HENTAIの野望〜キヴォトス同人誌化珍道中〜   作:伝説の超三毛猫

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みんなベアトリーチェへの殺意高すぎ…

ところでなんですけど、皆さんビギナーズラックって信じる人ですかね?
私は信じます。トキもサクラコもコユキもココナちゃんも、正月便利屋も全員引くことができたしね。ミカは来なかったけれど。


新刊と神官

 トリニティへ帰ってきた後、早速新刊のヒロイン作成へ取り掛かった。

 

 最初の幼馴染もの…『俺の優雅な幼馴染』の失敗も踏まえて、今度こそモデルがバレないヒロインを描いてみせようじゃないか。

 その為に用意したのは…トランプサイズの紙の数々。

 それらに「ホシノ」「シロコ」「セリカ」…と、アビドスの方々の名前を書いていく。もちろん、それだけではない。「アル」「カヨコ」「コトリ」「アスナ」…と便利屋の面々と、☆1で入手できる生徒の名前を書いたカードも加える。更に「ゼシカ*1」「ナミ*2」「ララ*3」「しのぶ*4」等の、俺だけが知っているキャラクターも何枚か加えた。

 

 これらの紙束を…まずはシャッフル!

 そして、ここから3枚ドロー!

 

「ふむ…『アル』『アスナ(SAO)*5』『アヤネ』か…

 これでひとまず描いてみるか」

 

 ベースを元に、引いたキャラクターの要素を詰め込んで限りなく元ネタに近いオリジナルキャラを描くのだ!

 今回の場合、ホシノを大まかなモデルに。体型をアルのようなスラっとした女性に近づけ、髪型をSAOのアスナの……一部編み込んだ髪で結ぶアレにする。そして性格をアヤネのように真面目っ子な調子で描く。これでホシノがモデルだが全然違うキャラクターの完成。一人目だ。

 

 これが、モデルがバレずにエロ本を描く方法。

 まず多くの生徒や女キャラの名前を書き、ベース・体型・髪型・性格ごとにカードを引いていく。その時に出たキャラを意識してキャラクターを設計していく。他のキャラと属性が被ったり、描いた結果上手くいかなかったらやり直し。

 今回はベースをアビドスの5人に固定しているので、引くカードは3枚。だがそれでも組み合わせの種類はざっと500以上。

 加えて、今回描く漫画の世界観からしてヘイローも天使や悪魔の羽も存在しない。狙ってモデルにしたようには見えないハズだ。

 

 あとは他のアビドスの面々をベースにキャラクターを作って行こう。

 シャッフルとドロー、そして絵の設計と時々リトライを繰り返しながら、筆を進めていった。

 

 

 

 

 数日後。

 トリニティ自治区から、『プリンスメロン』から新たな同人誌が発売されたとキヴォトス同人界にニュースが広められた。

 

 その新刊の名は『砂漠の国のハーレム』。

 ある砂漠地方のオアシス地帯に建設された国の王とその妻たちが、自国の問題に取り組んで解決する過程と、羨ましい程に甘々なハーレムの夜を描いた、力作であった。

 

 発売されてからあっという間に初版が売り切れた今作は、特にヒロインがカワイイと話題になった。

 その見目は勿論のこと……読者たちの心を掴んだのは各々の性格だったという。

 普段は主人公にイタズラするのが大好きなくせして、頭が回り国の逆境を切り開く案を思いついたり、夜は主人公にこれでもかと甘える第二王妃。

 昼間は口数が少なく、つっけんどんな態度を取るが、夜には猫のように甘えてくる第三王妃。

 性に無頓着というか奔放で、チラリズムを一切気にしないと言うのに、主人公に秘所を見せるのを誰よりも恥ずかしがる第四王妃。

 のんびり屋で常に眠たげで、庇護欲をそそる性格をしている第五王妃。

 そして、昼も夜も献身的に王を支えてくれる第一王妃。

 

