VR初心者ゲーマーが往くシャングリラ   作:ガリアムス

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新章開幕




時代を越えて、問い掛け謳うはオーケストラ
ゴールドン・フラッシュレイ


十月とは───────俗世間では季節における『秋』であり、秋とは何をするにも丁度良い季節であり、何時からか『〇〇の秋』という様に色々な事に挑戦・体験・実行等の、様々な事柄にチャレンジするのに『うってつけ』だったりする。

 

最近は温暖化やらの影響や、寒暖差のせいで春と秋の時間は圧倒的に短くなってしまったし、夏は猛暑の冬は酷寒と身に堪える程に、キツい人にはキツい時期だ。

 

話は変わるが『シャングリラ・フロンティア』という俗世間では神ゲーの太鼓判を押されたゲームの、基本的な季節感は象牙(ゾウゲ)曰く『大体が四月辺りの気温』であるらしく、ジュリウス・シャングリラが自身の脳髄を惑星の核に打ち込んで、今も尚も『次世代人類種達が生きやすい環境を思考し続けている事』に起因しているらしい。

 

そしてゲーマーという生き物にとって、春夏秋冬の何で有ろうとも己がゲームをするという行動は、自身のやる気やモチベーションが底を着かない限り、決して止まる事は無いのである。

 

 

 

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「良いね良いね、滾って来た!やっぱりお前は最高だ、皇帝陛下!」

『深海とはまた違う強者(ツワモノ)だ、成程………此れがオマエが言う皇帝という者の生き様か』

納得(成程):契約者(マスター)が時折想いを馳せる理由、当機()も理解出来た」

『ワウ!』

 

日付は10/1の夜、此処は水晶巣崖(すいしょうそうがい)

 

旧大陸屈指の美しき絢爛なる絶景と殺意と敵意に彩られた、危険地帯の双つの顔を持つ場所でP・O・P………プロジェクト・オブ・ペパ子ちゃんで撮影し、嘗て討ち果たした皇金世代(ゴールデンエイジ)が居た地にて出会った水晶群老蠍(エルダー·クリスタル·スコーピオン)の背中で『成体寸前まで育っていた金晶独蠍(ゴールディ·スコーピオン)』を目視していたのもあり、そろそろ成長しきる頃合いだと思っていたが見事に予想は的中していた。

 

水晶巣崖には奥古来魂の渓谷を左右挟んで『二つの領域』が在り、サンラクの質問によって『水晶巣崖其々の領域に蠍達は皇を立てている』という事が解り、水晶群老蠍も『もしも今の皇が斃れた何者かの手で討たれたなら』という時に備えていたのかもしれない。

 

そんな皇金世代と久し振りに出会った訳だが、やはり強い。既に何人か水晶巣崖に挑んでいたらしいが、水晶群蠍の儀仗個体(アンテナ役)を通じて統率されたクラスタの津波に押し潰され、其れを壊した自分は挑む権利を得られた物の、兎にも角にも強い。

 

サイガ-100を主とする剣聖プレイヤー達のモーションと、其の節々に時折混じるサンラクと自分(ペッパー)の挙動、皇金世代を形作る思考は『剣聖プレイヤー(サイガ-100)+水晶巣崖でのサバイバル能力の高いプレイヤー(サンラクやペッパー)』の物を融合させた皇金世代は本当に『強敵』なのだ。

 

「ドラグマとグランシャリオの斬撃、ヒトミさんやノワの援護有りでようやっと三段変形鋏と王たる象徴の聖剣をブッ壊せたが………相変わらず殺意がヤバいよねぇ!?」

『最初から壊すつもりだったのだろう?』

契約者(マスター)思考(かんがえ)からして、宝鍠趙弩剣(シャガル=ニュア)皇金剣(アンティアレス)をまた作って、何か新しい事をしようと考えたのだろう?」

『ワゥルン』

「……………バレちゃった?」

「『当たり前だ』」

『ワン!』

 

宝鍠趙弩剣の形態数検証で見えて来た武器としての可能性は、一本だけで十以上の武器種へと変わる事を踏まえても破格に等しい出力が提示され、ペッパー本人も『ならば二つ揃えたならば其の形態は更に増やせるのか?』と疑問を抱かせるには充分な要素だった。

 

