HENTAIの野望〜キヴォトス同人誌化珍道中〜   作:伝説の超三毛猫

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前回のあらすじ

スバル「俺が囮をやろう」
サ キ「お前の」
モ エ「ような」
ミヤコ「陽動がいますか」
スバル「しょーがねーだろ。ヴァルキューレ調べんの、SRTにしか出来ないんだから」
ミ ユ「そ、そうはならないんじゃ…」
スバル「なっとるやろがい」



お前のような陽動がいるか

 ミユ達RABBIT小隊のため、囮を進んで引き受ける。

 こう決断した経緯について、少し詳しく話しておこう。

 

『ヴァルキューレが……お前らのもとに?』

 

『えぇ。先生のお陰でその時はどうにかなったのですが……』

 

『今月末には…とか言ってたな』

 

 子ウサギ公園に、ヴァルキューレが来たという。

 何でも、公園そのものを撤去するためだとか。

 RABBIT小隊についても、処遇は先生に任せたものの、公園に住む許可は出してない……というか、流石のシャーレもどうしようもなかったというのだ。

 更に、やってきたヴァルキューレの公安局の面々は、見たことも無い武器を、潤沢に持っていたともいう。

 おまけに、カイザーインダストリーの武器が品薄になっていたんだとか。

 

 そこで先生によって挙げられたのが、カイザーによるリベート疑惑。

 公園開発をする「カイザーコンストラクション」が得られる利益を、同系列の会社「カイザーインダストリー」が武器としてヴァルキューレに還元。その対価として、ヴァルキューレは放浪者を掃討しようとしているんじゃあないか、と。

 

『…なぁ、ミヤコ。それって、やっていいコトなのか?』

 

『当然、ダメです。市民に奉仕すべき警察が、私企業のために働いているのですから』

 

『警察が、企業と組んで市民を攻撃する……なんか意味分からないなもう』

 

 もし、これが事実ならば超がいくつもつく大スキャンダルである。

 事実関係を調べるため、ミヤコ達はヴァルキューレを調べようということになった。

 しかし、今の彼女はSRTではない。法的には、いくら正義が彼女達にあっても、許されることではない。

 

『……君たちがそう望むのなら』

 

『先生?』

 

『いってらっしゃい。いざという時は、私が責任をとるから。

 怪我のないように、気をつけてきてね』

 

 でも、そこは超法規的機関シャーレの我らが先生。

 ミヤコ達の判断の背中を押す、大人の鑑を見せつけてくれた。警察組織の違法の調査も、SRTの仕事。彼女達の信念を応援するために。

 だから俺も、ミユ達のために、ひとつ手を打つことにした。

 

『でも、良いのかな……』

 

『良いって言ってるだろ先生も。お前らがやることは自分の正義を為す事だけだ』

 

『イヤ、スバルはSRTじゃないだろ。この作戦知ってどうする気だお前』

 

『決まってんだろ。

 RABBIT小隊による、ヴァルキューレの違法リベート調査と連動する、作戦補助のための()()()()……

 作戦名『フォンテーンのジョーカー』を発動する!!!』

 

『お、お前が陽動ッ!?!?!?』

 

 こいつらがヴァルキューレに忍び込み、証拠書類を確保する。

 その間、ヴァルキューレの連中の目を誤魔化す為の陽動作戦。

 それが、このシチュエーションで俺ができる、最大のサポートであった。

 

 

 

 

 

 作戦を説明しよう。

 ヴァルキューレから車で数十分、離れたところにて俺達プレアデス性団が騒ぎを起こす。ヴァルキューレ公安局が通報をうけて駆けつけ、対応しているそのスキにミユ達RABBIT小隊が証拠書類を確保する。大まかな流れはこうだ。

 

『……………無理はしないでね?』

 

『ハァ…捕まったとしても助けませんからね』

 

『そうしてくれると助かる。「RABBIT小隊の調査」と「プレアデス性団の宴」は、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()からな』

 

 そう。この作戦のキモは偶然を演出することにある。

 作戦当日はもちろんの事、この作戦が決まってから数日間、RABBIT小隊がヴァルキューレ本部に殴りこむ日まで俺はRABBIT小隊と直接接触せず、先生を通して手紙でやり取りをした。読んだ手紙は燃やしてしまえば、記録は俺とミヤコの脳内にしか残らない。まったく接点のないニ団体が同時に何かを起こしても関連性は疑われない。

