VR初心者ゲーマーが往くシャングリラ   作:ガリアムス

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100話になりました




そして半裸の鳥頭と話題の胡椒は邂逅す(ペッパーside)

ペッパーが王都・ニーネスヒルに到着し、クラン:聖盾輝士団こと聖女ちゃん親衛隊の案内で、ユニークNPCにしてシャンフロのアイドルこと、慈愛の聖女イリステラと邂逅して、サードレマ大公の元へと向かえという御告げを受けた翌日。

 

世間一般では初夏の大型連休(ゴールデンウィーク)に突入し、学生達は休日を各々の思うがままに過ごし、社会人は休日が仕事で完全に殺されて、世界は天国と地獄に別たれる。

 

都内某所の大学に通う五条(ごじょう) (あずさ)は、連休によって大学の講義は無く、コンビニのバイトもシフトを上手く調整した事で、1日フリーを手にしていた。

 

「うっし!今日も今日とて、シャンフロを進めますかね!」

 

朝食を食べ終え、トイレとシャワーを済まして、恒例となったVR機材の動作チェックと、水分補給用の飲料の用意をしながら、Eメールアプリで永遠へメールを送る。

 

「ええっと……『今日1日シャンフロやれるから、鉛筆の都合が合う時間と、集合場所を教えて下さい』……此れで良いかな?」

 

送信ボタンを押した後、彼はスマフォを枕元に置く。そして万が一に備えて、玄関の鍵を閉めつつ、チェーンで二重ロックをし、空気循環と雨が降ってきた場合に対応出来るよう、窓をスライドさせて調節する。

 

そして機材を頭にセット、布団に寝転がった梓はシャンフロの世界で、ペッパーとなって走り出すのだ………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………なにこれ」

 

ログイン早々、ペッパーの視界へ飛び込んできたのは、兎御殿の休憩室内に所狭しと並ぶ、伝書鳥(メールバード)のハヤブサ達の大群だった。

 

「ペッパーは~ん!来てたのさ~!コレは一体どういう事なのさ~!?」

 

休憩室の出入口でアイトゥイルの叫ぶ声がする。どうやらハヤブサ達によって、部屋に入れないで居るらしい。

 

「アイトゥイル!ちょっと待ってて、原因を確認するから!」

 

画面を開くと、其所には『伝書鳥が届いています』の一文。誰からだろうと確認したペッパーは、其の内容に唖然の表情で口が開きっぱなしになってしまう。

 

 

 

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やぁ、ペッパー君

 

 

フレンド登録をしてくれたようで、何よりだよ。単刀直入に聞きたいが、数日前に千紫万紅の樹海窟で天覇のジークヴルムに遭遇して、其の手に乗っていたそうだね?

 

其の時にジークヴルムと一体何を話したのか、金色のドラゴンは何を想って空を飛んでいるのか、是非とも話を聞かせて欲しい。其の内容によっては、此方も君に有用な情報を提供する用意が有る。

 

本来ならば直接話を聞きたい所では有るが、君は他のプレイヤーからも追われているようだし、伝書鳥で返信してくれて構わない。

 

では、期待しているよ

 

 

クラン:ライブラリのキョージュ

 

 

 

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………と、類似した内容のメールが約30件近く届いており、ペッパーは全ハヤブサからメールを受け取った後、無言で文章を打ち込み、伝書鳥サービスを利用。

 

ハヤブサにメールを持たせ、空へと放ったのだった。

 

「ペッパーはん、ハヤブサだらけで大丈夫だったのさ?」

「全然ッ、大丈夫じゃないね………うん。というかスパムメールどころか、スパムハヤブサやられたの生まれて初めてだわ………」

 

普段温厚な方であるペッパーの額には、僅かに青筋が浮かび上がっている。どうやら、相当堪えたようだ。と、此方に駆け寄るアイトゥイルが、驚きの情報を投げてきたのだ。

 

「其れよりもペッパーはん!今ラビッツで『新しい噂』が、ヴォーパルバニー達の間で出回ってるのさ!」

「新しい噂………?」

「そうなのさ。ペッパーはんが以前戦った、夜の帝王に唯一人で挑んで、其の身に『二つ』の呪いを受けた、凄まじいヴォーパル魂の開拓者が居るのさ」

 

