Pinkdama-is-awesome   作:てふてふぼうず

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プロローグですので、
世界観を伝えるやつですので、
許してカービィ



プロローグ/遭遇

 

『ロボトミーコーポレーション』

 危険なアブノーマリティを管理し、エネルギーを生産する会社。

 

 その施設で、真っ赤なランプが点灯し、一段階目の警報が鳴る。

  ──アブノーマリティの脱走だ。

 

 

「メア!そっちへ行ったぞ!」

「……っ!先輩、こいつはこちらで引きつけます、その間に攻撃をっ!」

「わかった。全員、今のうちに全力で奴へダメージを与えろ!削り切るぞ!」

「「了解!」」

 

 叫び声と警報の響く廊下で、歪な影と武装した職員たちが交戦していた。

 

 職員は全員、腕に『 N 』の文字が入った腕章を身につけ、武器を携えている。しかし、持っている武器は剣、槍、大砲と、形も大きさも多種多様。

 そして彼らが戦うのは生き物とは思えない奇妙な体をした怪物。丸い胴体から4本の長い触手と真っ赤な頭が生えている。しかし、なにより奇妙なのは、その全身がまるで()()()()()()のような様相をしているということだ。

 

 彼らは真っ赤に染まった廊下で、怪物と戦っていた。

 

 

 

 

 

 

 不意に、怪物は動きを止め、触手を地面へと下ろす。そして頭を上げると、口を大きく開いた。

 

「あの構えは…っ!、みんな、耳を塞げ!」

 

 動きの意味に気がついた職員が、大声で仲間に呼びかける。

  …しかし、遅かった

 

 怪物は頭、体、触手の全てを震わせ、不可解な音で構成された『唄』を響かせる。『唄』は黒い波動を伴い、廊下にいた職員全員の耳へと届く。

『彼方からのエコー』と呼ばれたこの唄は、聞いた職員の脳を侵し、精神へ甚大なダメージを与える。

 

 この場にいるのはランクIIや、Ⅲの職員ばかり。まだあまり装備の充実してない、耐性のない者から次々と倒れていく。

 

「くそっ、まだ…こっちだ、化け物が!」

 

 1人の職員が、頭を押さえながら起き上がり、マッチの突き刺さった灰色の大砲を構えた。

 しかし足はふらつき、立っているのでやっとという状態だ。

 それに気づいたのか、怪物は歌うのをやめ、まだ動く敵を仕留めようと触手を伸ばした。

 

「…っ!」

 

 間一髪、頭を横へ振って触手の攻撃を躱す。

 

 頭のすぐ横を通り過ぎた触手は、後ろの壁にぶつかる。

 

 職員は全員満身創痍。一度は避けたものの、もう一度は難しいだろう。対して怪物はまだ余裕がありそうだ。先ほどとは違う触手で、ゆっくりと攻撃の準備をする。

 

 

 そのとき、

 

『みんな、よく耐えた!増援が来たぞ!』

 

 廊下に備え付けられたスピーカーから、音声が発せられる。それは職員たちにとって、救いの言葉に他ならなかった。

 

 廊下からエレベーターへとつながる扉が開き、()()シルエットが浮かび上がる。

 

 

「ぽよ」

「「………は?」」

 

 

 職員たちは困惑を隠せないようだ。丸い──つまり人間ではない。

 職員たちは次に絶望に暮れた。管理人からの言葉は嘘だったのか…生存は絶望的になった…と。

 

 そんな思いを他所に、丸いシルエットはどんどん近づいてくる。

 シルエットの主はやはり、人間ではなかった。ピンク色の肌に、丸いボディ。

 

 落書きの怪物はそれに気づいた途端、先ほどとは比べ物にならないスピードで触手を動かし始める。まるで、何かを恐れるように。

 

 怪物が触手を突き出す。しかし、ピンク玉はそれを難なく躱す。そして、大口を開けると……

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 続いてそれを飲み込む。その瞬間、あたりが光に包まれた。

 光が晴れると、そこにいたのは茶色の帽子、小さな銃を携えたピンク玉だった。

 ピンク玉は怪物の触手を華麗に避け、星を撃ち出し反撃すらしてみせる。

 

 落書きの怪物は触手での攻撃はダメだと悟ったのだろうか。口を大きく開き、歌う姿勢になる。

 

 しかし、その隙をピンク玉は見逃さなかった。高く跳び、銃口を怪物へと向ける。そして…

 

 

 特大の星を撃ち出した。

 

 

 星は、怪物へと当たり、吹き飛ばす。

 吹き飛ばされた怪物は大きな音をたて、廊下の壁へとぶつかった。

 

 怪物の動きが止まり、施設に響いていた警報が止まる。赤いランプも消え、施設は落ち着きを取り戻す。

 

 

 

 

 

 

「大丈夫でしたか⁈おい、すぐに重傷者をメインルームに運べ!投与するエンケファリンの濃度を間違えるなよ!」

 

 危険が無くなったのが確認できると、すぐにオフィサーが駆けつけ、負傷者を運び出した。

 動けないものは治療に、動けるものは、次の作業へと向かう。

 

 

 こうして、命を懸けた鎮圧が幕を閉じた。

 

 

 





拙い文章ですが、よろしくお願いいたします。
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