 

 …もちろん、完璧は装えないし、勘づく奴もいるだろう。けれど、100%に近づける事は出来るし、そうすれば勘づく奴も減らすことが出来る。

 

「お前ら、準備はいいか?」

 

「もちろんです!」

 

「何時でも始められるぞ」

 

「大丈夫です!」

 

「それならば……『フォンテーンのジョーカー作戦』これより開始する…!」

 

 プレアデス性団の皆もいる。

 細工は隆々、その後は流れに身を任せ、ダマしきるのみだ。

 ―――やってやるDEATH!!!(T達とY元の二重幻聴)

 

 

*

 

 

 ヴァルキューレ公安局は、一通の通報を受け、子ウサギタウンの一角にやってきていた。

 「不審な団体が、武器を持ち込んでなにかを企んでいる。テロかもしれない」……公衆電話からかかってきた、匿名の通報がきっかけである。

 やってきたのは、尾刃カンナを先頭に、ヴァルキューレでは優秀とされる者たちが……実に数ダース。

 たかが匿名の通報一本になにを大袈裟な、と思うかもしれないが、子ウサギタウンはカイザーコンストラクションが再開発を行う為、できるだけ多く人々を追い出しておきたいのだ。その土地でテロ紛いを企んでいるかもしれないという情報があったら、確かめたくなって当然だ。イタズラ電話かもしれないが、万が一を考えれば、無視は出来ない。

 ヴァルキューレもヴァルキューレで、テロかもしれないという情報は見逃せなかった。流石にカイザーと手を組み武器の融通等の援助を受け云々、など下部の一般公安生に言えるワケがないので、表向きはテロを企んでいる可能性のある団体がいる、との情報を共有して人を集めた。正義感だけはある愚鈍な人間は尽く釣れた。

 

 そうしてやってきたヴァルキューレ公安局一同は、本部から離れ通報のあった場所付近の捜索を始める。

 程なくして、怪しげな団体が子ウサギ公園とはまた別の、開けた場所に集まっているのを発見する事ができたのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヤーァァァァ~~~~~~レンソーランソーランソーランソーランソォォーラン!!!

ハイッ!ハイッ!

 

「「「「「「な、なんかいるゥゥゥ~~~ッ!?!?!?!?!?」」」」」」

 

 な ん か い た 。

 トリニティの制服の上から法被を着て、ソーラン節を踊りまくる謎の集団。本格的な事に三味線を奏でたり、尺八を吹いたり、携帯用の電子ドラムを叩いたりしている生徒もいる。

 戦闘準備を整えていたヴァルキューレ公安局の生徒達は、想定外の事態に目が丸くなった。戦いに向かったと思ったらソーラン節に遭遇したとか謎過ぎる。

 しかもこのソーラン節だが、真ん中の生徒を中心にキレッキレだ。とても一朝一夕で身に付けたとは思いがたい。

 

 なぜトリニティの生徒がこんなところで、しかもキレッキレのソーラン節を…と思っていたが、いつまでも宇宙猫を晒していられないと感じたヴェルキューレの尾刃カンナが、謎の団体を呼び止める。

 

「ヴァルキューレ公安局だ!」

 

声も枯れよと唄声挙げ~て~

 

「今すぐそれをやめろ!ヴァルキューレだ!」

 

腕もちぎれよ 舞姿チョイ!

 

「おい!!!」

 

ヤサエーエンヤァァァァァ~~~~~~!!!!

 

聞けって言っているだろう!!!

 

 

「? あれ、ヴァルキューレの人だ。なにしてるの?」

 

こっちの台詞なんだが!!!?

 

 警察の役目として、夜遅くに…しかも撤去・再開発予定の地でなにをやっていたかを聞くのは当然のことだろう。たとえ、裏にカイザーの息がかかっていたとしても。

 ちなみに、カンナが改めて「ここで何をしていたのか」を聞いたが……それを聞いたスバルは、信じられないものを見るような目で彼女達を見て……

 

 

「―――見て分からないのか?

 

「「「「「「分かるかッッッ!!!」」」」」」

 

「えー、わからないの? 俺らはただ宴の前座として一斉ソーランをやってただけなのに」

 

「いやなんでここで!? なんでソーラン節!?」

「他にもイイ場所あっただろ!?」

「なんでトリニティ生がここにいるんだ!!?」

 

 ヴァルキューレ生全員がツッコんだ。

 

「いや、だってここもうじきなくなるんだろ?

