたりした者など、犯罪にあたるもののみだ! それだけでも……優に150人以上もいる! ティーパーティーのメンバーだけでだ!!

 証拠も揃っている。あらかじめ撮影した動画であったり写真であったりするが……すべて、ミレニアムとヴァルキューレの審査が通ったものだ、捏造はないと思って頂こう。

 確かにミカがやったことは、前代未聞であり、非常に重たい罪に問われるべきものだ………しかし!」

 

 トリカス共にトドメを刺すように、証言台をバンと叩いてから、この場の全員に指をつきつけた。

 

そのリストに載った者共が勝手に罰を与えたせいで……聴聞会から与えられる罰がもうほとんど残っていないのだ!!!

 

 そうして、締めくくられた俺の証言と、更に先生やナギサ、セイアの証言をもとに……

 ミカに下された判決は、ティーパーティーの資格剥奪と寮室の移動という、極めて軽いものとなった。

 

 

 

 

「いやー。全部丸く収まって良かったわ、ホントに」

 

「お疲れ様だな、スバル」

 

「いやいや、みんなもありがとな。

 俺が頭を下げたい気分だよ」

 

 そんなこんなですべてが終わった俺らプレアデス性団は今……アリウス自治区に新たにできた温泉宿の温泉を愉しんでいた。

 そう………アリウス自治区、温泉が湧いたのである。温泉開発部が見事に掘り当てたそうだ。

 正直、ミサイル撃ち込まれた時のあの台詞が信じられなかった。温泉の水脈?キヴォトスジョークも程々にしろ。

 温泉開発部(あいつら)の普段の言動を思い出してください。やつらのことだ。どーせこれも、水道管かなにかを爆破しただけに決まっている!!!…………そう思っていた時期が、俺にもありました。

 

 ………ジーマーの温泉だった。現在利用しているのは、バジリカとかいうデカい建物の跡地に建てられた温泉郷……『ヘルヘイム温泉*1』である。

 

「ここスゴイっすねー。インテリアやオプションパーツひとつとってもクオリティ高いっスよ」

 

「温泉開発部ですからね……温泉を建設するためならば、こだわる所はこだわるのでしょう」

 

 現在のアリウス自治区は、主に温泉開発部(やつら)のお陰で綺麗な更地だ。比喩ではなく建物の瓦礫も消えているので、残党が潜める場所は穴でも掘らない限りない。

 だというのに、この温泉郷だけガチで建設するのはなんなんだ。マジで。

 まぁいいか。今回は折角のプレアデス性団と()()()()の貸し切りだ。楽しまねば損だろう。

 

「先生ー? 湯加減はどうだー?」

 

「最高だよ、スバル!」

 

「覗いても良いぞー?」

 

「覗かないよ!!?」

 

 先生も楽しそうだ。

 なにせ男湯は正真正銘の貸し切りだぞ。

 プレアデス性団の貸し切りたる女湯とは違う。先生一人の独占だ。

 

「ご、ご主人様!」

 

「ゆ、ユマ?」

 

「わ…私の身体はいつでもご主人様へ納品の準備が出来ておりますので!!

 

「何を言ってるの!? 納品とか言わないでユマ!?!?」

 

 おぉう、驚いた。

 まさか、ウチの部員からそんなことを積極的に言うやつが出てくるとは。

 プレアデス性団の中からも先生ガチ勢が出てくるとは……これは、俺を差し置いてユマがピックアップガチャに出てくるキャラ確定か?*2

 ユマが綺麗な声でそう断言すると、他の性団の面々からも声があがった。

 

「ユマのやつ、大胆にイッたわね…」

「うぅぅ…先を越された…私も先生狙ってたのに…!」

「今からでも遅くないわ!私達も先生にアピールするのよ!」

 

「「「先生ー!私達も見てー♡」」」

 

「後でね!今はダメだからね!!?」

 

 おーーっとぉー、モテモテやな、先生。

 いつの間に粉かけてたんだ、コイツ等に。

 これ、ユウカやシロコやミカやワカモにバレたらお時間とその他諸々(意味深)いただかれるヤツじゃあねーか。

 大丈夫か? いくら先生が責任を取る者だからって限度が無いか?

 まぁ良いけど。なんなら、俺が手伝ってやってもいい。

 

「うわー、手が滑ったー」

 

 と言って、壁に『擬・指銃(シガン)』を放つ!

 すると、なんてことでしょう! 衝立に500円大の穴が出来上がったじゃあないか!

 

「何やってるのスバルゥ!!?」

 

「いやぁ、すいません。マジに手が滑ったんすよ」

 

 そう言ってごまかしておく。

 これで先生はいくらでもNOZOKIたい放題。

 いちおう、覗かれたくない人は穴の見える範囲の外に出るように言っておく。

 

「先生、いつでもどうぞー!」

 

「わざとだよねぇ!!? 覗かないって言ったでしょ!」

 

 ハッハッハッハッハ、照れ屋とムッツリが許されるのは18歳までですよ先生!

