戦女神放送局-Commuting Turns into Despair- 作:矢矧草子
ポン、ポン、ポン、ポーン
カシュッ
ゴクゴクゴクッ
「あ゛ー。sveidラジオ!」
「みんなー、オッハー。パーソナリティーの悠衣でーす」
「通勤お疲れ様です。お仕事頑張りましょう。詩です」
「お前らの通勤に絶望を添える朝から飲酒ラジオ。sveidラジオ! の時間がやってきました。最初のメールだ。初投稿。あい」
「ん? あいさん? ありがとう」
「お二人がかっこいいなと思ったので、タバコを吸いたいと思い始めました。ですが、コンビニに行っても種類が多すぎてどうしたらいいかわかりません。なにかおススメはありませんか?」
「ダウト」
「何が」
「ネカマね」
「ネカマ?」
「ネットおかまの略よ。まず名前が単調すぎ。で、内容がめっちゃ下心見え見え。これは長年の勘から言ってネカマに間違いないわ」
「じゃあ無視するか?」
「別に無視はしなくていいわ。ま、仮にこの人が喫煙者だとしても、ほかの非喫煙者で吸いたい人がいるかもしれないから、その人のために話すわ」
「あいよ」
「まず、吸わないほうがいいわよ」
「それは返答としてはどうなんだ」
「たぶん多くの喫煙者が言うと思うけど、このご時世、禁煙や嫌煙が叫ばれてる中でわざわざ喫煙者になる必要がないわ。よほど理由がないとむしろキツイわよ」
「たしかになー」
「で、もしそれでも吸いたいというのであれば、まずは電子タバコをお勧めするわ。あれは、完全燃焼させてるがゆえにタール分が少ないから、体への害が極端に少ないわ」
「らしいなー。私は無理だけど」
「私は吸ったことないからわかんないけどね。そして、それでも紙タバコが吸いたいという人がいればおススメするのは」
「なんだ」
「まずは、ピアニッシモ・アリア。メンソールがすっきりしてて、単純に吸いやすいわ。同じシリーズの、ピアニッシモ・ルーシア。メンソールだけじゃなくて柑橘系の香りが混じってるから、煙草の臭いがきつすぎないわ」
「姐さんのは」
「私のは、ウィンストン・ホワイトね。メンソールが苦手なら、これがいいと思うわ。バニラ風味なのも吸いやすくなってると思うし。香りで言うなら、バージニアエス・ロゼもいいかしらね。花純のやつね。ローズの香りがいいのと、このシリーズの特徴で、口紅が付きにくいらしいわ。吸ったことないから知らないけど」
「ほーん。なんも知らん」
「あんたあんま乗り換えたって話聞かないもんね」
「私は最初からセッタだな」
「美味しいの?」
「だからー。それしか知らないんだってー。一番売れてるやつだからうまいんだろ」
「それもそうね」
「よし、次だ。ヒレカツ。就活中です。ツライです。思い出はありますか?」
「就活は失敗したわ」
「で?」
「それ以上でも、それ以下でもないわ。で、今の病院に落ち着いてる」
「つまり、行きたいとこじゃねえと」
「誰が好んでブラックなとこで働きたいのよ。月の残業時間バカにならないのよ。労基もギリギリよ」
「それはそれは、ありがとな」
「あんたのために稼いでるわけじゃないんだけどね」
「でも結果的に私の肥やしになってるだろ」
「そうなんだけど。悲しくなるからやめて」
「なんでだよー。好きな人を養えるんだぞ。いいじゃねえか」
「社会で働くってこういうことなのね」
「なに言ってんだ。そうそう。今夜は楽しみにしとけよ。お前らは明日の朝な」
「なに?」
「なんとかセックスするんだろ。今日から」
「忘れてたわ。なんか元気出た気がする」
「よーし、この勢いで締めるぞ」
「はいはーい。えっと、『Girls in Wonderland』と『magicaride』をカバーしました。次の日曜日にもカバー出すわ。ぜひ聞いてね」
「死んでも聞け」
「あとは、メールフォームあるので、メールください」
「NGなしだ。何でも来い」
「あと、チャンネル登録といいねもよろしく」
「してねえ奴は今すぐしろ」
「今日は
「じゃあなー」
「行ってきまーす」
概要
お前らいつもご苦労!
『チャンネル登録』、『いいね』まだしてねえ奴、今すぐやれ!
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