 なら、無くなる前に見に来たっていいじゃあないか」

 

「そういうわけにもいかない。工事の邪魔になる」

 

「今からやるんですか?」

 

「それは…」

 

「ならいいじゃないッスか!」

「最後なんですよ!」

「終わったらちゃんと片付けて帰りますから!」

 

 ここにいさせろ、と口々に騒ぐプレアデス性団の面々。これには、カンナも少し困ってしまった。

 元々、ここには『テロリスト潜伏の通報があった』から来ている。しかし蓋を開けてみれば関係ない団体が宴会をしているだけときた。

 テロリストがいるかもしれないという方便で公安局の警官たちを引き連れてしまった以上、すぐさま判断を下さなければならない。

 本当にテロが起こるかもしれないと備えてついてきた公安局員の士気と自身の求心力を下げるわけにはいかなかった。

 

「………言い分はわかった。

 だが、ここにテロリストが潜伏している可能性がある以上、ここを調べる必要がある。

 しばらくこことは別の場所で待機してもらえないだろうか?

 …安全が確保出来たら、すぐに呼ぼう」

 

「…………分かった。

 おいお前ら、聞いていたな? あっちの海岸の方へ行くぞ」

 

 スバルの指示のもと、プレアデス性団団員は荷物をまとめてどいていく。

 ヴァルキューレ生たちを背に、無人であろう子ウサギタウン内のビーチの方へ足を運びだした。

 スバルは去り際に、尾刃カンナを中心に、公安局の生徒をよく見ていた。

 

 

 

「(………テロリスト潜伏の()()、にしては武装が強力すぎるな)」

 

 ―――本当に、よく()ていた。

 

「(確実にいると分かっているならいい……けれど、()()()()()()()()()()()()()()()()()()あんなガチ武装は不自然だ。人数にしてもそう。いなければ良し、いたら逐次投入する…そのやり方でこそ市民に寄り添った警察のやり方じゃあないのかね………マ、実情はどうだか分からんが、これもカイザーの息がかかった影響かもしれんと思うと、恐ろしいこった)」

 

 警察は、不確定要素の多い状況で動くことはまずない。

 だからスバル達は、作戦段階で『ヴァルキューレ公安局の面々を1人でも多く来させることが出来れば御の字』と考えていた。

 自分達は囮に過ぎない。疑似餌におびき寄せられている間に、本命(RABBIT小隊)が任務を終わらせればいいだけの話なのだから。

 

「スバルさん、只今戻りました」

 

「ありがとう、ユマ」

 

「どうでしたか? ヴァルキューレの反応は」

 

「聞いて驚け。カンナが大軍引き連れて来おったぜ」

 

「そんなに…!?」

 

 なので、変装させたユマに「テロリストがいる」と通報してもらい、ヴァルキューレに来てもらったのだ。

 結果は予想以上。ヴァルキューレのいち班だけが釣れると思ったら、予想以上の数が駆け付けたのだ。しかも『狂犬』こと尾刃カンナまで来るおまけ付き。

 罠を疑った。ひょっとしたら、見抜かれているんじゃないかと。

 

「…アギト先輩、セラ、アイツらどう思います。俺…ちょっと罠を疑ってるんですけど」

 

「やはりお前もそう思うか………あの数、ただの観光客相手に大袈裟過ぎる」

 

「今頃RABBIT小隊がヴァルキューレに潜入しているんですよね……そちらに切り札でも差し向けられたら……」

 

 切り札……スバルには心当たりがあった。

 FOX小隊である。以前、FOX小隊について調べた時、狐坂ワカモ逮捕のニュースが出てきたのを見たのだ。

 もしワカモを捕えたあのFOX小隊をカヤが差し向けてきたら、流石のミユ達でも負けるかもしれない。

 まだ本命から連絡が来ていないが、それ次第ではこれからの行動を変える必要がある、と。

 

「スバルちゃん」

 

「なんだ? ハナコ」

 

()()()()()()()()()()

 

「なに…!?(非常事態、10分以上の遅刻だと…!!?)」

 

