VR初心者ゲーマーが往くシャングリラ   作:ガリアムス

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悪巧みをしよう




狼達は企みて、作戦成就に動き出す

シャンフロからペッパー(アバター)より、現実の自分へと戻った梓は、静かに息を吐く。

 

「はぁ………まさかペンシルゴン、いや永遠が兎御殿に来るなんて………」

 

サンラクと秋津茜(アキツアカネ)の出したヒントを元に、ユニークシナリオの発生まで漕ぎ着けてみせた彼女の執念は、生半可な物ではない。

 

「其れに永遠以外にもう二人、か。………顔見知りなら良いんだけど……」

 

不特定多数にシナリオの開示が行われよう物なら、サンラクと自分の優位性は瓦解し兼ねない。兎に角先ずは、シナリオ受注者と接触をしなければ、話にならないだろう。

 

「さて………ペンシルゴンの送ってきたチャット部屋はコレか」

 

アプリを開いてパスワードを打ち込み、入室する。其の部屋のタイトルには【裏旅狼の溜まり場】と、随分と物騒な文字が書かれている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【裏旅狼の溜まり場】

 

 

鉛筆騎士王:オッス旅狼の構成員諸君! 皆のゴッドマーザー・ペンシルゴン様のありがたいお話だよ!

 

サンラク:但し明らかに闇討ちor作戦参謀的なメンバーのみの秘密チャットの模様

 

京極:で、何時黒狼襲撃するの?ペンシルゴン

 

胡椒:やだ此の子怖い。戦争確定になったからって、血の気マシマシになってる………

 

鉛筆騎士王:京極ちゃんからすれば大っぴらに敵を斬り果たせるんだ。そりゃテンションも上がるよねって

 

オイカッツォ:リアルがゴタ付いてて、クターニッド戦以降ログイン出来てないんだが、何起きたって掲示板漁ったら、ノワちゃんのテイム情報がネチケット皆無な奴のせいで出回ったんだって?

 

サンラク:あぁ。他にも黒狼のネチケット無しの馬鹿共に、ペッパー………あいや、ペパ子共々追い回された。逃げ切ったけど

 

京極:ペパ子?

 

胡椒:青の聖杯を使ったんだ。一応隠れて進む為にね

 

鉛筆騎士王:因みに歌劇団の花形女優みたいな姿になってたよ。うーん格好良かった

 

胡椒:ただ青の聖杯の厄介さは、ログアウトしても性別が戻らないって所でさ。本格的に一回デス&リスポーンしないと戻れなさそう

 

サンラク:マジか

 

オイカッツォ:厄介だな

 

京極:維持してたら色々誤解が生まれそうだね

 

鉛筆騎士王:まぁ、程々が一番って奴

 

胡椒:あぁ。そういえばカッツォよ、ログイン出来なかった理由ってのはリアルに関係有ったりするのか?

 

オイカッツォ:其の理由はペッパーのせいだからな……

 

オイカッツォ:おかげで当初の計画に大幅修正しなくちゃいけなくなったんだよ…………

 

鉛筆騎士王:オヤオヤ?私のあーくんに文句が有るのかなー?ん~????

 

オイカッツォ:まぁ、ぶっちゃけても良いか

 

オイカッツォ:シルヴィがシャンフロにデビューした

 

胡椒:……………………………マジ?

 

オイカッツォ:マジ

 

胡椒:やだ

 

胡椒:関わりたくない……

 

胡椒:絶対に関わりたくない………

 

胡椒:AZがシャンフロやってるって知ったらどうなるか………

 

オイカッツォ:まぁ十中八九追っ掛け回されるだろうなぁ…………

 

京極:シルヴィ?

 

サンラク:全米一位最強の格ゲーマー、とカッツォが言ってた

 

鉛筆騎士王:因みにギャラクシーヒーローズ:バーストで、其のシルヴィの最も得意とする持ちキャラにダメージを与えたのが、何を隠そう私のあーくんなのだよん♪

 

京極:調べたけど、此の白いミーティアス相手に戦った、黒いミーティアスがペッパー?

 

【映像】

 

オイカッツォ:早いな、というか随分有名になったじゃないかぁペッパーくーん?

 

胡椒:誰のせいだよ…………

 

オイカッツォ:エーダレダローナー

 

胡椒:お前じゃい!

