目的地に向かって
冥響のオルケストラが主催するコンサート、目的地である新大陸・ペンヘドラント大樹海地帯の奥地、サイナやイクサが言うには
興味本位でサイナにプロトコル『オルケストラ』について聞いた事は有るが、彼女曰く『当機を含む
そんな訳で今し方、サンラクはエムル・サイガ-0・エムル・エクシス・ウォットホッグ・
建物の影からプレイヤー達の声に耳を傾け聴いて、話の内容を簡潔に纏めた所、『樹海地帯に
「しょーもないヘマしない限り、アイツは大丈夫だろな………。クターニッドのパワードスーツ在る訳だし、他のスーツと比べて頭二つ抜けて適正持ってるっぽいし」
「ですね。私から見ても、あの蛸足を………十全に扱っている点は、複数の手足を同時に操ってるのと………同じですから」
海中環境下で
一度能力を彼に聞いたが、アレは一式装備と専用武器全てを装備している間は、装備者の体力を五万も上昇させるとんでもない能力が有り、体力で受けるタイプのタンク職からすれば相性抜群の性能を持つ。
ウェザエモンのパワードスーツも装備者と装備した武器に対するダメージを1/10に抑え込む優れ物かつ、三種の戦術機獣の呼び出しに武装群を用いた臨機応変な戦闘を可能とするので、何時か『ユニークモンスターのパワードスーツによる総当たり戦』をやってみたい所だ。
……………ルストやモルド含めたロボスキー共が、其の時点でハッスル不可避になりそうなのは既定路線だろうが。
樹海地帯の南西方面、ティアプレーテンを出立しておよそ一時間弱の移動を経て辿り着いた場所は、木を隠すなら森の中たる言葉通りに『其れ』は在った。
「此処です」
「うむ、久方振りの帰還だ」
周辺樹木が生い茂る樹海地帯、辺りの暗さと木の緑で誤魔化されていたが、征服人形達が事務所と呼ぶ其の巨木は『根元の地面を一段落とし、全体の高さに合わせた状態にした事でカモフラージュされていた』のである。
「此方です」
サイナとイクサの案内で木の根元に在る木面の一部が自動ドアの如く開かれ、同時に電灯は灯って明るくなった事で内部はリヴァイアサンやベヒーモスには劣る物の、SFチックの未来建造物だと解る。
緋鹿毛楯無は大き過ぎた為に首が引っ掛かってしまい、サイガ-0が自身に装備したインベントリアに入れ、改めて二人の案内を受けて進む。
「こういう秘密基地ってのは、男女問わずワクワクする………」
「解ります………。ツリーハウスタイプとか、自然と一体化した物が好き、です………」
「秘密基地、という定義は強ち間違いでは有りません。我々の使命は『次世代原始人類から秘匿すべき物』であるのも事実ですので」
「同意:次世代人類の手に余る物を回収、或いは其の人類種と協調する事が
案内先には切り立った崖という侵入者を阻む為の措置なのだろうが、見た目は超文明のダンジョンに有りがちな
歩き続けて行けば途中で征服人形達と擦れ違い、中にはペッパーと契約したカルネ型にペンシルゴンが契約したリリエル型、他にもエルマ型やレイカ型等の姿も在り、途中の部屋ではベヒーモスから送られて来た征服人形の型式番号を確認、電子データと同期させる事務作業に勤しむ『白髪碧眼病弱な見た目』の、前線拠点では見た事の無い
「あの、イクサさん………彼処で事務をしている、征服人形は………?」
「回答:彼女達は『イヴ型』。征服人形の中では事務作業に特化したタイプで、征服人形の殆どが前線拠点には向かった中、彼女達は事務所で待機していたのだ」
「
「其の言い方じゃ、契約出来る奴ほっとんど居ないって宣告してる気がすんだが…………」
見た目からしても刺さる人間には刺さる、そんな造形と雰囲気を宿す征服人形達、其のイヴ型の一体が此方に気付いて軽く会釈をしたので此方も返す。
そんな一幕を経た後に、サンラク達が再びドールフロントを歩いて行くと、何処からかワイワイと人由来の声が無数に聞こえて来た。
「誰か居る………?」
「先客、でしょうか………?」
オルケストラに関わる情報を精査し、思い出したのは『ペッパーがライブラリに、オルケストラのユニークシナリオEXの発生を伝えていた事を、ペンシルゴンから聞いたであり』。
おそらくはライブラリ所属のプレイヤーの誰かしらが征服人形との契約に成功、プロトコル『オルケストラ』の設定条件を満たした事で招待状を贈呈され、ユニークシナリオEX発生した…………そんな流れだろうか?
そんな二人が抱いた疑問に対する答えは、一人のプレイヤーが持って来て。
「おや、サンラク君にサイガ-0君。君達もオルケストラに挑戦かね?」
「おぉぅ、エセ幼女。って事はライブラリか」
「…………人は咄嗟の反応に本音の断片を見せるというが………。身も蓋もないね、うん………」
初見であれば絶対に吹くだろう、きゅるんきゅるんな魔法少女の
先客は考察クラン