VR初心者ゲーマーが往くシャングリラ   作:ガリアムス

283 / 1075


八時だよ、全員集合




狼達は水晶に集い、最後の街を目指して進む

午後八時の三分前。シャンフロ第8の街・エイドルトの蛇の林檎・水晶街支店の一室にて、リーダーのペッパー及びサブリーダーのアーサー・ペンシルゴンを除く、クラン: 旅狼(ヴォルフガング)のメンバー達が集合していた。

 

「ペッパーとペンシルゴン、未だに来ないんだけど」

「リアルで何か有ったら連絡の一つや二つ入れる筈なんだが………」

「遅れたら厳罰に処す必要があるねぇ……」

「だ、大丈夫でしょうか……」

 

京極(キョウアルティメット)とオイカッツォ、マントの中にエムルを隠したサンラクが、あの二人にどう処罰を与えようかと悪巧みをし、箱に擬態したシークルゥを背負った秋津茜(アキツアカネ)は、純粋に心配していた。此のままやる事も無いし、暇を持て余しているのもと考えたサンラクは、今の自分のステータスとスキルを今一度確認するべく、画面を開く。

 

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

PN:サンラク

 

 

レベル:99

 

 

メイン職業(ジョブ):傭兵(二刀流)

サブ職業(ジョブ):無し

 

 

 

体力 60 魔力 50

スタミナ 170

筋力 150 敏捷 160

器用 130 技量 125

耐久力 9003(+9002) 幸運 209

 

 

残りポイント:0

 

 

 

 

装備

 

左:無し

右:無し

両脚:リュカオーンの呪い(マーキング)

 

 

 

頭:凝視(ぎょうし)鳥面(ちょうめん)(耐久力+2)

胴:リュカオーンの呪い(マーキング)

腰:金晶腰衣(エクザクロス.ベルト)(耐久力+9300)

脚:リュカオーンの呪い(マーキング)

 

 

 

アクセサリー

 

 

格納鍵(かくのうけん)インベントリア

瑠璃天(ラピステラ)星外套(せいがいとう)

封雷の撃鉄(レビントリガー)(ハザード)

兇嵐帝痕(イデア=ガトレオ)(スペリオル)

・ダイナボアドール(スタミナ回復時間短縮:小)

 

 

1,872,611マーニ

 

 

致命武技

 

 

致命秘奥(ヴォーパルひおう)【ウツロウミカガミ】

致命秘奥(ヴォーパルひおう)【サキガケルミゴコロ】

致命剣術(ヴォーパルけんじゅつ)半月断(はんげつだ)ち】漆式

 

 

 

 

スキル

 

 

百閃の剣(ヘカトン・スラッシュ)

鋭結点睛(えいけつてんせい)

・フォーミュラ・ドリフト レベルMAX

真界観測眼(クォンタムゲイズ)

・アガートラム レベルMAX

・トライアルトラバース レベルMAX

・マシンガンスタンパー

王壥粉砕(キングス・ドミネイト)

戦鬼の瞳(オーガストアイズ)

・ティルガブレイク レベル1

鞍馬天秘伝(くらまてんひでん)

・グラビティゼロ レベルMAX

・ダーティ・ソード レベル1

・フリットフロート

月狼の誇り(マーナガルム・プライド)

壱撃双斬(いちげきそうざん)

・ボルテックスムーヴ

狼王の威光(ルゥヴルフ・クルムシス)

全霊喚起(ぜんれいかんき)

・ブラストアップ レベル1

・ドゥームバスター

・ストリームアタック

・アルシャダーム レベル1

・バーンアウト レベル1

・ライオットアクセル レベル1

・ストライクアウト レベル1

・ハリケーン・ハルーケン

・エントラウス・ブロッション

戦極武頼(せんごくぶらい) レベル1

・インスタンス・ディオット

包囲無双(ほういむそう)

・ルーパス・アサイラム

・ニトロテック・チャージ レベル1

一振両断(いっしんりょうだん)

・ウォーロック・ティーン レベル1

突刃追撃(ディア・ガジェット)

劉棍打(りゅうこんだ) レベル1

棍閃先斬(こんせんせんざん)

・パーシスタンド

剣舞(けんぶ)紡刃(ぼうじん)

・メロスティック・フット

・テンカウンター

鎚撃(ついげき)鉄砕(てっさい)

燐砕拳(りんさいけん) レベル1

・パドロン・スロー

・フローティング・レチュア レベル1

・ゲニウス・チャージャー レベル1

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 

 

水晶巣崖での周回の中で、アクセサリーを用いた場合の立ち回りや、合成したスキルの威力・性能確認を続けた事で、来る大型アップデート後のレベルキャップ解放に向けての準備も万端。

 

しかし先ずは、クターニッドに関わるユニークシナリオの攻略からだと、意識を切り替えた其の時。部屋の扉を開けて、息を切らして額に汗を滲ませたペッパーが、ペンシルゴンをお姫様抱っこしながら部屋に入ってきて。ひょこっと旅人のマントの中から顔を出した、アイトゥイルと共に言った。

 