目の前には体内の魔力を爆発的に消耗し、生命が尽き果てる刹那まで高出力のレーザーソードを展開し続ける、仮称:終命形態の正式名称を激昂月光態(バーストモード)に移行し、現在も暴れ狂う皇金世代の姿が在る。

 

「最後まで油断せず、最後まで驕らず。皇金世代の生き様に、俺達も生き様を以て応えよう!」

 

灼光が疾走り、剣刃が煌めき、皇と勇者達の戦いは終極へと向かい。

 

放たれし三度の閃光の最中に閃く、黄金の龍刃が皇帝の生命の輝きを喰らいて塗り潰した時。

 

此処に一つの決闘は終わりを告げたのであった…………。

 

 

 

 

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「─────────という訳で前に狩った皇金世代を、同じ場所で狩り取って来ました」

「……………相変わらず、ワリャはようやるなぁ。海底から帰って来たばかりじゃと言うのに、蠍の皇帝を今一度討った訳か」

 

三度に渡るレーザーブレードの斬撃、思考加速や動体視力含めた感覚強化スキルが無ければ避けるのは難しく、冥王の鏡盾(ディス・パテル)で真正面から跳ね返したりするのが正解な気配がしつつも、今回の一戦も単身にヘイトを請け負って仲間達を守り、最後は神剣大義(フツヌシノギ)の補助・居合(いあい)切星(きりほし)】・晴天流(せいてんりゅう)狂風(くるいかぜ)」を乗せた、覇刀(はとう):龍神楽(ドラグマ)の居合一閃でトドメを刺し切って勝利。

 

革命された事に怒り狂う水晶群蠍(民草)達の追撃を振り切ってエイドルトに帰還から、ディアレ含めて未だ習得者が指で数えられる程度しか居ない、ファストトラベルこと【座標移動門(テレポートゲート)】をコピーした使い捨て魔術媒体(マジックスクロール)を使いラビッツに帰還してアイトゥイルとディアレと合流・ビィラックの鍛冶場に赴き、成果を報告から戦利品を見せた事で、彼女もまた感嘆の視線を彼に向ける。

 

そして今回の討伐で手に入ったのは、皇金世代の鋏や象徴の聖剣、甲殻やら脚に爪や尻尾だけで無く、神秘(アルカナム):運命の輪(ホイール·オブ·フォーチュン)の効力によって、皇金世代の中でも『最も希少な素材』を手に入れる事に成功したのだ。

 

「ほぉ………『皇金(おうごん)煌耀核(こうようかく)』たぁ、また随分な(もん)を手に入れたな」

金晶独蠍(ゴールディ·スコーピオン)命晶核(めいしょうかく)帝晶双蠍(アレクサンド·スコーピオン)双核宝(そうかくほう)に当たる存在だと思います。普通に飾ってても芸術品として見えるくらいには、此れ自体が中々の逸品ですよ」

 

己が身を捧げた水晶群蠍やクラスタを荒らす金晶独蠍、彼等彼女等が食えない宝石塔を食して月光の魔力を帯びた事で、黄金以外の材質が混ざり合ってパズルの如く玉という形を創り上げし、生命の結晶と言える物。

 

皇金剣を刺して吸収した暁にはどんな刃になるかは気になるも、此処からやるべきはジニシィをリヴァイアサンに連れて行き、古匠になる為に必要不可欠な魔力運用ユニット探し、ビィラックには皇金世代の甲殻を使って皇金桶(おうごんとう)カイザーバケットをもう一つ製作、完成次第に黄金のマグマと水晶群蠍と帝晶双蠍を狩って、皇金剣と宝鍠趙弩剣の新規作成に漕ぎ着けるのだ。

 

「其れでビィラックさん、皇金桶カイザーバケットの製作から御願いします。先に黄金のマグマを複数掬って入手出来る様になれば、皇金剣と宝鍠趙弩剣の製作も一気に進める事も可能だと思うのです」

「じゃろうな。作っとくから任せときぃ」

 

一先ず皇金剣と宝鍠趙弩剣の新造に向けた段階を一歩前進させられたので、此処から先はジニシィ育成計画を進める為に海上ギルドで彼女を拾って、リヴァイアサンで魔力運用ユニット探しと洒落込もう。

 

 

 






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