HENTAIの野望〜キヴォトス同人誌化珍道中〜 作:伝説の超三毛猫
あの仮面ライダーの原点を令和に復活させた大人の映画、「シン・仮面ライダー」とのコラボを果たしたこのお話。ぜひご覧ください。
それでは!このコラボを読む前の三つの注意事項!
1つ、この世界は「HENTAIの野望」本編と「オーグメントと青春」との世界が合わさったものになっているぞ!先生は男先生だ!
2つ、「シン・仮面ライダー」における重大なネタバレを含んでいる可能性を秘めている!
3つ、キャラの崩壊があるから耐えられない人は見ないほうがいい!
では、どうぞ。
……この物語は。
「ライダー…変身!」
「仮面……ライダー…!」
秘密組織に身体と心を改造された怪人と。
「お前、どんな男がタイプだァ?」
「は?ハハッ…くだらねぇこと聞くんじゃねーよ!」
「頭がおかしくなったのか?」
「頭のおかしいくだらねー連中はテメーらだァァァァ!!!」
「「ギャアアアアアアアアアアアアア!?!?!?」」
不思議な記憶を得た事で運命が変わったHENTAIが。
同時に存在し、そして出会ってしまった世界線。
本来のキヴォトスには存在しない二人が巻き起こす、幸福への物語である。
「ジャガー?」
「えぇ……ゲヘナの食客としてマコトが雇い入れたらしくてね。同盟を築いたわ」
「ふーん……」
ゲヘナに導かれた生徒は。
「ば…馬鹿な!?」
「スバル?」
「このマークは…しかも
「ど、どうしたと言うのです!?」
「な、なんで…なんでこの名前とエンブレムが、キヴォトスで出てくるんだ…!?」
運命に翻弄されるように、怪人と出会い。
「…よく知ってるね。確かにボクは
「でも…スバル。どうして、それを君が……!?」
「……まぁ、そうなりますよね。今、話しておいた方が良いですか?」
「ボクとしては気になるかな。キヴォトス出身のハズの君がSHOCKERを知っている理由とか」
「……無理に話さなくっても良いよ?」
「いえ、後でこじれても面倒です。場所を変えて、じっくり話しましょう―――」
時に、秘密を共有したり。
「うわぁ!? なんだコイツ等!? 複製じゃない化け物も出てきたぞ!?」
「オーグメント技術だね。マダムオーグのヤツ、しっかりボクのあげた技術を使いこなしてるみたいで涙が出てくるよ」
「何してんねん!! なに、どうすればいいの!? 俺も仮面ライダーに変身して対抗すればいいの??」
「おっ、受けてみる?手術。第三バッタオーグの誕生かな?」
「受けるかァ! 仮になるとしても仮面ライダーV3だわ馬鹿野郎!!!」
「3号じゃないんだ…」
時に、共闘したりして。
本来の青春物語とはかなり違う模様の話が繰り広げられた世界線。
今回は、その世界線の話を、少しだけ紹介しよう。
⋆
―――アリウス自治区、バシリカ跡地。
かつて苛烈で無慈悲な大人の圧政の中心地だったそこは、シャーレとアリウススクワッド、風紀委員会、そしてジャガーオーグ&間島スバルによる攻略戦の結果陥落した巨大実験施設である。
温泉開発部のミサイルによって跡形もなく吹き飛んだバジリカの跡地には、新たなレジャー施設が建設された。
今まで傷つけられ続けてきた心身を癒すために現れたかのような温泉を管理・維持し、人々を魅了する………そんな温泉郷が。
その名を―――ヘルヘイム温泉という。
「こんなところに温泉が出るなんてね〜」
「びっくりだよね」
その男湯にて、くつろぐ男性が二人いた。
連邦捜査部シャーレの先生と、アリウス動乱の終了までゲヘナに所属していたジャガーオーグである。
女子生徒の多いキヴォトスは、どうしても男性客が少ない。ましてここは新興の温泉。知名度もまだ高くはない。その為、2人はだだっ広い温泉を使い放題に堪能していた。
「良かったのかい、先生。
ボクがこう言うところに来ても」
「ベアトリーチェを倒して、サオリ達を助ける手伝いをしてくれたから、これくらいはね」
キヴォトスに来てからというもの、常に生徒の為に動き続けてきた先生。
まったく立場が違い、敵対していてもおかしくない彼らの裸の語らいは、異様な光景に見えた事だろう。
「サオリから、あなたのことは聞いているよ。
あなたの言葉は、残酷だけど正しかったって言ってた」
「買い被りすぎだよ。ただの人殺しの化け物の言葉だよ?」