「皆、すまん遅れた!」

「待たせたみたいなのさ」

「遅刻ギリギリだったねぇ、御二人さん。デートしてたのかい?」

「随分進展してるようだがァ~、一体何処まで行ったんだ~~~???ん~~~~???」

「ウフフ…なぁいしょ♪」

「余計気になるんだよねぇ、そう言われちゃうと」

「ペッパーさん、ペンシルゴンさん!待ってました!」

 

ペンシルゴンを下ろし、ペッパーは皆を見つめて言った。

 

「今日の午後九時までに、イレベンタル到着を目指す。そしてイレベンタルのシンボル『朽ちた巨剣像』で、今回の行軍に参加表明を示した『助っ人』と合流、其のままフィフティシアに向かうよ」

「助っ人?プレイヤー?」

「まぁ行けば解るよ、カッツォ君。飛びっきり頼もしい助っ人だからね」

 

パチンとウインクをしたペンシルゴンに、外道三人と光属性少女は首を傾げ。そして世界を旅する気高き狼達は、ユニークモンスター・深淵のクターニッドに続く、ユニークシナリオ受注の為に行動を開始するのだった…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エイドルトとイレベンタルの間を繋ぐエリア、去栄(きょえい)残骸遺道(ざんがいいどう)を駆け抜ける旅狼一同は、現在運送力に優れたペッパーが其所迄のスピードとスタミナがない、オイカッツォと京極の二人を、自身のスキル『マッシライズ・キャリー』を使って運び。

 

元々走るのが好きだという秋津茜は、未だに箱擬態を続けるシークルゥと共に。機動力に優れたサンラクは、エムルを肩に乗せ。ペンシルゴンはペッパーから預かった、アイトゥイルを頭に乗せながら、機械と戦いの跡地をただひたすらに、道中の敵をガン無視しながら全速力で走っていた。

 

「いやぁ、楽チン楽チン」

此の世界(シャンフロ)でも、人力車みたいなのを体験出来るなんてね。クランリーダー様々だ」

「あーくんが少しでも早く、目的地のイレベンタルに着けるようにする為の方法だから、感謝してね京極ちゃんとカッツォ君?」

「まぁまぁ、早く辿り着きたいのは事実だから……」

 

残骸の大地を駆け抜け、サンラクを先頭に走り続ける一同の視線の先に、円状のバトルフィールドと少し大きな残骸の山が見えてきた。

 

「お、ペッパー!アレがそうか!?」

「あぁ!彼処にエリアボスの、オーバードレス・ゴーレムが居る!」

「巨大ボスって話だけど……実際何れくらいのデカさなの、ペッパー?」

「見れば解る、さぁ行くよ!」

 

全員がエリアボスとのバトルフィールドに入った瞬間、其れは音を立てて競り上がる。其の身に錆びけた鉄や重機を纏い、四足歩行の巨大エリアボスたる『オーバードレス・ゴーレム』が、クラン:旅狼一向の前に其の姿を現す。

 

「で……でけぇとは聞いたが……、コイツはちょっとした『山』じゃねぇか……!?」

「おっきいですわ!御城みたいですわ!」

「うわぁお………、どうやって切り崩そうか」

「何時見てもデッカイねぇ~」

「まぁ、コイツに関しては『最速の倒し方』があるから、そんなに苦戦しないが」

「あぁ……、アレなのさね。ペッパーはん」

「足元から切り崩すしか無いかな、コレは?」

「でっかいアスレチックみたいですね!」

「アスレチック……なるものは解らぬが、登山のようなもので御座るか?秋津茜殿よ」

「想い想いのコメントありがと……全員散開!投擲攻撃が来たぞ!」

 

十人十色の反応を示した直後、オーバードレス・ゴーレムが身体に引っ付いた瓦礫達を、重機クレーンを使って投擲攻撃を開始したのを見たペッパーの一言を合図とし、狼達は散開する。

 

そしてペッパーはオイカッツォと京極を下ろし、一足先にオーバードレス・ゴーレムへと走り出し、エムルを秋津茜目掛けて投擲したサンラクを、全速力で追い掛けて行く。

 

「お、ペッパー!もしかして『アレ』をやるつもりか!?」

「其のまさか、サンラクの言う『アレ』をする!」

「んじゃ、そっちは左側やれるか!」

「任された!右頼むぜ、サンラク!」

 

オーバードレス・ゴーレム最速討伐の為、軽戦士ビルドたるペッパーとサンラクの二人が、両側からエリアボスへと肉薄しに行く。

 

目指す目標は唯一つ。オーバードレス・ゴーレムが出現(ポップ)する度に、必ず(・・)共通して存在する『巨大ホイール』。

 

其れを支える柱を破壊し、シャンフロの誇る物理エンジンによって発生する、重力を用いた大質量の盥落としこと『脳天鉄槌ルート』を完遂させる為に。

 

「行こうか、サンラク!」

「おうよ、ペッパー!」

 

 

 

 

 

『『一分以内でブッ潰すッッッッッ!!!』』

 

 

 

 

 

 






泥人形をブッ飛ばせ


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。