自分以外に夜襲のリュカオーンに挑み、強者の証を刻まれし新しいプレイヤーが現れた。一ヶ所だけでも凶悪なデメリットを抱える呪いを、何をどうすれば二ヶ所も受ける事になったのだろう。

 

「アイトゥイル、因みに其のプレイ……じゃなくて、開拓者の名前って判明してたりする?」

「名前は既に出てるのさ。確か……『サンラク』って名前で、今ワイの妹のエムルが兎御殿に招く為に、迎えに行っているのさ」

「へぇ~…………ん?サンラク?」

 

ベルセルク・オンライン・パッションこと『便秘』で、モドルカッツォと共に洗礼という名の下、凶悪なバグ技をたっぷりと叩き付けたプレイヤー。

 

得意なバグ技は、対バグ技(・・・・)の秘技たる『居合フィスト』。至近距離下でのインファイトでも、圧倒的な反射神経を此方に見せ付けた。

 

カッツォや鉛筆曰く、どのゲームでも共通して『サンラク』のネームでプレイするそうなのだとか。

 

「ペッパーはん、知り合いなのさ?」

「知り合いかどうかは解らないが…『其の名前』は聞き覚えが有ってね。兎御殿の入口に行けば逢えるだろうか?ちょっと行ってみたい」

 

実際に自分の目で確かめた方が早いだろう。そんなペッパーに「ワイも付いていくのさ」と、アイトゥイルも肩に乗っかってきて、1人と1羽は兎御殿の入口を目指して移動しようとし。

 

昨日からレディアントシリーズを着っぱなしでログアウトしたので、其のままになっていた事に気付いて、ユニーク装備の情報を秘匿すべく、元々の黒主体のコーディネートに着替え直して、移動を再開。

 

そうして兎御殿の入口に着くと、其所には『2羽の者共』が居た。

 

1羽は童話『不思議の国のアリス』で、主人公の少女を不思議の国へと招いた兎を彷彿とさせる、ファンタジー味が溢れた大きなシルクハットを頭に乗せている。

 

衣服は洋風、チェーンで繋いだ金時計を右側に、シルクハットには片眼鏡が付いている、白毛垂れ耳のヴォーパルバニー。おそらくアイトゥイルが言っていた、妹のエムルと思われる。

 

そしてもう1羽は、剥製にしたハシビロコウの被り物を頭に被って、ピッチリパンツと隔て刃シリーズのベルトを装備する、腹筋が割れた半裸の変態。

 

しかし其の胴体と両腕上腕、そして両足の太腿には、自分の右手に刻まれた、リュカオーンの呪い(マーキング)が確かに存在し、アイトゥイルの言葉が事実だと証明している。

 

そして頭上のプレイヤーネームは『サンラク』と表示されており、此方に気付いた彼は驚いた様子で声を出した。

 

「えっ!?『ブラックペッパー』!?なんだその真っ黒コーデ?現役中二病か?あと一番乗りお前だったんかい!」

 

ブラックペッパー、便秘での自身のプレイヤーネームに反応した事で、ペッパーも彼の正体に気付くに至り。

 

「やっぱり『サンラク』か!便秘の時は世話になったな!………というか、鳥頭半裸HENTAIスタイル好き好んでやってるの?もしかして露出癖でも有るのかい?」

「好きでこうなった訳じゃねぇんだよなぁ……。あとサラッとHENTAI言うな、あの(いぬ)っころとかのせいでこーなったんだよ。てか、誰が露出狂じゃゴラァ!」

 

そんな他愛の無い会話の中で、便秘でやられた分を煽り返すのだった。

 

 






シャンフロにて主人公達が交錯(クロス)する



100話突入記念、小説設定ぶちまけコーナー


ユニーククエスト【インパクト・オブ・ザ・ワールド】

ユニーククエストEX【七星の皇鎧よ、我が元に集え】の報酬たる、ユニーク遺機装(レガシーウェポン)。此れには秘密がある。



光輝へと昇る金龍王装(レディアント・ドラゴニウス)

悠久を誓う━━━━━━

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深淵━━━━━━━━━





夜闇━━━━━━━━━

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