HENTAIの野望〜キヴォトス同人誌化珍道中〜 作:伝説の超三毛猫
坂巻さん、詳しくなくて存じ上げなかったのですが、アニメの黒服を聞いて、意外と人間のような黒服だなと思いました。私が想像していたのは、もっとおどろおどろしい、怪物のような黒服だったのですが……
まぁ、黒服は「元々人間だった」という噂も耳にしますし、呪霊や妖怪みたいな「根本的に人間のそれとは別の価値観を持ち、且つ相容れる事は無い」というワケでもなさそうなのであの人間らしい演技もアリなのかな、なんて思いました。
この分だと、マエストロやゴルデカももうちょい人間っぽいかもしれない。アイツら絶対人間じゃねぇけど。
前回のあらすじ
スバル「バトってアイツらの気を引くぞ。手伝ってくださいアギト先輩」
アギト「お前のことだ…本気で行っていいんだな」
スバル「でないとカンナ辺りに気付かれそうだから…」
アギト「ふむ……だがネタがないだろう。喧嘩に発展しそうな火種が」
ノボリ「……あ!そういやアギト先輩、卵焼きにケチャップかけてましたよね?」
アギト「?あぁ、そうだが」
ノボリ「スバルさんは卵焼きに何かける派ですか?」
スバル「俺? 醤油………あぁ、良いね」
アギト「良いな、それでイこう」
ノボリ「え、マジッスか? ジブンで言っといてなんスけど…」
スバル「卵焼きにかける調味料論争は下手すりゃリアルファイトからの死人発生につながるからな」
ノボリ「そりゃあ言い過ぎッスよね!!?」
トリニティ総合学園3年生・元ティーパーティー・現プレアデス性団所属・
彼女は、プレアデス性団の一員として、子ウサギタウンの一角で起こった作戦『フォンテーンのジョーカー』に参加した。
その時のことを、のちに彼女はこう振り返る。
「この作戦の主旨が、『RABBIT小隊がヴァルキューレからリベートの証拠を手に入れる為の
つまり私達は、ヴァルキューレを呼び寄せ引き止めることにこそ重点を置いているのだ」
作戦の本懐は、いわゆる足止め、陽動だ。
例えばソーラン節やったり、海岸越しに宴会芸をヤリ続けるだけで目的は達成されるハズである。
RABBIT小隊が作戦を終えるまで、それを続けていれば良いハズであった。
ではなぜ、スバルとアギトは戦うことになったのか。
「だが、ハナコの『10分以上の遅刻』という連絡が来た時、私たちは最悪の予想を立てた。―――RABBIT小隊が何らかの形で捕縛、及び撃破された可能性だ」
陽動作戦は、本命がやられた瞬間意味を無くす。
そのため、陽動には本命から目を逸らす為の何かが必要だ。
「元SRTだったRABBIT小隊がそのような事態に陥るなど滅多なことがない限り無縁だと知っていたが……私は念には念を込めるつもりで、プランBの実行に賛成した。
プランB……それは、私とスバルが暴動を起こして、ヴァルキューレの目を誤魔化す。その隙に、ノボリとユマが先生の元へ急行し、RABBIT小隊を救援するという方針だ。
最初からこの手を使わなかったのは……まぁ、アイツらがカイザーと癒着していたとはいえ、腐っても警察だったからだ。下手を打てば捕まると、プレアデス性団の誰もが知っていた」
だが、相手はヴァルキューレ。
警察組織相手に出来る事には、限度というものがあった。実力行使にしても、やり方を考えなければ逮捕されておしまいだ。
その捕まる危険性を出来るだけ下げる為、プレアデス性団は浦和ハナコと共にプランB実行時のルールを決めていたという。
「まず一つに、こちらからヴァルキューレに攻撃を仕掛けないこと。これを守るだけで、大方の罪状は躱すことが出来るからだ。
そしてもう一つ、証拠を作っておくこと。今回の場合は、ヴァルキューレと我々の様子を、ビデオカメラで録画しておいた。こちらから手を出していない証明にもなるし、無いとは思うがヴァルキューレ側のでっち上げも防げるからだ。この役目は、ユララが中心となり、録画してもらった」
決して自分からは手を出さず、身内で喧嘩が始まったように見せかける。
そしてヴァルキューレが駆け付けてきたら、バトルの余波だけで無力化する。
これが、規格外の力を持ったスバルとアギトだからこそ出来る、法に触れない警察無力化方法であった。
しかし……アギト曰く、これにはひとつ問題があると言う。
「私とスバルは、あくまで戦うフリをしなければならない。しかし、互いに変に手を抜いていたら、違和感が生まれ、そこを見抜かれます」
「例えば、だが…………演劇で技術者の役を行う時、脚本家はその知識を持っていなければなりません。偉い人の役を出したければ、そこのノウハウを知っている必要がある……なぜか?
