戦女神放送局-Commuting Turns into Despair-   作:矢矧草子

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3月23日

ポン、ポン、ポン、ポーン

カシュッ

ゴクゴクゴクッ

 

「あ゛ー。sveid(スヴェイズ)ラジオ!」

 

「お前ら、元気かー。悠衣(ゆい)だ」

「通勤お疲れ様です。お仕事頑張りましょう。パーソナリティーの(うた)です」

「お前らの通勤を絶望に変える飲酒ラジオ。sveidラジオ! の時間だ」

「そろそろお花見を考え始める時期かしらね」

(さみ)いだけだからいい」

「でも風流じゃない?」

「家の中からでも桜は見える」

「あら寂しい」

「それに、家の中なら酒飲みながらキスできるしな」

「外じゃ気を使ってるのね」

「いや、キス魔の姐さんがそれを言うかね」

「キス魔じゃなくて、ちょっとチューが好きなだけよ」

「だーかーらー。外だと自由にできねえだろー。家でやりゃいいじゃねえか」

「これは一本取られたわね」

「今年は家の中で飲む様子を配信してもいいな」

「せっかくYouTubeやってるしね。顔は出さないけどね」

「メール。バラバラのバラン。キスの時、手はどうしてたらいいんですか?」

「かわいらしいメールね」

「どうするも何も。こうやってだな」

「ここでやっても。んっ。映ってないわよ」

「説明すっから大丈夫だ。それに姐さんの(あえ)ぎが聞こえれば、正解っぽいだろ」

「そうだけど」

「まずは耳だろ。できるだけソフトにだ。手は(あご)につけといてもいい。で、指先だけで耳をいじる」

「んんっ」

「そしたら、その手をゆっくり(あご)まで滑らせる。その時に、親指で唇を触ってやる。なんならちょっと口を開いてやる」

「ああっ」

「で、指を突っ込んで舌を引っ張り出す。この舌を、吸う。こう」

「んんっ。ズズッ、ブッ」

「したら、あとは自由にやれ。舌を入れて口を舐めてもいいし、鼻を舐めてもいい。ちなみに姐さんは、舌を指でグリグリされるのが好きだ。な?」

「んんーっ。ん-んー」

「責めたいなら、体を拘束してやるのが一番だ。顎《あご》をこうちょっと持ち上げてやって、上から口を押さえつけるみたいに、キスする」

「んー! んっ、んー!」

「こうたまに鼻を、ん? なんだ?」

「ぷはっ。あんた、やり過ぎよ。まだ朝なのよ? あーもー、髪も崩れたしー」

「でもエロイぞ?」

「でもじゃなくて、エロくさせたんでしょ? あと、質問に結局答えてない」

「え、なんだっけ」

「キスの時、手はどうするのかって」

「あー、おっぱいでも触っとけ」

「そんな投げやりな」

「でも事実だろー。あとは、なんだ耳か顎《あご》触ればいいだろー。知らねえよー、それぞれ好みがあんだからよー」

「キスしたことないから聞いてるんでしょ、きっと。模範解答が欲しいのよ」

「姐さんはどうされるのがいいんだよ」

「私は、気持ち良すぎてあんまり覚えてない」

「はあ?」

「って、ちょっと髪直さなきゃ。あとよろしく」

「おいー。こんなとっ散らかって、どうすんだよー。まあいいや。ゴクゴクゴクッ。ふー。逆に物足りねえなー。よしっ。朱音とセックスしてくる。じゃあな、お前ら」




概要
お前らいつもご苦労!
『チャンネル登録』、『いいね』まだしてねえ奴、今すぐやれ!

メールもよこせ! ラジオネーム忘れんな!
あと、喫煙者は煙草の銘柄も書いとけ!
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