 予め決めていた合図を受けたスバルは、動揺を口にした。

 SRTの特殊部隊が作戦行動を10分も遅刻などあり得ない。本人達に聞いてもそう言うだろう。

 つまり今、RABBIT小隊は何らかの足止めを受けている可能性が高い。最悪、倒されている可能性も視野に入れなければならない。まぁ、その時は先生から連絡が入るだろうから、全滅はないだろうが………

 いずれにせよ、RABBIT小隊の行動が遅れていることに変わりはない。もし今ここに来たヴァルキューレ公安局のメンツが本部に戻っていったら、それだけでジ・エンドだ。

 

「……みんな」

 

「あぁ」

「お任せを」

「お姉様、ご存分に」

「ま…マジッスか?」

 

「やるぞ………プランBだ」

 

 今、カンナ達に戻られるワケにはいかない。

 そう決意したプレアデス性団は―――少し乱暴することにした。

 

 

*

 

 

「局長! トリニティの団体が暴れだしました!」

 

「!」

 

 報告を受けたカンナは、己の勘がまだ冴えていた事を実感した。

 このタイミングでトリニティの集団は怪しいと思っていたが、早速尻尾を見せたか、と。

 

「総員、鎮圧用意!」

 

 その指揮は素晴らしいものであった。

 響く指示に、一糸乱れぬヴァルキューレ生の動き。

 これを可能にするさまは、まさに『狂犬』といっても過言ではない。

 だが、その一同が海岸沿いで見たのは。

 

 

「うおおおおおおおおおおぉぉぉぉっ!!!」

 

「はぁぁああああああああかあああっ!!!」

 

 激戦を繰り広げる間島スバルと鮫洲アギトであった。

 先程まで理性的に会話をしていたのを知っているカンナは、首を傾げざるを得なかった。一体、なぜこのような事態になったのか。

 拳や銃弾がぶつかる度に風圧がおこり、常にプレッシャーが襲ってくるような戦場。百戦錬磨のヴァルキューレ生の中にもあまりの異次元さに後退る者もいる。一体、何があってこんな戦いが起きたのか………

 

「なぜ引かない!貴様のやっていることは、あまねく人類への冒涜だぞ!」

 

「俺の行いが冒涜だというならば!俺こそ、新たな人間の転換点である! 古き人間など駆逐してくれよう!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「卵焼きにかけるべきは―――」」

 

ケチャップだァァーッ!!!

 

醤油だァァァーーーッ!!!

 

「「「「「しょーもなッッッ!?!?」」」」」

 

 

 【悲報】ケンカの原因、しょうもなかった。

 だが、いくらしょうもなくとも、ぶつかる力とその反響は大きかった。

 正直、卵焼きの調味料にかける熱量ではない。

 

こうなったら、ジャンケンで勝負だ!

 

良いだろう! これでケチャップ党を根絶やしにしてくれよう!!

 

「いやなんでこの人たち、卵焼きの調味料にここまで真剣なの!? 命懸けるほどのものなの!!? こんなマジの雰囲気でやる喧嘩内容なの!!?」

 

 カンナの部下の1人であるメガネのヴァルキューレ生が声を張り上げる。至極真っ当なツッコミだが、プレアデス性団は誰もそれについて言及しない。

 たかが卵焼きにかける調味料をめぐったケンカのハズなのに、互いの命を懸けた決闘をしているかのような緊迫感が、夜の海岸を包む。そして、ジャンケンの掛け声が響いた。

 

「「最初はグー!!!」」

 

じゃーん!

 

 アギトが右手を構えた。

 

けーん!

 

 スバルが右手を構える。

 

 

パァァァァァァーッッ!!!

グゥゥゥゥゥゥーッッ!!!

 

「「「「「うわぁぁぁあああああああああああああああああっ!?!?!?」」」」」

 

 スバルの(グー)とアギトの掌底(パー)が激突した。

 次の瞬間、そこを中心に爆発的な嵐が発生。

 トンチキな状況に戸惑うしかなかったヴァルキューレ公安局の生徒達は、突然襲いかかったその暴威の風に、なすすべなく吹き飛ばされていった。

 なお、周りにいたプレアデス性団と浦和ハナコは、偶然にも全員が建物の壁などの遮蔽物で風を防いでいた為、吹き飛ばされて頭を打った等の被害は出なかったという。

 

 

「くそ、なんなんだ、アイツらは!?」

 