 それぞれ個性あるヒロインたちの見せ場と濡れ場に、興奮を隠しきれない読者が続出。

 『砂漠の国のハーレム』はあっという間に、プリンスメロンの代表作となっていったのだ。

 

「スバルちゃん、すごいですね♡」

 

「ありがとうございます先輩。ちなみにですけど、先輩は誰が好きですか?」

 

「そうですね…このアリーシャちゃんが好きですね。チラリズムとか良いと思います」

 

「おっ、今度やる予定ですか?」

 

「えぇ。水着は何度か試しましたが、見えるか見えないかの瀬戸際を試す行為はまだやっていなかったなぁ、と思いまして♪」

 

「あんたたちなに当たり前のようにエッチな本を持ってきてるの!? 駄目!没収!懲役!!」

 

「あらら」

 

 勿論、この話題はハナコ先輩やコハルにもちゃんと伝わっている。

 当然ハナコ先輩には大好評。第四王妃のチラリズムに触発されて、今度スカートでギリギリのギリを攻めるらしい。あれかな、下着履かないとかかな?

 コハルは相も変わらず俺から新刊をかっさらっていったけど、多分その夜にソレでフィーバーするんでしょ絶対。俺はそれを見越してこの新刊をわざとコハルの前でハナコ先輩と読んだまであるからな。

 こういうの、普通に渡すんじゃあまず受け取って貰えないし、こうして敢えて没収させれば、知らず知らずのうちに布教ができるワケだ。

 

「…スバルちゃん、意外と頭いいですね」

 

「…ひょっとして、やったことあるとか?」

 

「えぇ。違う作家さんの漫画で一冊。流石に『カーマ・スートラ』は没収されなかったんですが…」

 

「カーマ・スートラ!? それ一冊頂けたりしますか!!?」

 

「えぇ、また今度持ってきますね」

 

 この手が、普通にハナコ先輩にバレたことから、この人絶対ただの変態じゃないなと思って、更に好感が湧いた。

 ちなみにこの数日後、俺は本当にカーマ・スートラを手に入れた。

 

 

 

 

 『砂漠の国のハーレム』が売れ始めて数日。

 俺は、シスターフッドの教会を訪れていた。

 え、せっかく新作が大売れしたのに? なんて思ってはいけない。エロ漫画家として、常にネタは探し続けなければならないのだ。

 真城最高が己の信念を一切ブレさせなかったように。岸部露伴が「読んでもらうために」漫画を描き続けるように。

 既にあるシリーズの続編を描くのだってそうだ。新たな展開やプレイを盛り込まなければ、マンネリ化し読者に飽きられるのみ。その先にあるのは連載にとっては死だ。

 

 今回探すのは……JK華ちゃんの新作に必要なもの。

 華ちゃんがNTRれる展開を描いた前回だったが、その次回作では、華ちゃんの友人ポジションが欲しい。華ちゃんの異変を察知して心配し、異変を調査しようとして巻き込まれ、最終的に痴女られるポジの、よくあるアレだ。

 

 その役割を、シスターフッドに担ってもらおうというプランだ。

 理由はただ一つ。シスター服ってエロいよね……それだけだ。

 そんな友人枠モデルを、シスターの誰かにして欲しいものだが……

 

「! あ、あれはっ!」

 

 真っ黒なシスター服。ヴェールを被った頭から飛びでるキツネのようなケモ耳。そして、ブロンドの美しい髪。

 俺は…俺達(先生陣)はこの少女を知っているッ! この出で立ちと、神に祈る姿勢を知っているッ!

 

「マリー!」

 

「!! 間島、さん…!?」

 

 彼女こそ伊落(いおち)マリー。

 シスターフッドの、新進気鋭の1年生だ!つまり、俺やコハルと同学年!

