VR初心者ゲーマーが往くシャングリラ   作:ガリアムス

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ペッパー、新エリアの探索をするの巻




開拓者は未知を求め、残骸の荒野を行く

去栄(きょえい)残骸遺道(ざんがいいどう)。シャンフロ第8の街・エイドルトの先に在る此のエリアは、嘗て起きたとされる大きな戦いの後のみが残っているエリアだ。

 

フィールドの中央に聳え立つ、一見すると生物の背骨と肋骨が繋がっているような構造をしているものの、じっくりと観察すれば人工的に造られた物であると解る。

 

考察クラン:ライブラリは此のエリアと、シャンフロ第11の街・イレベンタルの先に在るという、無果落耀(むからくよう)古城骸(こじょうがい)の荒れ様を見て、此の世界に一体何が起こったのかを考察するべく、結成されたという秘話が有るらしい。

 

「大きな建造物、なのさ……」

「此れで残骸なら、元々はどんな姿だったんだろう……」

 

夕陽に染まる空を背景に見上げれば、自分達が何れだけ小さな存在かが解る程に、其れは巨大で。しかし何千年の時間が過ぎようとも、不動の如く立ち続ける姿は偉大であった。

 

と、ペッパーの後ろでカランカランと音、振り返ると金属片が落ちていて。直後に目の前に降ってきたのは、ゴリラを想わせる巨腕と反比例するように貧弱な両足、角張った胴体を持つゴーレムが一機現れる。

 

「アイトゥイル!」

「ペッパーはんも、気を付けてな!」

 

一声からの臨戦態勢。アイトゥイルは薙刀を、ペッパーはギルフィードブレイカーを各々装備して、ゴリラゴーレムに立ち向かう。

 

ギギギ…と、ぎこちない動きをしていた矢先、ゴーレムが右腕をペッパーに翳すと、肘の付け根から煙が吹き出し、直後にロケットパンチが発射された。

 

「うおぉっ!?ロケットパンチだと!?」

 

飛来する攻撃に対して、動体視力に補正を掛けるスキル『クロスインディクション』を起動させ、ギリギリの回避を行う。

 

「ペッパーはん、大丈夫なのさ!?」

「大丈夫!アイトゥイルは後ろから追従しつつ、魔人斬の準備を!」

「解ったのさ!」

 

バーストダッシャー・ボルテックスムーヴと共に切り込み、ペッパーはギルフィードブレイカーを振るいながら、装甲貫通付与の『命撃鐵覇』に、相手の耐久が高く強靭で堅牢である程に衝撃を徹しやすくする『ハードスマッシュ』、打撃攻撃のクリティカル補正を上げる『ヴァーティカルセンス』、クリティカル時にダメージ補正が大きく上昇する『グラナートストライク』、そして駄目押しに『ウルティモアス』を使う。

 

此のスキルは、打撃及び格闘による攻撃時に自身の筋力を参照とするダメージを与え、此の時に相手の重量を参照に重ければ重い程、ノックバックと破壊属性効果を発揮するスキルであり。

 

「ロケットパンチを繰り出しながら体勢が崩れないって事は、体重は重いって事だよな!ゴリラゴーレム!」

 

大天咫装備の為に振り込んだ器用によって、今まで以上にクリティカルを出せる様になり、振りかぶった小鎚でゴリラゴーレムの右膝を、ペッパーは思いっきり殴り付ける。

 

ギルフィードブレイカーの武器特性に、スキルの重ね掛けによる破壊属性の補助、3桁に到達した筋力を以て繰り出された一撃が、膝の機構を一発で粉砕し、其の体勢をノックバックにより打ち崩す。

 

「右腕を飛ばしたのは、少し悪手だったなゴリラゴーレム。アイトゥイル!」

「魔人……斬ッッッ!」

 

残された左手で転倒を阻止したゴリラゴーレムだったが、其れが己の運命を分かつ結果となり。エフェクトを纏い、アイトゥイルが振るいし薙刀の一閃が、袈裟斬りと成って鉄の身を切り開く。

 

ゴリラゴーレムを構成するポリゴンは、彼女の一撃で爆ぜ飛び散り、此方に戻って来ていた右腕も主人に続く形で消滅。そして其の場には、石造りで出来たゴリラの置物が一つだけ遺された。

 

「凄い威力だね、アイトゥイル」

「ペッパーはんが購入してくれた、巻物のお陰なのさ。………ペッパーはん、アレは何なのさ?」

 

アイトゥイルが指差す先に、石造りの置物が在る事を確認したペッパーは、周囲を警戒しつつ其れを手に取り、アイテムインベントリに収納・チェックを行う。

 

 

 

 

 

 

 

拒獣の偶像

 

自然発生するゴーレムが稀に生成する小規模な己の分け身。ラティオンゴーレムが生成した偶像は特定のモンスターの気を強く惹き付ける力を宿す。

 

