HENTAIの野望〜キヴォトス同人誌化珍道中〜 作:伝説の超三毛猫
所詮はニートのホームレスか…
「多目的、ホール♡」
「……」
「チンダル現象…!」
「……………」
「1P♡2P♡3P♡4P♡」
「」
「ボッキディウム・チンチンナブリフェルム―――」
「うわぁぁぁぁあああああああ!!!エッチなのは駄目!!死刑!!!」
とある日。
俺達プレアデス性団とハナコ先輩は、コハルを巻き込んでゲームをしていた。
題して、『エッチに聞こえてエッチじゃない、少しエッチな言葉選手権』!
エッチに聞こえるけど全然エッチじゃない言葉を言ってイって、イチバン高得点を得られた人が優勝のゲームだ。本当にエッチな単語を言うと失格で、勝敗は審査員複数名で点数を出し、それで決める。
審査員は、コハル(強制)を含めて4人。
正実やシスターフッドと兼任しているクオン*1・リタ先輩*2・マナ*3に頼んで、くれぐれも公平な判断を頼むとお願いしている。
「あの、クオン先輩、リタ先輩。ボッキディウム…何とかって何ですか?」
「ヨツコブツノゼミの学名だ。ボッキディウムというのがツノゼミという名前らしい。
それにしても、ハナコは強いな……コレを抜いてくるとは……」
「他のも悪くはないんだが……スバルの3P4Pは露骨すぎて失格になりかねないんだよなぁ…」
「全員失格に決まってるでしょ!!エッチなのは駄目!断罪!!処刑!!!」
コハルが相変わらず騒がしい。
イッておくが、卑猥なことは誰も言ってないぞ。俺の3P4Pもゲームプレイヤーの話だし、多目的ホールもチンダル現象もボッキディウム・チンチンナブリフェルムもエッチじゃないから。
コハル以外の3人によって、ハナコ先輩に優勝旗が与えられた後、俺は窓の外を眺めてみる。
空は暗い雲に覆われ、大雨が窓を殴りつけていた。
ここのところ、キヴォトス広域では数日間にわたって大雨が降っていた。台風かってレベルの降水量である。風が鳴り響いている様子はないが、それでも外に出るのは憚られるものだ。
「……どうしたんだ、スバル。外なんか眺めて」
「あー……」
この天候だと、不安になるのはRABBIT小隊のみんなの事だ。
いくらテントがあるとはいえ、ここまでの大雨は流石に心配になる。公園付近の水場が氾濫したり、地面がぬかるみまくって襲いかかってきたらひとたまりもないだろう。
「いやな、最近できた俺の友達にな、野宿しているヤツがいるんだよ。
この大雨が直撃してるなら今頃ヤベーだろうなぁって思ってな」
「の、野宿!? どんなのと仲良くなったんッスか!?」
「なんか、元いた学校が閉鎖されたらしくって、それを何とかするために野宿しながら活動している小隊なのよ。これがそのメンバーね」
「わぁ、かわいらしい人達ですね!」
「…! おい、コイツ等の制服SRTのものじゃないか!」
プレアデス性団との話にも、話題を挙げておく。
写真を見せれば、RABBIT小隊が全員美少女だったのもあり団員から好感触ではあったが、制服で所属に気付いたアギト先輩から、声があがる。
分かったのなら話は早い。俺は、ココの所のシャーレとRABBIT小隊について、あとその活動に俺がどう関わってきたのかを話していく。
RABBIT小隊のこと。メンバーの人となりを、分かる範囲で明確に。
SRT特殊学園のこと。何故小隊がSRT復活を望んでいるか。
カイザーコーポレーションがD.U.付近のホームレスに武器を流していた可能性が高いこと(これについては、万魔殿の調査結果を受け取り、裏付けされた)。
これらの情報を調べる為に、イブシコ許可までしたこと。
それらを一通り話した後、口を開いたのはノボリだった。
「スバルさん。あなたが、元SRTのみんなと仲良くなったのはわかったッス。
……でも、その人達を助けに行く必要があるんスか?」
「…どういうことか、詳しく聞いてもいいか?」
「その…RABBIT小隊の人達は今、先生に助けてもらってるんスよね?
