VR初心者ゲーマーが往くシャングリラ   作:ガリアムス

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サンラク、剣道教室に行く




六級より初段へと七立てに迸る

四人の実戦的訓練アドバイス、ヴァイスアッシュによる真化、エードワードとのラビッツ防衛線参加と、イベント目白押しだった一晩明けた。

 

今日は午後九時からクラン:旅狼(ヴォルフガング)黒狼(ヴォルフシュバルツ)の談合が有り、議題はユニークモンスター・夜襲のリュカオーンのユニークシナリオの無断進行に加え、深淵のクターニッドの無断撃破。

 

そしてサイガ-0の旅狼への加入に、夜襲のリュカオーンの小さな分け身たるノワのテイムという、黒狼からすれば憤慨処か発狂レベルの案件が満載の、他者から見ても『とんでもない内容』の話し合いである。

 

「昼飯は食べた。時刻は二時………少し『剣道教室』で修行しておくか」

 

ヘッドギアのカセットを『シャングリラ・フロンティア』から『龍宮院富嶽全面協力! VR剣道教室・極』にチェンジし、水分補給とトイレを行った楽郎はベッドへ寝っ転がりキャラメイクを始める。 

 

「キャラメイクは……まぁベースアバターの奴を使って………目の虹彩は『赤』の、体型は細マッチョ………名前は何時も通り『サンラク』───っと。よし、始めるかぁ!」

 

そして楽郎─────サンラクは、道場へと入った。

 

 

 

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俺の目の前にマネキンが居る。

 

其れは最低限のAIだけが搭載された『シャンフロ』と比べたなら、あまりに不細工な。しかし現実のマネキンと比べたならば、其れは『よく出来た物』だ。

 

其のマネキンは此の電脳の世界でのみ動き、そして戦う事を許され、正眼の構えで竹刀を構えている。

 

「─────フッ!」

 

突っ込んできた其れを軽く回避、擦れ違い様に足を引っ掛けて転倒、そしてベシリ!と頭を一発ブッ叩く。

 

「……ルール的にはD評価だよなぁ………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺の目の前にマネキンが在る。

 

其れは最低限のAIだけが搭載された『シャンフロ』と比べたなら、あまりに不細工な。しかし現実のマネキンと比べたならば、其れは『よく出来た物』だ。

 

其のマネキンは此の電脳の世界でのみ動き、そして戦う事を許され、正眼の構えで竹刀を構えている。

 

「……せい!」

 

突っ込んできた其れを軽く回避し、擦れ違い様に足を引っ掛けて転倒を狙うが、マネキンは転ばなかった。なので回し蹴りを叩き込んだ上で、ベシリ!と頭を一発ブッ叩く。

 

「……ルール的にE評価か」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺の目の前にマネキンが在る。

 

其れは最低限のAIだけが搭載された『シャンフロ』と比べたなら、あまりに不細工な。しかし現実のマネキンと比べたならば、其れは『よく出来た物』だ。

 

其のマネキンは此の電脳の世界でのみ動き、そして戦う事を許され、正眼の構えで竹刀を構えている。

 

「……ハァッ!」

 

突っ込んできた其れよりも早く、此方が先んじて突きを放つ。どうやら判定的には続行らしく、マネキンが怯んだ所に足を引っ掛け転倒させ、流れる様にベシリ!と頭を一発ブッ叩く。

 

「……………マジかよ、F評価あるんかい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺の目の前にマネキンが在る。

 

其れは最低限のAIだけが搭載された『シャンフロ』と比べたなら、あまりに不細工な。しかし現実のマネキンと比べたならば、其れは『よく出来た物』だ。

 

其のマネキンは此の電脳の世界でのみ動き、そして戦う事を許され、正眼の構えで竹刀を構えている。

 

「……よっと」

 

突っ込んできたそれを軽く回避し、すれ違い際に足をかけて転倒させる。マネキンが転ぶよりも早く振り上げた竹刀をマネキンの後頭部に、判定的にダメらしかったのでベシリ!と頭を一発ブッ叩く。

 

「わぁーったわぁーった、足掛けは止める!というか何だよG評価って!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺の目の前に強いマネキンが在る。

 

其れなりのAIが搭載された『シャンフロ』と比べたなら、あまりに不細工な。しかし現実のマネキンと比べたならば、其れは『よく出来た物』だ。

 

其のマネキンは此の電脳の世界でのみ動き、そして戦う事を許され、上段の構えで竹刀を構えている。

 

「……おっと!」

 

突っ込んできた其れと鍔迫り合い、マネキンの腹を蹴り飛ばして怯んだ所へ胴体一閃を叩き込む。

 

「足技は駄目だろうが……まぁE評価だ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺の目の前に強いマネキンが在る。

 

其れなりのAIが搭載された『シャンフロ』と比べたなら、あまりに不細工な。しかし現実のマネキンと比べたならば、其れは『よく出来た物』だ。

 

其のマネキンは此の電脳の世界でのみ動き、そして戦う事を許され、上段の構えで竹刀を構えている。

 

「……よっと!」

 

突っ込んできた其れと鍔迫り合い、マネキンの腹を三日月蹴りで蹴り崩して、首に牙突一閃を叩き込む。

 

「やっぱ足技がダメなのか……とはいえE評価だ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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自分の目の前に強い剣士が居る(・・・・・)

 

 

「やっぱ此処が境界線か!────だが!」

 

俺が目指し、挑まんとするは『裏ボス』唯一つのみ。ならば此処に居る剣士すらも通過点に過ぎない。

 

最終的にE評価になったが、何とか倒すに至れた。

 

 

 

 

 

時刻は午後五時前、サンラクは剣道教室から退出したのであった…………。

 

 

 

 

 






剣道の戦いに評価を下し、クソゲーマーは神ゲーに戻る



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