HENTAIの野望〜キヴォトス同人誌化珍道中〜   作:伝説の超三毛猫

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サブタイを見て嫌な予感を感じた貴方。
正解です。スバルがやらかします。





※とゆーワケで今回は波紋を招いたあの概念を取り扱います。取り扱う概念に心当たりがあり尚且つその概念が地雷だという方はブラウザ○ックをお願いします。それでもという方は自己責任でご覧ください。


イ○○○許可ァァァァ!!!

 俺が、万魔殿(パンデモニウム・ソサエティー)に関わりを持ち始めたのは、エデン条約調印式の事件の直後、アズサから決闘を持ちかけられるほんの少し前。

 ……といっても、当時の俺は、()()()()()()()()()が万魔殿の一員だと()()()()()()のだ。何故なら。

 

『『これください!』』

『……あれ?』

『……おや?』

 

 その子は、俺よりも一回りも幼い金髪の幼女だったからだ。

 丹花(たんが)イブキ。それが彼女の名前だった。

 ゲヘナ学区でエロ本を売っていた際、休憩時に入ったお菓子屋で、たまたまプリンを注文しようとした時に出会った彼女は、俺が買おうとしていたプリンを即譲った事で仲良くなった。

 

『お姉ちゃん、イブキのぶんのプリンあげるね!』

『えっ!? いいのか!? しかし……』

『お姉ちゃんも、プリン食べたかったんじゃないの?』

『……仕方ない。なら、お姉ちゃんのモンブランをちょっと分けてあげよう!交換っこだ!』

『い、いいの? わーい!ありがとう!』

 

 いくら倫理観が終わっているキヴォトスとはいえ、自分より一回りも小さな子相手に、お菓子を譲らないなんてありえない。

 前世の頃からあった良識からの行動であったが、それによって、イブキに懐かれるようになったのである。間島スバルに良識なんてあったのかという疑問はさておいて。

 

 それ以降も、ゲヘナ学区に来るたび、俺はお土産を片手にイブキの元へ顔を出すようになった。お陰で、イブキとは普通に仲良くなっている自覚がある。

 それとなし崩し的に他のメンバーとも顔見知り程度にはなったものだ。(なつめ)イロハは最初(前世)から知っていたが、書記の元宮(もとみや)チアキにサツキ(そういや苗字聞いてなかった)、あと猫のライオンマルとも知り合った。俺の知っているブルアカには出なかったから、ここら辺は事前知識なしで知り合ったようなものだ*1

 唯一マコトだけは、俺がトリニティ生であることと「魔王」である事を理由に、あれこれ理由をつけて遠ざけようとしているが、黙って思い通りにされる俺ではない。

 イブキへのお土産を毎回持ってきているから門前払いなんて出来ないし、猫アレルギーであることも判明したのでライオンマルで撃退もできる。あと実はマコト滅茶苦茶弱いから、俺の腹パンLv.15で呆気なく沈められる。

 まぁ基本的にイブキのおやつガードかライオンマルで黙らせられるから良いんだけど。

 

 

 

 色々述べたが、つまり何が言いたいのかというと。

 俺はいつの間にか、万魔殿にはお土産ありで普通に入れるくらい、足慣れた場所になりつつあるということである。

 

「やっほーイブキ! 元気だった?」

 

「うん! スバルちゃんも元気だったー?」

 

「もちろんだぜ! この間島スバルはいっつも、元気ビンビンよ!!

 あ、これ今日のお土産な! 百夜堂のやつ。皆と分け合って食べろよ!」

 

「わーい!スバルちゃん、ありがとー!!

 それで、今日は何して遊ぶのー?」

 

「そうだね、何をしようか?」

 

 トリニティ生とゲヘナ生が満面の笑みで遊ぶ光景。

 あまりにも異様な空間が、そこにはあった。

 もちろん、万魔殿のモブ生徒たちの殆どは俺にいい印象を持ってなかった。排除しようとしてきたヤツもいたな。

 でも俺が最初に突っかかってきたモブを瞬殺しながら「俺を追い出したかったら力づくでやってみろ」と言って*2からは誰も何もシてこない。お陰で、イブキとの時間を邪魔するヤツはいなくなった。

 

「あはは〜!」

 

「楽しいな〜。ところでさ、イブキ」

 

「なに?」

 

「俺、マコトにも話があって来たんだよ。見てないかな?」

 

「ううん。マコトせんぱいね、今日は忙しいからイブキ、ひとりでお留守番してたんだよ」

 