だったら……先生に任せても良いんじゃあないかなって、思うんです。
ジブンも、世話になったから分かります。先生は、信頼できる大人ッス」
「そうだな」
先生なら、間違いなくRABBIT小隊のために動くだろう。
この雨で困り果てているであろう彼女達の為に、何かをしてくれるかもしれない。だったら、俺達がなにか積極的にしてあげる必要はない。
……うん。かつては
「確かに先生なら、何とかしてくれるだろうな」
「だったら…」
「それでも俺は行く」
「え!?」
どうして、みたいな目を向けられた。
純粋な驚きから来るものだ。
理由はいくつかある。
まず、1つ目。
「ノボリには、俺の野望を話したことあったかな」
「え、いや……」
「じゃあこの際だ、教えとこう。『全ての子供達が安心してエロ漫画を読めるキヴォトスにすること』だ。」
「すべての…」
「子供達が…」
「俺達が描く漫画は、娯楽だ。
今日食う飯に困るような子達には、どうしても手が届かない。
最低限度の生活さえ出来ねぇ奴が減らないと、俺達の漫画の売れ行きは伸びないかもしれない」
全ての人間にとって、性欲とは欠かしてはならないものだ。
しかし……それと同時に、食欲や睡眠欲と比べると蔑ろにされがちでもある。
食べ物や寝床に困るような連中にとっては、性欲どころではないのだろう。それは文化的ではない。非常に宜しくない。
「…他には?」
「あそこはみんな美少女揃いだからな。その魅力を自覚できないまま埋もれるなんて勿体ない」
「「「「「確かに」」」」」
「確かにじゃないわよバカァ!!」
当然のようにエッチさを求めて暴走するスバルとそれに同調する馬鹿共にコハルのツッコミが響き渡った。
つまりコイツ等は、RABBIT小隊をそういう目で見ていることになる。普通に最低であった。
……ちなみにだが、俺にはもう一つ、RABBIT小隊を助けに行く理由があったが。
「(――それに、元とはいえ大人だからな。困っている子供がいると知ってて、見捨てるのは忍びないよ)」
―――昔、大人として、ブルアカの
そう思ったので、それについてはなにも言わなかった。
「だから……だからさ―――」
言わなかったが、俺は―――
⋆
雨合羽とスコップを装備して子ウサギ公園に向かうと、そこは大雨で土砂が流れて排水路に詰まり、酷い有様になっていた。
そしてそこには、案の定というべきか……ミヤコと先生がいた。土をスコップでどかそうとしている。
「――この土砂を片付ければいいんだね?」
「…はい。お願いします」
超ザーザー降りの結果、排水路が終わっただけでなくキャンプ地までボロボロになったというのに、諦めない…否、諦められないミヤコの姿はスゴイもんだ。
そして、それを「先生だから」と躊躇いなく助ける先生の姿も、本当に尊敬する。
だから。
「先生」
「す、スバル!? ノボリにユマに…プレアデス性団のみんなまで……どうして!!?」
「水臭いですよ、貧弱なクセに生徒に黙ってこんな重労働なんて…」
「是が非でも手をお貸しします、ご主人様」
「はぁ~ぁ。ジブンらが来てなかったらこの量二人でやる気だったんスか?」
「あ、あなたたちは……!?」
「俺の部員たちだ。使ってくれて構わない。こんな大雨の中、俺の力になりたいって言って付いてきた物好きだからな」
「それを言うならお前も物好きだスバル。さっさとこの土砂を片付けるぞ」
ザッ……ザッ……
しばらく、スコップが土砂に突き刺さる音が響く。
ザッ……ザッ……
先生とミヤコだけでなく、俺や、ついて来てくれたプレアデス性団の面々も何も言わない。
ただひたすらに、やるべきことをやる。スコップと土とがこすれ合う音が、雨音の中からリズミカルに響く。
ザッ……ザッ……
俺は、他の奴らと比べて圧倒的に体力が多いからな。
こういう時は、たくさん動いて一番土砂を掻きだし、役に立たねばならない。
ザッ…ザッ……
そして、俺だけハイペースに土砂を掻きだし続けて暫く。
ふいに俺の隣の土砂に、スコップが突き刺さるのが見えた。
その持ち主を目で追えば………そこには、俺が最も目にかけていたRABBIT小隊が。
「ミユ……」
「…手伝います、スバルちゃん」
「あぁ」
その意気だ。
相変わらず声が小さいが、目だけは何かが灯っているみたいだ。これなら、大丈夫だろう。
それからしばらく、俺達は土砂を搔きだし続けた。
…………
………
……
「……雨、止みましたね」
気づけば周囲は暗くなっていた。
予報ではもうちょい早く止むと聞いたんだが…思ったより降ったな。
「みんな、お疲れ様」
先生が労いの言葉をかける。
「……どうして私たちを助けるんですか?何度も、何度も言ったはずです。何も変わらないと。先生が私たちに何を望んでいるのか、私には全く分かりません」
「何かを望んでいるわけじゃあないよ。
―――私は先生だからね」
「……そうですか」
ミヤコが手伝ってくれた理由を聞くも、先生は「先生だから」と言うのみ。
この人は、キヴォトスに来てからずっとこうだからね。
生徒を助けることに対価を求めない。求めるワケがない。
やや投げやりなミヤコの返事は、まるで先生のそんな思いが通じたかのようだった。
「……それで、貴方たちはどうなんです。
先生ならまだしも、貴女はまったく関係ないでしょう。
ましてや、間島さん以外の人達は今日が初対面じゃないですか。
こんなことで恩を売ったつもりですか?私たちに何を求めているんですか?」
先生のことはいいとでも思ったのか、今度は俺達に向けてそう言ってきた。
自分達など助けても何の意味もない。何も変わらない。
そう言っているかのように、語調強く問いかけてきたミヤコに、俺は―――
「ミヤコ……
ちょっと何言ってるか分かんない」
「なんで何言ってるか分からないんですか!!!」
イヤ分からんて。
関係ない? 恩を売る? 対価を求める?
