リベンジと洒落込んで
今の段階で出来る準備をやり、蠍達相手にスキル達の試運転を試し、何処まで冥響のオルケストラが送り出す『
「やぁ、サンラク君にサイガ-0君。オルケストラに再挑戦に来たのだね」
「まぁ、そんな所だな。んで、
「オルケストラに挑んでいるミレィ君が戻って来てね。此れからオルケストラに関する話し合いをするんだが…………。『体験談』は一人でも多い方が、攻略法を導き出すのにも有効だと思うのだ」
キョージュ含めたライブラリの視点に経てば、戦闘経験者からの話を聞いて共通点と差異を洗い出す事で、何かしらの『確信』ないし『核心』を掴む腹積もりで居るらしい。
「ん〜………まぁ此方も色々情報整理しときたいし、ちょっくら協力しよう」
「其れは重畳。では此方に、皆揃っているので早速始めよう」
事務所内の一画にライブラリが作った教室、其の中でザワザワとライブラリメンバーがオルケストラの熱い議論を交わし合い、キョージュが数度手を叩けば全員の視線が向く。
「やぁ、
まるで学校内で発表会をする時に似た雰囲気を感じながら、用意された席にサンラクとサイガ-0、ヴォーパルバニーに
「さて先ずは二人の体験談から共通点、そして差異の洗い出しを行い、オルケストラに関する情報を纏めていこう。質問に関しては後で行うが、ね…………。すまないがサンラク君、君から説明を頼めるかな?」
先に情報を吐かせたい魂胆を感じながらも、サンラクは周囲の興味や期待を含んだ視線を見、一呼吸置いて言葉を紡ぐ。
「えー………、取り敢えず俺はオルケストラに二回挑んで、二回とも最終楽章まで到達した。第一から第四楽章のボスラッシュは順番もモンスターもランダムで、明らかに劇場内に入らないサイズのモンスターは劇場其の物が拡張したし、深海で接敵したモンスターは深海の環境を再現してたな」
「質問良いっすか!」
「あ~………うん、えっと………ケケケーラって人」
「今さっき深海の環境を再現したと言いましたが、其の相手となったモンスターは?」
「アラバが海の冬将軍とか言ってた、イッカククジラの………オーラルホエール?」
「コーラルホエール、ですね…………」
「そうだそうだ、コーラルホエールだ。じゃあ此方も質問するが、オルケストラについてライブラリは何処まで知ってる?」
サンラクの問い掛けに、ライブラリメンバーの一人が即座に答える。
「一楽章につき、登場するモンスターを説明する内容の『歌』が流れます。ミレィさんによれば其の『歌』は録音アイテムでは録音出来ないのと、歌に合わせた行動を取らないとクリア出来ずに詰んで負けてしまった………とも」
「いやぁ〜、良い声でしたよ〜」
「うわ、腹立つぅ…………」
歌に関する部分は其れに沿った行動を取る事で進行し、条件達成によって楽章クリアの流れは確定したと言っても良い。
「そっちの言う通りで、歌姫が奏でる歌は最初から完成している。そして歌詞に沿った行動をしない限り、どれだけダメージを与えても楽章は終わらない。例えるなら劇場で語られる英雄譚、俺が楽章で対面したコーラルホエールとジークヴルムはどっちも『角を折る』事で、其の楽章のクリア条件を満たせた」
僅かな情報を齎せば、ライブラリの視線が向く。そして直ぐに彼等彼女等による考察が開始される。
「確かシャンフロには強敵と戦う程に上がる隠しステータスの歴戦値が有るってペッパーさんが前に言ってたし、オルケストラは其の数値を参照して招待状を征服人形経由でプレイヤーに渡しているのか?」
「レミィの言っていた、倒せる時とそうでない時が有るって話とも合致する…………」
「当時のスキルが無かったら、楽章進行はどうなるだろう?サンラクさんはどう見ます?」
「少なくともスキルは強化に進化、武器は強化に真化した物ならクリアに問題は無い。後は楽章内で必要になる武器種が同じ物でもクリア出来る可能性が有る、例えるなら双剣Aが無い場合に双剣Bを用いて代用する…………とかかな」
一部がメモ帳を取り出し筆を、一部が黒板にチョークを走らせ、物凄い勢いで情報を纏めている。其の纏め方も、要点を押さえた上で誰が見ても理解し易いと断言出来る物であり、サンラクの中でライブラリのクランメンバー全員が『高学歴持ち疑惑』が益々深まって行くのを感じつつ、今の段階で至った自分なりの『オルケストラの答え』を言った。
「其の事から俺が建てた推測は、オルケストラは『劇場型のユニークモンスターであり、嘗て在った実在の英雄譚を挑戦者が
サンラクの出した答えに、ライブラリが静かになり。そして数瞬先には更なる議論が巻き起こる。
「…………信頼性は高いな」
「個人の主観からなる話だから、否定出来ないぞ」
「だからこそミレィの意見と擦り合わせて、答えを導き出そうって事になってるんだろ?」
「再現ではなく演じるか………、確かにオルケストラという名で、自分達は音楽会という思考に縛られてたかもな………。音楽の演奏を伴って実際の出来事を再現する点は、サンラク氏の言う通り演劇と見るべきだ」
「だけど演劇って方向で考えると、逆にオルケストラの『目的』が見えてこなくなる」
「確かに。ジークヴルムは『人類種が始源存在に立ち向かえるかを確かめる』、クターニッドは『人類種の成長やサンプルを取る為に根城に招いてる』と、其々の『動機が解かるシナリオ形態』だったな」
「再現なら似たような挙動のスキルでも楽章進行は成立するのか?」
「だとしても条件はもっと厳しいと思う。加速スキルにしたって千差万別、視覚や拳撃一つ取っても多種多様なのがシャンフロのスキル群だ」
「魔法での代用は可能なんだろうか?」
