VR初心者ゲーマーが往くシャングリラ   作:ガリアムス

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当初の目的完遂へ




クーデレ系姐御肌魚人鍛冶師(マーマーンスミス)

宝鍠趙弩剣(シャガル=ニュア)皇金剣(アンティアレス)の新造に向けて、討伐(革命)した皇金世代(ゴールデンエイジ)の絢爛豪華な素材達から皇金桶(おうごんとう)カイザーバケット製作をビィラックに依頼したペッパー達。

 

後々に水晶群蠍(クリスタル·スコーピオン)帝晶双蠍(アレクサンド·スコーピオン)を狩り取って、地下都市ホルヴァルキンで黄金のマグマをカイザーバケットで掬い汲み取り、ビィラックが宝鍠趙弩剣と皇金剣の製作を完遂に持っていける様に力添えをする事が、開拓者たる自分の使命だと信じている。

 

そんな激闘の翌日、彼は現在呑兵衛兎のアイトゥイル・くっころが似合う騎士兎のディアレ・小麦肌赤目白髪王子様系メカガールのカルネ=103(ヒトミ)・ペッパーの手により産まれて意志を宿した刀剣の覇刀(はとう):龍神楽(ドラグマ)・七つの最強種が一柱の夜襲リュカオーンの分け身のノワという、個性豊かな所か性癖やらに刺さる属性のごった煮で出来たパーティーを連れて、新大陸前線拠点に出来た海上ギルドに在る鍛冶師組合『鐵打ち達の集い』に来訪していた。

 

理由は単純明快(シンプル)、ペッパーが持つ魚人族(マーマーン)の英傑ル・ゲネテレが握っていた英傑武器(グレイトフル)アスカロン、海底遠征で魚人族の里・海底都市アルトランティアに到着から魚人族の王に話を付け、紆余曲折の果てでアトランティクス・レプノルカ"覇頭衝角(プロモスピア)"を見事討ち取った事で、遂に至った再生成派生(リバースルート)

 

其れに伴い現在はアスカロン・リバースに名を改めた英傑武器を更に直したいと申し出た、アスカロンの元所有者の子孫で魚人族の中でも指折り数えられる、名匠鍛冶師に昇り詰めている真鯛(マダイ)の女魚人『ジニシィ』をリヴァイアサンに連れて行き、艦内に在る魔力運用ユニットと自販機で売られている機装(デバイス)を確保しつつ、出来れば銃を製作可能になるガンスミスライセンスの獲得も狙っていきたい。

 

そうしてペッパー達一行が前線拠点を歩き、周りの他開拓者(プレイヤー)達やNPC達に絡まれながらも進み、鐵打ち達の集いに顔を出した所で鍛冶師プレイヤーの視線が一気に此方へと向かれた。

 

此の感覚はラビッツ防衛戦でゴルドゥニーネ(分け身)が差し向けた、無数の眷属(ヘビ)達に睨まれた致命兎(ヴォーパルバニー)の防人達に近しい感覚を覚えるが、違うのは彼等彼女が向けている視線の()()は『殺意』では無いのだと。

 

そんな鍛冶師プレイヤー達はペッパーの前に歩み寄り─────────

 

 

 

 

すっ(無言で差し出される300万マーニ)

すっ(無言で差し出される500万マーニ)

すっ(無言で差し出される1000万マーニ)

すっ(無言で差し出される1500万マーニ)

すっ(無言で差し出される2000万マーニ)

すっ(無言で差し出される5000万マーニ)

すっ(無言で差し出される1億マーニ)

 

 

 

 

─────────次の瞬間にはマーニの山を差し出した。

 

「いやいきなり何ッッッッッッッ!?」

 

脳裏を過ったのは旅狼(ヴォルフガング)黒狼(ヴォルフシュバルツ)による対抗戦、サイガ-100との大将戦で勝利後に風雷皇の擊貫斧(サルダゲイル・イドゥン)を買取交渉に来て、サンラクの百億越えのマーニパワーで粉砕してスクショ大会になった時の記憶。

 

あの時の再来と身構える中、鍛冶師プレイヤーだと思わしき数人が口を開き、先陣を切って大号泣と鼻水で顔をグチャグチャのグシャグシャにしながら言ってきた。

 

「ペッヴァーざぁん"ッ……………!あなたば、あ"なだは"!と"んでも"ない御方を招い"て"、招いでぐだざっだんずね…………!」

「えっと…………すいません、何の事でしょう…………か?」

「ジニシィの姐御を………!我等と、巡り合わせてくれた………!」

「マジで、マジで感謝……………ッ!!!」

 

まだ地上に来て一日程度の時間しか経っていないにも関わらず、彼女は彼女なりに自分の持ち味でシャンフロプレイヤー達の心を掴んでいたらしい。

 