「そっか、偉いな〜」

 

 幼き金髪を撫でながら、他のメンバー……イロハ・チアキ・サツキ等についても聞いたのだが、この日に限ってはみんな忙しくてここに来れないらしい。

 

「ねぇイブキ」

 

「なに〜?」

 

「頼みたい事があるんだ」

 

 マコトは俺を嫌っている。

 普通に呼んだところで、何だかんだ理由をつけて拒否ることだろう。現に前にもそんな対応されたし。

 だが、今から頼むことにはマコトが必要だ。なので俺は、用意した2()()の切り札のうち、ひとつを切る事にする。

 

「スバルちゃん、―――ってなーに?」

 

「そうだなぁ、イブキが大好きな人が、『イブキ大好き〜』って全身で表現することだよ」

 

「どうしてそれを許可する必要があるの?」

 

「イブキが好きな人はいっぱいいると思う。俺や先生もそうだし、マコト達もきっとそう。でも、もっといると思うんだ。中には、恥ずかしいって思う人もいるかもしれない」

 

「イブキの周りにそんな人いないよ?」

 

「隠し方が上手いんだよ、きっと。

 お願いイブキ、そういう人達の為だと思って、ね?」

 

「言うだけでしょ? 良いよ!」

 

 それは、一か八かの文字通りの切札。

 しがない*3トリニティ生でも万魔殿議長と話す機会を得ることができる、効果的な一手。

 マコトを呼び寄せる可能性の高い究極の召喚魔法。

 というか、マコトだけでなく他の万魔殿のメンバーも呼ぶかもしれないけれど。

 そんな破滅の可能性もある博打の一手。その名も。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「イブシコ許可アアアアァァァァァァ!!!!!」

 

「させるかァァァァァァァ!!!!!」

 

「げぶっふぉぉぉ!?!?!?」

 

 

 俺が廊下でそう叫んだ直後、マコトとイロハがすさまじいスピードで飛んできて、俺に飛び蹴りをかましたのであった。

 

 

 

 

「貴様は何を言っているのだ間島スバルゥ! よりにもよってなんてことをォ!?」

 

「殺されたいんですか貴方は……?」

 

「ハッハッハッハ、ジョークだよジョーク! ジャパ…トリニティジョーク!!」

 

「悪質過ぎるわ!!!」

 

 イブシコ許可をした結果、マコトとイロハが殺意を思いきり滾らせたような目で俺を睨みつける。

 この手は、確実にマコトを呼べる反面、確実に怒りを買う一手だったのだ。

 なので本来は使いたくない手段だったが………ただでさえ俺を避け煙たがっているマコトがいない上に、他の話が通じやすそうなメンツも居ない。日を改めようにも、生憎こちらも急いでいる。イブシコ許可は、一発限りの最終手段だったのだ。

 

「何故純真無垢なイブキでそんなことを…!!」

 

「無知シチュ…じゃない、彼女には才能があるからだ!」

 

「イロハ、撃て」

 

「いたたたたっ!?」

 

 イロハの銃によって蜂の巣にされても、俺にとっては痛いで済む。

 基本的に武装色の覇気で防いだり見聞色の覇気で避けたりしているが、今回はマコトと話をするために来たので、避けたり防いだりはしない。それがせめてもの誠意だと思っている*4

 怒り心頭のマコトとイロハはこう続けた。

 

「良く聞け! イブキはな、貴様のようなヘンタイが気軽に手を出していい存在ではないのだ! トリニティの…しかもポッと出の部活の馬の骨如きが!!」

 

「貴女がここにいるのを許されているのはイブキへのお土産があってこそ。そのイブキに滅多な扱いをしたら、本当に出禁にしますよ…?」

 

「貴様がどんな漫画を描こうが構わんが……イブキを漫画にした瞬間、ゲヘナの全てを敵に回すと思え!!

 わかったら大人しく陰気臭い身内か風紀委員会で満足していろ!!!」

 

 マコトが俺のようなトリニティ生を嫌うのは今に始まった事じゃあないが、イロハがここまでキレるとは珍しい。

 イロハは普段は怠惰な人間だ。マコトの理不尽な命令には最終的には従うものの、「その過程でどうやってどこまでサボるか」しか――「しか」って言うと語弊があるかもしれんが――考えていないのだ。

 現にマコトの「シャーレの先生を篭絡してこい」って命令も速攻で先生にバラしたうえで、シャーレにはサボりに来ているからな。先生とイロハ本人から聞いた。

 そんなイロハがここまで…しかも俺相手にここまで敵意を見せるってことは……相当、イブキのことが好きなんだな。

 

 まぁそれでも優先順位が高いのはマコトだ。

 コイツはバカだが無能じゃあない。召喚は出来たものの心証最悪から始まったこの盤面…ひっくり返さないとな。

 ただし、俺なりのペースに巻き込んで。

 

「……は」

 

「「?」」

 

「マコトよ…お前はトリニティのことがまだワカっていない……」

 

「ハ、何を言うかと思えばくだらんハッタリを。

 トリニティは我らが敵! エデン条約が締結されてもそれは変わらん!