バカじゃないのか。人間は恩を売るためだけの生き物だと本気でお思いか?
確かに俺は損得勘定が少なからず働いている。でも、だからって子供相手に足元見るカイザーやゲマトリアと一緒にするんじゃねーよ。
それを伝えようとした時、俺より先に口を挟んだ人がいた。
「確かに、生まれて初めてここまで濡れたな」
アギト先輩。何を言うつもりだ?
「耐水性のメイド服の準備が必要ですね…あと、泥の対策も…」
ユマ? 何を言っている?
「おかげで行きたかった個展にも行けなかったですしねー」
ノボリ? 今ここで、その発言はちょっと……
「わたくしも、制服を洗わねばなりませんわね……失敗しました…」
セラ? 何故君は制服で来てしまったんだ。
「ここまでの奉仕活動は、正実でもなかったかな…」
クオンもクオンで、何が言いたいのかが良く分からない。
そんな、プレアデス性団の一人ひとりが各々、愚痴のような雨に降られた感想やら言っているうちに、ミヤコは耐え切れなくなったのか、堰を切ったようにまくし立てた。
「じゃあ、何がしたかったんですか!
ここまで来て! 見ず知らずの私たち相手に!!
冷やかしのつもりですか?同情のつもりですか?今すぐ―――」
「「「「「
「――――――」
全員が、俺を指さした。
それは、俺に責任を押し付けているのではなく、俺の力になりたいという、信頼の感情。
揺るぎない絆がここにはあった。少なくとも俺には、そう思えた。
みんなの息の揃った答えに、ミヤコは絶句している。なんて言えばいいか、分からないのだ。
「ちなみに俺自身だが、後悔しない為にやった。
最近、新しい友達ができてな? そいつは一部の人間にしか見つけられない程影が薄いときた」
「!」
「いくら新しくても、友達は友達。
そんなヤツがピンチかもしれない、ってなった時によ………助けに行かなかったら、絶対後悔しそうな気がしたんでね」
「……そういえばお前、前にそんなこと言ってたな、私に」
呆気にとられたまんまのミヤコの代わりに、サキがそう言った。
そういえば、サキにも同じことを言ったっけっか*4。その発言に引っかかったモエと先生、ミユにも、サキはあの時の会話を伝えていく。ちょっと恥ずかしいな。
でもまぁ、それが伝わればいずれにせよ分かることだろう。俺達は恩を売る気などサラサラないことに。
「助けは要らないと言い続けてきましたが……助けられてしまったのは事実です。ありがとうございます、先生、スバル。そして…スバルの部活の皆さん。
いつかこの借りは返します。私たちの掲げる正義に反するものでなければ……ですが」
「返さなくってもいーよ。
ほらプレアデス性団!そろそろ帰るぞ!」
「「「「「はーい」」」」」
「皆もれなく濡れてるから、帰ったら即シャワー浴びるとかして、風邪を引かないように!」
それにしても、俺が行くって言ったからついて来てくれたのね、皆。有難いわ。
いつかお礼をしたいので、とりあえず今日は皆にすぐさま帰って貰って、身体を温めて貰おう。
俺は先生に後の事を頼んでから、部員全員でトリニティに帰る事にしたのであった。
「なぁスバル」
「どうした、クオン?」
「どうせだったら昼間の雨雲、お前が吹き飛ばしても良かったんじゃあないか*5?」
「――――――あ」
……帰りに、とんでもない徒労をしでかした事実に気付かされながら。
Tip!
ミヤコ達はこの一件で、先生とスバル、それからプレアデス性団に心を許してしまうぞ!かわいそうなウサギさんだ!
おまけ・入れたかった会話
ノボリ「友達のため…ホントでしょうけど、漫画のネタもあるッスよねw」
スバル「バッカ野郎しー!しーだよしー!ww」
アギト「お前なぁ…」
ユ マ「スバルさんらしいですね!」
セ ラ「さすがはお姉様です」
その日の夜、モモトークにて
先 生『分かってると思うけど』
先 生『あの子達をそのままネタにしないように』
先 生『せめてモデルが分からないレベルまで遠ざけなさい』
全 員『………』
スバル「な、何故バレた…?」
セ ラ「さぁ………?」
好きなHENTAIキュアは?
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キュアバーン(スバル)
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キュアエダシ(コハル)
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キュアインピ(ハナコ)
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キュアシャーク(アギト)
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キュアメイド(ユマ)
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キュアリリー(アキ)
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キュアヨコチチ(アコ)
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キュアハイレグ(サクラコ)
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キュアマリルリ(ノボリ)
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キュアファウスト(ヒフミ)
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キュアティーチ(先生)
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他の子(存在しない記憶をば…)