最後の試練
ペッパーと黒ペッパー。四度目であり、最後の戦いである此の一戦は、ペッパーにとっては絶対に落としたくない戦いでもある。
「フッ!」
『………!』
左手に握る
黒ペッパーが右拳で繰り出したハンド・オブ・フォーチュンを、イーディスと共にプロテクト・スマッシュで迎え撃って弾き飛ばす。
だが、黒ペッパーも直ぐ様レディアント・ソルレイアに切り替えて、其の手に兎月【暁天】から
「ッ!」
『自身が再現した疑似断風を囮に、レーアドライヴ・アクセラレートで移動、
「読み合い含めて、高度になってんなぁ!黒い俺ェ!!!」
スピードタイプの敵を殺す方法?簡単だ。動き出される前に、超至近距離での戦闘に持ち込めば良い。
「対抜刀術奥義━━━━━!」
グランシャリオを上空に投げ、アガートラム・ドュヨンペイル・タイフーンランペイジを起動。
アガートラムは自身の幸運を参照する拳撃スキルで、クリティカル判定が出ればダメージ補正が入り。
ドュヨンペイルは技量の数値を参照、ヒット時に状態異常を付与する打撃スキル。
タイフーンランペイジは筋力と敏捷を参照する格闘スキルだ。
幸運戦士のサンラクに比べれば、アガートラム自体の威力は天と地の差だが、ドュヨンペイルとタイフーンランペイジで補強して、彼方が握る刀の柄を殴り飛ばせるなら、十分な火力であり。
「サンラク参考!打たせる前にパイルバンカー!!」
今も尚、記憶に根付く墓守のウェザエモンとの戦闘。第二段階で断風を繰り出さんとした、彼の大太刀の柄を殴り付け、吹っ飛ばして封じた動きを模倣、黒ペッパーが抜き放たんとした黒鉄丸改九の柄を、渾身の一撃で其の手より引き剥がす。
「しゃおらぁ!」
攻めの姿勢は止めない。フルメタルフィスト起動でペッパーは拳を硬化、裏拳と
殴り飛ばされた黒鉄丸に変わり、
「ぐふっ…!」
体力が今の一撃で1/7まで減らされてしまい、黒ペッパーは其のまま、ドリルピアッサーに繋げようとする。だが黒ペッパーは上空から落ちてくるグランシャリオに気付き、攻撃に繋げず其のまま後ろへバックせんとして。
「逃がさ……無いっ!」
左足で黒ペッパーの右足を踏み付け、投げていたグランシャリオをキャッチ。黒ペッパーが白磁の短刀改五を構えてパリィ態勢に入るが、そんな事知った事かと言わん勢いで、
黒ペッパーが構えた短刀によって受け止められる瞬間、ペッパーは保有する
強大な一撃に怯みながらも、黒ペッパーは鬼蹴りを使い、ペッパーはガード行動を加速させる『シールド・スティーブ』でイーディスを
(反撃は出来たが、問題は此処からだ………。俺がFM'sクリサリスを倒した時、トドメに使ったのは兎月【暁天】の専用スキル。アレを使うには、クリティカルで王撃ゲージを200%まで蓄積し、叩き込まなきゃならない。其の間、装備しているイーディス&グランシャリオが使えないとなれば、不意の事故で倒される可能性も出てくるな……!)
ウツロウミカガミ起動。其の場に
彼方が残像に目を捕らわれている隙に、
白い閃光を纏い、兎月【暁天】を左手に。オブジェクトになった事で右手に握る事が出来た、聖盾イーディスを右手に掴み、
セルタレイト・ケルネイアーを使い、壁より跳躍。残像が消えた事でヘイトが戻った刹那、高潔度と歴戦値を参照する鎚武器系スキル『
其れ等をイクス・トリクォス並びにマーシフルチャージャーで補強しつつ、黒ペッパーの顔面にクリティカルで一撃を叩き込み、後頭部から黒の己をステージへ打ち倒す。同時に王撃ゲージは、45%まで上昇した。
「武器の都合上、あまりチンタラ出来ないんでな………合計270%のゲージを貯めさせて貰うぞ、黒い俺!」
黒ペッパーが武器を聖盾イーディスに切り替えて、ペッパーは兎月【暁天】を握り締める。
戦いは新たなステージへ突入していく………。
戦え、勇者よ