戦女神放送局-Commuting Turns into Despair-   作:矢矧草子

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2023年1月
1月5日


ポン、ポン、ポン、ポーン

カシュッ

ゴクゴクゴクッ

 

「あ゛ー。sveid(スヴェイズ)ラジオ!」

 

「みんなー、オッハー。パーソナリティーの悠衣(ゆい)でーす」

「通勤お疲れ様。でもこれから仕事だからもっとお疲れ様。私もこの後仕事だからみんなと同じよ。頑張りましょ。はあ。パーソナリティの(うた)よ」

「お前らの通勤に絶望を添える朝から飲酒ラジオ。sveidラジオ! の時間がやってきました」

「これちゃんと配信されてる? 大丈夫? あー。オッケーね」

「この番組は、私がビールを1本飲み終わるまでの約10分間、雑談に付き合ってもらうぞ! がコンセプトのラジオです」

「みんなごめんなさいね。私もツラいから一緒に頑張りましょ」

「そんな悲しい始まり方してどうするんだよ。もうちょっと楽しくやれよー」

「嫌だ嫌だと思ってたけど、いざ始まると信じられないくらいうざいわね」

「仕方ないだろ。ツライ目にあってもらうのがコンセプトなんだから」

「みんなとか言っちゃってたけど、そもそも人いないし。好き勝手に喋ってちょうだい」

「はいはーい。じゃ、最初のトークテーマ。一日のオナニーの最高回数は?」

「それ私、出社前のテンションで答えなきゃいけないの?」

「私は4回だな。朝一に1回、夜ご飯の後に1回、風呂上がりに1回、寝る直前に1回」

「よくそんなできるわね」

「1人でいると、いつの間にか揉んでんだよ」

「はあ」

「揉んでっとさ、乳首触りたくなってきて、そしたらAV見たくなって、気づけばよ」

「じゃあ、今私が揉んでやったらオナニーしたくなるわけ?」

「ならん」

「なんだー」

「エッチしたくなる」

「私は無理よ?」

「じゃあ揉むなよ」

「気持ちいいからいいじゃない。減るもんじゃあるまいし」

「増えるものはあるけどな」

「困った性欲魔人ね」

「高めるだけ高めてバイバイなんて、姐さんの方がとんだ変態だぜ」

「はいはい。花純(かすみ)にでも慰めてもらいなさい」

「で、姐さんは?」

「なにが?」

「オナニー記録」

「そんな1日に何回もやったことないわよ。せいぜい2回くらいよ」

「もしかして清楚キャラで売ろうとしてる?」

「だとしたら朝一であんたのパイ揉まないでしょ。マジよマジ」

「じゃあイッた回数は?」

「それこそセックス中にイッた数なんて覚えてないでしょ、普通」

「じゃあ、数えきれないくらいイッたことあるんだ」

「あんたとヤッたときにね」

「ってことは、私が姐さんの1番の女ってことか」

「いろんな1番があるけどね。one of the mostってことよ」

「あ?」

「英語で話した私がばかだったわ」

「そういえば姐さんってAV見るの?」

「見ないことはないけど、あんたほど見ないわよ」

「好きな女優とかいんの?」

「あんまりいないわね。女優で探すことないから。でも前に見た、レズれ! ってメーカーの、絶叫? みたいなやつのちょっとボーイッシュな人は良かったわね」

「全然覚えてねえじゃん」

「そういうの一期一会だから。いちいち覚えてないのよね」

「冷めた女だな」

「うざいわね。今日中にちょっと調べとくわ。明日のラジオで報告するわね」

「よろしく!」

「どう? そろそろ飲み終わる? 私もうそろそろ出たいんだけど」

「えー、もうちょっと居ろよー」

「無理よ。早く飲みなさい」

「はいはい」

「じゃ、今日はここまでね。明日も。あー、憂鬱ね」

「なんで!」

「私は明日も、出勤前に幸せそうに酒飲んでるあんたの会話相手をしなきゃいけないのかと思うと、ツラくてツラくて」

「涙が出ちゃう?」

「涙よりも先に、手が出ちゃう。女の子だもん」

「姐さんが自分で女の子っていうの、聞いててキツイね」

「うっさいわね。じゃ、今日もお仕事頑張ってね。みんなも、私も」

「がんばー」

 

 

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