 プレアデス性団の団員が遮蔽に隠れるのに倣って暴風をやり過ごしたカンナは、悪態をついた。

 喧嘩の原因のくだらなさと、目の前で起こっている争いの規模が釣り合ってなさすぎる。

 

「なんなのあの人達!? もうメチャクチャなんですけどォ!!?」

 

「狼狽えるな、坂口。

 …これからどうするか考えろ。

 まずは……………えー…」

 

 カンナは努めて冷静に、周りを見渡しながら考える。

 

 先程の衝撃で、吹き飛ばされた仲間たち。

 それによっていくつか爆発し、使用前に使い物にならなくなった装備達。

 依然しょうもない理由で戦い続ける、間島スバルと鮫洲アギトの二人。

 避難でもしたのか、いつの間にか数を減らしているプレアデス性団。

 

「えぇと…………」

 

 残った武器でも十分戦うことは出来るだろう。

 大半の武器が雨で駄目になったというRABBIT小隊とは違う。

 無事なものの中から高火力なものを確保して、それを活用して大嵐の元凶となった二人を止める―――

 そこまで考えたところで、カンナは目撃した。

 

「ハッ!」

 

「効かねぇなぁ!」

 

「強がりを―――ッ!!!」

 

 間島スバルと鮫洲アギトの戦いの現在を。

 アギトは暴風が吹き荒れる劣悪な環境下で、狙撃銃(Kar98k)による射撃をスバルに当てている。一発も外していない。

 対するスバルは……両腕を黒く染めながら、アギトに拳圧を放ったり手あたり次第に瓦礫を投げつけたり、はたまた接近して攻撃を打ち込もうとしていた。

 戦況は拮抗しており、すぐにどちらかに傾くような気配ではない。

 

 しばらく見ていると、スバルが両手を合わせるのが見えた。

 それに何かを察したのか、アギトの射撃ペースが上がる。まるで、スバルがこれからする何かを、邪魔するかのように。

 そして、それは訪れた。

 

 

 

 

術式順反転・(あか)(プラス)(あお)

 

「(―――は?)」

 

 スバルの両手の中にあった赤い球と青い球が一つになり、紫色の輝きを放つと。

 

 

 

 

 

 

 

「『擬・無下限呪術―――虚式・(むらさき)』」

 

 

 轟音を立てながら、アギトに襲いかかった。

 すさまじい破壊音と速度を以て襲い掛かった紫色の球は、アギトに避けられると―――その背後にあった海を、真っ二つに割ったのである。

 まるで………そう、モーセが、神の力で行い、神に挑む者(イスラエル)の人々を導いたことのように。

 

 一連の戦いを目撃した人々は、言葉を失い、己の役目さえ忘れかけた。

 そしてそれは……打開の策を練っていたカンナとて同じことだった。

 

「………どうすればいいんだ? これ

 

「局長――――――――――――ッッ!?!?!?」

 

 ちなみにスバルは今、『虚式・茈』とか言って技を放ったが、決してどこかのバカ目隠し(五条悟)のように六眼も使えないし無限を持ってきて自由自在に操る事もできない。見栄えだけ真似した超かめはめ波みたいなものである。それでも威力半端ないけど。

 

 





Tip!
途中、ツッコミを入れたヴァルキューレ公安局の生徒は「坂口ラン」というらしい!元ネタは銀魂とボーボボのツッコミ役の声優さんから取ったぞ!


おまけ・スバルの声優さんに求められそうなこと
①男口調でも違和感のない演技
②あらゆる技を放てる迫力
③女性としての羞恥心を捨て去るor悟らせない事
④傲岸不遜だが時折優しさが見える喋り方
⑤黒服、闇マリク、コロンブス(FGO)、ヒフミ、空条承太郎、DIO、リボルバー・オセロット、真島の兄さんの雰囲気モノマネ

…………もし出来る人が現れたら、そいつは神々の寵愛を全て喉に受けたかのような大・大・大・大・大天才です♨

黒服のCVを予想してみよう!(敬称略)

  • 松岡禎丞
  • 諏訪部順一
  • 杉田智和
  • 関智一
  • 中村悠一
  • 子安武人
  • 檜山修之
  • 内山昂輝
  • 花江夏樹
  • 下野紘
  • 津田健次郎
  • 梶裕貴
  • 神谷浩史
  • 福山潤
  • その他(各々の予想が欲しい!)
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