戦女神放送局-Commuting Turns into Despair-   作:矢矧草子

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2月8日

ポン、ポン、ポン、ポーン

カシュッ

ゴクゴクゴクッ

 

「あ゛ー。sveidラジオ!」

 

「みんなー、オッハー。パーソナリティーの悠衣でーす」

「通勤お疲れ様です。お仕事頑張りましょう。詩です」

「お前らの通勤に絶望を添える朝から飲酒ラジオ。sveidラジオ! の時間がやってきました」

「水曜日って、まだ水曜日かよ感があって逆にツライわよね」

「なんの逆だよ。ヒレカツー。ジッポいいですよね」

「確かにね。私持ってないけど、その音の響きだけで前に一句読んだわ。冬凪の夜はジッポのための世界」

「良いか悪いかわからんけども」

「私が勝手に満足してるからいいのよ」

「ならいいか」

「あんた昔ジッポ持ってたわよね」

「んあー。今でも持ってるぞ」

「でも使わなくない?」

「遊びに行くときはカッコつけるために持ってる」

「第一印象のためってことね」

「姐さんもその姿に惚れたんだろ?」

「違うわ。エッチが気持ちよかったからよ」

「ふふー。どうだ、お前らー。いいだろー」

「何を自慢してんのよ」

「こうやってたまに姐さんの所有権を主張しとかねえと、いつファンが寄ってくるかわっかんねえからなー」

「たぶん言い寄られてもそうそう(なび)かないから大丈夫よ」

「よしっ。じゃ次のメール。初投稿。夜までバナナ」

「ありがとねー」

「ポリネシアンセックスをしてみてください」

「無理よ。耐えきれないわ」

「なんだこれ」

「ここ数年で急に流行ってる風なやつなんだけど。一週間くらいかけて、ゆっくりセックスするっていう」

「なんだそりゃ」

「たしか、最終日まで性器に触れないようにするっていうね。究極的にじらしたプレイですって」

「焦らしプレイか。そりゃいいな。今度やってみるか」

「だから私は無理よ。そんな何日も焦らされたら仕事に支障が出るわ」

「その支障が出るほどに焦らされるっていうのが、楽しみの一つなんじゃね?」

「限度ってものがあるでしょ」

「じゃあこうしよう。木曜日から始めて、日曜日の夜にセックス。これなら仕事の影響も少ないだろ」

「そうかもだけど」

「はい決定ー。じゃ、明日の夜は寝かさないからなー」

「嬉しいような怖いような」

「これを断るようなら、もう二度と抱いてやらねえからな」

「大丈夫よ。ちゃんと受けてやるわ」

「それでこそ姐さんだな」

「でも日曜日って次の収録でしょ」

「だから、そこでいっぱい汗かいて高まってくれ。どうせ夕方には終わるだろ」

「私3日間も焦らされた状態で歌うの?」

「色気が出てむしろちょうどいいんじゃねえか?」

「吐き気が」

「ちょうどいいから宣伝だ。2月12日に3曲目のカバーを出すぞ。2月は姐さん月間だ。な」

「PVに惚れ込んだ2曲よ。結構楽しみなんだけど、気が重くなっちゃったわ」

「じゃ、この流れで締めるか」

「あー、うん。えっと、『Girls in Wonderland』と『magicaride』をカバーしました。次の日曜日にもカバー出すわ。ぜひ聞いてね」

「死んでも聞け」

「あとは、メールフォームあるので、メールください」

「NGなしだ。何でも来い」

「あと、チャンネル登録といいねもよろしく」

「してねえ奴は今すぐしろ」

「今日は鈴木(すずき)榮子(えいこ)の1句。共に()きて母の蜜柑(みかん)の方が甘し。共に剝きて母の蜜柑の方が甘し」

「じゃあなー」

「はあ。行ってきます」

 

 




概要
お前らいつもご苦労!
『チャンネル登録』、『いいね』まだしてねえ奴、今すぐやれ!

メールもよこせ! ラジオネーム忘れんな!
sveidラジオのメールフォーム
https://peing.net/ja/sveid_radio
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