VR初心者ゲーマーが往くシャングリラ   作:ガリアムス

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再現黄金覇龍 対 金龍龍装纏勇者




歌よ響け、英雄譚を讃え 〜其の七〜

黄金と漆黒が激突し、機巧の龍達が夜空を飛び、緋の炎を燃え上がらせる光輝へと昇る金龍王装(レディアント・ドラゴニウス)を纏った勇者が、鯱弩燈剣(シャドウコウケン) RE:Vil∀=TAM(リ・ヴィア=タン)の切札たる超過機構(イクシードチャージ):賦活醒(リベレト)起動で蒼炎蒼雷を其の身に纏い。

 

RE:Vil∀=TAMと神掛かった相性(ベストマッチ)の金晶蠍の矢(ゴルドー・アーテアリ)を用いた、所謂『ワープアタック』で此処まで立て続けに打ち込み、斬り裂き、叩き付けた角の一つを集中攻撃してやっとの思いで破壊する…………が、再現されたジークヴルムが一度のみ使った秘奥義の超速再形成(リプログライズ)を発動し、戦闘開始時は四本在って三本になった角は再生によって六本へと戻る。

 

「一本破壊完了、再生された上でもう一本破壊する──────晴天流(せいてんりゅう)【雷】奥義、成神(なるかみ)ッッッ!」

 

鍛錬と研鑽の継続と積み重ねの先、星帝剣(せいていけん)グランシャリオを用いずとも己の力で繰り出せる様になった、晴天流の雷派閥の奥義が一つ・成神を使用して賦活醒と効果を重ね掛け。

 

雲の巨腕で弩弓剣を持ち、グランシャリオを鞘に収めて空を駆け走り、此の世界で習得した数多有るスキルから機動力補強・筋力増強・斬撃系・居合系・剣武器系を選りすぐって使い、最後に晴天流【風】奥義の禍嵐(まがあらし)と共に踏み込んで。

 

「─────────斬るッ!!!」

 

高み高まった集中力状態から凄まじき戦果を上げる『FLOW』、或いは超一流のアスリート達が往々にして其の領域を自覚する『ZONE』とも言うべき、理想的な極限集中状態の突入から迷い無く振るわれた、七つの最強種の天覇と冥響以外の四つ星に縁有る物品を得て、不滅の致命兎の神匠が鍛えた聖剣は、再現された黄金龍王の角を雷速一閃の元に一撃を以て斬り裂き落としてみせた。

 

「此処からも良く覚えてる!俺がジークヴルムさんとの決戦フェーズ中に何をしたのかも、俺は何をするべきなのかも!全(・)部(・)記憶の中に有る!」

 

音楽と歌声が奏でられ、移ろい変わる劇場の空を飛んで、最終試練発動から自爆しようとするジークヴルムにノワルリンドが特効するべく、背中から秋津茜(アキツアカネ)を振り落としてペッパーが其れをキャッチし。

 

突貫中にコアを本体から外して小さくなったノワルリンドが背中に乗っかり、別の位置に見えた再現エルドランザやレーザーカジキと合流後、一式装備時限定の切札・特殊な超過機構(ユニーク·イクシードチャージ)【龍皇輝動(Dragon × Drive)】を発動から秋津茜達を龍影に抱え、放たれる黄金閃の嵐の中で真正面から向き合い。

 

エルドランザとレーザーカジキのコンビネーションと共に再律空間(REVIVAL-SPACE)の補強で弾き、再現ジークヴルムに煌金灼光(ハード・ヴレイズ)で体勢を崩させつつ接近、龍影から飛び出した再現ルストと朱雀がジークヴルムの残った片目を斬り裂き潰し、そうして【超転身(ちょうてんしん)】によりノワルリンドと一体となった秋津茜が飛び出して夜空を駆け。

 

ジークヴルムの逆鱗へ渾身極まる短刀の一突きを放ち、真っ二つに叩き割った事により、第二楽章の終幕を告げる歌詞と音楽により漸く終了となったのだった。

 

「…………さて、と。もう『猛烈に嫌な予感がしてる』けど、次は一体誰なのか…………」

 

