戦女神放送局-Commuting Turns into Despair- 作:矢矧草子
ポン、ポン、ポン、ポーン
カシュッ
ゴクゴクゴクッ
「あ゛ー。
「お前ら、元気かー。
「通勤お疲れ様です。お仕事頑張りましょう。パーソナリティーの
「お前らの通勤に絶望を添える朝から飲酒ラジオ。sveidラジオ! の時間だ」
「昨日のやつ思い出したわ」
「なんだっけ」
「しっとり系で好きな曲。川嶋あいさんの『
「よく分かったな」
「ビガーンってフレーズが出てきて。歌詞検索したわ」
「まあ知らんけど」
「あとで聞きなさい。もう、ザ・青春って感じよ」
「はあ。ヒレカツー」
「ちょっと! もうちょっと語らせてよ」
「うるせえーなー。コーヒーは何派?」
「え、豆なんて気にしたことないわ」
「ちげえだろ。ブラックとか、カフェオレとか」
「あー。なら、ブラックね」
「ほんとなんも入れねえもんなー」
「いつからか。砂糖が入ってると口の中が気持ち悪くなっちゃって」
「歳か?」
「口腔細菌叢の変化だと思うわ」
「は?」
「大学の頃から一人暮らしだから、お母さんの料理とメニューが変わって。だから口の中の環境が」
「だー。そんなことはどうでもいいんだよ」
「なによ。年齢のせいじゃないっていう弁解を」
「次! 夜までバナナ。ゲップかオナラの音を聞かせて」
「そんなもの聞いてどうするのよ」
「姐さんすっと出せるか?」
「私全然でないのよ。ゲップ」
「おならは?」
「お酒を飲むとすぐ出るわ」
「じゃ、今度姐さんが酒を飲むまで待機だ!」
「あんたが出せばいいじゃない」
「私の聞いても面白くねえだろ」
「面白いというか、興奮するかどうかなんじゃないかしら」
「してやろうか。すぐ出せるぞ私」
「では、どうぞ」
「ゲ、オ、オボェ」
「なによ、その準備体操みたいな」
「喉開けたら空気が漏れるだろ。それマイクに乗せるだけだって」
「反応は。なんかコメント欄がパーティー会場になってる」
「お前らが望んだ結果だ。甘んじて受け入れろ。そしてどっかで姐さんのも聞かせてやる」
「ビール飲んでればそのうち出るかもね」
「待っとけ。次。砕け散るわさび。グッズ展開はありませんか?」
「ま、そりゃしたいけどね。コストとかさ」
「先に金集めればいいだろ」
「それは信頼があるからこそできるわけで。私たちにその信頼が」
「じゃああれだ。クラファン」
「あー。返礼の一つにグッズをね」
「そういうことだ! タオルかシャツがいいな!」
「定番よね。タオルってコスト的にどうなのかしら。シャツは比較的安くできそうだけど」
「調べとけ」
「投げやりね」
「シャツのデザインは私がしてやる」
「それについて、花純からコメントがあるわ。えっと。書道ですって」
「はあ?」
「ラジオ中の一言を拾い上げるから、それを書いて。ですって」
「じゃあ書きたい言葉を言えばいいのか。おっぱい!」
「いや、そういうことじゃなくて。これ、見本って」
「あ? はー。こういうことか」
「無意識に出ちゃった言葉を拾うタイプでしょうね」
「よーし。じゃ無意識にいくぞ!」
「まずは今日の分終わるわよ」
「よしきた」
「何でテンション上がってるのよ。まず、THE BACK HORNさんの『コバルトブルー』を投稿しました。『恋心』、『Girls in Wonderland』、『magicaride』も
「絶対聞け」
「次の日曜日には新しいカバー投稿するわ。今月は朱音選曲のアイドルシリーズよ」
「待っとけ!」
「画面下の動画説明欄にメールフォームあります。メールください」
「NGなしだ。何でも来い」
「チャンネル登録といいねもよろしく」
「今すぐしろ」
「今日は
「じゃあなー」
「行ってきます」
概要
お前らいつもご苦労!
『チャンネル登録』、『いいね』まだしてねえ奴、今すぐやれ!
メールもよこせ! ラジオネーム忘れんな!
あと、喫煙者は煙草の銘柄も書いとけ!
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