HENTAIの野望〜キヴォトス同人誌化珍道中〜   作:伝説の超三毛猫

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前回のあらすじ

スバル(ナギサ)「スバルさんと身体が入れ替わってしまいました!?」
先 生「ごめんね、サヤが間違えてシャーレに持ってきた発明品の影響みたい」
サ ヤ「ごめんなのだ…」
ナギサ(スバル)「大丈夫だって、これで俺CVはやみん堪能出来てるし」
先 生「…はやみん?」
スバル(ナギサ)「は、早く元に戻してください!でないと私が死にます!社会的に!!」



ジャパニーズジョーク!!

 

 俺とナギサの身体が入れ替わった、ボディチェンジ事件。

 その原因は、なんとシャーレに来ていた山海経のサヤの錬丹術の発明品だという。開発者と一緒に詳細を話したいとのことで、トリニティに来てくれる事になり、先生とサヤが来るまで、俺達はティーパーティーのテラスで待機する事になった。

 ちょうど時間もできた事だし、ナギサにちょっと確かめておかないといけない事ができたな。

 

「ナギサ。今、()()()()()()?」

 

 その質問に息を呑んだのは、プレアデス性団の二人(ユマとノボリ)とコハル、ハナコ先輩、そしてセイアだ。

 それ以外の人間はその意味が分からないかのように見える。何かに気付いたようなリアクションを不思議そうに見ながら、ナギサは答えた。

 

「全然大丈夫じゃありません…視界が悪くマトモに前も歩けないんです………眼鏡が見つからなかったので買ったは良いものの……それでも視界の色がおかしいんです!

 これ、入れ替わった弊害とかじゃありませんか……?」

 

違うよ? ソレが()()()俺の視界なの

 

 誤解を正すためにそう言うと、ナギサとミカは絶句した。

 セイアは部の設立を申し込んだ時に教えているから、ティーパーティーの中ではリアクションが薄いな。

 

「3年前に事件?に巻き込まれてな。そん時に視神経とかをやられてな。それ以降ずっとそんななのよ。

 今だったら、そうだね……ピンクの髪が、オレンジに見えてるんじゃあないかな?」

 

「「「「!!!」」」」

 

 ミカとコハルの肩が跳ね、ハナコ先輩が一瞬だけ辛そうな顔をした。ナギサの表情も、信じられないようなものになっている。

 おいおい、4人ともそんな怯えたような、苦しそうな顔をするなよ。

 

「ハナコ先輩。気負わなくって良いんだよ。俺はもう…“元の色覚”でものを見れる」

 

「………そうですか?」

 

「コハルも。何年付き合いがあると思ってんだ。それにもう克服したっつったろ」

 

「で、でも、まる1日は出来ないって…」

 

「問題ない。見えているものは見えている。だから気にすんな」

 

「す、スバルちゃん…」

 

「ミカもそんな顔するんじゃねーよ。ナギサにそんな不便を強いちまったのは不本意だし、俺はそのイカレた視界にはもう慣れている。身体を戻すのに変な遠慮なんか要らないの。OK?」

 

「……うん」

 

 三人にそれぞれ言ってから、最後に鏡で何度も見た顔に向き直る。

 

「ナギサも。そんな顔をするんじゃあない」

 

「し、しかし……」

 

「大丈夫。先生が原因を見つけてくれたんだ。開発者も来てくれる。きっと元に戻れるさ」

 

「…貴方は、それで良いのですか?」

 

「何がよ?」

 

「この眼……3年前からと仰っていましたが……不都合はなかったのですか?」

 

 あぁ、そんなことか。

 ナギサに不便を強いておいて申し訳ないが、その質問なら簡単だ。

 

「ない…っつったらウソになる」

 

「!!」

 

 食べ物はくすんで見えるせいで食欲が進まなかったり、ピンクとオレンジの違いが真逆に見えるせいで、コーディネートとか苦労したりしたわ。まぁ、それも全部過去の話だがよ。

 

「でも、今言ったろ。人間慣れなんだ……1年もすりゃあ気にならなくなったし、3年たった今では一応克服して本当に元の色覚でモノを見れるようになったんでな」

 

「克…服……?」

 

「一定時間色覚が元に戻る方法があるにはあるんだが……一朝一夕では使えない。元の身体に戻るまでは俺もサポートするよ。元はといえばその目は俺が背負うべきものだ」

 

 『覇気』については伏せておいた。

 あんなんルフィでも修得に2年かかるから、現実的ではない。

 大人しく先生とサヤを待つことにしよう。

 

 

*

 

 

 その後、先生とサヤが来て、元に戻る為の会議が始まった。

 まず、俺とナギサの現状確認から始まり、触診と問診が行われた。

 

「―――間違いないのだ。これ…ぼく様の『(タマシイ)チェンジクッキー』の効力なのだ……」

 

「…まぁ、そこは薄々分かっていたところかな☆」

 

「うっ…本当にごめんなのだ……

 危険すぎるから、ぼく様の手で封印したつもりだったんだけど……」

 

「危険?」

 

 ボディチェンジは厄介ではあるが、エロコメディーの鉄板だぞ?

