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「取り敢えず一通り戦った訳だが、何か掴めたかい?サンラクさんや」
「まぁ、な。後は亜人種の流派やらで良いのがないか探す、
「
「あ、其の巨人族に関してサンラクに言伝が有るんだ」
「言伝?」
「あぁ。竜災大戦の時、白竜ブライレイニェゴを相手に大立ち回りをしたアラドヴァルのサンラクに、
「
「俺もそう思う」
リュカオーンとは関係は無いにせよ、アラドヴァルに関わるのが確定している以上、何かしらのイベントは起きる。
「………OK、解った。巨人族の大使館とやらに行こうじゃねーの」
「わ、私も…………御伴します!」
「了解です、じゃあ行きましょう」
さて、一体何が起きるのか…………期待や不安を抱きながらも、エムルが開いたゲートを越えて新大陸前線拠点にファストトラベル───────!
新大陸の亜人種達を巻き込んだ竜災大戦以降、前線拠点に住み着いて建築にも一役買った巨人族の居住区画。
子供でも巨体の為に素の
「おぉ、サンラク!サンラクじゃないか!久し振りだな、変わりないか!」
「あ〜、うん。フィオネだったな、竜災大戦以来だ」
金龍王装と
巨人族の代表者・無双の双剣のディルナディアが妹、記憶を掘り起こせば参戦時の名乗りに置いて『
そしてサイガ-0が一瞬『圧』を放った気配にエクシス達がブル付いた後、其の圧も急速に静まる中でフィオネがペッパーを見る。
「君がグランシャリオのペッパー・
問題は其れが、僅か『一日』で前線拠点内のプレイヤーや亜人種NPC達に伝播して、噂がほぼ全員に浸透しているという所が一番恐ろしく、ネームバリューの凄まじさに頭を擡げながらも、片手に龍神楽の片手に両刃長剣を持って無言で示せば、フィオネは実物をまじまじと見詰めていた。
「無双の双剣のフィオネさん、無双の双剣のディルナディアさんは大使館の中に?」
「うむ!早速だが、案内しよう!」
フィオネの後に付いて行き、彼女が大使館の扉を開いて三人と四羽に三匹と三機が中へと招かれる。現時点でアラドヴァルの所有者たるサンラクは、アラドヴァルの今後を決める大事なイベントに立ち会うという心構えと、アルトランティアでジニシィとアスカロンのイベントを見ているので、気を抜かずに当たって欲しい所だ。
巨人族の大使館…………田舎の公民館の様な多目的エリアと事務所に分かれた場所は、体育館以上の広さを持ちながらも、数メートルの巨人族が跋扈すれば狭苦しく蒸し暑い空間に早変わりする。
「はぁー、此奴等が噂の!!」
「まぁ当たり前じゃが、やっぱり小さいな!!!」
「此の金色は?装飾のナイフか何かか?」
「馬鹿を言え!此れが波濤を越えた者等に、我等の同胞が噂しとった龍神楽という名の喋る武器じゃぞ!」
「ほほぅ、こりゃあ凄まじい…………。波濤を越えた者の
「良い武器じゃあ〜………、一目見て大事に使われておると解るわい」
「良き鍛え手と良き使い手に巡り合ったと、武器達も誇らしく在るのが証拠だの」
一つの空間に三メートル越えの巨人族が数十人以上、身長差と視線の数々がプレッシャーとなって伸し掛かるが、此方は現実世界で数万人が観戦している中で全米二位を倒し、サンラクは全米一位を倒した経験を持っているので、何とか耐えられる…………とは思いたい。
龍神楽は語らずとも巨人族の大きな声に煩いと顔を顰めており、流石に此れ以上出し続けるとヘソやらを曲げそうな気配がするので、龍神楽はインベントリアへと収納した時だった。
「よく来てくれた。グランシャリオのペッパー・天津気、そしてアラドヴァルのサンラクよ」
ヴェイノムスのルギニアスを始めとする数人の巨人を連れて歩み寄る、フィオネと似通った顔立ちの女巨人、目力に立ち振る舞いは巨人族の中でも随分と大人びて、同時に威圧感を漂わせている『無双の双剣のディルナディア』の姿が在った。
「我が名は
彼女の言葉を聞き、サンラクは此処に来た理由を………巨人族の英傑でヴァイスアッシュの昔の友人・ドルダナが持っていた武器、今は修繕に強化を重ね経て
「おぉっ!!」
「おぉ、なんと美しき剣身か……!」
「ドルダナの槍が、まさか残っておろうとはの………」
「にしては小さくはないか?伝えられた姿はもう少し大きかった筈だ」
「いや元より槍の穂先を折って剣にしたのだ、長さは妥当では無かろうか?」
「成程、随分と鍛え直されとる………。そして何よりもアラドヴァルの在り様を損なわず、更なる高みに押し上げた儂以上の鍛冶師の御業じゃ………」
「鍛治鎚のバルガンゼルス翁が其処まで言うか………」
「此の黒々とした刃に気配………まさか此れは、アムルシディアンと黄金のマグマを使ったのか?」
「なんと!覇槍の穂先に黄金の地脈か!!」
「「「「「おおおおおおおお!」」」」」
巨人族達の喧騒に満ちる空間を、たった一言『静まれぃ!!!!』と黙らせ、此の場に居る全ての者達の視線が向く先に居たディルナディアは、より目付きを鋭くアラドヴァルを………そしてサンラクを見る。
「ドルダナの槍………アラドヴァルの行方は英雄ドルダナと共に長く失われていた。アラドヴァルのサンラクよ、其の槍を手に入れた経緯を教えて欲しい」
「…………教えを請う目じゃねーなぁ…………」
やはりというか、此のタイミングでアラドヴァルに関してのイベントが発生。返答次第で『アラドヴァルの返却もとい強奪に発展し兼ねない気配を漂わせ』、ディルナディア含めた巨人族達が暴れようなら、此方は彼等彼女等と圧倒的な質量差で磨り潰される未来しか見えない。ヴォーパルバニー含めて押し競饅頭で死ぬのは、流石に願い下げだ。
静寂は一拍、そうしてサンラクが口を開く。
「………『地を這う大蛇』を知っているか」
「何……?」
「山を砕き、丘陵を均し。命を憎悪する、邪にして巨大なる『蛇』の名を知っているか」
サンラクがディルナディアへ、そして巨人族へ問うた後に述べる。
「其の名は『ゴルドゥニーネ』。今こそ語ろう………、ドルダナの最期の戦いを」
サンラクが行う、アラドヴァルの元持ち主ドルダナの話。吟遊詩人が語らう様な雰囲気を醸し出し、
其れはドルタナを想う吟遊詩