演劇が『大嘘』である以上、その演技の中のひとつひとつに、『小さな嘘』があっちゃあいけないんです。小さな嘘は、演劇の世界にのめり込む観客達の邪魔をして、『大嘘』がバレる可能性を生むから…」
「山海経のジョッキー・チュン*1の話をご存知でしょうか?
若かりし頃の彼は、監督が勧めたにも関わらずスタントマンを一切使用しなかったそうです。すべて、映画のリアリティを深めるためだったとか。
今から約35年前のとある映画では、なんと地上25メートルの時計台から落下するスタントを敢行したそうですよ。しかもヘイローなしで、です。まぁ、その結果演者本人が大怪我をして、撮影が数カ月遅れるなんてこともあったそうですが……」
「それでも彼は、スタントマンを使用しない事に拘り、初めてスタントマンを頼ったのが、67歳の時だったそうですよ。
今回の作戦でも、スタントじゃあありませんが……おんなじ事が言えると思ったんです」
つまりどういうことか、と一端言葉を切る。
そして、質問者………先生に、アギトはこう答えたのである。
「あたかも本気でくだらない事で喧嘩が始まったように見せつけるには………互いに、相手を倒す気で戦わなければならないということです。」
スバルとアギトのあの戦いは、演技ではあったが本気でもあったのだ、と。
*
鮫洲アギト。
俺がブルアカやってた頃は遂に聞かなかった名前だ。
実装どころか影も形もなかった彼女だが、俺は彼女が強いことを知っている。
トリカス共を制裁した話は本人から何度か聞いたし、バルバラと戦った時はこの眼で戦う姿を見ている。
だからこそ、俺は彼女に敬意を払って戦うつもりだ。
原作に出ていたから、出ていなかったから……そんなことは、もう関係ない。
だから、全力で戦っているつもりだった。
―――アギト先輩の最初の弾丸を、この身に受けるまでは。
「ッッ!!!」
―――重かった。
威力からすれば、ミカやツルギ先輩と同じくらい。
なぜこんな人物が、俺のいない世界線で1ミリも出てこないのか分からないくらいに。
それと同時に、改めて痛感した。
俺がいるのは、現実。ゲームでも何でもない、現実。
3年前から重々承知していたことだが、今になって更に強く実感した。
「(どうやら……俺にはまだ、敬意が足りないらしい)」
この作戦の主旨は忘れていない。
けれど、この人の全力には、全力で応じたい。
だから俺は放った。手加減などではない、全力の類を。
「術式順反転・
俺の気が、青と赤の光を放ち、合わさって紫色に輝く。
次の瞬間、アギト先輩の銃身が火を噴くペースが上がった。
銃身への反動の熱を考えない、無茶な連射。俺の攻撃を不発にするための攻撃だ。
今まで味わった攻撃の中で一番、痛い。
でも、やめるわけにはいかない。
それが、俺が全力を出す為の方法であるゆえに―――!!!
「『擬・無下限呪術―――虚式・
紫色の神秘を解き放つ。
アギト先輩はそれに対して、迷わず回避を選択したのが見えた。
紫色の気弾が、一瞬で目の前の海を真っ二つに割っていくのが見えてきて……
「ぐっ!!?」
――脇腹を襲う激痛!?
そちらを見れば、銃口を向けた先輩がいた。
今の一撃を、躱す方向で見切ったというのか。
「正直に言おう。お前の攻撃は恐ろしい」
口を開きつつ、こちらを見たままリロードを始めるアギト先輩。
「もし当たれば、私とてタダでは済むまい。
身体の弱い者が直撃を受ければ、ヘイローが割れかねない一撃だ」
だが、とリロードを終えた狙撃銃をこちらに向けた。
「―――それはすべて、
再び銃声が鳴りだした。
クッ……つまりアギト先輩は、俺の技をすべて避けきった上で、俺に勝つつもりか!
そう来るならば、俺も更に暴れるしかない!
これならどうだ!
「『擬・六式・
「ふっ!」
「『十
「疾ッッ!!!」
「『擬・破壊殺・空式』!!」
「やぁぁぁっ!!!」
足から放つ、飛ぶ斬撃。
目には見えない、飛ぶ指突、飛ぶ拳。
だが、ことごとく躱される……!!