 それを「封印するつもり」と明言するレベルの危険性と断ずるなんて…一体どんな理由だ?

 

「一度ネズ助とぼく様で入れ替わったのだが……普段の仕返しと称して襲われたのだ…危うく死にかけたのだ…」

 

「半分自業自得じゃねーか」

 

「そもそも何でネズ助と入れ替わろうと思ったのそれ????」

 

「ネズ助とチェンジすれば普通サイズのチーズがデカくなるかなって…」

 

 私情100%な上にバカじゃねーか!

 そうなると、“魂チェンジクッキー”を危険と断ずるのも割と個人的な事情だぞ。先生も困ったような呆れたような目でサヤを見ている。

 確か絆ストーリーやロード画面でも、サヤの相棒兼実験体のネズ助は酷い目に遭っていた記憶しかないんだが、入れ替わった瞬間に襲われるとはめちゃめちゃ恨んでたなコレ。

 

「その時は解除薬をなんとか飲ませて事なきを得たのだが…」

 

「ん? ちょっと待て。

 サヤ、お前ネズ助と入れ替わった時、元に戻る薬を使ったと言ったのか?」

 

「そうだ」

 

「つまり……サヤさんは、この状態を治せる手立てをお持ちである、ということですか!?」

 

「そうだぞ。このクッキーで酷い目に遭ったからな。元に戻れるよう解除薬のレシピは記録してあるのだ」

 

「だったら、それを作って貰えば一発で解決できるじゃんね!」

 

 良かった。

 コレが解除方法とかなくて、「時間経過でしか治らないのだ!」とか言われたらどうしようかとも思ったが、どうやらサヤは(自業自得の経緯とは言え)この状態を治せる薬剤を作ることが出来るらしい。

 ならば、それを作って貰って、俺とナギサがそれを服用すれば解決だな。ミカも同じことを思っていたようだが、簡単に解決するにしてはどうもサヤの顔色がよくない。

 

「ところが、そう簡単にはいかないのだ…」

 

「どうして?」

 

「材料を切らしてて……しかも、なかなか手に入らないものもあるのだ…」

 

「材料…だと…!?」

 

 魂チェンジクッキーの効果を解除する薬。

 サヤがそれを作れない理由は、単純な材料不足にあったのだ。解除薬には、3つの材料が必要らしい。

 

「1つは、体液……今回の場合はナギサとスバルのものが必要になるのだ」

 

「た、体液!?」

 

「あーつまり○液だ。

 トイレが必要になるなコレは」

 

「露骨なのをやめなさいよバカスバル!! エッチなのは駄目!し…死刑!!」

 

「何を言っているのだ!?フツーに唾液とかで良いのだが!?」

 

 サヤさんったら、いきなり体液とかイッちゃうから、想像して興奮しちゃったじゃないか。コハルが♡

 ちなみに、今のコハルのエロ発言に対する刑罰がちょっとだけ躊躇われたのにも気が付いた。入れ替わっていると知っていても今の俺の姿と声はナギサだから、死刑判定を下しづらいのだろうか?

 あと…おい、ナギサ。俺の身体でミカセイアとひそひそすんな。遠くから見るな。「やっぱりあの状態のスバルちゃん放置していい生き物じゃないね☆」じゃないねん聞こえてるぞピンクゴリラ。トリニティメンダコもセクシーフォックスも頷くな。

 言いたいことがあんなら面と向かって言え。

 

「えーと、2つ目が双剣亀(そうけんき)の甲羅なのだ」

 

「け、双剣亀………?」

 

「甲羅が二振りの剣みたいになってる亀なのだ。山海経ではメジャーな漢方の1つだし、探せば売ってるからこれは問題ないのだ」

 

「……と、なると問題は3つ目と言う事になるのか」

 

 アズサに促されたサヤは頷くと、「なかなか手に入らない」と言っていた薬の材料3つ目……その名前を口にした。

 