歌に合わせてジークヴルムや秋津茜にルストやモルドと言ったプレイヤー達が霧散するが如く消えて、戦場もまた白紙へと戻る様に切り替わり。

 

そして音楽団員達(オーケストラ)の持つ楽器達の音色と共に、天に浮かぶ『八芒星の魔法陣』と瓦礫を再構築して積み上げられた『コロッセオ』が、ペッパーの次に戦うべき存在の身姿と戦う舞台を構築していく。

 

「此のフィールドは…………成程、第三楽章は『ユニークモンスター・深淵のクターニッドさん』ですね。此れは第四楽章はウェザエモンさんかツチノコ姿だったゴルドゥニーネの、どっちかが高確率で相手になりそうだなぁ…………」

『ペッパーの紡いだ物語。第三章………【深淵統べる大盟主】』

 

猛烈に嫌な予感が的中し、エリーゼが答え合わせをする様に歌詞を紡ぐ最中、ペッパーは最終楽章で立ち塞がる『再現ペッパー・天津気(アマツキ)』想起し並列思考処理を始めたと同時、真上にて構築完了とした再現クターニッドを目視から解説を始める。

 

「解説を入れると、今現在の深淵のクターニッドさんは第二形態の幻想態であり、戦闘開始形態とも言える姿です。今の状態だとNPCは恐怖状態になり、実質的にユニークシナリオ参加プレイヤーでクターニッドさんの相手をする事になります。第一形態の妄想態を目視したNPCは別ゲーの『ガンガンいこうぜ!』な戦闘躍起状態となり、妄想態を倒した場合はシナリオクリア扱いになるので御注意を」

 

戦った当時の記憶を脳内図書館から引っ張り出し、深淵を見定む蛸極王装(オクタゴラス・アビスフォルガ)一式を其の身に纏て巨剛触手(きょごうしょくしゅ)展開から数多の武器を触手に握って。

 

「此の際だ。お前の初陣戦も踏まえて、ド派手に行こう!」

 

オマケとばかりに封雲の撃鉄(タイタントリガー)・極(スペリオル)を起動させて雲の巨腕が両肩に生え、すかさず雲の指先でインベントリアをブラインドタッチし取り出すは、シャンフロの魔法の基本属性たる『火水風土の四属性の紋章を刻み、其々の方角に各属性の紋章が配置された大剣』。

 

其れは秋津茜・レーザーカジキ・イムロンの協力でクリアしたユニークシナリオ【四属素の小鎚、四彩を宿す宝魔剣】の報酬『四属素の法魔石碑(エレメンタル・オルタプレート)・極(スペリア)』に、クインタ・エレメンツ討伐のドロップアイテム・四色属素の錫杖(エレメンタル·フェファーロッド)と、ロックオンブレイカーを鍛えて属性方向に進化させたエレメオールブレイカー。

 

二つの武器と一つのアイテムを使い、名匠で古匠鍛冶師のビィラックが作り上げた武器にして大剣、同時に魔剣でも在る其の武器は、ユニーク小鎚三兄弟の中でも製作労力が頭一つ抜き出た品で有り、然して多数属性を一つの剣身に宿している魔剣としては、シャンフロに『前例が存在していなかった武器』─────────其の名を『四彩属の宝魔剣(エレメント・ブレイド)』である。

 

「最終楽章で当たる対自分を見越して、少しずつ魔力を溜めていこう。武器によっては楽章中に積み重ねた効果は持ち越し可能で有り、其れが此の武器も…………『四彩属の宝魔剣も対象となるか?』を、実戦検証込みで攻略と洒落込む!!」

 

イムロン作の剣銃(ソーデットガン):碧羅(ヘキラ)&金漆(ゴンゼツ)に、ヴァイスアッシュが鍛えた象牙兎月(ゾウゲトツキ)【呑黒(どんこく)】を含むゲージ搭載武器を以て、再現された深淵のクターニッド・第二形態:幻想態の放つ触手乱打にペッパーは怖気付く事無く立ち向かうのだった。

 

 






次なる相手は深淵の大盟主


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