なんというか、見ただけで動かれているような、そんな気がする。
「(俺の技を知っているからこその動きか……!)」
だったら、と俺の武器を…『機剣ストライフ』を呼び出―――
「…………」
―――そうとして、やめた。
決して、作戦を思い出したとか度を超すからとか、そんな無粋な理由ではない。
「…あの剣、呼び出しても良いんだぞ?」
「素直に使わせてくれないクセに、よく言いますよ」
機剣ストライフは、俺の覇気を纏う事ではじめて、超強力な武器としての役目を果たす。
ひとたび合図を送れば、どこにいようとひとりでに飛んできて、俺の武器となる。原理は分からないが、こんな機能をつけてくれたエンジニア部様々だ。
だがそれは………
覇気を纏う前のストライフは、鍛えてあるとは言え鋼。神秘を込めた銃弾一発で分離出来なくなるレベルに剣が歪む可能性が高いだろう。
つまり俺は―――素手及び、あり合わせの武器だけでこの人を超える必要がある……!!!
「良く分かった、なっ!」
スナイパーライフルが再びマズルフラッシュを煌めかせる。
落ち着いて「擬・見聞色の覇気」を使用。すんでのところで躱しながら、次の攻撃を考えた。
決めるならば、回避しきれない広範囲を薙ぎ払う、高火力の攻撃だ。なおかつ、アギト先輩の前で使ったことのない技が必要になる。
……かなり範囲が絞られるが、ないワケではない!
「はぁぁっ!」
「! 距離を…させん!!」
近づこうとした俺に対して、アギト先輩は再び銃を放って来る。
それに構わずに、「擬・剃」で接近。左手に持った
「そんなもの、当たるか!」
まぁ利き手じゃない方の手で撃っても当たらないよな。
だが、そこは牽制以上の意味はない。問題は先輩にどこまで近づけるかだ。
近づきすぎたら察せられる。遠すぎたら本命が当たらない。
じりじりと近づいて行って………残り5メートルくらいの距離になった………そこに来て、初めて隠していた右手を晒す。
それに雷がまとわりついていることに気付いた時には……もう、俺は目の前まで跳躍している。
先輩も離れていくが……俺の手が、振り下ろされる方が早いッ!
「『擬・雷霆』ッ!!!」
イカヅチが降り注ぐ。
真っ暗な夜の中に、光の柱が立った。
その光に照らされて、先輩が吹き飛んでいくのが見えた。
飛ばされたまま、銃を構えて―――っ!?
「ぐおぉっ!!?」
今度は脳天に強い衝撃!?
「擬・雷霆」を躱しきれなかったにも関わらず、しかも頭に撃ち込んできたというのか!!
予想以上じゃあないか……鮫洲アギト!
今のは流石に聞いた。覇気を貫通したかのように、脳味噌がフラついている気がする。
だが、あっちも無傷じゃあない!どっちが先に音を上げるかの根比べになりそうだ……!
次の攻防……先にダメージから立ち直って、相手のスキに一撃入れた方が……一歩先を行く!!
「勝負はここからだ……『擬・―――」
もうパワーの消耗を考えている場合ではない。
残っている覇気を、胸元にありったけ集める。
抑えきれないオーラを、無理矢理抑えつけながら、チャージ完了を待つ。
「
前を見据え、そのまま放―――
ぼいん♡
「のおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーっっっ!?!?!?!?!?」
―――とうとして、突然大きなものが目の前で揺れた。
視界に入った暴力的なまでの果実にビックリして、覇気とオーラが霧散してしまった。勢い余って、そのまますっころぶ。
しかし、我ながら素っ頓狂な声をあげてしまった。さながら、気になっていたお姉さんにお風呂に入ってこられた思春期のDTショタっ子のように。
転んだ後で見上げたことで、揺れたものの正体が分かった。
ハナコだ。その胸は豊満であった。いくつもの少年たちの性癖を捻じ曲げてそう。なんなら耐性のない少年なら見ただけで射○までいざなってそう。
……じゃなかった! 危ないじゃあないか!!
「な、なにやってるんだハナコ! ぶっ放しちゃってたら危ねぇだろ!!」
「スバルちゃん、もう十分ですよ」
十分? おかしなことを言う。
イッておくが、俺は本来の目的は忘れてないぞ。
RABBIT小隊の作戦終了までヴァルキューレを足止めしておくことだ。
そして、その合図は、モエが打ち上げ花火で知らせる手筈になっている。
しかし、まだ花火があがっていない以上………
「花火、上がりましたよ?」
「ふぇ?」
なん、だと?
いま…なんて?
花火が、もうあがったと言ったのか?