其れ即ち拒獣の偶像が拒絶する程に、より興味を引いてしまうのだ。

 

 

 

 

 

 

「偶像……要するに『フィギュア』か」

 

コレクトタイプのゲームでは、最早御約束とも言える収集要素。ペッパーのゲーマーとしてのスイッチが入りそうになる。が、欲望を制御するように、彼は己の頬を右手で軽く叩き、やるべき事を再確認する。

 

「おっといけない……。大事なのはエリア探索、忘れるべからずだ」

「ペッパーはん、偶像揃えたいって顔に出てるのさ……」

「……解っちゃう、アイトゥイル?」

「自分の欲望に、素直になったって良いのさ……」

 

共に過ごし、ペッパーを見てきたアイトゥイルは、彼が此の手のアイテムに対する、並々ならぬ収集意欲を持っているのを知っている。

 

そんな彼女の一押しがトリガーとなったか、ペッパーはステータスポイントを幸運に10と、敏捷に5を振って。去栄の残骸遺道を駆け回り、手当たり次第にゴーレムと戦い続けた。

 

鉄板で全身を守り、重量と共に押し潰しにくるゴーレムは、足を引っ掻けて転ばせた後、鉄板をひっぺがしながら頭を叩き潰し。

 

針鼠の如く剣を纏い、其の剣を飛ばしてくるゴーレムは、月光円舞で回避からノックバックで、ひっくり返して殴り壊し。

 

マトリョーシカの様に中からゴーレムを飛び出させ、脱け殻が襲い掛かるゴーレムは、脱け殻達を速攻で撃破しながら、最後に逃げ出した小さな本体をブーメランスローで砕き潰し。

 

上空を浮遊して、火炎放射で薙ぎ払ってくる鳥のようなゴーレムは、遮那王憑きとスカイウォーカーで背中に飛び乗り、両翼のフレームを減し折って地上に叩き落として粉砕し。

 

そうして2時間程の戦いの果て、ペッパーはユニーク小鎚を切り替えながら使用感を確かめつつ、アイトゥイル共に百十数体近いゴーレム達を殴り壊し、叩き壊し、果てにレベルが1つ上昇。ドロップした偶像達を、次々とインベントリに回収していったのである………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

拒盾の偶像

 

自然発生するゴーレムが稀に生成する、小規模な己の分け身。タンザナゴーレムが生成した偶像は、特定のモンスターの気を強く惹き付ける力を宿す。

 

其れ即ち拒盾の偶像が拒絶する程に、より興味を引いてしまうのだ。

 

 

 

 

拒剣の偶像

 

自然発生するゴーレムが稀に生成する、小規模な己の分け身。ソードルゴーレムが生成した偶像は、特定のモンスターの気を強く惹き付ける力を宿す。

 

其れ即ち拒剣の偶像が拒絶する程に、より興味を引いてしまうのだ。

 

 

 

 

包聖の偶像

 

自然発生するゴーレムが稀に生成する、小規模な己の分け身。ネスティングゴーレムが生成した偶像は、特定のモンスターの気を強く惹き付ける力を宿す。

 

其れ即ち包聖の偶像が拒絶する程に、より興味を引いてしまうのだ。

 

 

 

拒鳥の偶像

 

自然発生するゴーレムが稀に生成する、小規模な己の分け身。ミトナムズゴーレムが生成した偶像は、特定のモンスターの気を強く惹き付ける力を宿す。

 

其れ即ち拒鳥の偶像が拒絶する程に、より興味を引いてしまうのだ。

 

 

 

天願の偶像

 

自然発生するゴーレムが稀に生成する、小規模な己の分け身。ネスティングゴーレムが生成した偶像は、特定のモンスターの気を強く惹き付ける力を宿す。

 

其れ即ち天願の偶像が拒絶する程に、より興味を引いてしまうのだ。

 

 

etc…etc…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「フッフッフ……色々手に入ったぜぇ………」

「幸せそうさね、ペッパーはん」

 

アイテムインベントリに収まった偶像コレクションを眺めながら、ホッコリ顔になったペッパーは今一番幸せな気分にあった。

 

「こういうアイテムって、全種類揃えると称号とかが貰えたりするからね。ただ幾つかダブったし、捨てるにしても忍びないし、ギルフィードブレイカーの耐久値回復に使うのも何か勿体無いし……どうしようかな?」

 

ガチャ系列のコレクトで、一度出たアイテムが被る事は間々有り、乱数に嫌われると沼にハマって出られなくなる恐怖が待っている。

 

取り敢えず、此の偶像達は一旦保留としておく事にしたペッパーは、アイトゥイルをマントに隠して、エイトルドへと帰還していくのであった………。

 

 






