戦闘開始
ペッパーの見方が正しければ、此のレイドモンスターは『左方始源眷属の黒に属する存在』であり、シャンフロの始源存在スレで『未だ誰も倒すに到れていない始源存在』であり、第一印象として抱いた感想は『筋肉モリモリでマッシブムキムキ
「情報一切無しの状態で挑む、レイドモンスターか。………良いね、そう来なくっちゃ」
同族喰いによって自身を強化し、全身の筋肉という筋肉の全てが成長と肥大化を遂げたのを目撃したのも有り、ペッパーの中で嵩増す大黒繊も『放置し続けた場合に左方始源獣エレボスの何かを補強する存在』になると警戒。
見るからに筋肉筋肉筋肉………筋肉こそが正義で真実で真理と言わんばかりの姿から、嵩増す大黒繊は『放置した果てにはエレボスの
『OOOOoooiiiiii─────────!!!』
「ッ?!【
単眼黒鬼が咆哮を轟かせ、拳を握り締めた右腕を始めとし両脚の筋肉達が肥大化。其れはまるで『呼吸』でもするかの様に、流動する筋肉が砂原をゴリ押しによる爆走接近を仕掛け、ペッパーは明らかにヤバいと直感。
「うおおお!?ちょっ、なんちゅう威力だ!」
筋肉によって呼吸を行い、砂漠という踏ん張りが効かない悪路すらゴリ押しで踏破し、受けたら漏れ無く武器や防具を砕かれると確信する打撃力。
此れを一つのパーティー上限十五人で攻略しなければならないという事実に頭が痛くなった上、討伐した後で表示されるシステム画面次第では後に続くプレイヤーの為に、一番最初に接敵したプレイヤーとして情報を始源存在スレに投下する役目も有る。
「おしっ!オルケストラとの戦う前に、覚悟決めてレイドモンスターソロ討伐やってみるか!」
やろうと思えば出来る───────其れがゲームという物であり、其れを成し遂げるにはプレイヤーが持つ全身全霊と全力全開を以て事に当たる事が大前提。
攻撃パターン・モーション・形態毎の特徴を粗方引き出させると決意し、ペッパー・
(先ずはモンスターハントに置ける基礎中の基礎!嵩増す大黒繊の攻撃モーションとパターン、そして効果が有る攻撃属性を確認並びに検証する………!)
筋肉とは古来から鎧とも例えられ、生きている限り成長し続ける物、生物の構造上スクラップ&ビルドで更に強靭な物に変革していくのが常識。
鍛えた筋肉を操作・引き締めれば斬撃による切傷を止血出来、打撃で発生した衝撃の影響を抑えられる点を含めても、斬撃や打撃の効果は薄い可能性が高い。
「まぁやってみなきゃ始まらないのは、どんなジャンルのゲームだって同じだからなッ!【
ペッパーは一先ず、嵩増す大黒繊の筋肉が生きているか否かを確認する事に決め、深厳戟響脚で足裏にマナ粒子を集めて砂漠という悪路の影響を無くし、左手に
単眼黒鬼の筋肉が再び流動し、呼吸による空気圧縮による超馬力で接近からブン殴りを仕掛ける前提の元、ペッパーはサキガケルミゴコロを使って死の未来を見れば、脳内に浮かんだ死に直結する映像は───────
『空気を解放して右ストレートを放つ嵩増す大黒繊が、己の顔面を一撃で殴り砕いて破壊する』
───────という物で。
問題は其の出力が『墓守のウェザエモンの第三段階発狂モード・
「っ【
「こんの…………ヒュッ─────────!」
当然ながら嵩増す大黒繊は此のレーザーブレスを利き腕で
「ッ、あんま効いてないっぽいか…………!うぉえい!!?」
此れで三度目になる仮称:
其れを回避し、攻撃によって発生した莫大な衝撃波を
(嵩増す大黒繊の攻撃モーションは『人間の
先程の左フック攻撃も右ストレートと同じく、基本は『当たったら間違い無く即死を前提にするのは当然』だが、接近時に脚の筋肉も流動して動いた点とディトライヴブレイカーの脛へのダメージをして、嵩増す大黒繊は『脚による脚撃や踏み付けに踵落としも可能』と見つつ、有効打探しを継続だ…………!)
弱者が格上に勝つ方法は幾つか有る。
力の強い存在は知恵を用い、知恵の有る存在は技術を用い、そして力と知恵が有る存在は其れ等を複合した物を用いて倒すのが基本。
己をターゲット暗殺レトロゲームで培った暗殺者に重ね、ペッパーは自身が
此のユニバースに置ける
筋肉is正義、シンプルisベストな嵩増す大黒繊の『通常攻撃』であり、全形態を通しても繰り出す技であり、衝撃耐性すら貫通してジョゼットやSF-ZOOのタンクでも一撃でダウンさせられる、高火力高耐久の脳筋ゴリ押しを是とする奴がデフォルトで持っている恐怖。
第一形態の大黒繊は接近戦しか行わないので、遠距離からチクチク叩くだけでも効果は有る。尤も此奴を相手に、圧縮黒色咆打を使わせまくらないとヤバいのだが…………主に鍛えた分のリソースを使わせるという意味で。