新たな旅立ちを前に
「ありがとうございました~」
シャングリラ・フロンティアにて、ユニークモンスター・墓守のウェザエモン討伐から一夜。梓はヴァイスアッシュ関連のシナリオを一通り済ませた後、極限の緊張状態から解放された反動により、ログアウト後におよそ半日近く眠ってしまった。
おかげで翌日のバイトは遅刻ギリギリになったり、予定していた大学の講義は受けられなかったりしたが、前人未到の大偉業を成し遂げた実感は凄まじい興奮をもたらしている。
大学の昼休みの食堂やコンビニでのバイト中に、シャンフロの話題や墓守のウェザエモンに盛り上がる人々を見ながら、其の一人が自分なのだと思いつつ、普段と変わりなく過ごす。
時折、自分の顔をジロジロ見てくる客や、同じ大学の大学生からの視線を感じるようになったが………堂々としていれば大丈夫だと言い聞かせ、彼はシャングリラ・フロンティアのペッパーとなり、新たに動いた世界へ飛び込むのだ。
「ペッパーはん、こんにちわなのさ」
「アイトゥイル、こんにちわ」
午後4時。ラビッツの兎御殿・休憩室のベッドにて
そして、そう言えばウェザエモン戦の後にステータスを確認していなかったり、およそ2時間前にサンラクから『大至急『格納鍵インベントリア』の中身を確認せよ。出来次第メール送信を』という謎のメールの意味を考えたり。
ヴァイスアッシュに預けた、リュカオーンの残照が刻まれた
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
PN:ペッパー【
レベル:66
メイン
サブ
体力 35 魔力 10
スタミナ 110
筋力 110 敏捷 110
器用 75 技量 75
耐久力 2041 幸運 50
残りポイント:332
装備
左:無し
右:リュカオーンの
両脚:無し
頭:蒼零のヴォージュハット(耐久力+13)
胴:
腰:ブラッディスカーのベルト(耐久力+12)
脚:蒼零のスートズボン(耐久力+15)
アクセサリー
・
・旅人のマント(耐久力+2)
・
所持金:551,970,000マーニ
・
・
・
・
致命武技
・
・
・
・
・
・
・
・
スキル
・マチェット・サイサリス→
・
・セツナノミキリ→選択可能
・スワロスキースロー→ブルズアイ・スロー
・ライトニング・シャーレ→フィーバー・シャイニング
・
・
・
・
・
・
・
・アクセラレート・ステップ レベル8→オーバーラップ・アクセラレート
・
・
・
・ホライゾン・メロス レベル7→レベルMAX
・アドバンスト・フィンガー レベル4→レベル8
・
・プレジデントホッパー
・ホップスウイング→
・エクステンド・オーレイズ→
・クロスインパクター→デュアライズ・ストライク
・セブニッシュフリップ→選択可能
・シーヴァル・ディーバ→
・
・
・
・
・
・イモータルヴァーツ→
・ブレイク・セリオン→
・
・デュアルリンク レベル8→レベルMAX
・
・
・
・ベラスティ・ニー→グラッセル・ゼイリアス
・ジェスター・タロス
・ファイティングスラッシュ レベル5→レベルMAX
・
・
・レコメンド・スート→スート・アヴェニュー
・
・アイズオブセスティ→
・
・セルタレイト・ケルネイアー
・
・イグナイトブレイカー レベル1→レベル5
・ナイフズタクト レベル5
・フェイローオブスロー レベル6→レベルMAX
・スパイラルエッジ
・セルタレイト・ヴァラエーナ
・ダースティ・クラッチ レベル6
・トーテン・タンツ→マシニクル・リブラ
・ヴィールシャーレ レベル3→レベルMAX
・ゲニウス・チャージャー レベル9→レベルMAX
・フローティング・レチュア レベル5→レベルMAX
・ムーヴセドナ レベル4→レベル8
・リトセンス・パラダズム→ミューサドール・パラダズム
・
・エクシリア・スライサー レベル4→レベル7
・アゼルライトパウンド→エトラウンズパウンド
・ミッシングブレイド レベル5→レベル8
・セルタレイト・ミュルティムス
・
・
・
・ピアッシングアーマー レベル1
・メタルレッグス
・クリティカルメナス レベル1
・ニトロスマッシュ レベル1
・デッドユアセイブ
・スラッシュハイド レベル1
・シャイニングムーヴ レベル1
・ラセルクロスアップ レベル1
・クイックスピン
・
・コラプションスマッシャー
・
・トルクチャージ レベル1