コレクトの匂い漂う、石造りのフィギュア


現在のペッパーのステータス及びスキル


レベル44→レベル45のスキル習得及び変化


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━




PN:ペッパー


レベル:45

 

メイン職業(ジョブ):バックパッカー
サブ職業(ジョブ):無し

 

体力 25 魔力 10
スタミナ 90
筋力 100 敏捷 100
器用 70 技量 70
耐久力 61 幸運 35



残りポイント:15



装備


左:ライダメイズブレイカー
右:リュカオーンの呪い(マーキング)
両脚:無し

 
頭:蒼零のヴォージュハット(耐久力+13)
胴:ブラッディスカーの長ラン(耐久力+18)
腰:ブラッディスカーのベルト(耐久力+12)
脚:蒼零のスートズボン(耐久力+15)

 
アクセサリー


・鎖帷子(耐久力+10)
・旅人のマント(耐久力+2) 
致命魂(ヴォーパルだましい)の首輪

 
所持金:5,733,000マーニ




不世出の奥義(エクゾーディナリースキル)


窮速走破(トップガン)



致命極技


致命極技(ヴォーパルヴァーツ):太刀型(たちがた)晴謳(ハレウタイ)】……未解放
致命極技(ヴォーパルヴァーツ):闘撃型(とうげきがた)那由多轍(ナユタワダチ)】……未解放



致命武技

致命剣術(ヴォーパルけんじゅつ)半月断(はんげつだち)】参式
致命鎚術(ヴォーパルついじゅつ)満月押印(まんげつおういん)】弐式
致命刃術(ヴォーパルじんじゅつ)水鏡(すいきょう)(つき)】肆式
致命柔術(ヴォーパルじゅうじゅつ)三日月巴(みかづきともえ)】壱式
致命舞術(ヴォーパルまいじゅつ)月光円舞(げっこうえんぶ)】弐式
致命闘術(ヴォーパルとうじゅつ)朗月正拳(ろうげつせいけん)】参式
致命蹴術(ヴォーパルけりじゅつ)円月砕(えんげつさい)】参式
致命掌術(ヴォーパルしょうじゅつ)虧月(きげつ)(せん)】壱式



スキル

・デッドリースラッシュ
絶華逸突(ぜっかいっとつ)
・パウリングプロテクト
・ブーメランスロー
・グロリアス・ストラータ レベル4
・ソラスティワーク→選択可能
・グラナートストライク
・バルバドスインパクト
・ウルティモアス レベル1→レベル2
・アンブレイカブルソウル
決戦爍拏(けっせんしゃくな) レベル1→レベル2
遮那王憑(しゃなおうつ)
・ドリフトステップ
・ストリームアタック
十断斬首(じゅうだんざんしゅ) レベル2
・ボルテックスムーヴ
・アクタスダッシュ レベル8→レベル9
・ステックピース レベル7
・握擊 レベル6→レベル8
・投擲 レベル6→レベル7
・プレジデントホッパー
・スカイウォーカー
・ソウルジェネレート
・クロスインパクター
・ファイズフリップ
・ナタラージャ レベル1→レベル2
命撃鐵破(めいげきてっぱ) レベル5→レベル7
英雄志願(ウォーレヴ.ヒロイック)
烈光仙迅(れっこうせんじん) レベル1
凪静水面(なぎしずむみなも)
連刀九刃(れんとうくじん)
罰斗斬(ばつとざん)重連(ツラネカサネ)
・クラッシュレッジ→イモータルヴァーツ
・ヴァーティカルセンス→ブレイク・セリオン
速刃(そくじん)霧払(きりばらい)
・チェインズアップ レベル4→レベル5
・チェインズブート レベル3→レベル4
一振両断(いっしんりょうだん)
隕石落蹴(メテオ・フォール)
雫波紋(しずくはもん)連重穿貫(レンジュウガカン)
・ベラスティ・ニー
・ラッシュキック→選択可能
・ハンズ・グローリー レベル3→レベル4
・パワースラッシュ レベル5
・ナックルラッシュ
・ブランシュ・クロッサー レベル2→レベル4
・ライオット・スート
居合(いあい)切羽(きりばね)
・クロスインディクション
・デュエルイズム
・バーストダッシャー レベル1→レベル2
・セルタレイト・ケルネイアー
鎚撃(ついげき)地割(ちわり)】 レベル1→レベル2
・ハードスマッシュ レベル1→レベル3
閂昏打(かんぬきこんだ) レベル1→レベル3
・ファイティングスピリッツ レベル1→レベル2
・ナイフズタクト レベル1
・フェイローオブスロー レベル1→レベル2
・スクーピアス
・ドロッパーストンプ レベル1→レベル4
・ハイランナー レベル1→レベル3
・セルタレイト・ヴァラエーナ
・レコメント・クラッチ レベル1


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