一先ずは考察クランが納得する分の情報は投げられたと見え、サンラクは一安心と息を吐く。
此の後に待っているだろう最終楽章の『サンラク』についてや、質問を加味しても自分の望んだ答えを出せるかどうかを考えていれば、キョージュがメンバー達に声を掛ける。
「サンラク君、ありがとう。皆、先に第一から第四までの考察について詰めていく為、此処からはミレィの話を聞く事にする。良いかね?」
「了解でーす!」
「はーい」
「では、ミレィ君。話を頼むよ」
「はーい皆さーん!私が必死こいて集めてきた情報、欲しくないんですか〜?!」
「「「「「「「欲しい〜!!!」」」」」」」
ノリの良い声を放ち、ミレィがイニシアティブを取って進行を受け持つ。
そうして始まった彼女の話によれば、総挑戦回数は二十回・ボスラッシュ内で出て来たモンスターは十種類で、出たモンスターはドラクルス・ディノケラスとルートエンド・ミノタウロスの歴戦個体。
更には
何よりミレィというプレイヤーは、ペッパーやオイカッツォの様に『ふとした所でハイスペックを見せるタイプのプレイヤー』であり、再現されたモンスターを語る際に自分の所見やクランメンバーが挙げていた考察を元に、差異点や合致点を探して指摘から更なる議論の火種を作り出す事に秀でた存在だと、二人から認識されて。
「さて…………では『本題』といこうじゃないか。議題は『オルケストラの最終楽章』、其の考察についてだ」
手を叩き、キョージュが音頭を取る。此処からが挑戦者としても絶対に重要な話になると、サンラクとサイガ-0は気を引き締めたのだった。
オルケストラという存在考察
※現在のサンラクのステータス
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PN:サンラク
レベル:147(220………UME:20+UMB:200)
メイン
サブ
体力 100 魔力 130
スタミナ 260
筋力 230 敏捷 300
器用 220 技量 230
耐久力 19321(+19320) 幸運 434
装備
左:無し
右:
両脚:
頭:正眼の鳥面(耐久力+20)
胴:リュカオーンの
腰:
脚:リュカオーンの
アクセサリー
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1.030.580マーニ
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致命武技
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【風】
・晴天流「
・晴天流「
・晴天流「
・晴天流「
・晴天流「
・晴天流「
【雷】
・晴天流「
・晴天流「
・晴天流「
・晴天流「
・晴天流「
・晴天流「
【波】
・晴天流「
・晴天流「
・晴天流「
・晴天流「
・晴天流「
・晴天流「
【空】
・晴天流「
・晴天流「
・晴天流「
・晴天流「
【雲】
・晴天流「
スキル
・リミットオーバー・アクセル
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・ヘルメスブート
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・ボルテージ・ブースター
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・リミットオーバー・アクション
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・フューチャー・ヴィジョン・
・バリスティック・ドライヴァー
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・ヴィス・ユガ・
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・スロー・オブ・タービュランス・
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・スピリット・オブ・ガーディアン
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・ストラトゥム・バスター
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・スペリオル・スピリッツ・
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・スキェルツ・ナイツレイド レベル1
・エンゲルス・ガードウェル レベル1
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・ハーキュリー・ストライク
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・ブレイカブル・スライサー
マクセル・ドッジアーツ
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仇討の流儀
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・二連結同調『
・三連結同調『
・三連結同調『
・二連結同調『
・二連結同調『
・二連結同調『
・四連結同調『
・三連結同調『
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