 

「間島さんなんてそんな他人行儀な……スバルでいいんだぜ?」

 

「え、いえ、でも…」

 

 だというのに、距離が遠いというか、よそよそしいな。

 シスターフッド自体が、トリニティでは独立した、基本的に善良な組織だ。

 トリニティ本体みたく、表立って言い回しで殴り合うみたいな、天国を装った地獄みたいな光景はないハズだけど……

 

「…ひょっとして、俺のコト聞いたことある?」

 

「……………あ、あまりよろしくない内容の噂を少々…」

 

「あちゃー…」

 

 どうやら、その善良さが仇になっているようだ。

 おそらく、俺にブチのめされた奴らが、憂さ晴らしに変な噂を流したのだろう。噂が流れれば尾ひれは絶対について回る。人から人へ回ってしまえば、もはや誰が情報源なんてヴェリタスでもなければ分からなくなってしまっているだろう。

 

 目の前のマリーも、どうやらその噂を耳にしてしまったクチのようだ。

 こうなったら誤解を解かなくっちゃあいけないな。俺はただ、エロ漫画が大好きで、その「大好き」を貶めようとするヤツらから守ってきただけなんだ*6、ということをね。

 マリーは俺の知る限りキヴォトスの生徒の中ではウルトラレアレベルの真面目な良い子だったはず。対話の余地はあるはずだ。

 咳ばらいをひとつしてから、マリーの説得にかかる。

 

「俺はさ、漫画を読むのが好きなんだ*7

 

「はい?」

 

「好きが高じて漫画を描くようにもなってだね*8

 

「そうなんですか」

 

「おう。でも周りの奴は俺の漫画に理解を示してくれなくてな。

 それだけならまだしも、中にはチンピラに襲わせたり変な噂を流して俺を陥れようとするヤツまで出てくるんだ*9

 

「そう、だったんですか……」

 

「そういった連中と戦っていくうちに、噂が定着したんだろうな。トリニティってそういう所あるし」

 

 アイツらマジ何なんだろうな。

 基本的に俺の趣味(生き甲斐)を否定する奴らは覚える価値のないモブなのだが、俺に折檻されても謝ることなく、変な噂を流してきやがる。

 まぁ所詮すぐバレる嘘だから、二度目の俺の仕置きを食らう奴もゼロではない。あぁいう奴って、謝ったら死ぬ病気にでもかかってんのかな?

 最後に冗談めかして笑いながら説得をそう締めくくると、マリーは……

 

「ごめんなさい…スバルさん……」

 

「ちょあぁぁぁぁぁあああああああああああああああああっ!!!?」

 

 泣いていた。

 ちょ、今の話に泣く要素あった!!?

 

「私は…噂だけで貴女を……」

 

「お、おいおいおいおい!!

 別に泣く事ないじゃあないか!

 俺はこんなこと気にしちゃあいないよ!!?」

 

「ですが、私は流言飛語を鵜呑みにして、本人に合わずして人柄を判断してしまいました。

 これが過ちでなくて、何を過ちというのでしょう……」

 

 参ったな。

 シスターフッドの誰かをエロ同人のネタにするためにここに来たのに、ここまでガチ泣きされては良心の呵責もあるというものだ。

 JK華ちゃんシリーズの一緒に痴女られる華ちゃんの友人じゃあなくて、幼馴染シリーズのヒロインに抜擢しよう。痴女られる友人枠は他のシスターに埋めてもらうほかない。

 とにかく、今はマリーを何とかして泣き止ませなければ……このままだと、俺がマリーを泣かせたみたいになってしまう。

 何でもいい……彼女を立ち直らせる何かが……あ、そうだ。

 

「マリー」

 

「……」

 

「『過ちて改めざる、これ過ちと言う』……って知ってるか?」

 

「! それは、確か孔子の…」

 

「そうだ。大事なのは、間違った後なのだという意味だ。

 本当の間違いってのは、自分が間違っていてもなお改めないようなことなんじゃないかって思う訳よ」

 

 おう聞いてるかトリカス共。あとゲマトリアの連中。

 俺、自分でもなかなか良いと思える名言言ったぞ。

 あーでも、あの手の連中って「自分が間違っている」とは微塵も考えない連中が多いからな。

 聞かせるだけ無駄かもしれない。

 だがマリーは違う。絆イベントで見たが、彼女は謙虚でこそあれ、蒙昧な人ではなかった。

 