 

鉛筆騎士王:はいはい。作戦会議するんだから、漫才も此の辺りで御開

 

鉛筆騎士王:では改めて……………黒狼を虐め倒す、楽しい愉しいオハナシを始めようか

 

鉛筆騎士王:先ずはライブラリに関して。あーくんと私が交渉して、肩を持ってくれる事になったから大丈夫。ただ裏切らないとも限らないので、防止策としてクターニッドの真理書に書かれた『あの情報』を餌にして確固たる物にするよ

 

サンラク:アレ、かぁ………ぶっちゃけ不特定多数にゃ開示出来ないもんな

 

胡椒:独占を防ぐ意味でも、後は確定した情報は快く開示しているライブラリだからこそ、渡しておきたいって所でも有るからな……

 

京極:ライブラリの交渉は誰が行くの?

 

鉛筆騎士王:あの爺様相手には私が行く事にするよ。あの人相手には、舌と頭のキレる人じゃないと勝てないから

 

胡椒:くれぐれも気を付けてな、ペンシルゴン

 

鉛筆騎士王:ありがと、あーくん。

 

オイカッツォ:仲睦まじいねぇ~御二人ィ~。何処まで進展してるのかなぁ~???

 

サンラク:ヘイヘイヘーイ、其処んとこ詳しい説明有るんじゃないの~?

 

京極:28282828

 

胡椒:ノーコメントで

 

鉛筆騎士王:次にSF-Zooとウェポニア何だけど……ぶっちゃけどう?交渉上手く行くと思う?

 

オイカッツォ:レーザーカジキの件有るしなぁ……

 

京極:ウェポニア嫌い、前に僕の持ってる刀に関して色々聞かれたら面倒臭い

 

胡椒:まぁソウちゃん………SOHO-ZONEさんは武器に関して真剣なのは知ってるから。ただ度が過ぎるだけで。まぁ、彼に関してはちょいと秘策が有るし、園長さんに関してもノワのスクショとかで、レーザーカジキを引き取れる気がする

 

胡椒:一応四人に聞いておくが、インベントリアの中に在るアレを、ソウちゃんに見せるけど良いかな?

 

オイカッツォ:…………もしかしてアレを?マジ?

 

サンラク:絶対面倒になるだろ………

 

京極:刀じゃないから良いけど、アレを見せるのはヤバくない?

 

鉛筆騎士王:ん~………元々此方の貯金を少しばかり切り崩すつもりだし、既得権益獲得にリスクは付き物だからね

 

鉛筆騎士王:武器狂いとウェポニアに関しては、元々シャンフロに存在してる武器の捜索・生産・解明を徹底的に探求・追及するクランだから、アレを見せればまぁ確実に此方側に付くとは思うよ

 

鉛筆騎士王:後は午後十時軍と聖盾輝士団の二つ……何だけど、聖盾輝士団に関してはあーくんがジョゼットちゃんとフレンドだし、聖女ちゃんとも面識有るみたいだから多分何とかなりそう

 

鉛筆騎士王:ライブラリと可能なら午後十時軍との交渉は私、サンラク君はSF-Zoo、あーくんは聖盾輝士団とウェポニアを。カッツォ君は可能ならサンラク君達のサポート、京極ちゃんにはちょっとした任務を後で与えるから、用意しておいて

 

鉛筆騎士王:そして今週末の日曜日、黒狼との談合で私達五人は各々の役割を果たして貰うよ。具体的に進行役は私、あーくんにはユニークモンスター関係と黒狼に対する通告、サンラク君は黒狼のサブリーダー………もといメインターゲットの強硬派と其のリーダーを煽り倒して、冷静さを奪う事。京極ちゃんは任務関係、カッツォ君は戦争への提案をする事。詳しい事はEメールで送るから、各自確認してね?

 

サンラク:了解

 

胡椒:了解

 

オイカッツォ:了解

 

京極:了解

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「京極への任務って何なんだろうなぁ……、血生臭い事にならなければ良いんだが………」

 

積もる不安を抱えながらも明日以降、ウェポニアと聖盾輝士団へ此方側に付ける交渉に備える事にし。眠りの床へと着こうとした梓が、スマフォの目覚ましアラームを設定していた時に永遠からのEメールが届き。

 

其の内容を確認した後、大きな溜息を付いて眠るのであった…………。

 

 

 

 

 

 

 






やるなら徹底的に


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