「『燦陽樹(さんようじゅ)の花』ね……」

 

「あぁ。玄龍門で管理されている専売品でな……ぼく様みたいな一般生徒には逆立ちしても手が届かないのだ…」

 

「そんな……」

 

 どうやら、燦陽樹の花とやらは、玄龍門―――山海経の生徒会のようなものらしい―――によって厳しく管理されているようで、めったに手に入らない品らしい。その事を聞いたヒフミは、頭を抱えてしまった。

 でも、それはおかしい。もし手に入らないのならば、何故ネズ助と入れ替わったというサヤは元に戻れたのか。

 

「では、何故貴女はそれを作れたのですか?」

 

「む?」

 

「ネズ助さんと入れ替わった時に、服用したはずです。そうでなければ、貴女はまだネズミの身体のままでしょうから」

 

「……うぅむ、それがだな…」

 

「それが?」

 

「……あの時は、密売組織と玄龍門がやりあっている最中に、近くに置いてあった箱にあったのをちょこっと頂いただけなのだ」

 

「ほぼドロボーじゃねーか!」

 

 コイツ……確かに発明品の数々は倫理観がブッ飛んでいるとは思ったが、前に使ったであろう燦陽樹の花は、どさくさに紛れてパクっただけだとは!

 ますます、入手難易度が上がったような気がするぞ。どうすりゃいいんだ、と思った時、思わぬ発言者が出てきた。

 

「ひとまず、玄龍門の子たちに話をしてみようよ」

 

「せ、先生!?」

 

「事情を話せば分かってくれるかもしれない。

 玄龍門には知り合った子もいるから、融通してくれるかもしれないよ」

 

 そうか。先生は山海経にも知り合いがいるから、それで何とかするつもりなのか!

 助かった。俺はブルアカ歴が短いから、山海経について詳しく知れてないんだよな。ガチャで当てられたのも目の前のぼく様ねずみを除けばココナちゃんだけだ。

 どうやら、ここは先生のご厚意に甘える形になりそうだ。

 

 

 

 

「お待ちなさい」

 

「うお」

 

 早速みんなと山海経に出かけようとしたら、俺…つまりナギサに止められた。どうしたんだ?何か問題でもあったかな?

 

「まさかそのまま山海経に行くおつもりですか?

 流石に貴女にそのままの私を……ひいてはティーパーティーの威厳を任せることは出来ません」

 

「…別にいーんでねーの? トリニティは最近、『変態淑女が潜む学園だ』って事実が認知され始めているんだ。毒を食らわば皿までって諺もある。気にせんでもいいだろ」

 

「事実じゃなくて根も葉もない噂です!! 少なくとも貴女さえ抑えれば変な噂も減ります! まして今の貴方の体は桐藤ナギサ(わたし)のもの! 変な行動をされたらそれだけで学園の名に傷がつくんですよ!!?」

 

「……なるほど。言いたい事は分かった。

 確かにこの身体はリスクが高い。ティーパーティーのトップに対して不埒な考えをする輩も出ないとも限らない、ってか。

 それに―――」

 

 と、言いながらアズサのスカートをめくる。

 テラスに響く、アズサの「きゃっ!?」というかわいい声!

 ………フム、白か。ヒフミに毒されてる事だからモモフレコラボ・スカルマンデザインのパンティーくらい履いてそうなんだけどな。

 

「この身体でこんな事をしても、誰も咎められな痛ァァ!!?

 

「うん、私が咎めるに決まってるじゃんね…☆」

「アズサちゃんに何やってるんですかスバルちゃん!!」

「エッチエッチエッチエッチ駄目駄目駄目駄目死刑死刑死刑死刑死刑死刑!!!」

 

「ぐわ、ちょ、待て!囲んで蹴るな!!

 ジョーク! ジャパニーズジョーーーークッ!!!」

 

「ストップ!3人ともストップ!!絵面が大変なことになっちゃってるから!!?」

 

 ……あっという間にミカとヒフミとコハルにボコボコに蹴られてしまった。

 ちなみに、今の絵面は「ミカとヒフミとコハルにボコボコにされてる桐藤ナギサ」である。こんな光景、ボディチェンジ以外ならギャグ漫画でしか見られない。

 

「……という訳ですので、私とスバルさんに変装する時間と道具をください…………主に私の名誉の為に……」

 

「……………分かった、私はスバルに付くよ」

 

 こうして、間島スバルと桐藤ナギサは山海経に行くために変装をすることになったのだった。いわゆる新スキンである。

 