「そう、ですね…

 私はまだまだ未熟ですが…

 だからこそ、日々の精進を重ねていくべきなのでしょうね」

 

 俺の言葉を聞いた彼女の目には、もう涙は零れていなかった。

 

 その後、本題として俺の話をマリーにすることにした。

 「趣味で描いている漫画*10のモデルにしたいので、祈っている姿をスケッチさせてはくれないか」。

 マリーはありがたいことに、俺のこの頼みごとを快く了承してくれた。

 

「………」

 

「………」

 

 大聖堂に、鉛筆が紙上を滑る音だけが小さく響く。

 俺は何も言葉を発することなく、一心不乱に見たものをスケッチブックに叩き込む。

 マリーはひたすらに、まるで俺など気にも留めていないかのように、瞳を閉じて祈っている。

 いったい彼女は、何を祈っているのだろうか? 世界の平和とか? それとも、別のことだろうか?

 ……祈っている姿が、マジで様になってるな。こんな事を本人に言ったら、謙遜しそうだが。

 

「……………」

 

「…………っし。終わったぞ」

 

 そのまま、お互いに静かな空間で過ごす事数十分。

 やがて俺が複数の角度からのマリーのスケッチを終えると、不動のまま祈っていたマリーに声をかける。

 

「あ、もう大丈夫ですか?」

 

「マリーも疲れたろ? ありがとな」

 

「いいえ、あっという間でしたよ」

 

「ちなみに、何を祈ってたんだ?」

 

「トリニティや、他の学園の方々…出来る限りの多くの人々の平和と……あと、スバルさんのことも」

 

「俺も?」

 

 先生のことを祈ってたメモロビなら知ってるけど、それってイケメン先生限定じゃないのか?

 

「スバルさんがこれまで積み上げてきた道、そしてこれから選ばれる道……それが、どうか平和なものでありますようにと…」

 

「良い子過ぎて泣けてくるわ」

 

 こりゃ「伊落マリーは私の母になってくれるかもしれない女性だ」ってシャアみたいなことを言う先生も出てくる訳だ。

 心が清らかな女性のことを「聖母」って呼んだりするけれど……それは元々遥か神話の時代に神の子を産んだ者のこと。おそらく、大昔の人々も、この平和の為に祈る女性に、何かしらのバブみを感じたのかもしれない。

 これはまたひとつ、思いもよらない収穫だ。

 マリーが良い子すぎて、ちょっとらしくない事をしちゃったかもしれないが、今日のことは間違いなくプラスになったと思う。

 

「なぁ、マリー」

 

「何ですか?」

 

「…祈りって、何なんだろうな」

 

「そうですね………明確に“これ”と決められるものではないのかもしれません。しかし…」

 

「しかし?」

 

「古くから心ある人々は、病気の方やお年寄りや、様々な不幸を抱えた方々が、普通の人と同じように生きられる世界を望んでおられました。

 イエス様や、お釈迦様や、それこそ孔子のような思想家の方々も、方法こそ違えど、目指した場所は同じだと思うのです。その根底にある想いこそが、祈りなのではないでしょうか」

 

「そっかぁ……」

 

 あらゆる不幸を持ってる奴が、普通に生きられる世界かぁ…

 俺としては、自由に平和にエロ漫画が描ければそれで良いのだが……。

 だが、まったく無関係とはいかない可能性もあるかもしれないから、今日の事を覚えておいても面白いかもしれないな。

 そんな奇妙な感覚を覚えながら、この日はマリーと別れたのであった。

 

 

 ちなみにその翌日に、新たにJK華ちゃんの友人枠のネタ探しにシスターフッドに赴いた時に、

 

