戦女神放送局-Commuting Turns into Despair- 作:矢矧草子
ポン、ポン、ポン、ポーン
カシュッ
ゴクゴクゴクッ
「あ゛ー。
「お前ら、元気かー。
「通勤お疲れ様です。お仕事頑張りましょう。パーソナリティーの
「お前らの通勤に絶望を添える朝から飲酒ラジオ。sveidラジオ! の時間だ」
「最初のメール。窓ふき大臣さん。カバー曲のリクエスト募集してませんか?」
「してない」
「けど、募集してもいいんじゃない?」
「ダメだ!
「らしいわ。ごめんなさいね」
「自分が好きな曲が選ばれるまで待っとけ」
「焦らしプレイってことね」
「そういうことだ。次。ビッグマックビッグ抜き。タバコが一番うまいタイミング」
「お酒飲んでるときかしらね。ビールがいいわ」
「違うな。姐さんの出勤前に目の前で飲みながら」
「やめましょう」
「なんでだよ」
「次行きましょ? えっとー。ヒレカツ奉行さん。いつもありがとねー。好きなファンタは何ですか」
「質問がカス中のカスだな」
「レギュラーならグレープだけど、昔1回だけ飲んだイチゴのやつおいしかったわ」
「ダメだな。メロンソーダ一択だ」
「あのセブンに売ってるやつね」
「あれが世界で一番うまい飲み物だな」
「お酒より?」
「ノンアルの中で」
「ずいぶんな評価ね」
「飲んだことねえ癖に文句言うな!」
「ごめんなさいねー」
「次だ。初投稿。しろまる。プテラノドンより好きな恐竜はいますか? はあ?」
「ダメねー。狙いすぎよ?」
「何が?」
「たぶん印象に残るために必死なんでしょうけど、変なところを突きすぎて滑ってるパターンだわ」
「なるほどな」
「こういうのはゆっくり。最初はめっちゃ普通のこと聞いといて、順番にずれたこと聞いてくのよ」
「どういうアドバイスだよ」
「ちなみに私はステゴサウルスが好きよ」
「どんなだよ」
「あのー、背中になんかいっぱい生えてるやつ」
「あ?」
「ちょっと待ってよ。画像探すから」
「ってかプテラノドンってなんだよ」
「それはほら、飛んでるやつよ。翼竜って
「しらん」
「ほら、これ。ステゴサウルス」
「なんか見たことあるな」
「学名は、ステゴが「屋根に覆われた」。サウルスが「トカゲ」。へー、サウルスってトカゲって意味なんだ」
「そんな話どうでもいいだろ」
「ダメねー。知識ってのはいつ
「はいはい。
「さすがにおばさんはないでしょ」
「うんちはいいのかよ」
「略してるだけだから、そこを怒っても仕方ないでしょ」
「いや怒るだろ普通」
「そもそも怒られるようなこと言わないでよ」
「じゃ、終わるぞー」
「はあ。THE BACK HORNさんの『コバルトブルー』を投稿してます。『恋心』、『Girls in Wonderland』、『magicaride』も
「絶対聞け」
「次の日曜日はー。4日後ね。新しいカバー投稿するわ。今月は朱音が選ぶアイドル曲よ」
「待っとけ!」
「画面下の動画説明欄にメールフォームあります。メールください」
「NGなしだ。何でも来い」
「チャンネル登録といいねもよろしく」
「今すぐしろ」
「今日は
「じゃあなー」
「みんな、係り結び覚えてる? 行ってきまーす」
概要
お前らいつもご苦労!
『チャンネル登録』、『いいね』まだしてねえ奴、今すぐやれ!
メールもよこせ! ラジオネーム忘れんな!
あと、喫煙者は煙草の銘柄も書いとけ!
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