「そうなったのはきっと、悪い大人にいいように利用されてたからじゃないかな?」
「それだけじゃないかもよ?」
「……確かに、ジャガーは君自身の意志で人を殺したのかもしれない。
でも、キヴォトスに来てからはそうじゃないでしょ?」
「うーん、そうなんだけど……それは…そうしたら多分、ボクが幸せになれないからであってだね…」
「なら、これからもそうして欲しいんだ。ジャガー自身のために」
先生としても、ジャガーオーグには複雑な思いを抱いている。
アリウスとして敵対し、ホシノ達と戦ったって聞いた時は、子どもを利用するゲマトリアの仲間かと身構えていたが、ヒナやマコト、イロハから彼の人となりを、スバルから正体を教わった事で、態度が軟化しつつある*1。
先生は、確かに生徒を守り導く事に重きを置き、生徒を傷つける存在を許しはしない。だが……だからといって、すべての大人に冷淡と言う訳でもないのだ。ベアトリーチェや黒服への対応が例外なだけである。
「もし、ジャガーが生徒を傷つける事があったら、大人としてそれなりの対処をしないといけない。けれど……」
「…そうじゃないなら、敵対はしない、って?」
「うん。ジャガーが戦ってきた理由は、君自身の幸せの為でしょ?
それと生徒達の幸せって、共存できるハズなんだ。君の幸せについては……具体的には、知らないけれど。誰かを傷つける事があなたの幸せ、とかじゃなければ………いけるんじゃないかな」
「そんなコウモリオーグ*2みたいなことしないよ」
あっけらかんと答えるジャガーオーグの言葉に嘘はない。
彼はただ、本当に自分の幸せを取り戻したいだけなのだ。
先生はかつて、ジャガーオーグから彼の幸せについて聞いた。曰く「過去を取り戻すこと」。この事は先生以外ではスバルしか知らないし、詳しくは2人とも知らないが……先生は、失った大事なものを拾う事だと予想している。
無論、予想でしかない。だが少なくとも、先生はこれ以上、ジャガーオーグがその手を血で汚す事を望んでいない様子であった。
「(……もう今更なんだけどなぁ…)」
ジャガーオーグは、先生のその心配を薄々感じ取っていた。
彼は、大事な人を奪った連中を一族郎党根絶やしにし、更にはSHOCKERの命じられるままに暗殺をこなしてきた。だがそれでも、彼は彼の幸せを諦めていない。
こう連ねると、今まで奪ってきた命を顧みることなく踏みにじる悪党であり、仮面ライダーからすれば、人類の命と自由を脅かす“怪人”だ。
だが……先生は、世の全ての苦痛を消し去る救済者でも、世界の罪悪をなくせる絶対者でも、誰かを裁く権利を持つ審判者でもない。
更には、サオリやミカを間接的とはいえ助けるきっかけを与えた。アリウス侵攻の際に手を貸してくれた件もある。
ゆえに先生は、ジャガーオーグに対して……「静観」というスタンスを取ったのだ。生徒を害さない限り、敵対はしないと。それも、ジャガーオーグは分かっていた。「生徒と敵対したら、間違いなく先生も敵になるだろう」と。
それに対して、何か言おうとしたその時。
「それに……今は温泉を楽しもうよ」
「……………?」
先生が、少しずつだが動いているのに気が付いた。
それも…男湯と女湯を隔てる、衝立に向かって。
よく観なければ見落としそうな変化を、ジャガー特有の鋭い彩度・動体視力は見逃さなかった。
おまけに、ジャガーオーグは見つけた。壁のような衝立に一か所、とても小さな穴が開いていることを。
しかし………ジャガーオーグは、先生を泳がせることにした。
「……そーだね。思えば、SHOCKERに入ってから温泉行くの初めてだったかも!」
「でしょ!! どうせならめいっぱい楽しんで欲しいな!
何か欠陥とかあったら私か他の子に言ってね!」
先生に言われた通り、他の湯舟に行って温泉を楽しむ……フリをするジャガーオーグ。
そのジャガーオーグをちらちら見つつ、しかし泳がされている事に気付かない先生。
衝立の穴に最も近い湯舟に行った先生。
ジャガーオーグはそれを確認しつつも、続けてコーヒー風呂に向かう。
そして、湯船にゆっくりと身を沈めたジャガーオーグ。心地よい温かさとコーヒーの仄かな香りが、戦いに更けていた身体を癒していく。
その快楽に沈んでいく自覚を味わいながら―――
「あっ、さっそく欠陥をはっけ~ん!」
「うわあぁぁぁぁぁ!?!?!?」
ナイフを投擲!
