全ては其の瞬間の為に
『
「うおおおお!リスポーン!」
『
累計四度目となる天晴による即死から、セルフリスポーンで復活を遂げるサンラクは、半壊した
先ず晴天大征の真髄は『ウェザエモンが持つ六つの技全てを、
そして其の乱舞を生き残り、ペッパーが四回の時間計測を行った事によって、晴天大征は発動から必ず『30秒後』に、標的となったプレイヤーが『生存』していれば、ウェザエモンは共通して『天晴』を。つまり一連の流れの最後に、大上段斬り下ろしの即死含めた諸々の効果が乗った、天晴で〆る事が解った。
問題は天晴発動前に、回避行動の一切を封じる『金縛り』。体力を全損させる攻撃に対し、自動発動する
『
「よっ!せい、そっりやぁ!!!!」
(天晴の攻略方法は、今現在『三つ』まで絞り込めた。
一つ目はウェザエモンが握っている、あの大太刀を破壊して、天晴
雷鐘をペッパーが防ぎ、入道雲と断風の三連打を抜け、
(二つ目はウェザエモン本体の撃破。可能性としては有りなんだろうが、ウェザエモンの台詞と天晴の特徴からすると、どうにも矛盾してるって言うか、噛み合わないんだよな)
『
「うおおおおおっ!そいやぁ、はぁいっ!!」
(………となると、最有力候補は三つ目。ウェザエモンが放つ天晴を、プレイヤーはどうにかして
灰吹雪をペッパーに任せ、其れ以外は自力での回避を行い。スキルの再使用時間を参考に、20秒が経過したタイミングで武器をインベントリに再収納。己が持つ最後の再誕の涙珠を取り出し、自己蘇生の準備を終える。
(そしてパリィ成功の鍵を握っているのは、ペッパーの太刀と俺の兎月の合体形態。ヴォーパルコロッセオでのスキル確認中に見た、アイツの武器
つまり天晴の際に『大太刀の側面へ大天咫の専用スキルを当てる事が出来れば』、俺の合体状態時の兎月専用スキルと合わせて、パリィの成功確率が飛躍的に上昇する━━━━━━━!)
『
「精一杯抵抗してやろうじゃねーか、ウェザエモン!」
『
「おりゃあああ!ぐぼへ!?」
腕狙いの大時化、胴と首狙いの断風を回避後、六度目となる回避阻害の金縛り。涙珠を上空に投げて、せめてもと振り下ろされるタイミングにハンド・オブ・フォーチュンを使ってみたが、刀身はズレる事無くサンラクの身体を切り裂き、体力を全損させていった。
(俺に出来る事は、兎月の合体ゲージをMAXまで蓄積させて、ペッパーの破天光のタイミングに備える事。其の為にはバフスキル全般の再使用は必須条件……!)
涙珠が当たり、リスポーンしたサンラク。同じく晴天大征を構え、サンラクを見据えるウェザエモン。条件を整える為に、彼は戦うのだ。
「サンラク……!」
五度目の自己蘇生から再度ウェザエモンとの戦闘を開始し、あの攻撃の中で兎月の刃達を徹す姿を見て、上空から雷鐘と灰吹雪を封じながら、時間計測と援護する事しか出来ないでいる、自分の情けなさを噛み締め。
然れどペッパーは一人、空からウェザエモンが繰り出す晴天大征と天晴をひたすら観察し、確実に己に訪れる相対の瞬間に備えて情報とモーションを頭に叩き込んで、思考へと組み込み続けていく。
(此処まで見てきて、晴天大征は天晴を放って終わる一連のアクションを指している。つまりウェザエモンにとっての窮極を越えるとは、天晴から生き残る事。其れが出来なければ、ウェザエモンは
「サンラク、僕の再誕の涙珠使う!?」
「頼むわ、京ティメット!」
「おおおおぃ!おおおおい!ペッパー、サンラク、京極!無事かぁあああ!」
「麒麟はバッチリ仕留めたよー!」
「ペンシルゴン!オイカッツォ!」
と此処で、天王の背中に乗ったペンシルゴンとオイカッツォが、麒麟討伐から戻り合流を果たす。ペッパーはレディアント・ソルレイアを使って着陸、天王から降りた二人の元へ駆け寄った。
「よっし!ペッパー、此方はバフスキルのリキャストタイム終了とゲージMAXで準備が出来た!」
「僕も何時でも行けるよ!」
『天晴』
「あぼふぅ!?」
「サンラク!」
クリティカルの蓄積で合体ゲージがMAXとなった兎月達を、サンラクが自身のインベントリに入れた直後、襲い掛かった天晴によって斬られ。京極は直ぐ様、自身の再誕の涙珠をサンラクへぶつける。
「天王!甲冑形態へ変型、そして合体だ!」
『了解ッ!』
サンラクが殺られた瞬間、ペッパーの音声を認証した天王が、其の身を五つの部位へ別ち、右腕・左腕・右脚・左脚・胸部へとパーツを次々に合体。
見た目こそ、甲冑麒麟の四肢が天将王装に着いた様な物だが、胸部に加わった装甲の中心には大きく『
『来たか……継承せし勇者。我が
「墓守のウェザエモン。……いいえ、ウェザエモン・
サンラクが幾数のデス&リスポーンで得てきた情報を、ウェザエモンの晴天大征を空から見、其れ等全てを己の思考に納めたペッパーが、満を持して動く。
全てはウェザエモンの天晴を、大太刀を
気炎万丈