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読んでくれて、本当にありがとうございました。
1話、2話に矛盾があったので、変更しました。
剣→銃
「カービィはどこにいる」
出会って1秒で、胸ぐらを掴まれた。
◆
O-02-k24 「デデデ大王」
『オレさまはDラックスで、Dンジャラス。Dイナミックな大王さまだ!』
リスクレベル WAW
攻撃タイプ RED(2〜3)
クリフォトカウンター 2
管理方法ーー
1.作業結果が悪いと、高確率でクリフォトカウンターが減少した。
2.Cost : 5 PE Boxes
3.Cost : 5 PE Boxes
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「だから、カービィはどこにいるんだ!」
「だ、大王さま。少し落ち着いてください…」
「なにっ!今は緊急事態なんだぞ!のんびりしてられるか!」
収容室の中で怒鳴り声が響く。
今、俺の胸ぐらを掴んでいるのが新しく入って来たアブノーマリティ、『デデデ大王』だ。赤い帽子ともこもこしたガウン、そして大きな腹巻きをしたペンギンみたいな生物だ。
そしてそれをなだめているのが、オレンジの体に…体に…形容し難い形の…まぁ、かわいい顔をした生物
「それに答えることはできない」
彼の質問には答えない。答えてはならない。アブノーマリティに施設の情報を与えると、脱走した時の被害が大きくなる可能性があるからだ。
「!…あいつがいないと、『奴』の被害が「それでも無理だ」…!」
「…大王さま。カービィなら絶対大丈夫ですよ。それに、きっと駆けつけてきてくれます」
オレンジ色の生物がペンギンみたいな王様にそう言うと、俺を掴んでいた手が緩くなる。
「そうだな。あいつは絶対に負けないし、来るのは遅くても必ず最後には問題を解決してくれる」
◆
「…ところで、お前たちは『
アブノーマリティへの食事を用意しながら、気になっていたことを聞いてみる。あのカービィと、どういう関係なんだろうか。
「…あいつ、今はそんな名前で呼ばれてるのか……そうだ。オレさまは『デデデ大王』。プププランドの王様であり、カービィの永遠のライバルだ!そしてこいつらが『ワドルディ』。オレさまの部下だ」
「…ライバル、ねぇ」
『ライバル』
競争相手。同じ物事で、勝敗や優劣を争う者同士。
あのカービィにライバルがいたことが驚きだ。あまり戦いを好みそうではない、あのカービィに。
それに、このペンギンはカービィの3倍ほどの大きさ…まともな勝負になるのだろうか?
カービィが一方的にやられる姿しか想像できない。
挑戦してボロボロになるカービィ…
うん、やはりこいつは危険なアブノーマリティなんだろう。
「大王さま。彼、いろいろ勘違いしてそうですよ」
バンダナをしたオレンジの生き物がそう言い、こちらにじとっとした目を向けてくる。
「…もし、カービィになにかあったらオレさまが許さんぞ」
「……」
ペンギンはそれだけ言うと食事をし始めた。それに続いて、オレンジのい…ワドルディ達も食事をする。
そうして無言の時間が過ぎた。
食事が終わると収容室の扉が開く。
俺は振り返らずに収容室を出た。
◆
「……ていうことがあったんだよ」
「はー、珍しい…と言うこともないか。喋るアブノマは。ていうか、攻撃されなかったのか?人間に敵対的なのに。変わったアブノマが来たな」
「そうだな…ところで……ジョシュア、お前の頭の角はなんだ?w」
「…あー、今日、『
「そ、そうか…ふw。にw、
「ダニエル、てめぇの心の声がはっきりと分かるんだよ。管理人の許可がねぇと、EGO見た目かえれねえし…次笑ったら『
「わ、わかったわかった。ww。…あ、ミラベル先輩」
「おーい、ダニエル、ジョシュ…ブw、あはははははw」
「…殺す」
◆
「大王さま、カービィはいま、『安全部門』っていうのにいるらしいです。おふぃさー?っていう人たちも『安全部門のカービィなら…』って言ってましたし」
「そうか…ありがとな、お前たち」
「大王さま…やるんですか、」
「ああ、次の人間が来たら、そこで仕掛けるぞ。『奴』がもうすぐ復活する。急いでカービィをポップスターに連れ戻さないと」
「『悪夢』を再び倒すために」
むりよ!!
デデデ大王とわどちゃんたちを引き離すなんて!!
そんなことしたら、あの大王のお世話は誰がするっていうの?!