八時だよ、全員集合
午後八時の三分前。シャンフロ第8の街・エイドルトの蛇の林檎・水晶街支店の一室にて、リーダーのペッパー及びサブリーダーのアーサー・ペンシルゴンを除く、クラン:
「ペッパーとペンシルゴン、未だに来ないんだけど」
「リアルで何か有ったら連絡の一つや二つ入れる筈なんだが………」
「遅れたら厳罰に処す必要があるねぇ……」
「だ、大丈夫でしょうか……」
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PN:サンラク
レベル:99
メイン
サブ
体力 60 魔力 50
スタミナ 170
筋力 150 敏捷 160
器用 130 技量 125
耐久力 9003(+9002) 幸運 209
残りポイント:0
装備
左:無し
右:無し
両脚:リュカオーンの
頭:
胴:リュカオーンの
腰:
脚:リュカオーンの
アクセサリー
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・ダイナボアドール(スタミナ回復時間短縮:小)
1,872,611マーニ
致命武技
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スキル
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・フォーミュラ・ドリフト レベルMAX
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・アガートラム レベルMAX
・トライアルトラバース レベルMAX
・マシンガンスタンパー
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・ティルガブレイク レベル1
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・グラビティゼロ レベルMAX
・ダーティ・ソード レベル1
・フリットフロート
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・ボルテックスムーヴ
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・ブラストアップ レベル1
・ドゥームバスター
・ストリームアタック
・アルシャダーム レベル1
・バーンアウト レベル1
・ライオットアクセル レベル1
・ストライクアウト レベル1
・ハリケーン・ハルーケン
・エントラウス・ブロッション
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・インスタンス・ディオット
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・ルーパス・アサイラム
・ニトロテック・チャージ レベル1
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・ウォーロック・ティーン レベル1
・
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・パーシスタンド
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・メロスティック・フット
・テンカウンター
・
・
・パドロン・スロー
・フローティング・レチュア レベル1
・ゲニウス・チャージャー レベル1
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水晶巣崖での周回の中で、アクセサリーを用いた場合の立ち回りや、合成したスキルの威力・性能確認を続けた事で、来る大型アップデート後のレベルキャップ解放に向けての準備も万端。
しかし先ずは、クターニッドに関わるユニークシナリオの攻略からだと、意識を切り替えた其の時。部屋の扉を開けて、息を切らして額に汗を滲ませたペッパーが、ペンシルゴンをお姫様抱っこしながら部屋に入ってきて。ひょこっと旅人のマントの中から顔を出した、アイトゥイルと共に言った。
「皆、すまん遅れた!」
「待たせたみたいなのさ」
「遅刻ギリギリだったねぇ、御二人さん。デートしてたのかい?」
「随分進展してるようだがァ~、一体何処まで行ったんだ~~~???ん~~~~???」
「ウフフ…なぁいしょ♪」
「余計気になるんだよねぇ、そう言われちゃうと」
「ペッパーさん、ペンシルゴンさん!待ってました!」
ペンシルゴンを下ろし、ペッパーは皆を見つめて言った。
「今日の午後九時までに、イレベンタル到着を目指す。そしてイレベンタルのシンボル『朽ちた巨剣像』で、今回の行軍に参加表明を示した『助っ人』と合流、其のままフィフティシアに向かうよ」
「助っ人?プレイヤー?」
「まぁ行けば解るよ、カッツォ君。飛びっきり頼もしい助っ人だからね」
パチンとウインクをしたペンシルゴンに、外道三人と光属性少女は首を傾げ。そして世界を旅する気高き狼達は、ユニークモンスター・深淵のクターニッドに続く、ユニークシナリオ受注の為に行動を開始するのだった…………。
エイドルトとイレベンタルの間を繋ぐエリア、
元々走るのが好きだという秋津茜は、未だに箱擬態を続けるシークルゥと共に。機動力に優れたサンラクは、エムルを肩に乗せ。ペンシルゴンはペッパーから預かった、アイトゥイルを頭に乗せながら、機械と戦いの跡地をただひたすらに、道中の敵をガン無視しながら全速力で走っていた。
「いやぁ、楽チン楽チン」
「
「あーくんが少しでも早く、目的地のイレベンタルに着けるようにする為の方法だから、感謝してね京極ちゃんとカッツォ君?」
「まぁまぁ、早く辿り着きたいのは事実だから……」
残骸の大地を駆け抜け、サンラクを先頭に走り続ける一同の視線の先に、円状のバトルフィールドと少し大きな残骸の山が見えてきた。
「お、ペッパー!アレがそうか!?」
「あぁ!彼処にエリアボスの、オーバードレス・ゴーレムが居る!」
「巨大ボスって話だけど……実際何れくらいのデカさなの、ペッパー?」
「見れば解る、さぁ行くよ!」
全員がエリアボスとのバトルフィールドに入った瞬間、其れは音を立てて競り上がる。其の身に錆びけた鉄や重機を纏い、四足歩行の巨大エリアボスたる『オーバードレス・ゴーレム』が、クラン:旅狼一向の前に其の姿を現す。
「で……でけぇとは聞いたが……、コイツはちょっとした『山』じゃねぇか……!?」
「おっきいですわ!御城みたいですわ!」
「うわぁお………、どうやって切り崩そうか」
「何時見てもデッカイねぇ~」
「まぁ、コイツに関しては『最速の倒し方』があるから、そんなに苦戦しないが」
「あぁ……、アレなのさね。ペッパーはん」
「足元から切り崩すしか無いかな、コレは?」
「でっかいアスレチックみたいですね!」
「アスレチック……なるものは解らぬが、登山のようなもので御座るか?秋津茜殿よ」
「想い想いのコメントありがと……全員散開!投擲攻撃が来たぞ!」
十人十色の反応を示した直後、オーバードレス・ゴーレムが身体に引っ付いた瓦礫達を、重機クレーンを使って投擲攻撃を開始したのを見たペッパーの一言を合図とし、狼達は散開する。
そしてペッパーはオイカッツォと京極を下ろし、一足先にオーバードレス・ゴーレムへと走り出し、エムルを秋津茜目掛けて投擲したサンラクを、全速力で追い掛けて行く。
「お、ペッパー!もしかして『アレ』をやるつもりか!?」
「其のまさか、サンラクの言う『アレ』をする!」
「んじゃ、そっちは左側やれるか!」
「任された!右頼むぜ、サンラク!」
オーバードレス・ゴーレム最速討伐の為、軽戦士ビルドたるペッパーとサンラクの二人が、両側からエリアボスへと肉薄しに行く。
目指す目標は唯一つ。オーバードレス・ゴーレムが
其れを支える柱を破壊し、シャンフロの誇る物理エンジンによって発生する、重力を用いた大質量の盥落としこと『脳天鉄槌ルート』を完遂させる為に。
「行こうか、サンラク!」
「おうよ、ペッパー!」
『『一分以内でブッ潰すッッッッッ!!!』』
泥人形をブッ飛ばせ