Pinkdama-is-awesome   作:てふてふぼうず

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読んでくれて、本当にありがとうございました。

1話、2話に矛盾があったので、変更しました。
剣→銃


5話/ D.D.D の大王

 

 

「カービィはどこにいる」

 

出会って1秒で、胸ぐらを掴まれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

O-02-k24 「デデデ大王」

 

『オレさまはDラックスで、Dンジャラス。Dイナミックな大王さまだ!』

 

リスクレベル WAW

 

攻撃タイプ RED(2〜3)

 

クリフォトカウンター 2

 

管理方法ーー

 

1.作業結果が悪いと、高確率でクリフォトカウンターが減少した。

 

2.Cost : 5 PE Boxes

 

3.Cost : 5 PE Boxes

 

 

 

「だから、カービィはどこにいるんだ!」

 

「だ、大王さま。少し落ち着いてください…」

 

「なにっ!今は緊急事態なんだぞ!のんびりしてられるか!」

 

 収容室の中で怒鳴り声が響く。

 

 今、俺の胸ぐらを掴んでいるのが新しく入って来たアブノーマリティ、『デデデ大王』だ。赤い帽子ともこもこしたガウン、そして大きな腹巻きをしたペンギンみたいな生物だ。

 そしてそれをなだめているのが、オレンジの体に…体に…形容し難い形の…まぁ、かわいい顔をした生物()()だ。

 

 

「それに答えることはできない」

 

 彼の質問には答えない。答えてはならない。アブノーマリティに施設の情報を与えると、脱走した時の被害が大きくなる可能性があるからだ。

 

「!…あいつがいないと、『奴』の被害が「それでも無理だ」…!」

 

「…大王さま。カービィなら絶対大丈夫ですよ。それに、きっと駆けつけてきてくれます」

 

 オレンジ色の生物がペンギンみたいな王様にそう言うと、俺を掴んでいた手が緩くなる。

 

「そうだな。あいつは絶対に負けないし、来るのは遅くても必ず最後には問題を解決してくれる」

 

 

 

 

 

 

「…ところで、お前たちは『O-02-k20(星のカービィ)』と面識があるのか?」

 

 アブノーマリティへの食事を用意しながら、気になっていたことを聞いてみる。あのカービィと、どういう関係なんだろうか。

 

「…あいつ、今はそんな名前で呼ばれてるのか……そうだ。オレさまは『デデデ大王』。プププランドの王様であり、カービィの永遠のライバルだ!そしてこいつらが『ワドルディ』。オレさまの部下だ」

 

「…ライバル、ねぇ」

 

『ライバル』

競争相手。同じ物事で、勝敗や優劣を争う者同士。

 

 あのカービィにライバルがいたことが驚きだ。あまり戦いを好みそうではない、あのカービィに。

 それに、このペンギンはカービィの3倍ほどの大きさ…まともな勝負になるのだろうか?

カービィが一方的にやられる姿しか想像できない。

挑戦してボロボロになるカービィ…

 うん、やはりこいつは危険なアブノーマリティなんだろう。

 

「大王さま。彼、いろいろ勘違いしてそうですよ」

 

 バンダナをしたオレンジの生き物がそう言い、こちらにじとっとした目を向けてくる。

 

「…もし、カービィになにかあったらオレさまが許さんぞ」

「……」

 

 ペンギンはそれだけ言うと食事をし始めた。それに続いて、オレンジのい…ワドルディ達も食事をする。

 

 

そうして無言の時間が過ぎた。

 

 

 食事が終わると収容室の扉が開く。

 俺は振り返らずに収容室を出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

「……ていうことがあったんだよ」

 

「はー、珍しい…と言うこともないか。喋るアブノマは。ていうか、攻撃されなかったのか?人間に敵対的なのに。変わったアブノマが来たな」

 

「そうだな…ところで……ジョシュア、お前の頭の角はなんだ?w」

 

「…あー、今日、『T-02-99(空虚な夢)』って奴がきただろ?ちょっと撫でながらうとうとしてたら、いつのまにか生えてたんだ」

 

「そ、そうか…ふw。にw、似合ってるぞ(w w w w w w)w」

 

「ダニエル、てめぇの心の声がはっきりと分かるんだよ。管理人の許可がねぇと、EGO見た目かえれねえし…次笑ったら『T-09-85(何でも変えて差し上げます)』にぶち込むぞ」

 

「わ、わかったわかった。ww。…あ、ミラベル先輩」

 

「おーい、ダニエル、ジョシュ…ブw、あはははははw」

 

「…殺す」

 

 

 

 

 

 

「大王さま、カービィはいま、『安全部門』っていうのにいるらしいです。おふぃさー?っていう人たちも『安全部門のカービィなら…』って言ってましたし」

 

「そうか…ありがとな、お前たち」

 

「大王さま…やるんですか、」

 

「ああ、次の人間が来たら、そこで仕掛けるぞ。『奴』がもうすぐ復活する。急いでカービィをポップスターに連れ戻さないと」

 

「『悪夢』を再び倒すために」

 




むりよ!!
デデデ大王とわどちゃんたちを引き離すなんて!!

そんなことしたら、あの大王のお世話は誰がするっていうの?!

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