戦女神放送局-Commuting Turns into Despair-   作:矢矧草子

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3月2日

ポン、ポン、ポン、ポーン

カシュッ

ゴクゴクゴクッ

 

「あ゛ー。sveid(スヴェイズ)ラジオ!」

 

「お前ら、元気かー。悠衣(ゆい)だ」

「通勤お疲れ様です。お仕事頑張りましょう。パーソナリティーの(うた)です」

「お前らの通勤に絶望を添える朝から飲酒ラジオ。sveidラジオ! の時間だ」

「なんでまだ木曜日なのかしら」

「ヒレカツ。優勝したい」

「なにでかしら」

「なんでもいいんだろ」

「アンタ優勝したことある?」

「んあ-。小学生の時にマラソン大会で優勝したことがあるな」

「え、すごいじゃない。学校で?」

「いやー、なんだろなー。県か?」

「え、思ってたより凄すぎて引いてる」

「なんだよ。姐さんは」

「え、私。ん-。たぶんないわ」

「いやなんか、人生どっか尖ってただろ」

「私ほど平々凡々な人生も少ないわよ」

「勉強できんじゃん」

「上位数パーセントに入る程度よ。1位なんてないわ」

「だめだな。もっとこう、なんか肩書きのために優勝してこい」

「無茶言わないでよ。今から何するのよ」

「俳句とか」

「賞とるの? 何年かかると思ってるのよ」

「知らねえけど。今月中に思い出すか作るかしろよ」

「ありえないわ」

「次。砕け散るわさび。お互いの好きなところと、嫌いなところは何ですか」

「これ最初にやるもんじゃない? 昨日もそうだったけど今更よね」

「いちいちうるさいな。姉さんは私のどこが好きなんだ」

「好きから? 嫌いから言ってもいいけど」

「どっちでもいいよ」

「じゃあ好きなところからね。ん-。エッチなところ」

「そんなの人間みんなそうだろ」

「あー、じゃあ。エッチなことを隠さないところ」

「それはそうだな」

「嫌いなところは。ん-。なんだろ」

「無いだろ。大好きだもんな」

「嫌いというか直してほしいところなんだけど」

「なんだよ」

「もっと私にかまってほしい」

「はあ」

「ほかの人と遊ばないでほしい」

「私はそんな束縛してくるやつとは遊べん」

「知ってる。だから何もないかも」

「詰まんねえなー」

「あんたは?」

「私かー。姐さんは、嫌がりながら結局一番頑張ってくれっからなー。ラジオとか」

「やるからには全力でやらないとね」

「疲れててもセックスするときはするしな」

「チューされたら、やんないとこっちも収まんないから」

「で、そうだなー。嫌いなところかー」

「ないでしょ?」

「1個か?」

「え、何個かあるの?」

「分からん。パッと思いついたのは、リスクを考えすぎだろ」

「大事でしょ」

「なんか、こー、冷めるんだよな。たまに」

「例えばどれよ」

「いちいち覚えてねえけどー。そこで一歩引くなよって」

「一人くらいそういうのいないと死ぬわよ?」

「そうかもしんねえけどさー」

「そうなのよ。世の中常にリスクを負わない人が先頭を走って、リスクを考えてる人が手綱を握るのよ」

「なんかそれウザいな。もう終わるぞ!」

「はいはーい。この前、THE BACK HORNさんの『コバルトブルー』を投稿したわ。前に投降した『恋心』、『Girls in Wonderland』、『magicaride』も(あわ)せてぜひ聞いてね」

「絶対聞け」

「画面下の動画説明欄にメールフォームあります。メールください」

「NGなしだ。何でも来い」

「チャンネル登録といいねもよろしく」

「今すぐしろ」

「今日は中田(なかた)(ごう)の1句。春あさきまま川浪と笛の音と。春あさきまま川浪と笛の音と」

「じゃあなー」

「行ってきます」




概要
お前らいつもご苦労!
『チャンネル登録』、『いいね』まだしてねえ奴、今すぐやれ!

メールもよこせ! ラジオネーム忘れんな!
あと、喫煙者は煙草の銘柄も書いとけ!
sveidラジオのメールフォーム
https://peing.net/ja/sveid_radio
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