Pinkdama-is-awesome 作:てふてふぼうず
カービィ要素を増やしたいと思う今日この頃
プロットと名前が間違えていて、急いで修正しました。皆様、本当に申し訳ございませんでした。
マキ→メア
『試練』
ロボトミーコーポレーションでは、危険なアブノーマリティたちを特定の場所(主に収容室)に固定している。しかし、それにも限界があり、時間が経てば経つほど固定する力が弱くなる。
そしてアブノーマリティが不安定になることで、暴走したり、出来損ないが生まれてしまう。これがクリフォト暴走や試練だ。
◆
廊下に悲鳴が響いた。振り向くと、そこに在ったのは悍ましい見た目をしたカーニバルテント。
…さっきまでは無かったはずだ。おそらく、『深紅の白昼』関係のものだろう。
その周辺では、腰を抜かしたオフィサーたちが座り込んでいる。
「みんな、急いで避難しろ!」
辺りのオフィサーに避難を呼びかけ、マッチの突き刺さった大砲を構える。警報を聞いて集まった職員も、各々の武器を構えて、カーニバルテントと対峙する。
オフィサーの姿が廊下から消えた、その時…
「…来たか!」
カーニバルテントが開き、中からピエロが進み出る。この怪物が『肉体の調和』だ。さまざまな縫い目と、たくさんの白い顔が浮き出た赤い肉の塊。そこに4本の手足、3つの頭が生えている。ピエロのメイクを施された頭は正面から2つ、尻尾?から1つ生えていて、それぞれがどこかを虚な目で見つめている。
「『黎明』と全然違うな…」
誰かがそう呟いた。
確かに、『黎明』は小さなピエロの人形が数体いるだけだった。…それでもかなりの被害が出たが。それに比べて、このピエロは1体。しかもでかい。『黎明』のようにはいかなそうだ。
ピエロはこちらに気がついたのだろうか。動きを止め、3つの頭をこちらへ向ける。あの不気味な顔が一斉にこちらへ向く様は、まるでホラー映画のワンシーンのようだ。
「全員、行くぞ!」
ミラベル先輩が先陣をきり、ピエロへと駆ける。それを見て、他の職員も戦闘を始める。俺は大砲から火球を発射し、ピエロへと攻撃を開始した。
奴はただやられるだけではなかった。巨大な体で押し潰し、頭で職員に齧り付き、棘のついた尻尾で突き刺す。
それに対し俺たちは、槍で突き刺し、メイスで叩き、銃で貫く。ピエロに命懸けで応戦した。
◆
結果から言えば、ピエロはあまり脅威ではなかった。体力は多くしぶとかったが、動きが遅く回避するのが容易で、精神攻撃も行わない。俺たちは『黎明』のような被害が出ずに済み、安堵していた。
「やったな!今回の試練は簡単で、」
「本当ですね!被害も少なかったですし、次に発生したとしても対策は簡単でしょう」
ジョシュアやメアが、がそう言って喜ぶ。確かに…簡単だった。だが、今回は『白昼』だぞ?少し簡単すぎやしないか?
「おぉいダニエルぅ。お前ももっと喜べよ。だってこんなに被害が少なかったんだぜ?『白昼』って言っても大したことねーなぁ」
「うーん…まぁ、そうだな。よかったよ、簡単に終わって」
「だよな!よし、俺あのピエロに登ってみるわ」
「は?…おい、やめとけって」
そんなことを言ってバカがピエロの死体へと駆け出す。
「おい、ジョシュ…え?」
一瞬、
そう思ってもう一度見ると、……確かに動いている。
辺りの職員もそれに気づいたのだろう。各々武器を構え出す。
段々とピエロの動きは大きくなっていき、
『コントロール部門に『開始の歓声』が出現しました。付近のエージェントは、至急鎮圧に向かって下さい』
『安全部門に『開始の歓声』が出現しました。付近のエージェントは、至急鎮圧に向かって下さい』
『教育部門に『開始の歓声』が出現しました。付近のエージェントは、至急鎮圧に向かって下さい』
スピーカーから音声が流れ、俺たちはようやく気づく。
──試練はまだ終わっていないと。
◆
「いたぞ!『開始の歓声』だ!」
俺は今、安全部門の『開始の歓声』と対峙していた。先端に鈴のついた2つの帽子、赤と白の縞模様の服、そして裂けた口から舌を伸ばす笑顔の人形。奴は収容室を見つめ、深い笑みを浮かべている。
「シシシシ!」
「急いで倒せ!アブノーマリティが脱走するぞ!」
こいつらの厄介な点は規則性なく施設の廊下に現れ、E-Boxesを奪う。そして、奪うと同時にアブノーマリティのクリフォトカウンターを減らすという点だ。
奴はこちらを少しだけ見ると、煙と共に消える。別の廊下へ移動したのだ。
「くっ、遅かったか」
廊下に赤いランプが灯り、収容室の扉が開く。そして、キョロキョロと辺りを見回すピンク玉が出て来た。
『安全部門に『O-02-k20』が出現しました。付近のエージェントは、至急鎮圧に向かって下さい』
「まずい!被害が広まる前に急いで鎮圧するぞ!」
武器を構え、ピンク玉へ攻撃を開始する。しかし、ピンク玉は何がなんだかわかっていないらしい。困惑した表情で、攻撃を避け続ける。それが何度か続いた時、
「なっ…!」
突然ピンク玉が大口を開く。そして俺の打ち出した火球を吸い込んだ。そしてこちらを向くと口を開き…
キイィィィン
「……!」
俺に当てる気はなかったらしい。星は俺の足元へ着弾した。だが、俺たちを怯ませるには十分だ。ピンク玉は、動きの止まった俺たちに背を向けるとエレベーターへと走り去った。
「……は、!みんな、はやく追いかけるぞ!」
被害を広げるわけにはいかない。俺たちは武器を持ち、ピンク玉を追いかけた。
深紅の白昼<ハァイ、ジョージィ
クリフォトカウンター…アブノーマリティ脱走までのカウントダウンみたいなもの
クリフォト暴走…時間内に作業しないとクリフォトカウンターが減ったりペナルティーをくらう