ポン、ポン、ポン、ポーン
カシュッ
ゴクゴクゴクッ
「あ゛ー。sveidラジオ!」
「お前ら、元気かー。悠衣だ」
「通勤お疲れ様です。お仕事頑張りましょう。パーソナリティーの詩です」
「お前らの通勤を絶望に変える飲酒ラジオ。sveidラジオ! の時間だ」
「ねえ、ここ私が担当なの?」
「おう、よろしく」
「台本もらった時から気が重いのよね」
「やっぱ、嫌なものは目に入れない方がいいんだな」
「かもね。炙りかぶ、ウザいわね。炙りカルビさんね。KOTOKOベスト5を教えてください」
「で、花純からのコメントな」
「はあ。まずはGIGAのBALDRシリーズから、『Jihad』。KOTOKOのオフィシャルチャンネルにライブ映像があるから必聴。口からCD音源とはまさにこのこと。KOTOKO史上最高の音楽はこれ。異論は認めない。赤サイリウムのうちの1本は私だ。何年この声を出し続けるのか。もう1曲BALDRシリーズから、『Reboot oN/↓0』。A,Bメロとサビの印象がカチっと切り替わる。サビの入りから歌詞も爆発してる。疾走感が抜群。人生に疲れた時は私も再起動する。ロボットに乗って戦うって人間だれしもが抱く夢だよね。しかし世紀末に生きたくはない。私もレインとラブホテルに泊まりたい。3曲目は印象変わって電波ソング。『Princess Bride!』。同名プリブラの主題歌。KOTOKOのベスト5に電波が入らないとか俄もいいところ。ベスト電波はBraveとBrideとMighty Heratで悩んだが、テンポ感でBride。サビの英語は何度練習しても覚えられない。しかしそれがまた良い。だって、牛骨噛むから。4曲目は少ししっとりしたところから。D.O.から発売された超伝説的不朽の名作、『家族計画』の主題歌、『同じ空の下で』。あえて多くは語るまい。様々な移植が出てるのでどれでもいいからプレイだ。KOTOKOの作詞はなぜこんなにも刺さるのか。プレイ後に聞き返すことをおススメする。シナリオは田中ロミオ。近年は『人類は衰退しました』を書いた人だ。古くは『CROSS†CHANNEL』も作っている。十字架の字を「ダガー」と打って変換できることを知った高校2年生の春。『CROSS†CHANNEL』は私には20年早かったかもしれない。5曲目はアニメから。百合アニメの金字塔とうたわれる『神無月の巫女』のED、『agony』。これはEDを映像で見ることをオススメする。ただの1枚絵だけで紡がれるED映像は作品を象徴するかのよう。そういう意味では、OPの『Re-sublimity』とどっちがいいか論争が絶えないが、映像込みで圧倒的に『agony』が優勢だとみている。異論は認める。勉強中に静かなのが嫌で適当に流してたのが運の尽きだった。私は千歌音《ちかね》ちゃんの嫁になりたかった。左頬を叩《はた》かれたかったし、私の夜を永遠に奏でてほしかった。教科書は1ページも進まなかったが、人生の大事なことを勉強した中学3年生の秋」
「ん? 終わったか?」
「終わったわ。まったく。事前に読み上げる練習させられるこっちの身にもなったほしいわよね」
「このシリーズ続くの面白いな」
「誰が面白いのよ。あぶりかぶ。もー! 炙りカルビさんと、花純と、あんただけでしょ」
「意外とな。コメントが盛り上がってるだわ」
「ファンサービス的に続けろってこと?」
「そろそろ姐さんが媚売り始めてもいいだろ」
「これで媚売れてるのかしら」
「盛り上がってるならそういうことだろ」
「次行きましょ」
「次だな。バラバラのバラン。今年の大学入学共通テスト解いて」
「それはいいかもしれないけど。学習指導要領が変わりすぎてて参考にならないわよ、たぶん」
「私も参考にならんぞ」
「あんたの場合は受験勉強自体してないでしょ」
「まあそういうこった」
「そのうち時間を作って解くけど、面白くも何ともないからね。一応当日と同じスケジュールで解こうかしら」
「スケ?」
「2日間やるのよ。1日目が国語、英語、社会。2日目が数学、理科。私理系だから地理と物理、化学ね」
「がんばれー」
「じゃ、終わっていいかしら」
「かまわん」
「なんでそんな偉そうなのよ」
「リーダーだからな」
「一応そうだったわね。えっとー。この前の日曜日に、乃木坂46さんの『失恋お掃除人』のカバーを投稿しました。過去にカバーした5曲も併せてぜひ聞いてね」
「絶対聞け」
「画面下の動画説明欄にメールフォームあります。メールください」
「NGなしだ。何でも来い」
「チャンネル登録といいねもよろしく」
「今すぐしろ」
「今日は澁谷道の1句。折鶴をひらけばいちまいの朧。折鶴をひらけばいちまいの朧」
「じゃあなー」
「行ってきます」