 水面下での情報戦において、この羽沼マコト様がティーパーティー程度に遅れは取らんと思って頂こう! ましてや貴様なぞ―――」

 

そこまで言うなら、ハスミのスリーサイズくらい即答できますよね?

 

「「は???」」

 

 情報戦が得意だと豪語するマコト。

 ならば、とさり気なく分かりやすそうな質問を振ってみるが、2人ともぽかんと口を開けて言葉を失うのみだ。

 答えが出ない……これはおかしいと思い、続けて質問する。

 

最近シスターフッドの間で秘密裏に流行っている写真とは?

 

 聞かれたマコトも、そのやり取りを見ていたイロハも、俺の言葉が全く分からないかのように立ち尽くしている。

 おかしいな……何故この質問に「サクラコ先輩の私服姿」という答えがポンと出てこない? トリニティについて調べているんじゃあないのか?

 ……質問の難易度を下げてみるか?

 

プレアデス性団の漫画で未だモデルにされてないトリニティ生といえば?

 

「待て待て待て待て待て待て待て待て待て!!! 何故そんな質問が出てくる!!!?」

 

 慌てて俺を止めてくるマコトからすれば………俺にからかわれているように思っているのだろうか。

 だが…俺は真剣だ。即座に話を切り上げられないように。マコトに逃げられないように。このまま俺の会話を進めさせてもらう。

 

「さっき『ネタにするなら身内か風紀委員にしろ』的な事を言いましたがね。残念ながらそうはいかない。

 何故なら―――トリニティ生にえっちな目で見られていないヤツなどいないからだ!!

 

何ィィッ!!?

 

いや『何ィィッ』じゃないですよ何言ってるんですか

 

 イロハからの視線が冷めたが、努めて無視して俺は反論の余地を与えずマコトにこう続けた。

 

「権力争いごっこに明け暮れる、陰湿な連中……マコトにとってのトリニティ(俺ら)はきっとそうでしょう。

 確かにそういうヤツもいるし、その性根は一朝一夕では変わらない……

 だが俺らは…いいや人間は! 日々進歩している! 性欲=正義の名の元に…変わりつつあるのだッ!?」

 

「馬鹿な……それにしたって、えっ…性的な目で見られていない奴がいないは言い過ぎだろう!

 聖園ミカや剣先ツルギはどうなのだ! 奴らのような武闘派に見られでもしたら……」

 

「抜かりはない。あの2人のエロ本などもう何冊かある*5し、2人ともエロ本耐性は低い。トラブルは皆無だ」

 

「じゃ…じゃあ桐藤ナギサや百合園セイアは!?」

 

「攻略済みだ。そもそもうちの部活、セイアの許可が出たことで生まれたかんね?」

 

「な、ならば…えぇと……ほら、アレだ! シスターフッドのトップの…」

 

「サクラコ先輩ですか? 今度新刊を出しますよ。ウチの部員が*6

 

「あ……ありえない……」

 

本当にありえない話なんですけど

 

 イロハの声が更に冷たくなってくる。

 まったく、何があり得ないのだ。万魔殿の中でいっちばんエロ漫画に登場しているクセに。今更ビビることはないだろう。

 

「な…ならばそう! 風紀委員の連中を漫画にすれば良いだろうが!!

 

マコト先輩最低です

 

安心しろ、アイツらはこれでもかって程ネタにした後だ

 

この人も最低過ぎません!!?

 

 マコトもマコトなら、スバルもスバルだった。

 でもしょうがないじゃん。事実ヒナちゃんは漫画のネタにして発売した後だし*7、イオリの足舐め叡智本も描いた*8し、アコ似の副官のあまあま調教イチャラブ本も今後発売予定だもん。その次はチナツをモデルに描く予定だからマコトに言われずとも風紀委員の皆を元ネタに構想は固まっているのよ。

 流石は風紀を乱す風紀委員会。見ただけで創作意欲がムンムンわいてくる……!

