戦女神放送局-Commuting Turns into Despair- 作:矢矧草子
ポン、ポン、ポン、ポーン
カシュッ
ゴクゴクゴクッ
「あ゛ー。
「お前ら、元気かー。
「通勤お疲れ様です。お仕事頑張りましょう。パーソナリティーの
「お前らの通勤を絶望に変える飲酒ラジオ。sveidラジオ! の時間だ」
「先週買った、ホルモンのライブT持ってきたわよ」
「着ろよ」
「着ても見えないから。なら飾っといた方がいいでしょ」
「変な奴だ」
「あとタオルね」
「ちょーカッチョいいな」
「こう首にタオル掛けて、
「見えてねえぞ」
「あんたやったげてよ」
「えー。こうでいいのか?」
「そうそう」
「これ乳首にタオル当たっていいな」
「当たる?」
「微妙に当たってるような当たってないような感じがいい。姐さんライブ中ずっとこうだったのかよ」
「バカね。あんなもみくちゃの中でそんなこと気づけないわよ」
「勿体《もったい》ねえなー。そういうとこだぞ」
「なにが、そういうとこなのよ」
「ほれ、メール読んどけ」
「セッタのヒレカツ奉行さん。いつもありがと。週末にいつも見てたおじさんが、平日にもネカフェにいた。それ、あんたもよ」
「住んでんのか」
「さあ」
「ネカフェに住んでんなら教えろ」
「ちゃんとプライベートな空間作んないと精神が病んじゃうわよ? 次ね。ウィンストンの舎弟1号さん。またか。えっとー。姐さんがほじったスイカの種を埋めて、収穫したスイカを姐さんにあげたいです」
「じゃ、やるから育てろ」
「勝手に決めないでよ」
「どうせゴミなんだ。あげとけ」
「そういえばシケモクも欲しいって言ってたわね」
「なんだそれ」
「たばこの吸い殻ほしいって話よ。あれ、どうするって言ったっけ」
「覚えてねえから全部あげちまえ」
「きもいからパスで」
「これだから。ちょっと人気が出たらすぐにファンを裏切る」
「まずファンというよりストーカーだし。裏切るも何も、要望に100%応えるとは言ってないわ」
「はあ」
「あと、季節感よ。せめて夏送ってきなさいよ」
「夏に言ってたら、もう種捨ててるかもだろ。今のうち言っとく方がいいだろ」
「なるほど。賢いかもね」
「よーし」
「変なところで満足そうにするわよね」
「姐さんももうちょっとツライ目にあってます風を出してかねえと。つまらんからな」
「十分ツラいけどね。ピースの夜までバナナさん。マン毛入れたお守り配って。
「それで喜ぶなら送ろうぜ」
「駄目よ。毛なんてものは特に怖いわよ」
「何が怖《こえ》えんだよ」
「
「何だ姐さん、呪いとか信じてんのか」
「信じてないけど、やられないほうがいいでしょ。不安でしょ」
「じゃあ、自分のやつ入れなきゃいいじゃねえか」
「は?」
「その辺のお姉さんに、マン毛くださいって」
「犯罪よ」
「じゃあおじさんに。チン毛抜かせてくださいって。多分喜ぶぞ」
「それは。うーん。そうなのかもだけど」
「よーし。まずは番組でチン毛を抜かれてもいい男を募集するぞ。ってか、お守り配るからそれぞれ自分のチン毛を入れて送り返してこい」
「なによそれ」
「で、集まったお守りを、私らのマン毛入りのお守りって売るぞ」
「お守り代だけでいいし、呪いの心配もない、と」
「お守りなんて手作りでちょちょいってやればいいだろ。姐さんそういうの作れるだろ」
「私が作るの?」
「買ってきてたら金かかんだろー。作ったほうがいいって」
「私の労力は度外視なのね」
「早速今日から動くぞ」
「ま、一番の問題は、全部情報が
「それでもやってくれるやつがいれば
「はいはい。終わるわよ。えっと。昨日。って! ちょっと!」
「なんだよ」
「宣伝忘れてるって。昨日の」
「あー。お前らー。昨日カバーしたぞ」
「もー、何のための番組なのよー。えっと。改めまして。昨日、
「絶対聞け」
「明日は、ちゃんとこの話するから。絶対明日もラジオ来てね」
「ラジオ聞くよりも、カバー見てもらえば十分だろ」
「あー、それもそうね。色々バグってたわ。あと、画面下の動画説明欄にメールフォームあります。メールください」
「初投稿も待ってるぞ。NGなしだ。何でも来い」
「チャンネル登録といいねもよろしく」
「今すぐしろ」
「今日は
「じゃあなー」
「行ってきます」
概要
お前らいつもご苦労!
『チャンネル登録』、『いいね』まだしてねえ奴、今すぐやれ!
メールもよこせ! ラジオネーム忘れんな!
あと、喫煙者は煙草の銘柄も書いとけ!
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