走り続ける勇者は
「ペッパーさん、新しいスキルを習得したって本当?」
「ストーム・ワイバーンの素材、分配するわね~」
「で、ペッパー君。あのストーム・ワイバーンを討伐して、君は何を手にしたの?」
「ぼ、僕も……気になります……!」
「通常種とは異なる感じでは有りましたが、二つ名持ちという訳では無いようですね」
「皆さん落ち着いて、ちゃんと話しますから」
移動しながらもイーディスが課す試練は終わっておらず、威風堂々討伐から休む間も無く、此れで通算50回目に到達するレベルカンスト超えモンスター達の襲来を退けながら、ペッパーはパーティーメンバーに説明していく。
「どうやらシャンフロには、エクゾーディナリーモンスターと呼ばれる『特殊な出自を持つモンスター達』が居るようで。其れを討伐する事で、其のモンスターの持つ力を、自身のスキルとして行使可能になるみたいです。
名前が『
偉風導動のスキルは非常にシンプル、剣へ竜巻という『強力な風属性効果を付与する』物だ。一見すれば其れだけ?と思われてしまうが、此の手の能力は『応用力』に富んでいる事が、御約束レベルで決まっている場合が多い。
竜巻の出力や威力の調整は出来るか?
短剣や大剣といった武器でも対応可能か?
剣武器の二刀流でも発動可能か?
考えたなら、片っ端から試してみたくなるのも必然である。
問題はやはりと言うか、不世出の奥義特有の再使用時間の長さ。五分間の間に限り、現時点の敏捷数値を三倍+スタミナ減少無効効果の
「其のモンスターの生態に関するスキルね………」
「遭遇時のアナウンスで解ると思うので、探してみるのも良いと思います」
「其れにしても、良い筋肉だったわねぇ威風堂々ちゃん。何時か一人で討伐してみようかしら?」
モンスター達の襲来を退けつつ、歩みを進めていく一向の視界に、大きな円上に出来た窪地と瓦礫の山々が山脈の如く連なったフィールドが見えてきた。
「あ、ペッパー君。此の先にエリアボスが待ってるんだ」
「
「じゃあ私が」と挙手して答えるはAnimaliaだった。
「名を『
「え、じゃあ魔法職のプレイヤーは……」
「残念ながら弓系統を扱えるプレイヤーの援護か、空中を走ったり飛び跳ねられる前衛職プレイヤー無しだと、確実に『詰む』わね。私やレーザーカジキさん、そしてポポンガさんは魔法職である以上、アレに対する有効打が無いわ」
やはりフィフティシアに到達する最後のエリアボスともなれば、一癖や二癖は有る上に駄目押しで純魔御断りと来た。
「俺は威風堂々討伐時に、空中関連のスキルを軒並み使った反動で、何れも再使用時間突入中だからなぁ……」
「空中を飛び回ってるとなると、私やアイトゥイルちゃん、マッシブダイナマイトさんは地上に落とさないと手が出せない。純魔はユザパの特性で駄目……となると、だ。撃墜作戦の鍵はSOHO-ZONE、君が握っている」
「まぁ……でしょうね。任せて下さい、キッチリ墜落させてみせますよ」
パーティーのフィフティシア入りの是非を、一手に背負う事になったSOHO-ZONEは、両頬をピシリと叩いて集中力と気合を入れ直し。全員がエリアボスの待つフィールドに脚を踏み入れた瞬間、目の前の瓦礫の色に混ざっていた飛竜がヌルリと姿を現した。
全長は7m前後のRPGでよく見掛ける飛竜型のモンスター、尻尾の先端にはフックショットに酷似した形状、頭部には蟀谷の辺りから、鬼の角めいた物が2本生えている。
「アレがユザーパー・ドラゴンか…!」
「えぇ。因みにユザーパー・ドラゴンの素材を用いて作った防具には、迷彩効果が付与されているので遠距離職のプレイヤーの間では、『持っていれば局所的に役立つ』と評価を受けています。さぁ、来ますよ!」
『各員、戦闘態勢!』
SOHO-ZONEの一声をトリガーに、ユザーパー・ドラゴンが翼を広げて天に舞い、口から火球攻撃を吐き出し襲い掛かったのを見て、ペッパーが火球を聖盾イーディスで受け流すようにして凌ぎ、エリアボスとの戦いが幕を開けたのだった………。
ユザーパー・ドラゴン。
地上に数分間降りる以外、其の殆どを飛翔状態で戦う此のモンスターは、空中関連や投擲スキルに遠距離物理攻撃持ちの役職者が居なくては、通常での討伐に一時間程度も時間を持っていかれてしまう。
そう、
「落としました!頼みます!」
「任せろ、マッシブダイナマイトさん!行きますよ!」
「御願いねぇ」
ボウガンを構え、地上から幾度も弓を打ち続けたSOHO-ZONEによって、翼膜に幾十の穴を穿たれた簒奪者が遂に地上に落ちてきた。
「ウフフフ……タスラム・フィスト、えいっ♪」
ペッパーのスキル『ストロング・キャリアー』によって運送されたマッシブダイナマイトの拳が、地上に墜落した翼竜の首に突き刺さり、およそ79度に渡って其の首をへし曲げる。
『ゴビォ……バァ……!?』
「あらあら……此れでも『最大火力』は取れなかったわぁ……」
「今だ、近距離職全員攻撃ぃぃぃぃぃぃぃ!」
古今東西狩りゲーのラスボスだろうと通用する、数的優位を用いた戦法『袋叩き』を近距離職プレイヤーが担当。マッシブダイナマイト・ペンシルゴン・アイトゥイル・ペッパーの攻撃が飛竜に突き刺さり、か細い断末魔の呻き声を上げたユザーパー・ドラゴンは、其の身を構成するポリゴンを散らしていく。