 

*

 

 

 ―――数時間後。

 

 お着換え完了。

 俺もナギサも、一目じゃ誰か分からないレベルに変装が出来たと思う。

 まず俺から。服装はトリニティの白い制服から一転、チャイニーズの漢服風の服を決めた。更に髪型はロングの髪をまとめあげ、後ろでお団子っぽいヘアスタイルにしてくれた(監修・ユマ&ノボリ)。行き先が山海経だからな、それっぽい恰好が良いと思ってのチョイスだ。

 ナギサだが、普段の髪留めは忘れたのか下ろして、眼鏡を装備。更に制服はスタンダードなトリニティの服にしていた。

 

 

【挿絵表示】

 

 

「…あの、スバルさん」

 

「何だ?」

 

「変装する気あるんですか?」

 

「そりゃコッチの台詞だぜ。なんだその服装は。地味すぎて死なねーか?」

 

「変装は地味に行うものなんです!目立っては意味が無いじゃないですか!!」

 

「それは違うぞ。変装とは『不自然なく紛れ込む』ことだ。向かう先は山海経、トリニティの生徒は観光以外でほぼ行かない。私服でならまだしも、制服で山海経に行くトリニティ生は不自然だ」

 

「貴方は目立ち過ぎなんです!目立たない為の変装でかえって人の目を引いてどうするんですか!」

 

 そこに、先生たちがやってくる。

 着替えが終わった事を察して、入ってきたのだろう。

 

「終わったみたいだね」

 

「は、はい……」

 

「うん。スバルもナギサも、2人とも可愛いよ」

 

「~~~~~~~~~~~っっ!?!?」

 

「あー」

 

 出たわ、先生の口説き文句。

 変装ってそういうことじゃねーんだわ、多分。

 ナギサさん、たかが大人の先生に「可愛い」って言われただけで照れないの。俺の顔が照れる姿を、どんな気分で見れば良いんですか俺は。

 

「普段のスバルからは想像できない姿だね」

 

「あはは……私がやってみたんです」

 

「ヒフミが?」

 

「はい!」

 

 どうやら、ナギサの方はヒフミが変装の協力をしてくれたそうだ。心なしか、ナギサがにやけているように見えるのは、見なかったことにした。

 

「スバルは…気合の入ったナギサになったね」

 

「ユマとノボリにコンセプトを頼んで、一緒に変装したんです」

 

「まるで別人だ」

 

「でしょう? そんな姿に俺の口調が合わされば…初見の人間は誰もこの素材が桐藤ナギサだってことには気付かないって寸法よ、ハッハッハッハ……!」

 

「えっと、その顔はやめようね」

 

 渾身の顔芸を禁止されてしまった。無念である。

 だがこれで準備は整った。後は解除薬の原材料を手に入れるだけだ。

 

 

*

 

 

 ―――翌日。山海経・玄龍門にて。

 

駄目だ

 

「そ、そんな……ミナ、そこを何とか」

 

駄目だ

 

「「「「「「………………」」」」」」

 

 顔見知りが玄龍門にいるので「ここは私に任せて」と大見得を張った先生の燦陽樹の花を分けて欲しい、という交渉は、ミナという生徒によって一刀両断にされてしまったのであった。

 

 

 





Tip!
 変装したスバルとナギサは、イベント『俺がティーパーティーであいつがプレアデスで』と同時に実装されたガチャ『The path to heaven passes through a tea party.』『Nの友諠/スバル・オン・ザ・ラン』にて、それぞれナギサ【変装】、スバル【変装】としてゲット出来るぞ!ただし、手に入るのは「入れ替わり騒動後、変装の格好をしたスバル・ナギサ」だ!



おまけ・ハーフボイルド

ユートピア『わ、私の身体に収まらぬ…!?』
翔太郎『このダブルにはな…フィリップの最後の思いが籠もってんだよ…テメェなんかに吸い切る量じゃねぇんだよ!!』
ア ル「しょ、翔太郎〜!」キラキラ
ミ ナ「フィリップ…!」キラキラ
カエデ「いけー!!!」
スバル「分かる人にはわかるんだな…」
先 生「すっごいカッコ良いよね!」

次回、大暴走!
山海経(の悪徳業者)がスバルの中の人ネタの餌食になるぞ!!!

一番えっちいのは?〜山海経編〜

  • シュン姐さん
  • ココナちゃん
  • サヤ
  • キサキ
  • ルミ会長
  • レイジョ
  • ミナ
  • その他(おのが意見をコメントに…)
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