「お、そこの清楚そうなシスターさん。俺の願いを聞いてはくれませんか!?」

「何を言っているんですかスバルさん!? サクラコ様は私達の先輩でシスターフッドのトップなんですよ!?」

「知っている。だから頼んでいるんじゃあないか」

「知った上で交渉なさるつもりですかっ!!?」

「あら、貴方は……?」

「間島スバル。漫画家です!それで、お願いの件ですが…」

「えぇ、良いですよ。

 今は僅かに時間が空きましたので、その間だけでよろしければ」

「サクラコ様っ!!?」

 

 サクラコがいたので、祈る姿をスケッチさせて貰うことに成功。

 マリーがだいぶ焦っていたが、大丈夫。シスターフッドの後輩たちと仲良くなりたいがために先生に「わっぴ〜!」って送るような人だから、悪い人じゃないよ。

 先日泣く泣くボツにしたマリーモデルの代わりに、華ちゃんの友人キャラのベースになってもらうこととなった。もちろん、俺が描く漫画のキャラの参考にするかもしれないから、と理由は言ったぞ*11

 

 こうして、『JK華ちゃんの花散らし』『JK華ちゃんのゴールデンウィーク』に続く、『JK華ちゃんシリーズ』の第3巻は執筆・創刊に成功したのである。

 冠した名は『JK華ちゃんと桜ちゃんの初体験』。友達の異変に巻き込まれる形で痴女られるという背徳的なシチュエーションは、1巻・2巻に引き続き人気を博し、売上をドンドン伸ばしていったのだった。

 

 

*

 

 

 場所は変わって、トリニティのとあるテラス席にて。

 わずかに芳香を漂わせる紅茶と、見目の整った高級茶菓子の並ぶ円卓に、3人の少女が座っていた。

 

「それで、ミカさん。間島スバルの戦力についてどう思います?」

 

 亜麻色の髪を靡かせた少女に「ミカさん」と呼ばれた、桃髪の少女は、それまで見ていたタブレットから目を離し、呼びかけた少女に歯切れ悪く答えた。

 

「う〜ん…正直に言っちゃうと、よく分からないんだよね」

 

「分からない、ですか?」

 

「ごめんね、ナギちゃん。でもね…」

 

 タブレットを操作して、映像を2人に見せるミカ。

 その映像は、スバルとツルギの戦い……その一部始終であった。

 

「スバルちゃんの使う技術……その全てが、見たことない。拳や机の足が黒くなったことも、雷のオーラも……何より…」

 

 ミカが一時停止ボタンを押す。

 それは、スバルがツルギに「擬・黒閃」を放った瞬間だった。

 その様子は、普段の彼女を知っているのであろう2人も息を吞む程で、それだけミカが真剣なのかを感じ取っていた。

 

「これ。こんな大爆発みたいな現象今まで見たことが無い。

 存在することさえ知らなかった。その破壊力もすさまじいよね。あのツルギちゃんを一撃で倒しちゃうんだから」

 

「そこまでの脅威ですか…。ミカさん、間島スバルの実力をどう見ますか?」

 

「どうも何も、私でも勝てるか怪しいよ。特にこれを自由自在に出せたら私と…ツルギちゃんと、ハスミちゃんの3人がかりでも勝てっこないでしょ」

 

「その点については心配いらないと思うよ、ミカ」

 

 ここで、今まで黙って話を見守っていたもう一人の少女が口を開く。

 桃髪の少女と亜麻色髪の少女が同時に見たのは、オレンジがかった金の髪からケモ耳を生やした、儚げな少女であった。

 

「どういうこと、セイアちゃん?」

 

「剣先ツルギにこの打撃を放った後の間島スバルの様子を見せて欲しい。再生できるか?」

 

「う、うん」

 

 セイアと呼ばれた少女の指示に従い、ミカが端末を操作し、映像が再生される。

 しばらく映像が流れたあと、セイアが「ここだ」と、映像を停止させた。

 

「この時の間島スバルは、どうも驚いているように見える」

 

「確かに、言われてみればそうですね…

 つまり、件の打撃は、この時に偶然起こったものだとでも?」

 

「そうだナギサ。確かに恐ろしい攻撃力をしているようだが、彼女自身これを自由に打てない可能性が高い」

 