 さて、俺らはお風呂を愉しむとしますかね。

 プレアデス性団の皆は、先生に好意的だ。中にはユマのように先生ガチ勢もいるが……とにかく、言える事とは…先生のNOZOKIの範囲外に出る子は、ほとんどいなかった。

 ほとんど、というのは例外もいる訳で。俺は、そいつらに話をしに行ってみる。

 

「ユララ先輩、アギト先輩。………気にするタチっすか?」

 

「あ、あ、あったり前っしょ!? あーし、まだ先生について詳しく知らないし……」

 

「わ、私は共闘したが……まだまだ知り切ってないと思っている……」

 

 仲良く真っ赤になっている二人は、温泉で火照っているようにも見えるし、「なにより恥ずかしい」という感情を誤魔化しているようにも見えた。

 でも、先生に見せにイッている子達も多分恥ずかしくないワケじゃあないと思うぞ。俺がきっと多分メイビー例外なだけで。

 まぁいい、この際だ。ちょっと先輩達と話をしておこう。

 

「アギト先輩」

 

「ん?」

 

「ヒヨリ達を見逃してくれてありがとうございました」

 

「…………何の事だ?」

 

 アギト先輩は、バルバラを始末した際俺やミカ、先生だけでなく、アリウススクワッドも見ている。

 知らない筈がないのに、あの時見逃してくれたんだろう事にお礼を言ったらとぼけられた。一体、こう言うところ誰に似てきたんだ?

 ちなみに、アリウススクワッドを逃がした理由についてちゃんと聞いたら……

 

「先生とお前の意思を汲んだまでだ」

 

 と言われた。そう言われても、俺も先生の意思を汲んだだけであってだな………

 

「そういえばお前、アレ以降ヒヨリとやらとは連絡を取っているのか?

 ユララから聞いた話によると、お前をママと呼んでいたとのことだが……」

 

「あー……実はな、あん時はゴタゴタしてたから、連絡先の交換出来なかったんだよ。

 でも最近、アツコから連絡が来てな。『ヒヨリは正気に戻って恥ずかしがっている』んだと」

 

「正気に戻ったって何だ??」

 

 俺も分からん。

 ただ、先生から俺の連絡先を教えてもらったらしいアツコによると、あの日からまる一日寝たら、ヒヨリは真っ赤になって泣きだしたそう。

 いわく「うわぁぁん!見ず知らずの人をママ呼ばわりしちゃいましたぁ!もう一人で生きていける気がしません!どうせなら全部養ってくださいぃぃぃ!」等と言っており、同じ行動をしているミサキとアツコ*3を困らせているそうだ。

 その報告が良く分からなかったから「ヒヨリは しょうきに もどった のか…」とだけ返しておいた。アツコにFFのネタが通用するとは思わないが、俺の娘モードのヒヨリはもう見れないのかと思うと、ちょっと残念になる。

 次は何を話そうかと思っていると、ユララ先輩が話題を振ってきた。

 

「話は変わるんだけどさ、ここらも大分治安良くなったと思わない?」

 

「まぁ、残党はいなくなったな。ナギサの馬鹿も後始末くらいは出来るという事か」

 

 そう。バジリカを温泉ミサイルで吹き飛ばされてからというもの、ナギサは、アリウスを制圧し併合するにあたって、アリウス生をひとり残らず捕縛する事を決定し、それを実行したのだ。

 そこで、ナギサと正実主導でアリウスの残党どもを片っ端から一掃した。元々アリウスの建物が1つ残らず温泉開発部に開発されたこともあり、元アリウス生達は行き場のない憎悪()を抱えたままヴァルキューレのお世話になっている。

 そのお陰で、この温泉郷も襲撃を受けずにやれている。内戦が起こっていたとは思えない位に、今は爆発の回数が劇的に減っている。

 

「アリウスを一気にヤッたのは良かったよな」

 

「だな。まぁ、身内に甘いのは如何なものかと思うがね」

 

「スバルちゃんが娘を助けに行くって言った時はマジでどうなるかと思ったかんね」

 

「先輩方には助けられたんですからね?」

 

「ホントよ~? スバルちゃんの位置情報割ったりミカ様イジメてた連中を割り出したの誰だと思ってるん~?」

 

 抱きついてきたユララ先輩にも、お礼を言っておく。

 アリウス自治区に彼女は殴り込んでこなかったが、後方支援やミカを迫害してたトリカス共を黙らせるのに大きく貢献したのはこの人だ。

 後で必ず埋め合わせをしなくっちゃあいけない。

 

「…俺、仲間に恵まれたよ」

 

「何を言う。それはこっちの台詞だ」

 

「そーなんよ、あーしもスバルちゃんには助けられてるんだかんね?」

 

