戦女神放送局-Commuting Turns into Despair- 作:矢矧草子
ポン、ポン、ポン、ポーン
カシュッ
ゴクゴクゴクッ
「あ゛ー。
「お前ら、元気かー。
「通勤お疲れ様です。お仕事頑張りましょう。パーソナリティーの
「
「昨日、第5作目のカバーを投稿したわ。
「アイドル曲だ。萌豚ども聞けよ」
「ま、ロックアレンジされてるけどね」
「いいんだよ、
「私さ、はじめて真面目にアイドル曲のPV見たんだけど」
「おう」
「結構いいものね」
「ハマったか?」
「結構ハマってるわ。なかなかカッコいいし、しかも可愛い」
「しかもってか、アイドルは可愛いだろ」
「そうなんだけど、なんで伝わらないかなー」
「伝える能力が足りない姐さんが
「ちょっと名前がわかんなくて申し訳ないんだけど。1番のサビのところで、歩道橋のところで踊ってる子が超タイプだったわ」
「はあ」
「アンタPV見た?」
「見てねえ」
「せっかくカバーするんだから見なさいよ。あと、あんた達も見なさいよ? オフィシャルチャンネルで見れるから」
「宣伝おばさんだな。略して、でんばさん」
「でんばって何よ、電場?」
「知らねえよ。いちいち突っかかるなよ」
「あ、曲なんだけどね。2番サビの後のギター部分ってあんたのアレンジかと思ってたけど」
「元々だよ。あんなのアレンジ出来たら作曲できるだろ」
「そうかしら。分かんないけど」
「それよりも撮影の時だろ」
「そうね。いつも通り花純は忙しく動き回るんだけど、今回は朱音も忙しかったわね」
「踊りだすからなー」
「踊ってるバージョンも撮影はしてるけど、投稿はしてないわ。将来的に、特典映像として放出する予定よ」
「首を長くして待っとけ」
「じゃ、メールね。初投稿。マジノ戦線異状アリさん。そりゃ異常あるでしょうね」
「なんだよ」
「無視していいやつよ。えっと、もっとコメント読んでください。これねー、花純からコメントあるんだけどね。私も同じ気持ちなのよね」
「いいから読めって」
「ラジオの体裁をとってるから、メールはドシドシ受け付けるけど、コメントを読むつもりはあまりないの。読んでほしかったらメールを出してちょうだい。なんでも読んであげるわ」
「随分とオブラートに包んだな。もっとそのまま読めよ。コメントなんてしゃらくせえのに頼んなって」
「それも一つの文化だから、あんまり頭ごなしに否定はしにくいのよね。だから、その日のメールが尽きたらコメントも見るけどあまり期待はしないでね」
「そういうことだ。じゃ、次。バラバラのバラン」
「久しぶりじゃない? 勉強はかどってる?」
「ギャランドゥは剃った方がいいですか?」
「あんまり剃らなくていいと思うわよ」
「ギャランドゥってなんだよ」
「え、伝わらないの? えっと、へそ周りの下腹部の毛のことよ」
「チン毛か」
「そこも含む場合と、含まない場合があるみたいだけど」
「男が細かいことでいちいち悩むな。剃らなくていいだろ。男らしくあれ」
「最近は、男性だーとか女性だーとか、そういうの厳しいけど」
「うるせえな。言いたい奴には言わしとけ。男らしくありたいなら残しとけ。以上!」
「強引に行くわね。じゃあ終わりましょうか」
「任せた」
「まず昨日、
「絶対聞け」
「画面下の動画説明欄にメールフォームあります。メールください」
「NGなしだ。何でも来い」
「チャンネル登録といいねもよろしく」
「今すぐしろ」
「今日は
「花冷えってガールズバンドあんな」
「あら、そうなの。明日話しましょうか。行ってきます」
概要
お前らいつもご苦労!
『チャンネル登録』、『いいね』まだしてねえ奴、今すぐやれ!
メールもよこせ! ラジオネーム忘れんな!
あと、喫煙者は煙草の銘柄も書いとけ!
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