目にも見えない速度で真っ直ぐ飛んだナイフは、先生の顔のすぐ真横にブッ刺さる!
もしあとほんのちょっと早くでもNOZOKIを敢行していれば、先生の頭はスイカのように真っ二つになっていただろう。
「なにするのジャガー!? 危ないじゃあないか!!」
「あっはっはっは、危ないのは今の倫理観じゃない?」
だがジャガーがナイフを投げなかったら先生は確実にNOZOKIを実行していただろうと考えると、ジャガーの行いは何も間違っていない。
笑いながらジョークをかますが、先生からすればたまったものではない。
「私の身体脆いから、ジャガーのナイフ一発でも死にかねないんだよ!?」
「死んでないからだいじょーぶ!
それにボク、コントロールいいから。誤射はないよ。たぶん」
「多分!?」
「当たっちゃったら……まぁ、ゴメンってことで!」
「ゴメンじゃ済まない!!」
先生が憤慨するのを無視して、ジャガーオーグは衝立の穴に目を向けた。
「…にしてもこれまた古典的な覗き穴だね。
先生が作ったの? 教育者でしょ?」
「それはスバルが作ってくれたんだ。なんでも、
「つくならもうちょっとマシな嘘にしない?」
ジャガーオーグにとっては信じられないだろうが、先生の言っていることは真実である。
余談だが、ジャガーオーグが死守した覗き穴の先の女湯では、桐藤ナギサ・聖園ミカ・百合園セイアの3人が仲良く湯浴みをしていた。ティーパーティーのトップシークレット(意味深)を守ったのである。これこそ、仮面ライダーにふさわしき偉業ではないだろうか。
⋆
「―――ってことがあってさぁ」
「あー。確かにその穴なら俺が空けた」
「マジか………」
風呂上りのジャガーが俺を呼び出して話があると言ってきたからナニかと思ったが、風呂の衝立に穴を開けたのかと訊いてきたから肯定したら頭を抱えられた。
「なんで、こう………そんなことしたの? ホントに」
「先生が極度のクソボケ…もとい、朴念仁だからです」
立ち話もなんだし、温泉の控え室に備え付けられていたマッサージチェアに誘う。
二人でマッサージチェアに座って、ソレを起動してから続けた。
「あの人は……生徒に慕われてる。
それも…男の人として見ている人がいる」
「うん、何となく知ってるよ。
ミカちゃんだっけ? あの子、先生のこと好きでしょ?」
「それだけじゃあないぜ?
俺の
あと、ゲーム開発部のミドリもガチっぽかったし、メイド達も好きそうなのよね。ヒナちゃんとアコも最近先生堕ちしたし、
あぁ、それと
「そ、そんなに……?」
ジャガーがドン引いてる。
信じられないかもしれないが、先生は生粋の生徒たらしにして女タラシなのだ。
でもそれは、先生(性)だけでなく、先生(ガチ)している結果でもある。
「生徒でハーレム築いていても、誰にも刺されてないんだぜ? これだけでも先生の人徳のヤバさわかんだろ」
「ハーレムねぇ……大変なだけなのに」
ジャガーはハーレムには理解を示さない。
いつだったか、最初に会った時、女のタイプを聞いた際にも言ってたっけな。『こう見えて女の子には一途なんだ』って。
どうやら、マジらしい……今でも、この瞬間でさえ、想い続けている誰かがいるんだろうな。コイツには。
「……妙なコトを言って悪かった。
とにかく、先生にもうちょっと、生徒達のことを
「分かったけど、多分後で埋めるよ? あの穴」
「どうして」
「どうしてもこうしてもないでしょ」
理解できぬ。
理解できぬ。
理解できぬ。
………無名の司祭ごっこはやめよう。
「なぁジャガー」
「なーに?」
「温泉、良かったか?」
「うん。ちょっと、気に入ったかも」
ジャガーに何となく聞いた質問の答えは、淡々としながらもちょっと嬉しそうで、俺も少しだけ嬉しくなった。
沈黙が流れ、目の前でナギサがコーヒー牛乳を飲んで身体が震えてブッ倒れた。
「あばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばば」
「ナギちゃんしっかりしてッ!
嘘、ナギちゃん!? どうして……どうして何も言ってくれないの!?
