戦女神放送局-Commuting Turns into Despair- 作:矢矧草子
ポン、ポン、ポン、ポーン
カシュッ
ゴクゴクゴクッ
「あ゛ー。
「お前ら、元気かー。
「通勤お疲れ様です。お仕事頑張りましょう。パーソナリティーの
「お前らの通勤に絶望を添える朝から飲酒ラジオ。sveidラジオ! の時間だ」
「今日は桃の節句ね」
「あ?」
「ほら、雛祭りよ」
「あー」
「飾ってたでしょ?」
「あれなー。めんどくせえんだよなー。出すのも仕舞うのも」
「ずぼらすぎるでしょ」
「だってよー。なんであんなのに部屋の一角とられなきゃいけねんだよ」
「ん? どんな大きさ?」
「大きさったって。普通だろ」
「何段かあるの?」
「5段だろ、普通」
「アンタ、そんなにしてもらってるのに。ご両親と両祖父母が泣いてるわよ」
「姐さんはどんなだよ」
「私はお
「誰だよ」
「1段よ」
「じゃあ最初っからそうやって言えよなー。あと、ちっさー。だから姐さん結婚出来ねえんだぜー」
「結婚のチャンスはあったけど、ことごとくカス男だっただけよ」
「それもまた不幸だな」
「あー、もう。メール行くわよ。夜までバナナさん。ありがとう。概要欄の項目増やしてほしい」
「どういうこった」
「あれじゃない? もっとプロフィール載せろって」
「別にそんなのが欲しいならいくらでも書いてやるよ」
「じゃあ、募集しましょうか。何を書いてほしいか」
「よし、決まりだ」
「送ってもらったら、しれっと概要欄を更新しておくから、定期的に確認してね」
「商売根性たくましいな」
「そう来なくっちゃ」
「とりあえず、おっぱいの大きさでも載せとくか」
「前に喋ったネタだから、過去回もチェックよ」
「次。ビッグマックビッグ抜き。昨日10万勝ったから」
「あらよかったわね」
「いいからその金を私らに
「駄目よ。どうせ人生マイナスしてるんだから、そんなところからむしり取っちゃ」
「姐さん、たまにナチュラルに毒吐くよな」
「毒も何も、人生トータルしてプラスしてる人は一々いつ勝ったとか言わないのよ。年単位で見るのよ」
「あー」
「そういえば思いだしたんだけど」
「なんだ」
「優勝経験。小学校の時、学校の図書館の本の貸し出し冊数全校1位だった。しかも、4年生から3年連続」
「おお」
「すごいでしょ」
「なんか微妙」
「何でよ! 3連覇よ、3連覇」
「いや、分かったけど」
「市の図書館でも本借りてたから、年間150冊くらい読んでたかも」
「よく分からん」
「多分凄いわよ」
「凄さがわからん」
「んもー。せっかく思い出したのにー」
「とりあえず姐さんの肩書ができたってことか。概要欄に書くか」
「あ、ダサいかも」
「なんて書くか」
「そのままでいいでしょ。小学生本の貸し出し冊数3連覇」
「じゃ、それで」
「ま、少しダサいくらいが、むしろちょうどいいかしらね」
「終わるぞー」
「はーい。まずは、THE BACK HORNさんの『コバルトブルー』を投稿してあるわ。『恋心』、『Girls in Wonderland』、『magicaride』も
「絶対聞け」
「画面下の動画説明欄にメールフォームあります。メールください」
「NGなしだ。何でも来い」
「チャンネル登録といいねもよろしく」
「今すぐしろ」
「今日は折角だから雛祭りの句よ。
「じゃあなー」
「行ってきます」
概要
お前らいつもご苦労!
『チャンネル登録』、『いいね』まだしてねえ奴、今すぐやれ!
メールもよこせ! ラジオネーム忘れんな!
あと、喫煙者は煙草の銘柄も書いとけ!
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