戦女神放送局-Commuting Turns into Despair- 作:矢矧草子
ポン、ポン、ポン、ポーン
カシュッ
ゴクゴクゴクッ
「あ゛ー。
「お前ら、元気かー。
「通勤お疲れ様です。お仕事頑張りましょう。パーソナリティーの
「お前らの通勤を絶望に変える飲酒ラジオ。sveidラジオ! の時間だ」
「長い長い連休は終わっちゃったわ」
「辞めちまえ」
「食い扶持があるなら辞めてるわ」
「メールだ。ピースのビッグマックビッグ抜き。禁煙したことある?」
「ないわね。必要に迫られたことないから」
「私もねえな」
「逆に何があったら禁煙する?」
「たぶん私は一生やめねえぞ」
「妊娠しても」
「うーん」
「ちなみに、もし子供のことを考えるなら、禁煙してから半年くらいは置いてから生でした方がいいわよ」
「
「赤血球がだいたい半年で入れ替わるから、一酸化炭素と結合してない状態まで戻ると思うわ。で、子供産むまでの約10か月も禁煙。母乳をあげるなら、さらにそこから
「子供いらねえかもな」
「女性の場合は、妊娠を機に煙草を卒業しちゃうってパターンが多いらしいわね。子供を産むか、煙草を続けるか」
「姐さんはどうすんだよ」
「結婚したらやめると思うわよ。子供産みたいし」
「女同士じゃ産めねえぞ」
「分かってるわよ、そんなこと」
「結婚かー。めんどくさいからいい!」
「結婚しないの?」
「考えるのやめた! 次だ」
「はいはい。メビウスのしろまるさん。発泡スチロールを食べる夢を見ました。イカれてるわね」
「美味しかったか?」
「美味しいことはないでしょうけど。あれって原材料何なのかしらね」
「発泡スチロールだろ」
「じゃなくて、科学的な成分名がね。えっとー。ポリスチレン?」
「美味しいのか?」
「反応性が高そうには見えないけどー。どうかしらね。そもそも体内で消化されるような気がしないわ。そのまま出てきちゃうんじゃない?」
「うんこか?」
「まあ、そういうことね」
「じゃあ食べてもいいのか」
「推奨しないわ」
「よーし、実際食べてからまたメールよこせ」
「当方は一切責任を負いかねますので、悪しからず」
「次のメール。初投稿。フジツボ研究家」
「ダーウィンかよ」
「誰だよ」
「ほら、進化論の。あの人フジツボの研究してたらしいのよ。たぶん試されてたと思うから、突っ込んであげたわ」
「女の子同士のベロチュウが間近で見たいです」
「難しい注文ね。風俗行けば何とかなるんじゃないかしら?」
「無理だ」
「なんで?」
「3Pコースにしても、女同士は恥ずかしいからチューまではできんらしい。あくまで対男が2人になるだけだ」
「あらま」
「もし見たいなら、2人組の女を援交で捕まえてくるしかねえな」
「お金は倍かかっちゃうわね」
「風俗よりは安いぞ」
「まあね」
「私らが行ってもいいな」
「どういうこと?」
「向こうは一切手出しできずに、こっちは勝手にセックスしてる。他人の目があるから余計興奮するし、しかも金になるならいい商売だろ」
「まあ、そうかしらね」
「新しいビジネスだな。展開してくか」
「誰がやんのよ」
「ここに4人もいんだぞ。誰だっていいだろ。指名制でもいいぞ?」
「人に顔ばれするのはちょっと、でも一考の余地はあってもいいかもね。やり方次第ね」
「よーし。新しい金の出どころだ」
「どうなることやら。終わるわよ」
「やれ」
「先週の日曜日に、
「絶対聞け」
「画面下の動画説明欄にメールフォームあります。メールください」
「NGなしだ。何でも来い」
「チャンネル登録といいねもよろしく」
「今すぐしろ」
「今日は
「じゃあなー」
「行ってきます」
概要
お前らいつもご苦労!
『チャンネル登録』、『いいね』まだしてねえ奴、今すぐやれ!
メールもよこせ! ラジオネーム忘れんな!
あと、喫煙者は煙草の銘柄も書いとけ!
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