・ヴァーミンガム・スナッチャー
・ソニック・アサルト レベル1
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
振り分けられるステータスポイントが、ウェザエモン戦の前に獲得していた分を含め、300を超えていたのもそうだが、此迄育成してきたスキル達が
そして何よりも、自身のPNに天津気と入っているのがヤバい。ウェザエモンから名を襲名した事を意味する称号が有るが、其の影響だろうか?何にせよ、大々的には口に出せない名前だ。
「………気を取り直して、報酬確認と行きましょうか」
真化に使われている『折れたバンガード』は一旦置いておくとして、ペッパーは最初に一冊の本状のアイテム【世界の真理書『墓守編』】から確認する。
「えっと……ウェザエモン・天津気さんの背景ストーリーや、攻略法を記した攻略本か。成程……えっ?」
墓守編の文章を見ていた時、ペッパーが見たのはユニーク
「ペンシルゴンに要相談案件だなコレは……」
一式装備を秘匿する上でも、ウェザエモンから魂と名を継承した者として彼を理解する為にも、真理書は必要不可欠。此れは隅々まで読み返す必要が有るだろう。
「次は……【
アイテムインベントリから取り出すは、淡い蒼空色の晴れ渡る空を思わせる、光のラインが走るボール状のアイテム。どんな効果を内封しているのか、早速アイテムの効果や内容をチェックした。
・
神代の技術習得において、革命的と謳われた記憶装置。所持者と共に歩み、所持者の技能習得傾向を読み解く事により、球状の装置のロックが解除された時、所持者の最も必要とする技能を直接習得出来る。
解読及び習得には、大いなる神代の設備が必要。
「……大いなる神代の設備ね。普通の方法じゃ解読出来ない代わりに、解読時に一番必要となるスキルを、レベルやら関係無しで習得出来るのか。覚えるスキルは弱点保管か長所補強か、其の時まで楽しみにしておこう」
アイテムインベントリに極天を収納し、いよいよ最後となる報酬にして、サンラクが大至急確認せよと言っていた、ヤバいと思われる【
・
格納空間への鍵であり扉でもある神代の時代においても一部の者のみが持っていた、特殊な腕輪型アクセサリー。装着した時点でアクセサリー欄を1つ消費するが、装着者がPKされても略奪されない。魔力を消費する事で格納空間内へと転移可能。
空間拡張術式携帯アクセス装置。神代において、肉体情報と同期することで一体化し、装着者の『身体の一部と成る』此の道具は、携行可能な『最小のシェルター』であり、許容の限界を持たぬ『無尽蔵の倉庫』である。
容量制限:無し
格納限界:縦横高さ50mまでの非生物
「要するに、此の中に入れたアイテムや装備は奪われないし、おまけに許容限界が無いって事は、此処に天将王装と大天咫、アイテムやらを入れておけば、万が一PKされても強奪されずに済む訳か」
バックパッカーとして、アイテムインベントリの限界を取っ払い、アイテム数をカンストしてもインベントリアに入れておく事により、いざという時に備えて準備出来る。
しかし最後の報酬にしては、効果が地味で有るように見えてしまうが、シェルターと表記されている事から、MPを対価に逃げ込める『安全装置』と捉えられるだろう。
取り敢えずは格納空間へ転移するのに、一回毎に何れくらいのMPを消費するのか、其れを確かめなくてはならない。ステータスポイントをMPに振り込む数値は、何度も試して模索する事に決めた。
アクセサリーの致命兎人形を外し、左手首に格納鍵インベントリアを装着。其の機能を起動させると、自身を光が包み込んで、目の前に広がるは真っ白に広がる地平線。そして━━━━━━4体の機械の獣とSFパワードスーツ、11種類の未来的武装が商品のように陳列し、ペッパーを出迎えたのだ。
「………なんじゃこりゃあ………!?」
ペッパーは直ぐに、ペンシルゴン・オイカッツォ・サンラクへと、Eメールで中身を確認したと伝え。そうして格納空間から兎御殿に戻ると、返信メールが届く。
内容は『今日の午後5時にサードレマ、蛇の林檎に全員集合』とのメール。其れに返信をしていると、ビィラックがペッパーに声を掛けてきた。彼女曰く━━━━
「ペッパー、オヤジがワリャを呼んでたけぇ!ワリャが渡した『墓守の御仁が遺して逝った魂』と、『夜の帝王の残照を刻んだ包丁』が、とんでもない武器に成りおったわ………!」
━━━━━と。
其の時は訪れる