戦女神放送局-Commuting Turns into Despair- 作:矢矧草子
ポン、ポン、ポン、ポーン
カシュッ
ゴクゴクゴクッ
「あ゛ー。
「お前ら、元気かー。
「通勤お疲れ様です。お仕事頑張りましょう。パーソナリティーの
「
「最初のメールよ。砕け散るわさびさんから。杖を突いたおじいさんを手伝おうとしたら、「邪魔するな。自分でできる」って怒られました」
「変なジジイだな」
「これはねー。どっちとも言えないわね」
「なんでだよ。ジジイが悪いだろ。親切にしてやったのに可哀そうじゃねえか」
「その親切っていうのが余計なお世話なのよね。人に頼らなくても自力でできると思ってる人は、差し伸べられた手も邪魔どころかウザいとしか思えないわよね」
「勝手なもんだな」
「助けるほうも、困ってるだろうという思い込みな分、勝手といえば勝手になってしまうけどね」
「だからジジイは嫌いなんだよな」
「せっかく声をかけてもらえたなら、その親切はありがたく頂戴した方が双方のためになると思うわ。そうやって拒否することで、次同じ場面に出くわしても声をかけにくくなってしまうわ。その人は本当に手助けが必要かもしれないのに」
「社会派だな」
「茶化していい話と、そうでない話の区別くらいはついてると自負してるわ」
「姐さんもまた面倒くせえ女だな」
「どこがよ」
「言い回しが」
「うっ。次のメールに行きましょうか」
「そうやって都合が悪くなるとメールに逃げるよな」
「それがラジオの良さなんじゃない? えっと、ビッグマックビッグ抜きさん。マッサージ受けたい」
「いらん」
「なんでよ」
「
「そうですか」
「姐さんはいつもマッサージしてほしいってうるさいよな」
「うるさいって何よ。ちょっとマッサージしてくれる人いないかしらーって言うだけじゃない」
「それがうるせえんだよな」
「お小遣いあげてるじゃない」
「ガキじゃねえんだからよー」
「でもやってくれるでしょ?」
「ま、そのままなし崩し的にセックスに移行するけどな」
「アンタのマッサージってエッチよね」
「性感マッサージってやつだな」
「体がほぐれるからいいんだけどね。時間に余裕があるときじゃないと頼めないのが玉に
「でも最終的に求めてくるのは姐さんだけどな」
「だから、エッチなのがいけないんでしょ」
「まま、詳しくは将来出すセックス配信で」
「出さないから首は引っ込めてなさい」
「ちぇっ」
「次のメールよ。ヒレカツさん。脇汗が
「痩せろ」
「そういえばいびきの問題もあったわよね。たぶん太ってるのが原因よ。一度お医者さんに相談してみなさい。かかりつけの内科があればそこでいいわ」
「なんでも相談に乗るな」
「専門分野はね。アドバイスくらいはできるわ」
「姐さんに相談したいお前ら、相談募集だ!」
「大したことは言えないわよ?」
「それでもいいだろ。誰かに打ち明けることが大事だ」
「ごもっとも」
「じゃ、終わるぞー」
「この前の日曜日に、
「絶対聞け」
「それぞれの曲は、PVもぜひオフィシャルチャンネルから見てね。絶対楽しいから。あとは、質問箱という名のメールフォームが画面下の動画説明欄にあります。メールください」
「NGなしだ。何でも来い」
「チャンネル登録といいねもよろしく」
「今すぐしろ」
「今日は
「じゃあなー」
「行ってきます」
概要
お前らいつもご苦労!
『チャンネル登録』、『いいね』まだしてねえ奴、今すぐやれ!
メールもよこせ! ラジオネーム忘れんな!
あと、喫煙者は煙草の銘柄も書いとけ!
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