ナギちゃん! ナギちゃん!! ナギちゃんってばぁ!!!」
「………目の前のあの子、ヤバくない? 変な薬でも飲んだ?」
「ンなわけないでしょう。
ナギサの事だ。どーせ、コーヒー牛乳に使ってるコーヒーが安物すぎて合わなかったから死んだだけだよ」
「そんなしょーもない理由であぁはならんでしょ」
「なっとるやろがい、と。
じゃあ俺、ちょっとナギサ復活させてきます」
スバルはマッサージチェアから降りて、錯乱しかけているミカの隣で面白おかしくブッ倒れ痙攣するナギサの介抱(笑)に向かう。
その背を見届けていると、ジャガーオーグのマスクに語りかける者がいた。
≪…どうすんだ? これから≫
「ネルちゃん」
ジャガーオーグのマスクに宿った
≪ベアトリーチェのやつは倒した。これでもう、ゲヘナの同盟も終わったし、アリウスに縛られる事もねーだろ≫
「うーん、そうだなぁ……」
ゲヘナの食客として雇われる期間は“ベアトリーチェに辞表を叩きつけるまで”。そのほぼ直後にスバルがベアトリーチェを完全に再起不能にしたが、それでも契約は満了だ。
縁があったアリウススクワッドのサオリ達も逃亡生活をしている。もはや、ジャガーオーグを縛るものはなにもなかった。
「…うん、決めた」
≪…なに?≫
「ちょっと、このキヴォトスを回ってみようかな」
≪キヴォトスを…≫
≪回る…?≫
「マダムのせいでマトモに見れなかったしね。
それに……過去を取り戻す手立ても見つかるかもしれない」
≪…アンタ、それ諦めてないんだな≫
「当然。ボクはそもそも、そのためにSHOCKERに入ったんだしね」
≪………まぁ、殺しをしない限りは良いんじゃない≫
やはりそうか。
プラーナ達が納得しかけた時、「でも」とジャガーオーグは言葉を挟んだ。
「疲れたり、ヤなことがあったりしたら……
≪フッ……良いじゃねーか≫
≪私も、ここは気に入ったから…≫
≪おん…せん…! キヒッ!キェアァハハハハハハハハァァ!!≫
「ツルギちゃんうるさいよ」
マッサージチェアに揺られながら、マスクの中で未来を描くジャガーオーグ。
これから先、彼が…彼女――間島スバルと敵対するのか、それとも手を組むのか……それは、誰にも分からない。
だが、それでも……それでも今は、温泉の温かい余韻と、心地よいマッサージに、ささやかな幸せを見出すのであった。
Tip!
ジャガーオーグは悪人ではないかもしれないが、決して善人ではない!
殺人のトリガーは、おそらくキヴォトス人よりもはるかに軽いぞ!
あと、「オーグメントと青春」は、ただいま絶賛連載中だ!そっちも見てくれよな!!
おまけ・スバルとジャガーと仮面ライダー
スバル「な、なぁ…ちょっと興味本位で聞くんだが…『本郷猛』と『一文字隼人』の名前に覚えはあるか?」
ジャガー「モチロン。SHOCKERの幹部を次々と倒した裏切り者だからね。一文字は強かったなぁ。信念も通ってて、ホントにSHOCKERの怪人?ってなったし」
スバル「? 本郷には会ってないのか?」
ジャガー「SHOCKERの報告によると、本郷はチョウオーグとの戦いで相討ちになったみたいだよ」
スバル「!!? ば……馬鹿な!仮面ライダー1号だぞ!!? どうして、そんなことに…」
ジャガー「知らない。でも、本郷のプラーナは一文字のマスクの中で生きてるみたい」
スバル「? どゆこと?」
ジャガー「魂を受け継いだんじゃない?」
スバル「! そうか…そうか………!」
ジャガー「君、仮面ライダーのフォロワーか何かなの?」
スバル「一番好きなのは、そうだな……ギーツとオーズかな。本名は浮世英寿と火野映司」
ジャガー「誰それ????」
近いうちに見たいものは
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便利屋&アスナと大爆発する
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ナギサとボディチェンジする
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黒服に絡まれる
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お前もバニーにならないか?サオリ
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イチカの没頭できる趣味探し
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特別取材!未確認生物メンダコの謎を追え
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ペロロのライブに連れていかれる
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ヒフミ、メンダコを飼う
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カンナに取材する
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大物だらけのチェーンバイト
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存在しない記憶第3弾
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HENTAIの野望/Zero
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その他(BANされない程度に…)