天を翔る者
貪る大赤依の見た目や性質の悪辣さは、一度は戦って其の能力目撃した者達からしても、運営のドス黒い悪意を感じざるを得ない。
恐竜や其のキメラ、戦闘地点によってはエルフや獣人等の亜人種や
其れ故に
『Fefvuuuuiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii!!!』
「熱々の
『ペッパーの心拍も
空中に浮かぶ大火力の熱線砲撃要塞の
対してペッパーは
流動型連接棍:流冥は其の名が示す通り『連接棍』であると同時に、外面を覆う無数の装甲が可動+棍内部のワイヤー………其の設計思想が後にウェザエモンの遺産の一つ・規格外武装:鋼線型【キープアウト】に受け継がれた物が稼働する事で、使い手の意思により双節棍や三節棍に蛇腹鞭へと『戦闘中に形態変更を可能にする』。
そして此の武器は振り抜いた際の『モーション補正を強化』、其の実態は『装備プレイヤーの振り抜き・斬り下ろし・斬り上げ等のモーションを、常時
即ち其れは鞭や鉄鞭と言った撓る武器と、
『RdeAAAAAAaaaaaaaaaaaaaaa!?!!?』
「「「「斬ったぁ!?!」」」」
「「「「ぶつ切りぃ!!!」」」」
「「「「「「すっご…………」」」」」」
「おぉ〜、一発で首落としましたねー」
適正距離を以て振った事、用いたスキル達の出力が高かった事、覇皇獅将の両刃長剣に覇刀:龍神楽、そしてアスカロン・リバースの斬撃による御膳立ても有った中、文字通り四つの刃による一撃で『斬首』の結果を示したのだ。
「赤水晶を破壊すると中から出て来るキメラは、貪る大赤依の最終形態時の総合ステータスに関わる!地上に落としたら一気に乱戦になるから気を付けて!」
「了解でーす!」
「ヨッシャ、結晶塔をブチ壊せ!」
今し方の攻撃結果はプレイヤーと貪る大赤依、両陣営に少なく無い影響を与えた。
片やテンションを高めに高め、片や殺意の視線が更に濃密で過密と言える物へと変貌し、たった一人の『ちっぽけな人間と機械鳥』に全ての視線を向ける。
「……………
貪る大赤依は『左方始源獣エレボスの血液』であり、人間で言う所の『赤血球』であり、プレイヤー達の視点では『赤い飛蝗の大群』である。
サンラクの戦い、貪る大赤依の特色、其れによってペッパーはある一つの『仮説』を抱いた。意志亡き始源の鼓動たる存在の一柱で、左方始源の赤たる此の飛蝗の大群には一匹一匹に…………或いは『
そして今宵、其の仮説は確かな『確信』に変貌する。
「貪る大赤依の思考ルーティンは『ミツバチのスクラム』に近しい!一番近くて一番脅威になる奴を集中的に、と言っても八割の視点を対象目掛けて攻撃し、残り二割を周辺警戒の形で補強している!前線は俺が張るから、他の皆さんでレッドキメラを兎にも角にも倒しまくって、最終形態時のリソースを空っ穴に追い込んでッ!!!」
サブアームの覇皇獅将の両刃長剣より変えるは、生と死の二面を鎚面に宿すディトライヴブレイカー、首と熱線の包囲網を掻い潜って懐に飛び込み、六同調連結『
死を宿す鏡面で胸部を殴り、回避される事すらも折り込み済みと、此方の意思を読み取った冥王が各部ブースターをフルパワーで解放、瞬発的に向上した加速挙動で一撃を振り抜くも、貪る大赤依が其の攻撃を『更に大きく後ろへ回避』する。
「……………避けたの
ドラクルス・ディノコアトル"
戦闘開始から十五分経過の条件を満たした
『GyNooooeeeeeeDuaaAAAAAaaaaAaaaaaa!?!』
「地面に落っこちて、最終形態に突入してくれると助かるが…………む」
どうやら此方が貪る大赤依相手に単身ヘイトを買っている間に、地上ではソードメン装着者にミレィ含めたプレイヤー達が結晶塔を破壊して、大多数のキメラを討ち取ったらしい。
『FureaaaaaDeeEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!!!!!』
そんな中で胴体から墜落して地面に激突、胴体に刻まれた傷口と斬り落とされた翼を吸収したエネルギーで補填し、体内に取り込んだリソースが足らないと判断した大赤依の咆哮が轟き、キメラ達が一斉に主人の元へと戻る。
「おっと、そうはさせないのが御約束だ!」
「やりますよー、皆さん!!」
鬱憤を晴らす様に剣や銃がキメラを貫く、残った一部は逃した物の其れでも吸収されたキメラの数は前回の時より多いが、其れでも確実に敵を追い詰めていると誰の目にも明らかだった。
貪る大赤依の背中に赤い竜巻が起き、其れは同時にペッパーのアクセサリーの一つ、
「見せてやる、とっておきの切札って奴をなっ!」
大地に降り立ち冥王との合体を解除、薙刀以外をインベントリアの冥王は専用格納空間に入れて武器を取り替え、雲の手に持つは
多重変形の
戦いはクライマックスを向かえる。
其れは黄金の皇帝の遺産達