答えを求めた旅路の先
「……………というのが、俺とレイさんが出した冥響のオルケストラに関する仮説だ。多分一番納得というか、筋が通った答えだとは思うが」
「…………素晴らしい考察だ。であれば早速検証せねばね」
「ミレィさんに連絡送りました。数分でログインしてくると返信来ましたよ、キョージュ!」
「其れは重畳」
サンラクとサイガ-0、そしてエムルにエクシスとウォットホッグ、エルマ=
「此の世界の根本原理は『生きた思考』に由来している。であれば死者………サンラク君達の仮説の場合は、死と言うよりも『過去』と言うのが適切か。本来であれば生死で論ずる以前の『存在の意思を実行する物』がオルケストラであり、其れがテセウスの船というのならば確かに其れは『紛う事無いオカルト』と、そう言っても良いだろう」
「ですがキョージュ、其の仮説だと『正典と偽典の違いに疑問が出てきます』。過去の人物が何かしらを問うと言うのであるなら、正典と偽典に分ける必要性が無いと思いますが………」
「恐らくだがオルケストラの正典と偽典では、オルケストラ側からの『アプローチが違う』。そしてサンラク君が述べた正典ルートの仮称:忖度ガード、アレは『オルケストラが納得していないからこそ起きた物』であり、そして『オルケストラの領域下だったからこそガードが頑丈な物になった』…………そうだろう?」
「あ、ウッス」
此方が言う前に答えの大方に気付いている辺り、流石は
「おぉ〜、サンラクさん達じゃないですかー。オルケストラの仮説は付随されてたメールで確認しましたよ〜、一番筋が通った仮説でしたねー」
「そりゃ結構だ。取り敢えず此れからオルケストラの正典ルートの戦闘録画やらを話すから、ちょっと協力してくれ」
そんな折、偽典ルートだったがオルケストラの最初のクリア者のミレィも合流した事で、オルケストラ正典ルートの状況や攻略を如何にして確かめるか………という方向に会議はシフトする。
「さて正典ルートの戦闘録画をする方法についてだが………実はライブラリの面々が其の点に関して『ある程度』考えてくれている」
「んで、俺は何をするんだ?」
「生配信ですね〜」
「…………生配信?えっ、生配信???」
「黒狼と対戦した時、他プレイヤーが
ライブラリ曰く、オルケストラが再現したエリーゼの撮影がぼやけて失敗した事から、オルケストラの戦闘を記録するには生配信によるリアルタイム録画が一番では無いか?という結論が出たらしく、其の為に必要なアイテムが生配信アイテム・別天律の隕鉄鏡だと言う。
「………其れ、俺がオルケストラ相手にアクセサリースロット一個潰せって言ってんのと同じだし、俺既に三枠潰してんだぞ………」
「其の変わりと言っては何だが、対オルケストラに有効な方法を影法師の試練に挑んだプレイヤーが手にした、幾つか情報を教えるつもりだよ。ケケケーラ君、
「はい、キョージュ!そう言うと思って、此方も其れに備えて準備して来ました!サンラクさん、御任せ下さい!」
「そして其の話になった場合の文面も、既に此方で纏めて置きました」
キョージュの指パッチンからガラガラガラと、リヴァイアサンかベヒーモスで手に入れたと思わしき滑車付きのホワイトボードがケケケーラによって運ばれて来て。
其処に書かれていたのは、所謂『有る無しゲームの如く区分けされた一覧表』の様な、オルケストラが模倣出来る物と出来ない物を区分し、其の区分を行う判断基準だった。
「前にオルケストラの最終楽章の考察をした時、他のプレイヤーが持っている武器はコピー出来ないという事を話しましたけど、あれから影法師の試練を通じて更に詳しく調べた所、厳密にはオルケストラが
「此れをアイテムや
「…………要は『残った装備やらで全部乗せしつつ最終決戦へ!』みたいな?」
「ですです。アンドリューがどうしようもないロマンチストと
頭世紀末のホログラフィック割烹着に何処でバブ味を見出すのか疑問だったが、要約すると『
代わりに
となれば早速ログアウトしてアカウント作成を………、そう思っていた矢先にシステムアナウンスが世界に轟く。
『流動せし黒き腱にして筋は砕け散る。だが終わりしは僅かなる欠片に過ぎず………』
『モンスター
『討伐対象:
『レイドバトルが終了しました』
『参加人数:1/15』
『次レイド開始:別の
「嵩増す大黒繊!!?」
「マジで!?」
「レイドモンスター討伐!?!」
「しかも
「ジークヴルムのユニークシナリオ終わった後に出た始源存在ですよねコレ!?」
「…………討伐したのペッパーさんだったりして」
「其れは…………有り得そうですね」
「あの人ならやりそうよな、うん…………」
「………
キョージュの一言でクランメンバー全員も一瞬で落ち着き、続けて『了解ッ!』と述べて行動へと移り。
サンラクとサイガ-0もまたスキルの
激震は走れど、準備整え配信をやろう