 

「つまりだ。トリニティは今、変革の時代を迎えてるのだよ。

 悪しき旧慣を打ち破り、新たな正義(性技)に目覚める……進化中ってトコロさ。

 君達においては、これから変わっていくトリニティを見守ってくれさえすればいい」

 

「ま、マズいぞ……イロハ! 早急に手を―――」

 

打たなくていいでしょう、色んな意味で

 

 話にひと段落がついたところで、俺は本題を持ち込むことにした。

 とりあえず頭は下げておいたぞ。「イブシコ許可は、どうしてもマコトと話したい俺の最終手段だったんだ、本気じゃないからゴメンね(意訳)」ってね。

 イブキの貞操の危機は去ったと判断したのか、マコトとイロハから放たれていた殺気と怒りが、少し和らいだ気がした。

 

「―――それで? あんな禁忌を冒してまでこのマコト様を呼び出した用とはなんだ? 場合によっては貴様を…」

 

「これだよ、これ」

 

 俺は、懐からマコトに一枚の書類を手渡した。

 それに目を通したマコトの表情が、だんだんと険しくなっていく。

 読み終わり、俺を見た時には、イブシコ許可時と同レベル……いや、それ以上の様相になっていた。

 

「………貴様」

 

「マコト先輩?」

 

「いったいどこで、これを手に入れた?」

 

 俺がマコトに渡した、書類の正体。

 それは、万魔殿とアリウスが手を組んでティーパーティーを堕とそうと画策した計画書であった。

 思いっきり、万魔殿――十中八九マコトの仕業だろうが――がエデン条約を裏切る証拠である。

 ちなみに、俺がこの計画書を見つけた理由は簡単だ。

 

「ベアおばを消してアリウスを平定した時に、捕まってたアリウス生がたまたま持ってたんだよ」

 

 ということだからだ。

 バカなヤツだよ。こんな致命的な証拠、とっとと処分しちゃえば良かったのに。

 まぁ、アリウスも万魔殿が裏切ってくると思って保険のためにとっておいたのだろうか。知らんけど。

 

「こんなんとんだ爆弾だぜ? ティーパーティーの誰かにバレたら一大事だ。せっかく減ってきたトリカスの数も元通りかもな」

 

「…キキキッ! 何の事かな?私にはてんで見当がつかんな」

 

「そうですか」

 

 まぁマコトもそう簡単に認めるつもりはないようだ。

 敵と内通している証拠を突き出されたら、とりあえずすっとぼけるのはよく分かるぞ。

 でも、俺が考えるに、ここで惚けることにあまり意味はない。

 

「貴様は私がそのようなことをするような人間だとでも思っているのかね?」

 

 はい。めちゃくちゃやりそうです。

 という言葉を飲み込んで、俺は用意していた返答をした。

 

「いいえ。ただ、こんなのが“パテルの鷺”やクロノスに見つからなくって良かったなって思って」

 

「なに?」

 

「もしこんなものがバレたらあっという間にトリニティ内に情報が拡散される。情報が正しいかどうかなんて関係ない。『そういうものだ』って認知されてしまいます。

 ゲヘナ嫌いのトリカス共の攻撃が更に激化するでしょう。そうなった時、いちばんダメージを被ってしまうのは誰だと思いますか?」

 

「キキキキキッ! このマコト様には、そんな連中の抗議など、無駄―――」

 

「違います」

 

 順番に前置きをしていく。

 アリウスと万魔殿の繋がりを示す書類。

 それがバレたら、万魔殿にトリカス共から抗議が殺到することは間違いない。

 でも、それで終わると思ったら大間違い。

 トリカスは思っているよりも陰湿だ。ミカがティーパーティーのホストから外患誘致未遂犯になった瞬間に掌をクルックルに回したのとかイイ証拠だ。

 そんな連中が、嫌いなゲヘナ相手に抗議だけで済ませる……? あり得ないな。

 

「こうなった場合に、一番被害を受ける可能性が高いのは―――()()()です」

 

「……貴様」

 

「マコトがアリウスと通じていた可能性がある……たとえそれが事実無根で…例えば、『アリウスを利用するだけ利用するためのデマだった』ってのが真実だったとして。

 それを素直に信じられる人間は、少ないと考えています。人は、信じたいものだけを信じる生き物ですから」

 

「…………」

 

「そうなったら、暴走した連中の中から『望んだ答えを万魔殿から引き出す』ために動く奴も出てくるかもしれません。

 その手のヤツが使う手法は―――『いちばん弱いヤツを見せしめで痛めつける』こと」

 