「ユザーパー・ドラゴンよ。空を舞い上がる飛竜よ。今回は複数人で戦ったが、次に相対す時は一対一での空中戦をしよう」
ペッパーの言葉を受けた瞬間、ユザーパー・ドラゴンは消滅。そしてペッパー・アイトゥイル・レーザーカジキは、此のエリアで何度目かになるレベルアップを果たした。
ペッパーはアイトゥイルとポポンガを愉快合羽の中に避難させ、一向は遂に現時点でシャンフロの最後に到達出来る街たる『フィフティシア』に着き。其の門を潜り抜けた瞬間、ペッパーの目の前でリザルト画面が表示される。
『勇者は聖盾の課す試練を乗り越えた』
『
『ユニークシナリオ【勇ましの試練:聖盾之型】をクリアしました』
『七つの街を渡り、極星大賢者の課した試練を乗り越えた』
『ユニーククエスト【想いの御手は、境界線を超えて】が進行しました』
シャンフロ最後の街、到着
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PN:ペッパー【
レベル:77
メイン
サブ
体力 125 魔力 50
スタミナ 140
筋力 150 敏捷 140
器用 125 技量 125
耐久力 6051 幸運 52
残りポイント:83
装備
左:
右:リュカオーンの
両脚:無し
頭:ライノベレーの帽子(耐久力+350)
胴:
腰:発掘研磨腰帯【古兵】(耐久力+400)
脚:烈風竜印のズボン(耐久力+300)
アクセサリー
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所持金:51,640,000マーニ
・
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致命武技
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スキル
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・ブルズアイ・スロー
・フィーバー・シャイニング
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・レーアドライヴ・アクセラレート
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・
・アドヴェイン・スロー
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・プレジデントホッパー
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・ドミノチェイン・ストライカー
・トルネードレッグス レベル4→レベルMAX
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・デュアルリンク レベルMAX
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・グラッセル・ゼイリアス
・ダイズン・ストンプス
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・スート・アヴェニュー→
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・セルタレイト・ケルネイアー
・フォートレスブレイカー
・スラッシング・ファンファーレ レベル1
・スパイラルエッジ
・セルタレイト・ヴァラエーナ
・ダースティ・クラッチ レベル6→レベル9
・マシニクル・リブラ
・ヴィールシャーレ レベルMAX
・
・ミューサドール・パラダズム
・
・エトラウンズパウンド
・セルタレイト・ミュルティムス
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・ピアッシングアーマー レベル4→レベル9
・アイアンレッグス→フルメタルレッグス
・クリティカルメナス レベル3→レベル7
・ニトロスマッシュ レベル4→レベルMAX
・デッドオブスリル
・スラッシュハイド レベル2
・シャイニングムーヴ レベル3→レベル9
・ラセルクロスアップ レベル4→レベルMAX
・シャープターン→選択可能
・
・ディムセインスマッシャー→ホォロルゥクスマッシャー
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・トルクチャージ レベル5→レベルMAX
・ヴァーミンガムスナッチャー
・ソニック・アサルト レベル4→レベル8
・メタルフィスト→アイアンフィスト
・アクロバット レベル1→レベルMAX
・ストロング・キャリアー
・サーファー・スロープ
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・
・ガードバッシュ レベル1
・アサイラムサイン
・シールド・スティーブ
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・プロテクト・スマッシュ
・ゲイルサベージ
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