戦女神放送局-Commuting Turns into Despair- 作:矢矧草子
ポン、ポン、ポン、ポーン
カシュッ
ゴクゴクゴクッ
「あ゛ー。
「お前ら、元気かー。
「通勤お疲れ様です。お仕事頑張りましょう。パーソナリティーの
「お前らの通勤に絶望を添える朝から飲酒ラジオ。sveidラジオ! の時間だ」
「なんでまだ木曜日なのかしら」
「ヒレカツ。優勝したい」
「なにでかしら」
「なんでもいいんだろ」
「アンタ優勝したことある?」
「んあ-。小学生の時にマラソン大会で優勝したことがあるな」
「え、すごいじゃない。学校で?」
「いやー、なんだろなー。県か?」
「え、思ってたより凄すぎて引いてる」
「なんだよ。姐さんは」
「え、私。ん-。たぶんないわ」
「いやなんか、人生どっか尖ってただろ」
「私ほど平々凡々な人生も少ないわよ」
「勉強できんじゃん」
「上位数パーセントに入る程度よ。1位なんてないわ」
「だめだな。もっとこう、なんか肩書きのために優勝してこい」
「無茶言わないでよ。今から何するのよ」
「俳句とか」
「賞とるの? 何年かかると思ってるのよ」
「知らねえけど。今月中に思い出すか作るかしろよ」
「ありえないわ」
「次。砕け散るわさび。お互いの好きなところと、嫌いなところは何ですか」
「これ最初にやるもんじゃない? 昨日もそうだったけど今更よね」
「いちいちうるさいな。姉さんは私のどこが好きなんだ」
「好きから? 嫌いから言ってもいいけど」
「どっちでもいいよ」
「じゃあ好きなところからね。ん-。エッチなところ」
「そんなの人間みんなそうだろ」
「あー、じゃあ。エッチなことを隠さないところ」
「それはそうだな」
「嫌いなところは。ん-。なんだろ」
「無いだろ。大好きだもんな」
「嫌いというか直してほしいところなんだけど」
「なんだよ」
「もっと私にかまってほしい」
「はあ」
「ほかの人と遊ばないでほしい」
「私はそんな束縛してくるやつとは遊べん」
「知ってる。だから何もないかも」
「詰まんねえなー」
「あんたは?」
「私かー。姐さんは、嫌がりながら結局一番頑張ってくれっからなー。ラジオとか」
「やるからには全力でやらないとね」
「疲れててもセックスするときはするしな」
「チューされたら、やんないとこっちも収まんないから」
「で、そうだなー。嫌いなところかー」
「ないでしょ?」
「1個か?」
「え、何個かあるの?」
「分からん。パッと思いついたのは、リスクを考えすぎだろ」
「大事でしょ」
「なんか、こー、冷めるんだよな。たまに」
「例えばどれよ」
「いちいち覚えてねえけどー。そこで一歩引くなよって」
「一人くらいそういうのいないと死ぬわよ?」
「そうかもしんねえけどさー」
「そうなのよ。世の中常にリスクを負わない人が先頭を走って、リスクを考えてる人が手綱を握るのよ」
「なんかそれウザいな。もう終わるぞ!」
「はいはーい。この前、THE BACK HORNさんの『コバルトブルー』を投稿したわ。前に投降した『恋心』、『Girls in Wonderland』、『magicaride』も
「絶対聞け」
「画面下の動画説明欄にメールフォームあります。メールください」
「NGなしだ。何でも来い」
「チャンネル登録といいねもよろしく」
「今すぐしろ」
「今日は
「じゃあなー」
「行ってきます」
概要
お前らいつもご苦労!
『チャンネル登録』、『いいね』まだしてねえ奴、今すぐやれ!
メールもよこせ! ラジオネーム忘れんな!
あと、喫煙者は煙草の銘柄も書いとけ!
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