封将殺しへ
※SEED FREEDOM………良かった。スパロボにもいつか来てくれ下さい
「よ、漸く付いたぞ…………」
「ゾンビ達に追われて大変でしたね……」
「酔伊吹を引き剥がしに使う事になるとはさ……」
「拙者のタケミカヅチは、追い払いの為に使う魔法では無いので御座るが……」
「だが、何とか奴等を撒いて来れた。さぁ、封将を倒すぞ」
反転都市ルルイアス・北エリア。アラバの情報によって此処に封将の一角、魔法攻撃無効能力を宿す存在が居ると判明しており、サンラク・
当然ながら目の前に在る、攻撃を反射させる塔は内部に罠が敷き詰められている可能性が極めて高い、というか明らかに罠な臭いしかしてこない。
「えー………という訳で、アラバは秋津茜・シークルゥを抱えて空を泳ぎ、俺はアイトゥイルを頭に乗っけて塔の壁を登ろうかと思います」
「サンラク……やはり君は『
「こんな成りだが、人間だぞオレ。理由としては、罠が敷かれてそうな道中を回避したいから。んじゃ、始めようか」
アラバが秋津茜を脇に抱えて空中を泳ぎ昇り、サンラクは敏捷系バフを盛り込んで跳躍からの壁蹴りで、一気に塔を駆け上がる。
そして一同が塔の外郭から内側を見た時に居たのは、塔の中腹より下の付近に在る広めのバトルフィールドに、まるで『天女』の如く在る人型の、されど明らかに『人』ではない者がいた。
ドレスとも羽衣とも見て取れる其れは、優美な貴婦人に見え。其の造形からモデルとなった生物は、流氷の天使やら氷の天使との異名を持つ、クリオネであると一目で此方に伝えてくる。
透明な寒天ゼリーに似た素材で、人の形を作ったかのような封将…………『クリーオー・クティーラ』は、此方に降りてきたサンラク・アイトゥイル・秋津茜・シークルゥ・アラバに気付き。ふわりと朗らかな笑みを浮かべ━━━━━。
「ヒエッ」
「姿を変えた……いや、違うで御座るな」
「成程『擬態』……なのさね」
「アレが封将、魔法攻撃を弾いてしまう者だ……!」
『アラバ、ガンバる。ワタシも、ガンバる』
「なぁんて言うか、人外好きが萌えそうなモンスターっすね」
「…………先ず俺が避けタンクで、あのクリオネ女の攻撃を探ってみる。秋津茜は万が一に備えて
「俺がか!?」
「そうだ。此のメンバーの中じゃ、今一番の火力持ちのお前に任せたい………っと!攻撃が来た、全員散開!」
作戦伝達の最中、クリーオー・クティーラの八本のバッカルコーンが蠢き、かなりの速度でサンラク目掛けて襲い掛かってきた所を
クリーオー・クティーラ。クリオネをベースにクターニッドの反転の力によって、人の
「うおおぉ!?」
「アラバ、此方に引き寄せろ!此のままじゃ捕まるぞ!」
『アラバ、もうスコしシタに!』
空を泳ぎバッカルコーンを避け、大太刀を振るって往なすアラバとネレイスに、サンラクが声を出す。バッカルコーンのスピードは厄介では有るものの、アラバ自身『
「アラバさん、サンラクさん!攻撃の隙を作ります!」
小太刀か包丁か、秋津茜が己の目の前で斬撃の軌跡を描くや、クリーオー・クティーラの背後にて斬撃の『幻影』が炸裂。バッカルコーンを背後に居るだろう新たな『敵』に対して放つが、其処には『何も居ない』。
サンラクも使った、
「ナイスだ、秋津茜!」
バッカルコーンの動きが、クリーオー・クティーラの動きが、水鏡の月によって一瞬止まり。其の一瞬の隙を突く様にサンラクが
己の胸に
『━━━━━━━━!!??!?』
「アラバ!両腕と尾鰭を斬り飛ばせ!」
「解った!行くぞおおおお!!」
胸に叩き付け十秒手前でサンラクが古雷を解除し、入れ替わる形でアラバが水中を泳ぐように加速。ネレイスが宿る
「今だァ、全員でフルボッコじゃあ!」
「魔人斬ッッッッ!」
「行くで御座る!」
「たぁぁぁぁ!」
「おおおおお!!!」
二羽の致命兎と半裸の鳥頭、一匹の鮫魚人とニンジャが最高火力を叩き付け、クリーオー・クティーラは身体を捩らせた後に、ポリゴンを崩壊させて爆発四散し。後にはクリーオー・クティーラの思われる素材と、『ブリオレットカットが施された掌サイズのペリドット』がドロップする。
「ボスドロップするんですね」
「みたいだな……にしても、何じゃ此の宝石は」
売れば大層な値段になりそうと思いつつ、サンラクは其れを拾い上げてチェックし━━━━━━言葉を失う。
クターニッドが振るう『━━━━』。其の黄緑光は生きとし生きる、全ての命の『━━』を反転させる。其の光からは、誰もが逃れる事は出来ない。
此のエネルギータンクは『八つ』在る………其等を全て揃え、正しき場所に納めて輪廻させし時に、深淵の盟主と力を分けた鎧は目覚めるだろう。
(わぁお。とんでもねぇ重要アイテム拾っちゃったよ………。こりゃアレだな、多分誰かさんのユニークシナリオが反映された結果だろうか…………。だがもっとヤベーのは、クターニッドの『反転』の力は『八種類』在るって事だ。
あのクリオネが魔法を無効化するってアラバは言ったから、他にも『スキル』を無効化する奴も確実に居る筈だ………。って事は、コレ以外にも宝閠が在るのか……一応探してみよう)
「サンラクさん、どうしましたか?」
「ん?あぁ、うん。此の宝石、結構重要なアイテムみたいでさ」
反転都市ルルイアスに在る、八つのエネルギータンク。内四つを封将各々が持っているとして、残りの四つは此の都市の何処に在るのだろうか?
其の刹那。クリーオー・クティーラが倒された影響か、塔が大きく揺れ始める。
「わわっ!?」
「な、何だぁ!?」
「い、いきなり何なのさ!?」
「此れは一体………!」
プレイヤーとヴォーパルバニー達が揺れに驚く中、空中に浮かび上がったアラバが、吹き下ろし部分から塔の内部を見ると、クターニッドの眷属として動く半魚人達がワラワラと殺到して来たのである。
「サンラク!奴等が塔の中に雪崩れ込んできたぞ!?」
「中ボス倒したら、此処はもうバトルフィールドじゃねぇってかい………!!ドロップアイテムは拾ったな!?さっさと脱出するぞ!」
秋津茜とシークルゥはアラバに抱えられ、サンラクはアイトゥイルを頭に乗せて、クリーオー・クティーラの塔から空中に飛び出し脱出するのだった…………。
其れは他愛もない姉妹喧嘩
報・連・相の欠如からなるモノ。
或いは姉より先んじた妹に対するモノ。
そして横暴な特権の行使に対する、少なからずの抵抗であり。
恋する乙女の恋路を邪魔する者は、等しく馬に蹴られる
そして馬が居なかった為に、妹が
『玲ッッッッ!』
「私は……!姉さんの付属部品でもなければッ!!リードで繋がった犬でもありませんッ!!!」
其れは他愛もない姉妹喧嘩の筈
だがそれは、漆黒の狼の。シャングリラ・フロンティアの一つの『クラン』にとっての。致命的な破綻であったのだから……………。
落としたのは、一式装備のエネルギータンク。
そして、頂点が割れる
着電300件でレジギガスちゃんがキレた