 セイアの指摘に、ミカは「なーんだ。それならまずは一安心かな」と軽口を開く。

 「まだ油断できるものではありません」とミカを諫めるナギサに、セイアは映像を巻き戻しながら話を続けた。

 

「それに、彼女自身が起こした現象で、言及していたものがあったじゃないか」

 

「擬・見聞色の覇気」「武装色の覇気」。弾丸なぞ、俺には恐れるに足りないぜ』

『は、き………?』

『誰もが持つ、人間の意志だ。俺のコレは、それらを鍛え上げた先にある』

 

「これだ」

 

 セイアの操作した映像からは、スバルの説明が流れる。

 それは、正義実現委員会を相手にした、「覇気」という概念についての大まかな説明であった。

 しかし、これを耳にしたナギサとミカは首を振る。

 

「セイアさん、いくら何でもらしくありませんよ。こんな与太話を鵜呑みにするなど」

 

「そうだよーセイアちゃん。そんな少年漫画みたいなことそのまま起こるワケないじゃん!」

 

 残念ながら、少年漫画の戦闘術である。

 それに気付かなかったばかりに、ナギサもミカもスバルの的確かつ簡潔な説明を丸々スルーしてしまったのであった。

 これが、後のトリニティの将来を左右するとも知らずに。

 

*1
ドラゴンクエストⅧのキャラクター。主人公の仲間にしてボンキュッボンな魔法使い。

*2
ONE PIECEのキャラクター。主人公ルフィの海賊団“麦わら海賊団”の航海士。

*3
ToLoveるのキャラクター。デビルーク星の第一王女で、主人公ハーレムの筆頭。

*4
鬼滅の刃のキャラクター。最高戦力“柱”の1人にして、蝶を連想する美人。

*5
ソードアート・オンラインにもアスナというキャラクターがいる。こちらは正統派のヒロインにして、主人公の彼女である。

*6
その結果が「『火炎』竜王」「飛天御剣流・龍巻閃」「黒閃」「かめはめ波」を始めとしたオーバーキルである

*7
「エロ」漫画である

*8
当然「エロ」漫画である

*9
ここは事実

*10
エロ漫画である

*11
描く漫画がエロ漫画である事は当然言っていない。





Tip!
急遽サクラコをモデルにしたスバルだったが、マリーモデルのエロ本は、のちにシチュエーションシリーズ「幼馴染シリーズ」にて、超純愛もののヒロインとして抜擢されたぞ! なお、モデルはコハルがほぼ言い当てかけたが、スバルが煙に巻いたことで事なきを得たそうだ!

コハル「ちょっとスバル!これマリーをモデルにしたでしょ!?」
スバル「違う。所々身体のパーツが違うし、何よりマリーはもっと清楚で謙虚な性格をしているだろうが。この漫画のヒロインのように、デレデレではない!」
コハル「そ、そう…なの?なら良いんだけど。」
スバル「(あ、危ねぇ~~~っ! 言えるワケねーだろホントのコトなんて!)」


おまけ・スバルの誕生日ボイス(4/23限定)
「ひと昔前は、祝う側の俺だったんだが…
 こうして祝われるのも、悪くないかもな。
 祝ってくれてありがとな、先生!」

次のうちから、好きな技をお選びください

  • 北斗百裂拳(北斗の拳)
  • 天舞宝輪(聖闘士星矢)
  • 菩薩の拳(バキシリーズ)
  • 天地魔闘の構え(ダイの大冒険)
  • 一刀修羅(落第騎士の英雄譚)
  • 破壊殺終式・青銀乱残光(鬼滅の刃)
  • 「火炎」竜王(ONE PIECE)
  • 10倍かめはめ波(ドラゴンボールGT)
  • 竜星爆炎覇(転生したらスライムだった件)
  • サイコクラッシャー(SF)
  • 滅・昇竜拳(ストリートファイター)
  • 覇王翔吼拳(龍虎の拳)
  • バスターウルフ(KOF)
  • 魔神閃焦拳(鉄拳)
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