押し込み、押し込め
サンラクと分霊サンラク、そして『サンラク達』が激突し続け、エルマ=
「ふはは、フハハハハハハアァァァァ!!!見えたぜ新境地!!!風雷一体のバトルスタイルがなああああ!!!!」
『………………!!』
『サンラク達』が第一段階よりも堅いカウンターを掛ける戦略と戦闘スタイルに変貌、
三半規管に滅茶苦茶な負荷が掛かり、モーションを強化する撃鉄と其のモーションに特殊な加速を与えるアクセサリーの相乗効果は、サンラクの振るう剣・鎚・盾・拳・脚の挙動の数々を更に速めて、撃鉄解除と再発動を絡めた一挙手一投足を繰り出す度に、サンラクの中で風雷一体の超高速戦闘スタイルが骨格と血肉を成し、身体に馴染み融けて力に変わる。
剣を、刀を、双剣を、対刃剣を、
託された武器を、持ち得る武器を取り出し、振るい、投擲し、分霊サンラクとパス回し、スルーからの移動で掴んで蹴り出し、最短で最適な道筋を往き、時に回り道の動きながらも風雷一体の其の身一つを御し、最速で駆け抜ける様は『嵐を司る現人神』の如し。
「ハイ此処天地逆転、三次元
『サンラク』の
第一段階と第二段階を通じ、オルケストラやエルマ・サキシマがプレイヤーの再現体を守る度に世界の規模が縮小、人数を増やす
そしてエルマ・サキシマが展開した世界は此れにて三割まで縮小、エルマ=317が七割を占めた此の状況に果たして何を仕掛けるかと、武器収納と撃鉄を解除し『ブォォァァーーーーーン!!!』
「はぁ!?
響き渡るクラクション、高速道路を走るは一世代前の巨大なトラック達に色彩織り成しながら、様々な光で着飾ったタイヤがタイムトラベル系映画の重力
スカイスクレイパーやハイウェイスターは『咲洲エルマが描く夢の景色』を彼女が想い、己で作詞作曲したらしいのだが…………まさかのデコトラの群れはサンラク本人も想像だにしなかったらしい。
「うおおおぅ!?!【
「サンキュー、エピタフ君!」
アクション映画でも車上や電車屋根で肉弾戦なシーンは良く見るが、複数台のデコトラが列を成して高速道路を並走しつつビルを粉砕し、F1レーシングのフォーミュラカーがサーキットを走る様な姿は、余程の金持ちのイベントで無ければ早々御目に掛かれない。
更に言えばエルマ・サキシマの展開した領域は、此のデコトラレーシング展開から『一割にまで減少している』。
おそらく其の理由は『エルマ・サキシマが展開した世界を高速道路とデコトラに残存リソースを収束させたから』で、予想が正しければ此れから先の『サンラク達』への忖度ガードは発生せず、此の状態で『サンラク達』を撃破出来たならば戦闘
とは言え、戦闘は最終局面の高速疾走のデコトラ上で決闘、シャンフロエンジンで齎されている風圧が兎にも角にも強く、場所が場所で状況が状況とだけ在ってか足を踏み外したならば、余程の事が無い限りは真っ逆様の転落死不可避。
しかしサンラクがそうであり、分霊サンラクもそうである以上、其れは『サンラク達』とて同じ事。
「…………………」
『…………………』
沈黙と静寂………人の頭脳と人工知能がチェスや将棋でぶつかる際に起きる、初手での一手を決める僅かな空隙に似た現象だが、アクションゲームに置けるラスボス戦には絶対不変の真理が在る。
「来いよ、死ぬまで殴れば死ぬだろ」
『…………………』
此の場に他の観客が居たならば、大多数が『お前は何を言っているんだ』とツッコミが殺到する台詞を呟き、サンラクは場の緊張感の高まりと己の魂の昂りの中にて選択・行動を起こし、其れは『サンラク』と『分霊サンラク』の行動の合図ともなって。
サンラクが
対する『サンラク』は赤い髑髏………
同時に腰に吊るされた
片や呪い相殺による一時の防具解禁とコピー不可武器二刀流の人数優位の押し付け、片や人数不利を是としてアクセサリーのリジェネ解禁と毒ブーストを重ね掛けた単純なステータスの暴力と、此処に来て漸くサンラク達と『サンラク』の道がハッキリと分かたれた。
力は相手が上、しかし超高速移動中のデコトラから落ちたのならば、スキルや深厳戟響脚の機能無しでは御陀仏不可避な事実は変わらない!
「さぁ『俺』!決着を付けようぜ!」
此処からが本当の本当に正念場!ライオットブラッドの効力も切れてきたが、いざという時は灰の残滓すら掻き集め、テンションの炉にブチ込み燃やし尽くすのみ!!!
最終局面