「!!!」

 

「イブキは純粋です。それに人を疑わないところがある。オマケに良い子だ。

 そんな子が、くだらない事で傷つくなんてありえないし、あっちゃあいけない……そうは思わないか?」

 

 俺の言葉に、マコトは言い返せなかった。

 傍らで見ていたイロハも、冷汗を流すばかりで口を挟むこともない。

 これが、俺の切り札その2だ。アリウスでユマが見つけた時には、目が飛び出るかのような思いをしたものだ。

 それでも、こう使えば化けてくるというものだ。

 

「貴様ッ………我等を脅すつもりか?」

 

()()()? 俺は落とし物を持ち主に届けに来ただけだぜ」

 

 勘違いしてもらっては困るが、俺は別に万魔殿を脅迫したいのではない。

 決してゲヘナの実権を握りたい訳でも、貸しを作りたい訳でもない。

 立場関係の駆け引きなど、面倒くさいったらありゃしない。

 そうじゃないのだ。万魔殿に来たのは、そういうのが目的じゃない。

 

「少なくとも俺は、マコトはそんなことするヤツじゃあないとは思っているぜ?

 確かに俺への態度最悪だけど、イブキに優しい顔出来るんだ。今手渡した書類も決定的な証拠じゃあないだろ」

 

「……………」

 

「それを紙キレ一枚で政治争いに巻き込まれたらたまったものじゃあないでしょう。」

 

「………」

 

「大丈夫、これからゲヘナとトリニティは少しずつ歩み寄っていくんだろう? ()()()しようじゃあないか」

 

「…………」

 

 

 ギリ、と歯噛みした。

 マコトは、バカだが愚か者ではない。なのでというべきか、万魔殿に間島スバルがいることに、唯一危機感を覚えていた。

 アリウススクワッドを瞬殺し、空崎ヒナと渡り合う実力。桐藤ナギサによって百鬼夜行に飛ばされても現地でコネクションを作る頭の回転の速さ。

 万魔殿の情報網で手に入れた情報により完成したスバルの能力像は、そのどちらも持っているものだった。羽沼マコトは、間島スバルのことを文字通りの化け物だと思っていた。

 

 万魔殿にイブキをダシに遊びに来ていた時は、不審な点を監視させた。そこまで万全に整えておいて、これだ。

 マコトは悟った。最初にイブキと仲良くなられていた時点で、付け込まれていたのかと。

 己の失策を悟っても、しばらく敗北の味を噛みしめるしか出来なかったのだ。

 

 

「あ、そうだ。これでも気にするってんなら、今からする俺の頼みを聞いて下さい。それでチャラにします」

 

「………………………何だ」

 

 スバルが、「イブシコ許可」という召喚魔法でマコトを呼び出し、半ば脅してまで手に入れたかったもの。

 それは。

 

 

 

―――お前らの情報網貸してくんね? あと風紀委員会のアコちゃんも

 

 ……ただの、協力依頼であった。

 

 

*1
スバルは、3周年記念のゲヘナイベントを知らない。

*2
完全にゲヘナ流のナワバリ争いである

*3
スバルがしがないワケはないが

*4
そもそも誠意のある人はイブシコ許可などとは言わないが。

*5
『女装生徒のいる生徒会シリーズ』『二人の愛は止まらない』など

*6
シスターフッドとプレアデス性団を兼任する部員・四葉マナによる新刊・『懺悔の時間・二回目』。オ○ニーにハマったシスターの話で、2巻となるこの話には、どことなくサクラコに似たシスター長が登場する。

*7
プリンスメロン作『おとなの飛翔』。純愛幼馴染もののR-18本。OLとの恋愛と■■■を描く。ヒロインがどことなくヒナに似ている。

*8
本編『時には昔の話を』『ホーディ・ジョーンズじゃねぇんだぞ』参照





Tip!
スバルはイブシコ『許容派』だ!大っぴらに言うこともしないし、シてもシなくても構わないと思っているが、強要してくるヤツは容赦なく返り討ちにするぞ!



おまけ・加算されてる

イロハ「ところで」
スバル「?」
イロハ「ベアおばとは何ですか?」
スバル「アリウスの支配者だった女だよ。60代のクセに生徒会長の椅子に座り続けた果てしなくキツいヤツだ」
マコト「キキキキッ!なんだそいつは!痛々しいにも程があるだろう!!」

イブシコについて

  • 推奨派
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