VR初心者ゲーマーが往くシャングリラ   作:ガリアムス

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此の日は来たる

※少し短いです




デート・アライバル・オン・ザ・ショッピングモール

辻斬・狂想曲(カプリッチオ):オンラインこと幕末にてランキング一位かつレイドボスのユラと戦い、彼がシャンフロに興味を示したので文脈を通じた紹介や説明をし、ブラッドペッパーがログアウトした翌日(10/12)

 

とうとう此の日が…………トップオブカリスマモデルの天音(あまね) 永遠(とわ)と其の友人の斎賀(さいが) (もも)とのデートの日が来てしまった。

 

「着て行く衣服で身形は整えた。何れ来るだろうデートに備えて金も貯蓄した分も準備出来た。後は自分が確りと、恋人としての立ち振る舞いが出来るかどうかだな………」

 

『二股してるじゃん』と言われたら其れまでなのだが、永遠も百も何方も幸せにする覚悟は既に決まっているので、何かしら言われようとも堂々と言い切るだけだと気を確かにし、出立前に今一度歯磨きと頭髪を見直してアパートを出発する。

 

「行こう」

 

デート場所は都心部のショッピングモール、内容は売場を見て回ったりゲームコーナーで遊んだりと、カップルが当たり前にやっている事をやるのだ───────!

 

 

 

 

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電車やバスを乗り継いで、やって来ましたショッピングモール。

 

本日がスポーツの日という名の祝日であり、やはりと言うか利用客の往来も激しく、サングラスで目元のキャップ帽を被って頭髪を隠しているが、天音 永遠の邪教徒(ファン)達には雰囲気で誰なのかが解るらしく、梓を見ては『永遠様と付き合ってる例の彼氏さん』やら『純真なる永遠様を汚したクソ野郎』やらの多種多様な感情を含んだ視線を向けられ。

 

幕末の世界で培った直感システムを『天音 永遠の過敏派か否か仕様』に調整(チューニング)して感知すれば、(うなじ)を通じて静電気が肌と背筋を走り、過激派とそうでない派の比率は『およそ半々』だが、更に精度を上げれば若干ながら過激派が上回っている様である。

 

(………邪教徒連中に『ガチのガチ勢』が居るのかなぁ………。一歩でも道を踏み間違えたら、ストーカー待った無しの類いに成り兼ねない、所謂『危ういタイプの奴』が居る気がする………)

 

『ストーカー事件を防げず惨殺される悲惨な結末で、ニュースと新聞の一面に堂々掲載決定ッ!』…………と、そんな流石に笑えない所か末代まで恥になる結末は、脳内図書館の端っこに作った様々な思考の果てに生まれた結論を置いている、現実の書店や古本屋でも見る『特売コーナー』という名の雑念区画に追い遣る。

 

デート場所の大型ショッピングモールは東西南北の四つのゲートが設けられる程巨大で、其の内の集合場所に指定された南ゲート近辺に向かえば、天音 永遠が表紙を飾ったティーン向けファッション雑誌に掲載されていた衣服の組み合わせで着飾って、サングラスで目元を隠した永遠と。

 

ヨレヨレでクタクタなジャージ姿でボサボサ髪でサンダルを履いているという、流石に痴情心やら見た目はどうなんだと言わんばかりの百が、サングラス越しに半目で永遠に見られているという、一周回っても流石に笑えない光景が其処には在って。

 

「お、やぁやぁ~あーくん。予定時刻の三十分前到着とはやるねぇ〜♪」

「…………其の台詞からだと、一時間前からスタンバってましたみたいに聞こえるんだが?」

「まぁ君が来る十分前に百ちゃんが来て『コレ』だったので、流石に『格好がアカンでしょ』というね」

「仕方無いだろう、在り合わせで良いのがコレしか無かったのだから」

 

電脳世界(シャンフロ)打倒リュカオーンに心血を注ぐ廃人(プレイヤー)、クラン:黒剣(シュバルツシルト)を纏め上げる団長(リーダー)の肩書きを持った代償に、現実世界(リアル)での私生活を疎かにするのは如何な物かとツッコミたくなったが、此方も小中学時代に其の手の経験をした事で母親にこっぴどく叱られたので、あまり人の事は言えない。

 

「じゃあ、行きましょうか」

「だねー」

「そうだな。行こう」

 

永遠の邪教徒連中(過激派)含めて視線が自分、そして百に向く中で三人はショッピングモールへと入場。一先ずは百のジャージ姿をデートに相応しい物にしつつ、彼女という存在の魅力を引き出す衣服の組み合わせを考えなくてはならない………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同じ頃、同じショッピングモールの別のゲートでは。

 

「お、おひゃようございましゅ!陽務君!」

「おはよう、玲さん。似合ってるね」

「ぽひゃあ!?あ、ありがとう、ございます………!」

 

初々しい雰囲気を醸し出しながら、恐る恐る手を繋いで初めての合戦(デート)に挑む心意気の女たる斎賀(さいが) (れい)と、何か節々から怖いオーラ出しててコレ目移りしたら俺刺されるんじゃね?と感じる男の陽務(ひづとめ) 楽郎(らくろう)が居て。

 

 

 

 

そして同じくして、同じショッピングモールの別のゲートにて。

 

「Hey!Hey!此方だよ、ケッツ!」

「其の呼び方やめれ?!」

「ちょっ、くっ付き過ぎよ!?!」

「相変わらず騒がしいな、全く………」

 

天真爛漫な女たるシルヴィア・ゴールドバーグと、勇気を出した女たる夏目(なつめ) (めぐみ)に引っ張られる男の魚臣(うおみ) (けい)と、其の三人に付かず離れずの距離を持って行動するアメリア・サリヴァンが行動を開始したのである…………。

 

 

 






其々が入場す


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