 ホントに良い気分だ。

 歌でもひとつ歌いたいくらいのイイ気分。

 ……歌、あぁそうだ。こんな時にふさわしい歌があったじゃないか。

 

 

「―――ババンバ バンバンバン♪」

 

「「?」」

 

 極楽の温泉を謳ったこの曲は、もちろんキヴォトスにはない。

 俺が知っているのは、前世に有名なコメディアングループのDVDを見たり、TVで使われたりしたのを見たからだ。

 歌詞は覚えている。ビバノン・ロック調の歌詞だけどね*4。楽器も合いの手もないが、情景が脳裏に浮かび上がる。

 だが、北国、登別の湯なんて誰も知らないな。ちょっと歌詞変えることも考えながら歌おう。

 

「その歌は?」

 

「俺の知ってる温泉の歌だ」

 

「素敵な歌ですわね。私も歌っていいですか、お姉様?」

 

「勿論だ」

 

 しばらく、アリウスの温泉には、ビバノン・ロックの歌声が響いたのであった。

 それは、長らく続いたアリウスの戦禍も、トリニティの確執も、ひとつの終わりが訪れたことを意味していた。

 

 

 

 

「スバル、ユマ、シノブ、マナ、セイミ。

 どうして集められたのかわかるかい?」

 

「オレッチには心当たりがないニャン*5

 

「せ、先生…私、ただ私を見て欲しくて*6

 

「うふっ…私が知りたいです♡*7

 

「姦淫は罪ですが、性欲は正義です。主もそう言われました*8

 

「ご主人様……なにか粗相をしてしまいましたでしょうか…?*9

 

「うん。お説教」

 

 ちなみに、その風呂上りに、先生によって俺とユマを始めとした先生の覗き肯定勢はまとめてお説教された。

 なんでだ。俺らは先生の記憶と心に残せる、先生はYOKUBOUを満たせる。誰も不幸にならないだろう?

 なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?理解できぬ。

 

「スバル、君は反省文追加ね」

 

「解せぬ…」

 

 先生=サン?読心の術を使わんで貰えますかねぇ!!?

*1
命名:鞠瑠璃ノボリ

*2
プレアデス性団の中で真っ先にピックアップされてる奴が何を言うか

*3
サオリはどうやらスクワッドの3人とは別れたらしい

*4
オリジナルの「いい湯だな」は曲調も違い、また「ここは(地方)(地方名)の湯」の部分も歌詞が若干違う。

*5
スバル。スライム顔

*6
シノブ

*7
セイミ

*8
マナ

*9
ユマ





Tip!
キヴォトス版「いい湯だな」は歌詞が変わっているぞ!

ここは…
・北国登別の湯→ゲヘナのヒノムの湯
・上州草津の湯→トリニティティーパーティーの湯
・紀州の白浜の湯→アリウスヘルヘイムの湯
・南国別府の湯→赤冬227の湯

オリジナル及びビバノンロックの歌詞だと先生とスバル以外分からないから仕方ないね!ちなみに「誰が唄うか八木節が」「日本人なら浪花節でも」は作者の語彙力じゃ変換し切れなかったから諦めたぞ!



おまけ・アリウス温泉についてどう思うかインタビュー

ナギサ「まさか本当にあるとは…でも報告によると良い温泉だというので、ミカさんやセイアさんを誘って行きたいと思います」
ミ カ「あの建物の跡地にゲヘナの子が作った温泉ってちょっと複雑だな~。で、でも…先生が誘ってくれたら………!!!!」
セイア「効能は確かなようだな。湯治にもふさわしいようだ」
ツルギ「お…おん、せん……ク、キ…クキキキキキヒャハハハハハーーーーッハハハハハハハハハァァァァァ!!!!(温泉に行くのが超楽しみになっている)」
ナ ツ「新たな温泉がトリニティに出たそうだね?そうなると、風呂上りのスイーツメニューが気になるところだ」
ハナコ「スバルちゃんがいると、ホントに飽きませんね。まさか、あのアリウスで温泉を見つけちゃうなんて♡」
アズサ「アリウスにあんなものがあるなんて知らなかった…」
ヒフミ「あはは……ちょっと…いや、だいぶ…かなり?意外です…」
コハル「温泉!!? エッチなのは駄目!死刑!!!」





次回、コラボ3連発。シクヨロ。

近いうちに見たいものは

  • 便利屋&アスナと大爆発する
  • ナギサとボディチェンジする
  • 黒服に絡まれる
  • お前もバニーにならないか?サオリ
  • イチカの没頭できる趣味探し
  • 特別取材!未確認生物メンダコの謎を追え
  • ペロロのライブに連れていかれる
  • ヒフミ、メンダコを飼う
  • カンナに取材する
  • 大物だらけのチェーンバイト
  • 存在しない記憶第3弾
  • HENTAIの野望/Zero
  • その他(BANされない程度に…)
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