「スバルちゃん、アギトさんとの戦いに夢中だったんですね。
花火が上がって、もうヴァルキューレのお巡りさんも帰ったっていうのに、まだ戦っていたんですから…」
ハナコが指をさす。
その方向を見ると、アギト先輩もユララ先輩やセラに止められていた。
「な…もう作戦が終わっただって?」
「スバルちゃんとあんな戦いしてたら無理もないけどさぁ!」
「もう作戦終了です! 怪しまれる前に帰りますよ!!」
「………ね?」
「お、おう……」
作戦終了の合図を見落としたことで、なんか呆気ないと言うか、不完全燃焼みたいな最後になっちまった。
いや、そこは俺が悪いのだが………なんだか釈然としないまま、この日はトリニティに帰っていったのだった。
でも、というと変だが、この戦い、得られた物もあったな。
特に互角以上の相手に手の内を見破られるとここまで翻弄されるのかという驚きがあった。
……このまま最終章に挑むのはいささか怖いな。シロコ*テラーやプレナパデスに勝てないかもしれない。
訓練の項目を少し増やすとするか。
⋆
―――そして、今に至る。
ただいま、俺・間島スバルはというと。
「……成程ね。大体のいきさつは分かったよ」
シャーレの休憩室にて、アギト先輩と共に先生に正座させられていた。
ミヤコの作戦と同時進行で行われた、「フォンテーンのジョーカー作戦」について、俺とアギト先輩の二人で説明していたからだ。
「今回のミヤコ達の作戦、スバル達のお陰で助かった部分は大きいよ。
ただでさえ少なかった夜間警備が、君達に注意を向いていたことで潜入が楽になったとミユも言っていたしね。
暴れたことも、最初からそうしなかった点と、RABBIT小隊に最悪の事態が起きたことを想定したからやったっていう点はよく分かる。むしろ評価されるべき、イイ機転かもしれない」
SRTの方だが、クローバー作戦とやらは成功し、リベートの証拠は見つかったらしい。
それが公表されてカイザーコンストラクションは大炎上し、公園の再開発は白紙に戻ったという。
ミユ達の作戦大成功に貢献できた、という点では、「フォンテーンのジョーカー作戦」もまぁまぁ上手くイッたと言っていい。
でもね、と言いながら見せてきたスマホの中には、クロノスのネット記事が載っていた。
題は…『深夜の天変地異! 割れた海、晴天から降った雷、巻き起こる暴風の謎を追え!』とセンセーショナルな言葉選びで書かれ、面白おかしく記者の想像であろう内容が書き連ねられていた。
「いくらなんでもここまでやる必要あった??」
「「………………なかったかもしれません」」
「だよね!? 度を超すにも程があると思います先生!!!」
正直に言おう。
あの夜の作戦……最後の花火までは完璧だった。
戦う役だった俺ら二人が揃って花火を見逃したことが、唯一にして最大のミスだろう。
まさかそれが、ここまでになるとは思わんやん………
「幸い、今ヴェリタスの皆やユララに力を借りて火消しを行っているけど……
ヴァルキューレからトリニティに苦情入ったの知ってるよね!?
あれでまたナギサが爆発して死んじゃったってミカ泣いてたんだからね!!!」
「「はい……」」
「こればっかりは見過ごせません!
OHANASHIした後、ナギサに謝りに行くよ!!!」
「「はい…………」」
こうして俺らは先生からお説教を受けた後、ティーパーティーに謝罪に行ったのであった。
ちなみに、そこでナギサからまた怒られ、そのお怒りの言葉の最中にナギサの頭が沸騰して憤死していた。
Tip!
ちなみに、スバルを止めた際のハナコの格好はそれはもう凄まじかったそうだ!(スバル談)
どんな格好になったかはあえて書かなかったぞ!透き通り過ぎて修正がなかったらBANされちゃうかもしれないからだ!
おまけ・スバル別衣装差分誕生日ボイス(4/23)
水着Ver.
「誕生日、祝ってくれるのか?
ありがとな、先生!
これってつまり、先生は俺らのことを…
ハッハッハ。まだなーんにもイッてねぇよ!」
変装Ver.
「お、俺の誕生日か!
祝ってくれてありがとうな、先生!
これで俺もまたひとつ、歳を重ねて、今年で…
…あ、いっけね、コレ触れちゃあいけないんだった」
マエストロのCVを予想してみよう!(敬称略)
-
松岡禎丞
-
諏訪部順一
-
杉田智和
-
関智一
-
中村悠一
-
子安武人
-
檜山修之
-
内山昂輝
-
小林裕介
-
下野紘
-
津田健次郎
-
梶裕貴
-
神谷浩史
-
福山潤
-
関俊彦
-
速水奨
-
中田譲治
-
森川智之
-
三木眞一郎
-
その他(各々の予想が欲しい!)