クターニッドの撃破が伝わる
※短い&今章のエピローグです
同時刻、現実世界・ユートピア社の地下10階の原典閲覧室。
シャングリラ・フロンティアという世界の、全てを知る
シャングリラ・フロンティアの創世神たる
「………………はぁぁぁぁ………………。
深淵のクターニッドの撃破によるクリアリザルト画面には、堂々の『S』の表記が映る。クターニッドのサーバーからの『新しい聖杯の解放と難易度上昇の申請』を受けて、水と油より仲が悪い
二人による承認によって力を解き放ったクターニッドは、十人のプレイヤーと五人のNPCに一匹のイレギュラーにより、此の瞬間を以て討伐された。よりにもよって、大型アップデートが残り『一週間後』に控えている状況下に………………である。
「ペッパー………やはりコイツは『危険』な存在だわ」
年代物のディスプレイ、其のキーボードをカタカタと叩きながら、画面に表示するはクターニッドを相手に
ワールドストーリーを動かす為に、
「ただ今回の戦いで『深淵を見定む蛸極王装を纏った状態のペッパー』のデータは手に入った。『オルケストラ』にも観測データは蓄積積み………えぇ、えぇ………『良い感じね』、フフフフフ…………!」
ペッパーへの対策としてデータを書き換え、オルケストラサーバーに封印していた『
「本来は影法師の試練時点で躓かせたかったけど………。進行した物は戻らないし、やるなら徹底的にやると決めた以上、抜かりはしないわ」
何時の日かペッパーが『冥響のオルケストラ』へと挑む時、奴がどんな感想を抱くのかと北叟笑みつつ、彼女はディスプレイを操作して『あるアイテム』を見、そして『あるモンスター』へと語り掛ける。
「フフフフフ…………。クターニッドを此の時点で倒されたのは、私からしたら割と不快なのだけど…………アップデート前に第三段階へ進められたのは、ほんのちょっとの『幸運』かしらね?」
彼女の視界には『金色の龍王』と『五色の竜』、そして『SFチック漂う瞳のアイテム』が映っている。其のアイテムの名を『
「
創世の言葉に、ジークヴルムは静かに頷いた。
世界は再び前へと進んだ。
深淵の盟主を越えた事で、此の世界に生きる全ての命は『試練』の刻を向かえた。
開拓者に、世界に立ち塞がるは、金色の龍王。
来るべき時まで人類の『守護者』として世界を巡り、世界に蠢く『始源の胎動』を封じ続けた孤高なる『王』が、人の巣立ちを前に己の全身全霊を以て確かめんと動き出す。
そして其れに乗じる形で、五体の竜達もまた動き始めた。
後にシャングリラ・フロンティアの歴史に語られる、世界に生きる全ての命を巻き込んだ『竜災大戦』が………幕を開ける。
世界は英傑を求める
※新章の骨組みの構築の為、二週間程御休みをいただきます。大体一週間前後を目安に『世界の真理書「深淵編」』を投稿、新章は4/10から開幕します