巻きで走れ
ヤシロバードから明かされた、
他のプレイヤーがヤシロバードとアヴァランチから詳細を聞く為に殺到する中、ペッパーは御得意の空中挙動でスピニングルーレットのジャックポットを量産し、あっという間にル・ジニシィ含めて付いてきたSF-Zooの三人分のスコアを荒稼ぎから、ヤシロバードとアヴァランチをパーティーに加えて第四殻層『機舎』に到達。
嘗て勇魚から渡された地図と商品カタログが融合した物を用いつつ、全員で殻層内を隈無く散策した事により名匠鍛冶師が神代製
「さてと………ル・ジニシィさんが他コンテンツにアクセスする為にも、第五殻層前の門番ウィズダムガードを倒そう………!」
倒しました(討伐時間五十分越え)。
今回のウィズダムガードはステルス機+マンタみたいな見た目で、文字通り消えたり現れたりする特性だったが、
其れによってウィズダムガードを地面に墜落させてから、全員で囲んで叩いてフルボッコのスクラップに変えての勝利だったので、ノワには御礼として『スペリオルオマージュ・フロストボディのステーキ 〜柑橘系ソースを添えて〜 』を御馳走する事に決めた。
機舎にて購入した銃火器やアイテムが、購入者其々のインベントリやインベントリアに戻って行き、第五殻層『叡智』に到達した事でル・ジニシィはリヴァイアサンの様々なコンテンツへアクセス可能となり、本題の古匠鍛冶師転職とガンスミスライセンス獲得の為に第四殻層・裏VIPエリア『
「お、ペッパー達じゃねーか」
「あ、ペッパーに御付きの面々」
「今晩は、です」
「こんばんわ、皆」
サンラク・ルスト・サイガ-0・モルドの四人が、大絶賛何かしらの物品を作っていた。
其の近くにはサイガ-0が
「やぁ、皆。緋鹿毛楯無さんの強化中?」
「そうだな。レイさんがコイツの強化をしたいって事で来たんだが、ルストとモルドが強化話に『一枚噛ませろ』とこうなった」
「…………ネフホロみたく、挙動を邪魔しないで装甲纏わせる。私達の醍醐味で十八番なので大歓迎」
「あはは………、実際学べる所も沢山有って新鮮だよ」
ルストの言い分を聞いてる限りでは、昔に見た機械生命体の動物型メカがカタツムリ型のドッグで装甲を切り替える光景が脳裏を過ぎるも、正式な名称までは記憶を探れど思い出せなかった。
「おう、アンタ等。アタシは此のアグアカーテと魔力運用ユニットを使って、シンダイ?って奴を確かめて来る」
「了解です。勇魚さん、ル・ジニシィさんがアグアカーテの分解を終えたら、自分がリヴァイアサン内で解放してる殻層に案内して下さい。其れから三王機及び武装の修繕と調整を行いたいです」
『畏まりましたー』
ビィラックが神代技術を読み解くのに数時間掛かった事も含めると、ガンスミスライセンス獲得は明日以降に持ち越しになるが、先ずは古匠鍛冶師になる事を優先した方が良い。
天将王装を纏い、先の海底遠征でルストが用いた天将王装本体に海王や、リヴァイアサンで使った天王と冥王、通海等の武器を直しつつ、海中戦で得られた戦闘データを見つめていれば、ルストがひょっこりと横から画面を見て来て、後ろにはモルド始めとするプレイヤー達の姿まで集まった。
「やぁ〜、ホントに凄いなぁ………ウェザエモンのパワードスーツなんだっけ?シャンフロの装備って中世とかそっち寄りの、神代分類は現代チックだから『コッテコテの和製や和装』の系統は少ないんだよね」
「S·F·G·F·Aでもソードメンを使ってる人は居ますが、ソードメンの元になったパワードスーツがコレなんですね………。いやはや本当にカッコいい姿だ………」
ヤシロバードとアヴァランチがマジマジと見つめ、アトマイヤ・ベルヘットガウルにルストはキラキラ目で視線を送り、他の物は動物達と触れ合い、緋鹿毛楯無の装甲作成に注目したりと、各々の好きな様に生きている中で『其れ』に気付いたのはサンラクだった。
「…………ん?なぁ、勇魚。
「「「「「……………ちょっと待って、今なんて言った?!」」」」」
サンラクが言った言葉にヤシロバードとアヴァランチにアトマイヤ・ベルヘットガウル、そしてロボの方に心血を注ぐ故にプレイヤー用の銃火器は其処まで興味が無いと思っていた、ルストとモルドまでもが反応を示した。
『御説明致しましょう!サンラク様が述べた
有志の手により研究が進み、リヴァイアサンやベヒーモスで購入出来る銃火器達は『下級魔法程度の威力しか出せない』事が判明しており、魔法使い系プレイヤー達は自前の魔法で事足りる為に銃火器使用プレイヤーからすれば、ガンスミスライセンス持ちの古匠鍛冶師が新造する銃型の
「…………つまり特務ってのは、其れを持つに相応しい個人へ開放される派生って事か」
『其の通り。特務用執行機装は
『因みに此の場にいらっしゃる開拓者の皆様の中では、サンラク様とペッパー・
「んじゃ勇魚、此のワカモーレっうのはどんな性能だ?」
『其の前に特務用執行機装を獲得・運用する場合は、此方の『特務ライセンスの獲得』が条件となっております。ワカモーレタイプの場合は………』
勇魚がホログラフィックのボードを展開し、ライセンス獲得の為の条件を説明し始めた時、ヤシロバード・アヴァランチ・ルストがサンラクの肩に手を乗せて、もう片方の手には市民用機装を持った状態、尚且つニッコリ笑顔で言ったのだ。
「僕達、友達だよね?」
「サンラク、私達友達でしょ?」
「サンラクさん、我々協力関係ですよね?」
「まぁヤシロバードは昔馴染みのゲーム友達、ルストはネフホロ仲間、アヴァランチは銃火器集団のトップで協力する間柄だな」
「「「ちょっと世界の果てまで冒険してみない(みません)(しよう)?」」」
「お前等三人で行って来いよ、情報弱者共」
「ちくしょおおおおおおおお!!!特務用とか聞いてないィィイイイイ!?!?!?!」
「ああああああああああああああ!!!特務用って知らないよォォォォォォォォォォォォ!?!?!?」
「サンラク、ネフホロで覚えてろ…………!」
「家のルストが本当にすいませんッ!!」
「アンタ等うっさいよ!此方は集中出来ないわ!!」
サンラクからのザックリとした宣告に、ヤシロバードとアヴァランチの悲鳴が木霊し、ルストのジト目にモルドの謝罪でカオスが巻き起こり。
駄目押しに古匠になる為、機装を分解していたル・ジニシィが怒りの声を上げたのだった。
獲得せよ、更なる強化