ワイワイガヤガヤと騒ぎ立てる有象無象の声にすらも揺るがす、自分は依頼された仕事を完璧に遂行する職人であるとばかりに、集中状態に入った様子で直剣の刃を砥石で研ぎ澄まし、向きを変えて反りを直して水で洗って拭き上げた後、近くに置かれた鞘に納め直した所で、ペッパー達の方を向いた。

 

「お、ペッパー。リヴァイアサンに向かうんだろ?アタシはもう出立準備は出来てるよ」

「あ、ジニシィさん。何か皆さんが騒いじゃってますけど、御仕事の方に支障は出てませんか………?」

「アタシからすりゃ、泡をポクポク放って遊んでるナポリスイルカの其れと同じさ。此方が手を出さないなら害を齎さない………まっ、要は『可愛い奴等』ってコトさ」

 

「ちょっと煩いトコは有るけどね」───────そう一言を加えてフッと微笑した途端、プレイヤーの何人か…………大多数が男性だった者が胸を押さえて崩れ落ち、残りも「ほきゅぶ!?」やら「ぬぐぅうっ!?」と秘孔か点穴を打たれた様に、奇声を上げる奇妙な光景が生まれる。

 

「クーデレ系姐御肌マーマーンスミスッッッッッ…………!」

「我が性癖のトップオブティアァアアアアア!!?」

「あーいけませんいけません!俺の中の好き好き大好きドラゴンが昂りゅうううう!!!」

 

プレイヤー達の悲鳴やらが響くも、ジニシィは華麗にスルーを決めて自分の鍛冶道具を確認、深海性のモンスターの体皮から作っただろうリュックを背負い、目的地のリヴァイアサンに向かえる状態になった。

 

ジニシィは魚人族であり、海中では圧倒的な優位(アドバンテージ)を得られる一方、地上ではステータスにデバフが掛かる状態になるので樹海地帯を通り抜けて、最短距離で向かうのは道中の恐竜系や恐竜キメラの跋扈を踏まえると、安全性の観点から見ても『よろしくない』。

 

とすれば、大回りにこそなるが彼女の機動力と身体的負担を鑑みて、海岸線をぐるりと周ってリヴァイアサンに辿り着くのが、一見遠回りに見えて実際一番確実な回り道と言える選択だろう。

 

「よし、じゃあ出発しましょうか」

「あ、ペッパーさん付いて行って良いっすか!?」

「お前は別の依頼が有るじゃろがい、さっさと戻れ」

「そうだぞ、巨人族の皆様の武器補修って大切な依頼がさぁ…………!」

「巨人スキーの裏切り、万死に値するッ!」

「いやじゃあああああ!?」

 

そうしてジニシィがペッパーと愉快な仲間達と共に、リヴァイアサンに向かう事も有って付いてこようした鍛冶師プレイヤーだったが、統括しているウェポニアのプレイヤー達に『お前等の仕事はまだ終わってない!』と怒られ、仕事場に引き摺り込まれて行くのを見送って。

 

「あぁ、ペッパーさん。実はリヴァイアサンに友達が居るんですが、其の人がスピニングルーレットに関して本人から色々聞きたいらしいんですよ。何でもリヴァイアサン内で見付けた『神代に関わるジョブ』らしく、スコアが大量に必要で………」

「……………ほぅ?」

 

 

 

 

********************

*******************

******************

 

 

 

 

─────────という訳で、イかれたパーティーメンバーを紹介するッ!

 

先ずはパーティーリーダーであり、最高最深最多のシャンフロ史上前人未到の三冠保有者(トリプルホルダー)、ペッパー・天津気(アマツキ)

 

次に呑兵衛黒毛風来坊女致命兎、アイトゥイル!

 

怪文書系くっころ女騎士致命兎、ディアレ!

 

小麦肌赤目白髪の王子様系メカガール、カルネ=ヒトミ!

 

押し掛けワンコなユニークモンスターの分け身、ノワ!

 

意志と自立思考を宿した黄金の龍刃、覇刀(はとう):龍神楽(ドラグマ)

 

偉大なる魚人族の英傑ル・ゲネテレの子孫でクーデレ系女魚人鍛冶師、ジニシィ!

 

そして新たに加わった、リヴァイアサンに神代関係ジョブの為のスコアが必要と頼って来たプレイヤー、アトマイヤ・ベルヘットガウル!

 

最後にSF-Zooのクランメンバー、ドッグ・ランス!キャット・アイ!バードウォッチャー!

 

以上だッッッッッッ!

 

 

 

 

「何か何時の間にか増えてる………」

「まぁまぁ、良いじゃないですか。自分、ワイワイガヤガヤも嫌いじゃないですし」

「私としてはドラグマ翻訳という物を確かめたく思ってまして…………」

「アタイも」

「俺もッス」

 

リヴァイアサンで鍛冶師含めた更なる高みに足を踏み入れる為に、個性ごった煮の数癖有る面々でいざ出陣せりッ!!

 

 






出発


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